インターブランド ブランド価値の定量化と戦略支援で成長を担うコンサル
インターブランドは、ブランドを「経営資産」として定量的に評価する独自手法を軸に、企業や政府・官公庁のブランドとビジネスの成長に関与してきた。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、入社後のトレーニング内容、社会貢献・ESG、関連書籍について整理する。
インターブランド HPより
インターブランドとは
インターブランド(Interbrand)は、1974年にロンドンで設立されたブランドコンサルティング会社である。ブランド戦略の策定、ブランド価値評価、クリエイティブ開発、顧客体験のデザインを中心に、日系企業・外資系企業・政府・官公庁など様々な組織に対して、ブランドとビジネスの成長を一体的に支援するサービスを提供している。現在、グローバルで14の主要拠点を展開し、75カ国で事業を展開している。
コンサル業界地図(領域別)
インターブランド
- エムスリー
- イーソリューションズ
- エクスポネンシャルデザイン
- ICMG
- IQVIAソリューションズ ジャパン
- 経営共創基盤 ものづくり戦略カンパニー
- オーツー・パートナーズ
- KPMGヘルスケアジャパン
- 博報堂コンサルティング
- ZS
- 電通デジタル
インターブランドは、1974年にジョン・マーフィーがロンドンで「Novamark」として創業した。1979年にニューヨークに進出し、現在の社名「Interbrand」に改称。その後、世界各地への拠点展開を進め、ブランディング専門会社としてグローバルに事業を拡大してきた。現在はニューヨークを本拠地とし、ロンドン・東京・ソウル・ケルン・マドリード・ミラノ・サンパウロなど世界14拠点を擁する。
日本には、ロンドン、ニューヨークに次ぐ世界第3の拠点として1983年に東京オフィスを設立した。日本法人である「インターブランドジャパン」は、設立以来40年以上にわたり、日系企業・外資系企業・政府・官公庁など様々な組織に対してブランディングサービスを提供してきた。グローバルの先進的なアプローチや知見を取り入れながら、顧客との共創ワークショップなどを通じて経営に顧客視点を組み込む支援など、従来のブランドの枠を超えたサービスを展開している。
インターブランドの特徴として、独自のブランド価値評価手法「Brand Valuation™」がある。この手法はISO(国際標準化機構)により、ブランドの金銭的価値測定における世界標準(ISO10668)として世界で初めて認定を受けており、M&Aにおける「のれん代」の算定根拠としても活用されている。また、毎年発表する「Best Japan Brands」および「Best Global Brands」は、日本企業の経営幹部も参照するブランド価値ランキングとして定着しており、2026年4月には「Best Japan Brands 2026」としてTop100を公表している。
日本でのサービス提供領域は、ブランド戦略に留まらず、パーパス策定・未来デザイン・新規事業デザイン・顧客体験デザイン・UI/UXデザイン・コミュニケーションデザイン・カルチャー変革など幅広い。社内にはブランド戦略を担うストラテジーグループ、デザインやネーミングなどを担うクリエイティブグループ、ブランドを社会に実装するエクスペリエンスアクティベーションチームが置かれ、各専門チームが一体となってクライアントの課題に対応する体制をとっている。
近年は、ブランディングの枠を超えた取り組みも展開している。社会価値創造プログラム「BETTER for GOOD」や、優れたブランディングを行う企業・団体を表彰する「Japan Branding Awards」(2018年設立)など、ブランディングを通じた社会貢献・業界への知見還元を行っている。また、LGBTQ+に関する取り組み指標「PRIDE指標」において2年連続でシルバー認定を獲得するなど、組織内のダイバーシティ推進にも取り組んでいる。
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代表者藤井 哲尚(代表取締役)
畠山 寛光(日本事業統括責任者)
佐藤 紀子(日本事業統括責任者) -
設立1974年(グローバル、ロンドン)/1983年(日本法人)
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従業員数650人以上(2026年6月時点の公開情報)※グローバル
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所在地東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル東館22F -
拠点数14拠点・75カ国(2026年6月時点の公開情報)※グローバル
News & Topics
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Interbrand "Best Japan Brands 2026" ブランド価値による日本ブランドのランキングTop100を発表
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インターブランドジャパン、LGBTQ+に関する取り組み指標「PRIDE 指標 2025」 2年連続「シルバー」認定を獲得
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インターブランド「Best Global Brands 2025」レポート 「ブランド価値」によるグローバル・ブランドランキングTOP100を発表
