KPI(ケーピーアイ)

KPIとは、Key Process Indicatorの略で、事業や施策が目標通りに進んでいるかを図るための指標。
経営陣がモニタリングする財務関連のKPIから、施策が予定通り進んでいるかを評価するオペレーション関連のKPIまで、様々なレベル感のKPIが存在する。
なお財務関連のKPIはKGI(Key Goal Indicator)などと呼ばれることもある。

経営陣や施策責任者は計画段階に各マイルストーン(四半期ごとなど各々設定される目安)ごとのKPIの数値をあらかじめ設定し、マイルストーンのタイミングで進捗を確認、必要に応じテコ入れ等を行う。
そのため施策を実現するためには、どういった項目をKPIとして設定するか、設定したKPIに対して各マイルストーンでどういった数値を設定するか、KPIの実現度合いをどのようにモニタリングしていくか、そして進捗が芳しくない場合にどのようなテコ入れをしていくかが重要になる。

経営レベルでモニタリングする財務関連のKPIは全社目標とリンクしており、売上・粗利・営業利益や裏側のコストなどがあげられる。
また経営レベル及び施策責任者レベルでコミュニケーションされるオペレーション関連のKPIとしては、主要施策の目的に関するものが挙げられる。
例えば重点的に開拓したい顧客からの売上や、粗利率の改善策を見込む製品の粗利率などがKPIに設定される。
さらに実務に近いオペレーション関連のKPIとしては重点的に開拓したい顧客との商談数や粗利率改善に向けた部品の集約状況などを設定する。
KPIが効果的に機能するためには、上記の財務関連KPIとオペレーションKPIがロジックツリー構造(ロジックツリーの項を参照)で有機的につながっている必要がある。

例えば、財務関連KPIの一つにxx年までに売上xx%向上というものがあるとして、その下にxx年までに海外売上比率をxx%、新規顧客からの売上xx億円、新事業として立ち上げたxx事業での売上xx億円の3つが存在し、さらにその下位には海外拠点へのリソース配分状況や、海外の主要アカウントとの商談数、新規顧客との商談数、新規顧客との共同開発数、新事業における工場立ち上げ状況、、、といった具合に項目が並んでいくイメージである。

実際にKPIを設定するにあたっては、経営レベルで短中長期に定めている目標にリンクする財務KPIをトップダウンで設定しつつ、施策レベルでのモニタリングするべき項目をボトムアップで設定し、それぞれがロジックツリー(ロジックツリーの項を参照)の体をなして有機的につながるように再構成するということが求められる。

コンサルファームのような難関企業では、面接の中で「どのようにKPIを達成してきたか」ということを聞かれることも多い。
特にコンサルファーム未経験者の場合は、「コンサル業務経験」を持っていないがゆえに、ただ単にKPIとしての売上金額や達成数値をアピールするのではなく、どのように工夫してKPIを達成したのか、そのプロセス部分もしっかりアピールすることが重要である。

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