プラットフォーム

プラットフォームという用語は、何を主体とするかで該当するものが大きく異なる。
ここでは、駅のプラットフォームや観測衛星などを除き、コンサルティングファームの面接や業務においてよく登場する3つのケースについて解説する。

一つ目は、提供者・仲介者・ユーザーが共有してそれぞれの目的を果たせる基盤システムのことを指すケースである。関わる三者が、それぞれ単体では得にくいメリットを享受できるビジネスモデルのひとつである。

たとえば、オンラインショッピングを提供するAmazonや楽天のサイトがその代表例である。
各種アプリも、Appストアなどのプラットフォームを通じて売買されている。
e-ラーニングを提供するMOOCサイトも学習者と教育機関のプラットフォームである。
近年、このプラットフォーム事業は様々な領域へ広がっており、料理、旅行、美容サロンなどでもプラットフォームサイトが登場している。

二つ目は、自動車や機械の製造における共通構造を持つパーツを指すケースである。
製造業においては、コスト削減などのために異なる製品でも同じパーツが使われることが多い。
自動車であれば、基礎的なエンジン、シャーシ、サスペンション、電子システム経路や設定などの共通構造を持つパーツがあるが、これをプラットフォームと呼ぶ。
あらかじめプラットフォームがあることで新製品の開発・設計がしやすくなり生産スピードも向上、製造コストも抑えられる。そのためプラットフォームの開発では、多種製品に対応することを前提としてつくられている。

三つ目は、コンピュータを動かすための、OS、パソコンなどの基本のハードウェア・ソフトウェア環境を指すケースである。
MAC、Windowsもプラットフォームに該当する。入力作業も、ゲームやメールも、インターネットを使うにしても、これらプラットフォームが必要である。

グローバルなプラットフォームであるGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)の影響力が増していることから、コンサルファームの面接では、「プラットフォームの特徴は何か」「何故日本からはグローバルなプラットフォーム企業が現れないのか」といったテーマでディスカッションが行われることも多い。
プラットフォームの定義や具体例、特徴などは押さえておきたいところである。

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