サステナビリティ
サステナビリティ(sustainability)とは、持続の可能性や能力を意味する。
環境、社会、経済において、活動し続けていくことができることを指す。
国連は、「Sustainable Developmentとは、将来世代のニーズに応える能力を損ねることなく、現在世代のニーズを満たす発展」と定義している。
このSustainable Development(持続できる開発)の提唱が、サステナビリティの社会的な認識のきっかけとなった。
人類のことだけを考えて経済や技術の発展を求めることをやめ、地球上で共存している他の生態系(自然、動物、植物など)にも配慮した発展を目指すことに転換する重要性が強調され、世界的に合意されたものである。
サステナビリティは、地球に在る生命体の一つである人類の共通課題である。
元来は、地球環境の持続性を意味するものだが、現在では、社会経済システム、企業存続の持続に対する概念としても浸透している。
企業も、自社の事業活動やサステナビリティな取り組みを情報発信することにより、社会からも共感の得られる企業となり、企業レベルでの存続・発展(サステナビリティ)につなげているとも考えられる。
これが企業が発信するCSRにも関連してくる所以である。この企業レベルの持続性や発展性を指してサステナビリティという用語が使われることも増えている。
自社の事業活動が、環境や社会にマイナスの影響を与えないように配慮することはもちろん、多くの企業が、自然、エネルギー、水、食料、貧困などに配慮する活動を展開している。
サステナビリティは企業のトップマネジメントの重要な課題として認識されるようになっており、戦略立案の際には無視できない概念となっている。
当然ながら、戦略立案を支援するコンサルティングファームでも頻繁に扱われる概念となっているため、コンサルファームを受験する際には昨今のビジネスシーンにおけるサステナビリティの重要性を把握しておくことが必要である。