大和総研 Daiwa Institute of Research
企業について
株式会社大和総研(略称:DIR)は、リサーチ、コンサルティング、システムの3分野を中核事業とする、大和証券グループのシンクタンクである。
1989年に(旧)株式会社大和総研として創業。2008年、持株会社に組織再編して大和総研ホールディングスとなり、現在の(新)大和総研と、大和総研ビジネス・イノベーションに会社分割した。(新)大和総研は、リサーチ、コンサルティング事業と、大和証券グループ向けのシステム事業を継承。グループ外のシステム事業は大和総研ビジネス・イノベーションが継承した。
リサーチ事業は、国内外の経済情勢や金融資本市場の他、法律・制度、環境CSRなどの多岐にわたる分野を網羅し、幅広い情報発信、提言活動を行っている。
コンサルティング事業は、トップマネジメント対応、個別経営課題対応、各種実務支援対応、調査・分析、アジア戦略などのサービスを提供。証券系シンクタンクとして蓄積してきたノウハウと、大和総研グループのSI(システムインテグレーション)機能との連携を活かした、戦略策定支援から実現支援までのワンストップサービスを強みとしている。
システム事業は、大和証券グループ各社向けに、証券業務を支える情報システムの構築・保守・運用をトータルでサポート。クラウドやシンクライアントといった最新技術の積極利用や、技術標準化にも取り組んでいる。
海外拠点はニューヨーク、ロンドン、シリコンバレー、上海、ヤンゴンの5箇所。近年はアジアを中心としたグローバルビジネス拡大支援を推進している。
2014年現在の関係会社は下記の通りである。
- ・DIRインフォメーションシステムズ株式会社
- ・訊和創新有限公司
- ・DMS Ltd.
- ・DIR-ACE Technology Ltd.
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代表者中川 雅久
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設立2008年
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所在地〒135-0041 東京都江東区冬木15番6号
News & Topics
大和総研の理念
株式会社大和総研の理念を以下に引く。
「行こう、その先へ。その先の社会を目指して」
大和総研グループは、「リサーチ」「コンサルティング」「システム」の3つの分野を柱に、社会に対して新たな価値を提案するプロフェッショナル集団です。
新たな価値とはすなわち、「Creation 創出」と「Innovation 革新」であり、この価値を提供し続けることが私たちのミッションです。このミッションを実現すべく、各分野のプロフェッショナル達が自らの専門性を磨き続けると共に、相互に連携することで、最先端のテクノロジー、社会に貢献する提言活動、ビジネスを変革するコンサルティングやソリューションなど、付加価値の高い情報サービスを提供しています。
過去数々のチャレンジを続けてきた企業風土は脈々と受け継がれており、若手、中堅、ベテランの境界無くチャレンジを評価する。そんな土壌があります。
これも社会に新たなCreationとInnovationを生み出す原動力です。今より進化した、“その先”の社会を目指して、大和総研グループは世界最高水準の「知」で社会に貢献し続けます。
大和総研の沿革
- 1952年
- 大和証券株式会社に調査部(リサーチ部門の前身)と機械計算部(システム部門の前身)が発足される
- 1975年
- 大和証券株式会社から電子計算部が分離され、大和コンピューターサービス株式会社が設立される
- 1982年
- 大和証券株式会社から調査部が分離され、株式会社大和証券経済研究所が設立される
- 1983年
- 大和コンピューターサービス株式会社から、一般企業向け開発部門が分離され、大和システムサービス株式会社が設立される
- 1989年
- 大和コンピューターサービス株式会社、株式会社大和証券経済研究所、大和システムサービス株式会社の3社が合併し、株式会社大和総研設立
- 2007年
- 大和総研(上海)諮詢有限公司を設立
- 2008年
- 持株会社に組織変更して株式会社大和総研ホールディングスに商号を変更。会社分割により現在の株式会社大和総研と、株式会社大和総研ビジネス・イノベーション設立
- 2009年
- ニューヨークとロンドンにリサーチセンターを設置
- 2014年
- ミャンマー現地法人「DMS Ltd.」の設立
「ヤンゴン証券取引所」設立に関する合弁契約の締結 - 2020年
- 株式会社大和総研ホールディングス、株式会社大和総研及び株式会社大和総研ビジネス・イノベーションの合併
大和総研のサービス
ファンクション
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○リサーチ
