ジェネックスパートナーズ Genex Partners
企業について
ジェネックスパートナーズは、事業戦略の立案・実行から利益最大化、事業・組織再編、そしてターンアラウンド(企業・事業再生)までのすべての事業フェイズにおいて、クライアントへの個別定期訪問や常駐・チーム派遣などを通して、「クライアント自身が自律的に改革し続けられる支援」を提供するコンサルティングファームである。
「クライアントの自律的改革」のため、クライアント企業の人材育成や、ニーズに応じて直接ラインに入り込み、実務まで手がける「本格的なハンズオン支援」まで徹底して実行する点を特長とする。
創業は2002年。ゼネラル・エレクトリック(GE)の合資会社であるGE横河メディカルシステム(現GEヘルスケアジャパン)において、経営・品質管理手法「シックスシグマ」の立ち上げに従事した眞木和俊が、ジェミニ・コンサルティング・ジャパン(現・ブーズ・アレン・ハミルトン)内に「シックスシグマ・コンサルティング・グループ」を結成。小林裕亨らが参画した後、グループはジェミニ・コンサルティングをスピンアウトし、ジェネックスパートナーズの設立に至る。
ジェネックスパートナーズの強みの一つが、組織変革手法「シックスシグマ(※1)」の導入である。「シックスシグマ」開発当初は、統計的な品質改善手法であったが、1990年代にGEがサービス業や間接部門の議題解決にまで対象範囲を広げ、全社改革手法として展開。世界中で導入が進み、2000年以降はISOが規定したグローバルスタンダード手法となっている。財務的効果を出しつつ人材育成ができる「シックスシグマ」は、さらに即効性の高い業務改善思想「リーン(ムダ取り)」と融合させることで、プロジェクト成果創出の早期化、短期集中を可能にする「リーンシックスシグマ」に拡張するなど、導入目的や対象に合わせて適切な導入方法を選ぶことも可能である。
日本国内において多様な業種の支援実績を持つジェネックスパートナーズは、2012年には国際的コンサルティングパートナーシップである「Cordence Worldwide」と提携。日本企業のグローバル化(他国市場への参入、事業拡張、再建等)および海外企業の日本市場強化(競争力強化、経営システムグローバル統合、提携買収など)の支援拡大のため、グローバル体制の強化を進めている。
ちなみに「ジェネックスパートナーズ」という社名は、変革の遺伝子(GENE)を広める(Expand)ことで結果をもたらし活力を与えられる、個人・組織・社会にとっての良きパートナー(Partner)でありたい、という思いから命名されている。
※1:語源は統計学の標準偏差を意味する「σ(シグマ)」。製品不良の発生状態において、「100万回作業を実施しても、不良品発生率を3~4回に抑える」というスローガンを提唱し、そこから「シックス・シグマ」という言葉が使われるようになった。
日本の製造業で導入されていた品質管理活動「QCサークル活動」を参考に、1980年代にモトローラが開発した。
「QCサークル活動」はボトムアップ型であったが、モトローラはトップダウン型に改変し、統計学的な手法を採り入れて定量的評価を中心にする手法とした。その後GEが経営全体のプロセス改革に適用、発展させた。日本には1990年代に紹介され、東芝、ソニーなどでも導入されている。
「シックス・シグマ」の実際の活動は、専門教育機関が認定する「ブラックベルト」の資格保持者によって推進される。「ブラックベルト」は柔道の黒帯を語源とするもので、「ブラックベルト」を補佐する資格としては「グリーンベルト」が制定されている。
- 代表者代表取締役会長 眞木 和俊
代表取締役社長 大池 拓 - 設立2002年
- 所在地〒108-0072 東京都港区白金1-27-6
白金高輪ステーションビル3階
ジェネックスパートナーズの理念
株式会社ジェネックスパートナーズの理念を以下に引く。
6Values
Genex Partners 6つのValueHave Passion
使命感を支える情熱Drive Action
成果を実現させる行動力Pursue Excellence
卓越性へのこだわりRespect Our Clients
クライアントへの敬意Be Open and Fair
正当な判断に基づくオープンなスタンスCenter of Excellence
遺伝子を広め、根付かせるための知見を結集する
ジェネックスパートナーズの沿革
- 2002年
- 創業
- 2012年
- 国際的なビジネスコンサルティングパートナーシップ「Cordence Worldwide」と提携
ジェネックスパートナーズのサービス
インダストリー
- 製造業
- 消費財
- エネルギー
- メディア・エンターテインメント
- ヘルスケア
- IT・通信
- 化学・素材
- 金融
- 非営利組織
- 小売
ファンクション
○経営アドバイザリー
○戦略策定支援コンサルティング
- ポートフォリオ戦略
- M&A戦略
- 新規事業戦略
- 事業計画策定
- ブランド評価
- 事業評価(デューディリジェンス)
- マーケティング戦略
- プロセス改善
- コスト削減
○シックスシグマの導入
○経営企画機能のアウトソーシング
○ターンアラウンド(企業・事業再生)
- 再生計画立案
- 撤退戦略の立案・実行
ジェネックスパートナーズの求める人物像
資格・条件面では、業界を問わず実務経験が3年以上あり、自らリーダーシップを取って実績を上げ、それを自らの言葉で語れる者、が求められる。MBAその他特定の学位などは必須とされてはいない。
資質面においては、仮説思考、論理思考、批判思考、フレームワーク思考といった、コンサルタントとして必要な思考力と、財務分析力やマーケティング、BPR(プロセスリエンジニアリング)などの知識、高いコミュニケーション能力などを有する者が望ましい、とされる。
もちろんジェネックスパートナーズの理念への賛同は、言わずもがなである。
ジェネックスパートナーズの社員の声
「私たちの成果物は財務成果」と明言し、現実的な成果に徹底的にこだわるジェネックスパートナーズ。社員達も、利益創出や課題解決など、クライアントへの貢献にやりがいを感じる者が多い。
ジェネックスパートナーズの社員の声を以下に引用する。
自分の仕事がクライアントの利益創出にダイレクトに繋がった時には、非常にやりがいと達成感を感じます。特に、クライアントと共に実現した新しい取り組みが、業界を揺るがしたり、メディアで話題になったりした時には、非常に嬉しかったです。
なによりお客様の課題を解決できた時、特に業績が上がった時には、この仕事をしていて良かったと心から感じます。クライアントが我々に依頼して良かったと言ってくださる時もまた、やりがいを感じるとともにほっとする瞬間です。
あるプロジェクトで相当に大きな売上増につながる成果を上げたことがありました。この直接的な財務成果をあげられたことももちろんですが、一緒にお仕事をしているリーダー、メンバーの方々がこのプロジェクトを通じて目に見えて成長していったことに最大のやりがいを感じました。
ではジェネックスパートナーズの社風はどのようなものだろうか。
クライアントとの距離が近く、問題解決能力だけでなく「人間力」にも富んだ社員が多く、そのような社員達を信じて裁量を任せる、といったものであることが以下の発言からうかがえる。
実際に働いてみて、こんなにもクライアントと距離が近いコンサルティング会社は他にないと実感しています。
GENEXのメンバーは問題解決力に加えて、「人間力」とでも呼ぶべき能力が高次元でバランスしていると思います。
人間的には皆気さくで良い人たちばかりですが、顧客のことをとことん考えるDNAが組み込まれており、顧客に提供する価値に対しては真剣そのものです。
コンサルタントを信じ、意思・意見を重んじ、我々の裁量に任せてくれる会社です。