デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー Deloitte Tohmatsu Financial Advisory LLC
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー HPより
企業について
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)は、M&Aアドバイザリー、企業価値評価(バリュエーション)、企業再生・再編支援などのアドバイスサービスを提供するコンサルティングファーム。
国際的な4大会計事務所の一つであるデロイトのメンバーファームである。
DTFAは、デロイトの1つのコアビジネスであるファイナンシャルアドバイザリーサービスを担い、収益構造を改善するためのM&Aや、企業再編・不正調査などのクライシスマネジメントの局面において、企業が直面する重要な課題の解決を支援している。
2020年1月現在で、およそ800名のファイナンシャルアドバイザーを有し、東京・大阪・名古屋・福岡を中心に、海外のデロイトの各メンバーファームと連携しつつサービスを提供している。
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代表者代表執行役社長 前田 善宏
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設立2001年6月
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所在地東京都千代田区丸の内3-2-3
丸の内二重橋ビルディング
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの理念
デロイト トーマツ グループの理念の理念を以下に引く。
Fairness to society
経済社会の公正を守り率先してその発展に貢献する
プロフェッショナル ファームとして独立性を保持し、グローバルな視野に立って与えられた責任と役割を誠実に果たす。
私たちは常に社会的に存在意義のあるファームでありたいと思い、社会的使命を果たす決意を表す。公認会計士ないし監査法人は社会的使命が法律によって明らかであるため、改めて述べる必要がないという考え方もあるが、私たちは法律に保護された職業に安住することなく常に職業のあるべき姿を追い求めることを再確認するためにも改めてこの決意を示す。
Innovation for clients
クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する
多様化するニーズにこたえるため、総合力を発揮できる組織を構築し、創造的で先見性に富んだサービスを提供する。
クライアント サービスの決意を表している。
私たちは、法律の要求するものを単に守れば良いのではなく、職業的専門家としての良心に従って最善のサービスを提供することが私たちの責務であり、社会的使命でもある。したがって、クライアント サービスの原点は常に創造的サービスの提供にあることから”Innovation”をキーワードにした。Talent of people
各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす
プロフェッショナルとして自らを鍛え、磨き、チームワークを守る一人ひとりが、生きがいを手にし、豊かな生活を実現する。
組織を生かすのも、その成員を生かすのも一人ひとりのメンバーの在り方に帰結する。ここでは組織とその成員との関係を表した。前の2つがそれぞれ「社会観」「使命観」を表すのに対し、ここでは「人間観」としてとらえ、トーマツの成員の幸せを求めることを表した。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/about-deloitte-japan/mgmtpolicy.htmlより引用
DTFAの理念のコーポレートスローガンを以下に引く。
日本のビジネスを強く、世界へ。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社は、「日本のビジネスを強く、世界へ」をコーポレートスローガンに掲げています。
このスローガンには、日本企業が事業基盤を強固にし、海外へ展開していくことを私たちのグローバルネットワークを使って支援していきたいという思いが込められています。
また、日本企業がグローバル市場で勝者になるために、当社として大きな貢献を果たしたいと考えています。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの沿革
- 2001年
- デロイト トーマツ FAS株式会社設立
- 2012年
- デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社に社名を変更
- 2015年
- 株式会社から合同会社へ事業体制を転換。デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社となる
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーのサービス
財務に関する専門的なアドバイザリーがサービスの中核である。
M&A取引、企業再生、不正対応・係争サポート、知的財産アドバイザリー、資本調達、フォレンジック(不正対応)など企業が直面するビジネスイベントにおけるアドバイスに加え、ビジネスモデリング、官民連携、スポーツビジネス、インフラ構築アドバイザリーおよび評価などのサービスを通して企業価値を高める支援も実施している。
M&Aトランザクションサービス
- ストラクチャリングサポート
- 財務デューデリジェンス
- 統合型財務デューデリジェンス
- 契約に関するサポート
- PMIサポート
- セルサイドデューデリジェンス
コーポレートファイナンシャルアドバイザリーサービス
- M&A戦略策定
- 対象企業スクリーニング
- 相手企業との交渉支援
ファイナンシャルリトラクチャリング(企業再生)サービス
- 事業再生サービス
- 再生M&A
- ターンアラウンドサポート
- 法的整理サポート
業績不振事業の支援
- インデペンデントビシネスレビュー
- パフォーマンスインプルーブメント
- 事業売却サポート
事業再構築サポート
- 経営/事業統合支援
- JV組成/解消サポート
- 事業分離サポート
ホテル/不動産戦略アドバイザリーサービス
- 業不動産戦略
- ホテルオペレーター選定支援
- フィージビリティスタディ
- 賃料アドバイザリー
- ホテル/旅館向け業績改善支援
- 国内/海外新規出店戦略支援
