フルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のものを使わずに何もない状態から、製造や開発を行うことを指す言葉。
システムやソフトウェア開発などの領域で、よく使われている用語である。

「このアプリケーションはフルスクラッチだ」というときは、既存のプログラムやコードを少しも流用することなく、完全にオリジナルであることを意味する。
パッケージ化されていないものを、その顧客の要望やニーズ、状況などに合わせて創り出していく。「完全オーダーメイドでの開発」と理解すれば分かりやすいだろう。
これを「フルスクラッチビルド」ということもある。このように、システムやソフトウェアを新規に構築する開発のことを「スクラッチ開発」という。

スクラッチだけでも同じ意味だが、フルはそのことを強調するときに用いる。
スクラッチは英語のscratchから来たもので、そのまま英語でも使える。
ただし、英語的に使う場合は、行っていたことを一掃して、はじめから「やり直す」ときにも使われる。状況に合わせて使い分けたい。
(システムを一から構築する=システムをスクラッチで構築する=build a system from scratch.)

顧客やユーザーにとっては、細かい要望や業務環境にも対応するシステムやソフトウェアを手に入れることができる点がメリットだ。
しかし、一からの作業となるため、当然、開発側の労力、時間がかかることになる。
必然的にあらかじめ構築要素が組み込まれたパッケージ製品よりもコストは大きくなることには留意したい。

フルスクラッチやスクラッチは、IT分野だけでなく、ものづくり分野でもよく用いられる。
大きな建物や機械から、小さな模型やプラモデルまで幅広く使われている用語だ。
例えば何かを製造する際、ひな形(あらかじめできあがっている部品やパーツ)を活用しない場合は、フルスクラッチの製造、建築ということができる。

フルスクラッチという用語は、特にSIerやITコンサルファームの面接において出てくることが多い。
当該領域経験者には聞きなれた単語ではあるだろうが、未経験でこの領域を目指す方も、単語の意味やメリット・デメリットを事前に理解しておこう。

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