バイオメトリクス

バイオメトリクスとは、人間が個々に持っている身体や行動の特性を認識する、いわゆる生体認証技術のことである。
個人の識別や特定、または、セキュリティ強化の手段として発展してきた技術である。
バイオメトリクスで取り込まれる情報は、名前や生年月日を超える、精度の高い個人情報となる。

犯罪捜査、空港の出入国管理だけでなく、機関、企業、個人の生活レベルのさまざまな場面に浸透してきている。たとえば、医療現場での治療対象者の確証、銀行ATMを使用する際の本人確認、特定の建物や個室への入退出管理、パソコンやスマートフォンの指紋認証などである。顔認証などによってログインできるソフトウェアサービスも増加している。

バイオメトリクスは、3つの性質が利用される。
・人間の誰もが持つ普遍的な性質
・他の人にはない、その人だけが持つ性質
・生涯にわたって変わることのない性質

身体の特徴が使われるものと、行動の特徴が使われるものがある。
身体計測は、指紋、掌形、顔、虹彩(瞳)、網膜血管、DNAなどである。
行動計測は、声紋、筆跡などである。
加えて、歩き方、座り方、鼻の形状、キーボードタイピング、体臭、耳紋などでの認証する技術開発も進んでいる。

バイオメトリクスは、人間が常に所持しているものであり、紛失の可能性が低い点がメリット。
パスワードや専用カードなどを用いる必要がないため、ユーザーの負担も少ない。また、固有のものであり、偽造されにくいという特徴を持っている。

認証の精度をより高めるために、複数の認証技術を組み合わせる技術開発も進められている。
セキュリティの強化の以外でも、バイオメトリクスの技術は活用されている。たとえば、ストレス状態の感知、健康状態の促進、作業効率の向上、マーケティングデータの取得などに使えるとする期待は高まっており、さまざまな分野、業種で研究開発が続けられている。

テクノロジーに強いコンサルファームやシンクタンクでは、バイオメトリクス装置のセキュリティ評価サービスなどを提供していることもある。
システムそのものについて理解している必要はないが、バイオメトリクスの定義やトレンドについては事前に押さえておきたい。

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