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インターブランドジャパンの社会価値創造プログラム「BETTER for GOOD」第4弾 「むすびえ」と協働し、こども食堂を応援するキャラクター「T-ables」を開発
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「ブランディング」の取り組みを評価する日本初のアワード "Japan Branding Awards 2024"の受賞ブランドを発表
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NPO・自治体・法人へ無償でブランド構築における知見やサービスを提供する インターブランドジャパンのプロボノ活動「BETTER for GOOD」をスタート
インターブランドの理念
以下にインターブランドの基本姿勢を引く。
インターブランドは、1974年ロンドンでの設⽴以来約50年にわたり、常に世界をリードするブランディング専⾨会社として、戦略、クリエイティブ、テクノロジーの組み合わせにより、クライアントのブランドとビジネス双⽅の成⻑を促進する⽀援を⾏っています。社会環境の不確実性が増す⼀⽅で、選択肢はかつてないほど豊富となりイノベーションのスピードが加速を続ける時代の中で、顧客の期待はビジネスよりも速く動き、価値観も変化し多様化しています。変化を続ける⼈々のインサイトの奥に潜む真理(Human Truths)を探求し、その想いや期待するところをいち早く捉え、期待を超える体験を提供することを決断し、実践すること。インターブランドではこうした決断と実践のアクション(Iconic Moves™)が必要だと考えています。インターブランドではISO(国際標準化機構)により世界で最初にブランドの⾦銭的価値測定における世界標準として認められた「Brand Valuation™(ブランド価値評価)」をはじめとする先端的な分析⼿法を⽤いるストラテジーグループと、国内外での数多くの受賞歴と⾼い創造性を持つクリエイティブグループ、そしてブランドを社会に実装するエクスペリエンスアクティベーションチームが⼀つのチームとなり、クライアントの成⻑のパートナー(Growth Partner)として、ありたい姿から事業を捉え直し(Envision)、需要を創造し(Innovation)、ステークホルダーの⾏動変容を起こす(Transformation)ことを軸にプロジェクトを⽀援します。
インターブランドの沿革
以下にインターブランドの主な沿革を記載する。
- 1974年
- ジョン・マーフィーがロンドンに「Novamark」を設立。
- 1979年
- ニューヨーク進出。
「Interbrand」に改称。 - 1983年
- 「インターブランドジャパン」として東京オフィスを設立。
インターブランドのサービス
調査分析・価値評価
- 顧客洞察分析
- マーケット調査・分析
- ブランド活動ダッシュボード
- ブランド価値評価
- 戦略計画策定・マーケティング施策ROI分析
- ブランド経験・体験の評価
ブランド戦略・マーケティング戦略の策定
- ブランド定義の策定
- ブランド力マネジメントの仕組み化
- ブランドポートフォリオ・ブランド体系の構築
- ブランド経験戦略の策定
- イノベーション戦略の策定
- ソーシャルメディア戦略の策定
- コーポレートシチズンシップ・CSV・CSR戦略の策定
ブランド経験の表現・デザイン
- クリエイティブアイデア開発
- 商品・サービス経験デザインの開発
- ブランドアイデンティティ開発
- 空間・店舗環境デザイン開発
- 消費財ブランディング・パッケージデザイン開発
- デジタルブランディングのデザイン開発
- サービスブランディングのデザイン開発
- ブランドネーミングの開発
- ブランドメッセージの開発
- 「ブランドボイス」の開発
- ブランドコンテンツ開発
組織変革のマネジメント
- 新規事業領域・新市場参入の支援
- ブランド管理プラットフォームの導入
- ブランディングオペレーションの実行支援
- インターナルブランディングの支援
- マーケティング組織能力強化の支援
- UX開発能力強化の支援
インターブランドの求める人物像
インターブランドでは、ブランディング専門会社として、戦略・クリエイティブ・エクスペリエンスアクティベーションの各領域で、多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れる方針を掲げている。
グローバルサイトに掲げる「People Promise」では、同社を「思考者(thinkers)とつくり手(makers)のグローバルコミュニティを育む場所」と定義しており、好奇心とアイコニックな仕事を生み出す自信を持ち続けられる人材を求めている。また、同社のカルチャーを支える「Behaviours(行動指針)」は社員自らが共同で作り上げたものとされており、個々の違いを尊重しながら、チームとして深くつながり協力し合う姿勢が重視されている。
日本サイトにおいては、採用時のエントリーシートで性別欄への配慮を設けるなど、特定の属性に限定しない採用を実施しており、多様な個性を持つ人材が活躍できる職場づくりを推進している。「一人ひとりの個性を活かすことこそ、最高品質のブランディング支援を可能にし、社員の成長に直結する」という考えのもと、国籍・年齢・経験・価値観の違いを超えて互いを尊重し合う環境が志向されている。
インターブランドのトレーニング
インターブランドは、グローバルで「Interbrand Academy」と称する学習プラットフォームを設けており、社員の継続的な成長と能力開発を支援している。同プラットフォームはコラボレーションや知識共有、イノベーションの促進を目的としており、インタラクティブなオンラインコース、ライブセッション、対面研修、特定スキルに特化したプログラムなど、複数の形式が用意されている。