- ホテルのベンチマーク
- 不動産鑑定評価
- 不動産デューデリジェンス
- 不動産M&A支援
- 店舗不動産の事業採算性分析
- ホテル旅館向けビジネスデューデリジェンス
その他
- 企業価値評価(バリュエーション)
- ファイナンシャルアカウンティングバリュエーション
- 知的財産アドバイザリーサービス
- 不正調査・係争サポート(フォレンジック)サービス
- 中国向け投資に係わるトランザクションサービス
- インフラ・PPPアドバイザリーサービス
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの求める人物像
課題が山積しているような業務であっても、誠実に業務に取り組み、より良いサービス提供したいと好奇心を持って新しいことに挑戦する人物であることが求められる。
また、人間として、あるいはプロフェッショナルとして、クライアントやマーケットから信頼される人材であることが重要視される。
行動規範「It starts with integrity. (誠実性のある行動を規範に)」に敵うべく、「プロフェッショナルとして顧客に誠実に向き合う」、「顧客に高付加価値のサービスを提供するために周囲と協力できる協調性を備え、ポジティブ取り組む」、「新たなことにも挑戦しようとする意欲」といった点を大切にしている。
DTFAにはM&Aビジネス、クライシスマネジメントビジネス、イノベーションビジネスの3つのビジネスがあり、いずれのビジネスでもランク別に求める要件を設定している。
アナリスト/シニアアナリストには、既に業務に対する経験を積んでおり、更にスキルや知見をブラッシュアップしていく意欲を持つ人物が求められている。
ヴァイスプレジデントやシニアヴァイスプレジデントには顧客との良好なリレーションを構築し案件を獲得する営業力、デリバリーの中心となりシニアアナリストやアナリストを指示し、プロジェクトをリード/マネージできるスキルが必要とされる。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーでのキャリアパス
デロイト トーマツ グループは、監査、コンサルティング、タックス&リーガル、ファイナンシャルアドバイザリーという4つの部門に分かれている。しかし業務にかかわるチーム編成は、クライアントから依頼された案件内容に応じて、DTFAだけにとどまらず、グループ全体で最適なアサインをすることを意識しており、組織の垣根を越えたチーム編成がなされる。
そうした経験は、自身のスキルアップ、キャリアアップの観点からはもちろん、クライアントのニーズや課題を把握し、解決する上でも有益であると考えられている。
またクロスボーダーの案件が豊富なのもDTFAの特徴である。
グローバルで活躍したいという方には、こうした案件に携わる機会が多くある。
ジュニアアナリスト(JA)
プロフェッショナルとしてよりレベルの高いサービスが提供できるようになるため、集中研修と現場での就業を通じて基礎体力を身につけるポジション
アナリスト(A)
FAの基本的な会計・財務に関する知識・スキルをベースとして、一定程度独力で業務を完遂することでチームに貢献することが求められるポジション。
会計・財務の領域に留まらず、特定の専門領域、業界の知識・スキルを習得し、自己の提供できるサービスの幅を広げることが推奨される。
シニアアナリスト(SA)
専門とする特定の専門領域・業界を見定めつつ、当該知識・経験を活用しながら、後輩スタッフに指示・指導することで、クライアントサービスの局面でチームをリードすることが求められるポジション
ヴァイスプレジデント(VP)
自らの軸となる業界知識を含む専門領域を確立すべきポジション。
他領域のメンバーと連携・協働し、また、必要に応じてP/Dのサポートを受けながら、クライアント・案件獲得、プロジェクト遂行をリードすることが求められる。
シニアヴァイスプレジデント(SVP)
クライアント・案件獲得の中心的な役割を担うポジション。
大規模もしくは難易度の高いプロジェクトにおいて、周囲のメンバーと協働して高品質なサービスを提供することで、個々の案件にとどまらず中長期的にクライアントとの関係を維持・構築することが求められる。
パートナー/ディレクター(P/D)
業務に関する最終的な責任を負うポジション。
自組織の管理・運営、人材育成の一翼も担う。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーのトレーニング
DTFAでは、新規入社した社員をトレーニングするために、Analyst Unit(略称:AU)という部門を設けている。
社員はAUに所属し、まずは基礎的・補助的業務について学習する。そしてプロジェクト単位で組成されるチームに所属し、職位がシニアアナリスト以上の先輩の指導を受けながら、様々な業務で経験を積み重ねる。
ジュニア・アナリスト、アナリストと職位を上がり、シニア・アナリストになるとAUの期間は完了となる。
また、Analyst Unitとは別に育成(OJT)と研修(off-JT)プログラムが職位別に整備されている。
育成(OJT)
- コーチング制度(SVP~A対象)
- ジョブエントリー制度(SVP~A対象)
- ローテーション制度(JA対象)
研修(off-JT)
- デロイトトーマツベーシック(SVP~JA対象)
- テクニカルスキル(SVP~JA対象)
- ソフトスキル(SVP~JA対象)
- 昇格者研修(SVP~A対象)
- 新卒者研修(JA対象)
- 内定者研修(内定者対象)
- 海外研修(SVP~A対象)
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの社会貢献・ESG
専門性を生かした教育支援
同社では、次世代の育成を重要視しており、その一環として、将来を担う若者の教育支援に積極的に取り組んでいる。
例として経済教育団体が運営する教育プログラムのサポートや、主に中高生を対象とした会計監査の体験プログラムを提供することが挙げられる。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの関連書籍
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アグリビジネス進化論
-
第三次エネルギー革命
-
最新版 M&Aのすべて
-
クロスボーダーM&A成功戦略
-
ポストM&A成功戦略
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ベストプラクティスを吹き飛ばせ
※このページの内容は、 コンコードエグゼクティブグループが、独自に調査、執筆したものです。
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