- マクロ経済政策分析・提言
- 国内外経済調査、分析
- 金融・資本市場調査、分析
- 環境・CSR調査、分析
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○コンサルティング
- グループ経営・組織運営サポート
- 資本市場関連サポート
- アジアでの事業展開サポート
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○システム
- 大和証券グループ各社システム
- 職場環境調査
大和総研でのトレーニング
大和総研は、様々な能力を体系的に習得させる研修体系を整えている。まず新入社員研修において、社会人としての基礎知識やIT知識、コンサルティングの基礎知識などを指導。その後は各部署においてOJTチューターが仕事の進め方や社内ルールなどの指導、サポートを行う。
OJT後の教育はスキル形成研修とキャリア形成研修に二分され、それぞれ下記のような研修が行われる。
スキル研修制度
○DIRカレッジ
コミュニケーションやネゴシエーション、ビジネス文書作成の基礎など、IT技術者に求められる基礎業務を習得させる。2~3年目の社員対象。
○選抜制研修
財務分析応用、プロジェクトマネジメント応用、システム提案力強化など、担当部署ごとで必要とされる専門業務を習得させる。在社4年目以上で、かつ選抜された社員が対象。
キャリア形成研修
○階層別研修
3年次研修、ライン科長研修、ライン部長研修などの階層ごとの研修で、コンプライアンス知識、セキュリティ知識、マネジメントスキルなどを習得させる。
○資格取得支援
情報処理技術者資格、証券外務員、内部管理責任者、証券アナリスト、TOEICなどの資格取得や試験対策講座などを積極的に支援。
大和総研の社員の声
大和総研の社員は、どこに仕事のやりがいや充実感を感じているのだろうか。社員それぞれにさまざまな魅力を感じていることが、以下の発言からうかがえる。
ITという側面からお客様のビジネス全体を俯瞰し、その変革や改善の推進を担うことができるのは、当社ならではのやりがいですね。
チームリーダーはチームのアクションプランの策定から作業指示、作業の進捗管理、成果物の確認といった責任の重い立場でプロジェクトに関わります。苦労も多いですが、自分の裁量でメンバーを管理し案件を動かす、そこに充実感を感じています。
システム開発の上流工程から製造まで全てに関わることができるのは、当社の大きな魅力です。また、自分が手がけたシステムが大和証券という業界を代表する企業で使われるのですから、これほどやりがいのある仕事はないですね。
以下は大和総研ならではの強みを語る社員の声である。
当社の最大の特徴は、お客様と文字通り一体となって課題解決を推進していること。また、お客様の業界によって担当範囲に枠を設けず、ある業界で培ったノウハウを別の視点で他業界に積極的に展開していることも特筆すべきポイントです。
近年では企業間の合併も多いため、事務の効率化や新しいルールの作成も重要課題となります。的確なソリューションを提案するためには、証券業務の深い知識も必要となります。そういう意味で、大和証券グループのノウハウやグローバルな情報網は、営業活動を進める上では大きな強みです。
大和総研の社員が、自社の社風や特長として最も多く挙げるのが、若手にチャンスを与える、ということである。大和総研は、社員の自発的なチャレンジによって成長することを期待している。以下はそのような社風に関する声である。
若手社員に大きな仕事を任せてくれるのが、当社の社風。社員の成長が早いのは、こういう環境があるからこそだと思います。自分が確実に成長しているという手応えを、入社以来、毎年感じています。
システムが無事に稼動したときには、やり遂げたという達成感でいっぱいでした。若手だった私にチャンスをくれた上司、そして、支えてくれたチームのメンバーにはとても感謝しています。これからも、やりたいと思うことには積極的にチャレンジしていきたいと思います。
挑戦したいことが明確で、認められれば若くてもチャンスを与えられるのが当社の大きな魅力。
若手社員が要件定義等の上流工程を経験できることも当社の魅力。十分にシステムの知識を身につければ、お客様への要件ヒアリングを行って、新しいサービスを提案する機会がどんどん与えられます。
1年目から責任ある仕事を任せてもらえたことで、技術面だけではなく、社会人としても成長できたと思っています。このことから、当社は「早くから若手を育成する」という意識が根付いていると感じますし、自分自身もその重要性を強く感じる経験となりました。
他のシンクタンクでは、若手時代はチームのアシスタント的な業務で経験を積むことが多いのに対して、当社では入社2~3年目の社員もレポートを発表したりマスコミの取材に応えたりと、努力次第で大きな仕事を任される。(中略)その時々の状況下でどうすべきかという足の速い議論ができるシンクタンクは、まさに理想の環境でした。