同社では「優れたブランドは内側から育つ」という考えを基本方針とし、社員の成長とクライアントとの関係構築をビジネスの基盤と捉えている。
インターブランドの社会貢献・ESG
インターブランドジャパンは、ブランディングの専門的知見を社会に還元することを目的とした社会価値創造プログラム「BETTER for GOOD」を展開している。これはNPO・自治体・法人に対して、ブランド構築に関わる知見とサービスを無償で提供するプロボノ活動として2022年に開始された。ブランド構築やマーケティング活動に課題を抱える団体を対象に、ブランド思考のアプローチで社会をポジティブに変革することを目的としている。
これまでの協働実績として、子どもの貧困解決に取り組む認定NPO法人「Learning for All」との設立10周年コラボグッズの企画・制作(2025年)や、こども食堂を応援するキャラクター「T-ables」の「むすびえ」との共同開発(2025年)、食品ロスをテーマにした「あますことなくいただきマスク」のBCLカンパニーとの共創(2026年)などがある。
同社はD&Iの推進を経営方針の一つに掲げ、相談窓口の設置、啓発研修の実施、性別にとらわれない採用の実施など、社内の包括的な環境整備を進めている。こうした取り組みが評価され、LGBTQ+など性的マイノリティが働きやすい職場づくりを評価する「PRIDE指標」において、2024年・2025年と2年連続で「シルバー」認定を取得した。
また、2025年5月には公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)との「TEAM JAPAN」オフィシャルサポーターシップ契約を締結し、スポーツとブランディングを通じた社会的貢献にも取り組んでいる。
インターブランドについてのFAQ
インターブランドはどのような企業・組織を支援していますか?
インターブランドは、日系企業・外資系企業・政府・官公庁など幅広い組織を支援しています。支援対象は業種を問わず、製造業・消費財・テクノロジー・金融・スポーツ団体・教育機関など多岐にわたります。日本では富士通・マツモトキヨシ・日本バレーボール協会・日本オリンピック委員会などとのプロジェクト実績を公開しており、グローバルではユベントスなど海外クライアントの支援事例も紹介しています。支援の基本姿勢は、ブランドを「経営資産」として捉え、戦略策定から体験設計・実装までを一貫して担うことにあります。
インターブランドの「Brand Valuation™」とはどのような手法ですか?
「Brand Valuation™(ブランド価値評価)」は、インターブランドが独自に開発したブランドの金銭的価値を算定する手法です。財務分析・ブランドの役割分析・ブランド強度分析の3つの観点からブランド価値を数値化します。この手法はISO(国際標準化機構)からISO10668として認定を受けており、ブランドの金銭的価値測定における世界標準として位置づけられています。M&Aにおける「のれん代」の算定根拠として活用されるほか、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)でも参照されるなど、企業経営・投資判断の場でも広く使われています。
「Best Japan Brands」とはどのようなランキングですか?
「Best Japan Brands」は、インターブランドが「Brand Valuation™」の手法を用いて日本発ブランドのブランド価値を金額換算し、上位100ブランドをランキング形式で発表する年次レポートです。2009年の初回発表以来、毎年公表されており、2026年4月発表の「Best Japan Brands 2026」で18回目を迎えています。グローバル版「Best Global Brands」と共通の評価手法を用いているため、日本ブランドと世界のリーディングブランドを同一基準で比較できる点が特徴です。評価にはESGデータも加味されており、企業の中長期戦略やブランド投資の成果を測る指標として、多くの企業経営者に参照されています。
インターブランドはどのようなサービス領域を持っていますか?
インターブランドの支援領域は、大きく「Envision(ありたい姿から事業を捉え直す)」「Innovation(需要を創造する)」「Transformation(ステークホルダーの行動変容を起こす)」の3軸で構成されています。具体的には、パーパス策定・ブランド戦略・長期経営計画・海外市場進出戦略(Envision)、新規事業デザイン・ブランドM&A・ブランド再生(Innovation)、顧客体験デザイン・UI/UXデザイン・カルチャー変革・採用ブランディング(Transformation)など幅広い領域を手がけています。戦略コンサルティングとクリエイティブ、体験実装を担う専門チームが一体となって支援する体制が特徴です。
インターブランドのブランド戦略支援は、他のコンサルティングファームとどう違いますか?
インターブランドの支援の特徴は、ブランド戦略の策定(ストラテジー)とクリエイティブ開発(デザイン・ネーミング等)、そして体験の実装(エクスペリエンスアクティベーション)を社内の専門チームが一体となって担う点にあります。一般的な経営コンサルティングファームが戦略立案を中心とするのに対し、インターブランドは戦略から実装・体験設計までを一貫して自社リソースで完結します。またブランド価値を金額で定量化する「Brand Valuation™」を持ち、ISOの世界標準認定を受けた評価手法でブランドをKPI化・経営指標化できる点も固有の強みです。ブランドを「経営資産」として扱い、経営判断に組み込む支援を行うことを基本姿勢としています。
インターブランドの関連書籍
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