ビジネスモデル

ビジネスモデルとは、利益を生み出す事業の仕組みのことをいう。
すべての事業は、既存、もしくは新規のビジネスモデルのもとに成り立つ。

ビジネスモデルのパターンや種類は多種多様に存在し、現在も新しいビジネスモデルが生み出されている。
IT技術の発展がさまざまな分野や業界における、今までにない新しいビジネスモデルの登場を加速させている。

ビジネスモデルは、何をどのように行うのかという、具体的で実行可能な事業戦略に落とし込めること、同時に、事業の流れでどのようにお金を動かし、利益を生み出すのかという収益構造が確立されていることが重要である。

ビジネスモデルの要件としては以下のようなものが挙げられる。

  • 時代や現在の環境にフィットしている
  • 顧客に付加価値を提供できる
  • 安定的に利益を創出することができる
  • 実行に十分なリソースの確保が可能

企業の規模に関わらず必要不可欠なものであり、考え出したビジネスモデルを知的財産権として保護することもできる。
以下にいくつか例を挙げる。

【ライセンスモデル】
持っている技術や製品について、使用するためのライセンスに価格をつけて利益につなげるビジネスモデル。音楽や書籍の著作権、キャラクターの肖像権、特許ソフトウェアのライセンスなどがあてはまる。
このモデルは、ライセンス提供側はもちろん収益を得るが、買う側も使用権を得ることで新たにビジネスモデルが成り立つ。

【広告モデル】
集客効果の高いサイトやプラットフォームを、広告掲載する場所として提供し、その掲載料を利益とするビジネスモデル。テレビ、新聞、フリーペーパー、WEB上にもFacebook、Yahooなど数多くの媒体が存在する。

【物販モデル】
モノをつくり、かけた経費に上乗せした金額を設定して差額を利益とするビジネスモデル。製造業や飲食店などがこのスタイルにあてはまる。

このほか、基本的なビジネスモデルとして「小売モデル」「卸売モデル」「継続課金モデル」「消耗品モデル」「再利用モデル」「コレクションモデル」「フリーミアムモデル」「マッチングモデル」などがある。

コンサルファームで課されるケース面接は記憶力などではなく純粋な論理的思考力を図るためのものであるが、「ビジネスモデルの型」が頭に入っているかどうかで回答のクオリティが変わってくるのも事実である。
『ビジネスモデルの教科書―経営戦略を見る目と考える力を養う(今枝昌宏著、東洋経済新報社)』などの書籍を通じて、世の中にはどのようなビジネスモデルがあるのか、事前に学習しておくことが望ましい。

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