アクティビスト・ファンド

アクティビスト・ファンドとは、上場企業の株式を一定以上取得し、株主権限(決議権)を活用して、企業価値を上げるために積極的な働きかけを行っていく投資家(機関)を指す。

通常の株主の場合、できるだけ株式を安く買い付け、株価が上がることを待って売却することで利益を得ていく。もしくは、企業からの利益配当を受動的に受け取る。対して、アクティビスト・ファンドは、待つことをせず、「物言う株主」として企業に対する要求や権限行使を行い、企業価値を高めることで利益の獲得を目指すものである。

企業価値を上げるための要求や手法の種類は多岐にわたる。

たとえば、企業の業績が思わしくない場合は、戦略の見直し、事業の再編成、合併や分社化、譲渡など、組織の在り方を大きく変える要求がなされる場合もある。
資本が効率的に活用されていない企業に対しては、配当金の増額や自社株買いが促されるケースもある。
また、経営陣や取締役層の交代、コスト削減、コーポレートガバナンスの改善などを、さまざまな方法や手段について、経営陣に対して提言を行う。
プロキシーファイト(株主が株主総会において自らの株主提案を可決させるため、他の株主の委任状を獲得しようとすること)を通じて、議決権の行使を図ることもある。

これらの働きかけにより要求が実現されたのち、企業価値が上昇(株価上昇)したところで株を売却し、利益を得ていく。

日本では、透明で公平な企業運営を行うコーポレートガバナンスの強化を企業に求める傾向が社会的に高まっている。また、継続的に存続・成長していく企業であるために、企業は、株主も含めたすべてのステークホルダーと良好な関係を築いていかなければならない。ビジネス環境のこのような傾向が、アクティビスト・ファンドの活動を下支えしている。

コンサルファームにおいては、ファンドからの依頼でビジネス・デューデリジェンスを行うなど、協働する機会がある。そのため、就職先としてファンドを考えていなくとも、ファンドにはどのような種類があり、どのような活動をしているのか、という大枠については理解しておいた方が良いだろう。

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