バリューチェーン

バリューチェーンとは、事業活動の中の、どのポイントで価値(Value)を生み出しているかの分析に使われるフレームワークである。

企業の事業は「主活動」と「支援活動」で成り立っている。
バリューチェーンは、主活動の内容である。

「主活動」とは、製造業であれば、研究開発から、製造、物流、販売、アフターサービスなどを含め、ものをつくるところから、消費者に商品を届けるまでの流れである。
「支援活動」は、その主活動を支援する機能であり、人事や経理などがあてはまる。

業界や事業の種類によって、バリューチェーンの構成要素は異なってくる。

【製薬会社】
研究開発→製造→臨床→承認申請→出荷→流通→販売

【機械製造】
商品企画→設計→試作→調達購買→生産→流通→販売→保守

【小売業】
商品企画→仕入→店舗運営→集客→販売→アフターサービス

【WEBサービス】
システム開発→営業→契約→サービス提供→カスタマサポート

【アパレル】
商品企画→生地調達→縫製→流通→販売

バリューチェーン分析を行う際には、まず、自社のバリューチェーンを把握する。

それぞれについて、活動の担当部署(部門)を確認し、かかるコストを割り出す。
担当部署が複数あれば、バリューチェーン要素ごとに合算する。どの活動にどれくらいのコストをかけており、どれくらいの収益を上げているのかを把握する。

次に、バリューチェーンの要素ごとに自社の強みと弱みを分析する。
同業他社/競合の持つバリューチェーンとも同じのはずなので、他社の強みと弱みも分析する。競合よりも優れている部分(注力する部分)を見つけ出すことがバリューチェーン分析の目的である。
優れた部分に、資金、時間、労力などのリソースをより多く投入する戦略を取っていく。つまり、コストのコントロールを行うことにもつながる。

最後に、バリューチェーンの要素の強みに対してVRIO分析にあてはめる。
その強みが、市場と他社を含めて考えたとき、どれくらい優位性を持っているかを分析する。これにより、精度の高い戦略が導き出される。

V(Value)= 価値:目標達成に有効な強みかどうか
R(Rareness)= 希少性:その強みは希少なものか(他にないものか)
I(Imitability)= 模倣可能性:他社がまねしにくいものか
O(Organization)= 組織:その強みを活かせる組織になっているか

バリューチェーンは、コンサルファームのプロジェクトにおいて、ディスカッションの中などで使用頻度の高い用語である。
ケース面接の中でも、バリューチェーンを用いた分析をすることもあるため、コンサルファームを受ける場合には必ず押さえておきたい単語の一つである。

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