ローランド・ベルガーRoland Berger Strategy Consultants
企業について
欧州最大の経営戦略コンサルティングファーム
ローランド・ベルガー(Roland Berger Strategy Consultants)は1967年にドイツで設立されたコンサルティングファーム。主にマネジメントコンサルティングに特化したコンサルティングサービスを提供している。
2013年8月現在は世界36ヶ国に約51のオフィスを展開、2700人に及ぶコンサルタントを抱えており、マッキンゼーやBCGと並ぶ巨大ファームである。また、長期的視点での成長志向、企業分化や社員の意思を尊重するなど、多くの米国系ファームとカルチャーを異にする点が多いと言われている。1991年に日本法人を設立、現在は約100名のコンサルタントを擁する。
社名は創業者であるローランドベルガー氏の名前による。ローランド・ベルガー氏は2012年現在も同社の会長を務めており、EU経済圏において、強い影響力を持つことで知られる。近年、目覚ましい成長を遂げている経営戦略コンサルティングファームの一つであり、グローバルでの5大ファームの一つに数えられるようになった。
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代表者代表取締役社長 シニアパートナー:長島 聡
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設立1991年(日本法人)
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所在地東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル23階(日本オフィス)
理念
Creative strategies that work~成果を生む、創造的戦略策定~
ローランド・ベルガーの理念を以下に引く。
ミッション
創造性
これまでの戦略や事業運営では限界を感じるからこそ、クライアントは私たちに依頼します。
クライアントの更なる成長を実現するためには、既存概念や前例にとらわれない、創造的で革新的なアイデア・視点、時代の先を読む高度な先見性が求められますビジョン
成果
「成果を生む」解決策を常に提示することが重要です。
いくら創造的、革新的なアイデアであっても、実現不可能であったり、クライアントの理解を得られないものでは意味がありません。戦略は実行されてこそ成果を生み出します。私たちは常に戦略の実現可能性やクライアントの納得感を大切にしています。http://www.rolandberger.co.jp/Mission.htmlより引用
コア・バリュー
Entrepreneurship
---Taking on responsibility
我々は企業家たるべき経営トップの意志決定のお手伝いをいたします。それは我々の重要な使命です。自ら企業家ネットワークであるよう意識しています。だからこそ、客観的な考え方を提案できる、信頼に足る自律したビジネスパートナーとして認められるのです。市場動向や市場推移に対応できるようクライアントをサポートするのも我々の役目です。我々は2005年よりスタートしたBest of European Business (BEB)という場で世の企業家たちに賛辞を送り続けます。
企業家たるベストプラクティスの継続的発展のために、我々は政治、ビジネス、業界団体、教育機関や関連メディアにおける論客(発展的な思想の持ち主)との緊密な関係を構築しています。これにより、国際的な経験や専門的な知識に基づくグローバルな視点を持つことができるのです。それが、革新的でありながら、市場の現状に合った実用的なソリューションを実現するのです。http://www.rolandberger.co.jp/Mission.htmlより引用
Partnership
---Partnering with clients
我々はクライアントのパートナーとして共に働きます。一貫して献身的に働きます。我々はクライアントにソリューションを提案するだけでなく、その結果が出るまで満足することはありません。全てのプロジェクトのどの段階においてもクライアント側と綿密にすり合わせが行われています。クライアントとの定期的、かつ徹底的な話し合いにより、クライアントが提案したソリューションを理解し、実行に移すことができるのです。http://www.rolandberger.co.jp/Partnership.htmlより引用
Excellence
---Going the extra mile
我々は、成長戦略、ポートフォリオの最適化、グローバル化、クロスボーダーM&A、合併後の統合、マーケティング、ブランド戦略、アライアンス提携支援、業界再編や企業再生など、クライアントの成功に繋がる重要な戦略項目を全て網羅しています。うち76%は国際的なプロジェクトであることから、グローバルな視野とローカルの専門性を組み合わせた提案を行っています。どのプロジェクトにも対象国に精通したローカルのエキスパートを参画させ、プロジェクト期間中およびその後も厳しいクオリティコントロールを行い、我々のExcellenceを保つようにしています。クライアントの満足するまでは、我々は満足することはないのです。
沿革
ローランド・ベルガーは、1967年の設立以来、40年にわたり自動車、消費財、流通、化学、機械、医薬品などの製造業、そして金融、情報通信、航空・運輸などのサービス業を代表とするグローバル企業にソリューションを提案し、優れた成果を上げてきた。
1991年に日本法人である株式会社ローランド・ベルガーを発足。グローバルポイントのアクセスポイントになるべく、活動を続けている。
- 1967年
- 現会長、ローランド・ベルガーによりドイツにて設立。
- 1991年
- 日本法人設立。東京にオフィスを開設。
サービス
インダストリー
- 自動車
- 機械・電機・素材
- 金融
- 建設・不動産・住宅
- 公共
- 通信・IT
- 医薬・医療機器
- アパレル
- 化粧品
- 食品・飲料
- トイレタリー
- 百貨店
- ドラッグストア・調剤薬局
- GMS・SM・CVS
- 鉄道
- 航空
- 電力・ガス
- 石油
- 環境・新エネルギー
ファンクション
- 企業戦略
- マネジメント体制
- R&Dマネジメント
- オペレーション戦略
- ブランドマネジメント
- マーケティング戦略
- 企業・事業再生
- 富裕層マーケティング
- 現場力強化
- ビジョン・企業ブランド構築
- M&A・PMI支援
- ITマネジメント
- コスト削減
- 営業戦略
- ポートフォリオマネジメント
- 商品開発能力強化
求める人物像
クライアントの成功と自身の成長を達成したいという想いを持つ人材
ローランド・ベルガーの求める人材像は、これまでの経験を最大限コンサルティングに反映できる人材である。コンサルタントになるにあたっては今までの常識が通用しないこともあるかもしれない。しかし、ビジネスパーソンとしての経験は、ハイパフォーマンスには必須である。加えて、自分自身をコンサルタントとして、強く成長させたいという思いも重要である。
コンサルタントのタイムラインは普通の社会人の何倍も速い。その中で価値を発揮するには柔軟性とスピード感と同時に心身のタフさも重要になってくる。
キャリアパス
ローランド・ベルガーにおける一般的なキャリアパス、および各ポジションの業務内容などを紹介する。
ジュニアコンサルタント
ジュニアコンサルタントは、プロジェクトメンバーの一員として、基本的な調査、分析などを行う。
【主な役割】
- 2次情報(新聞記事、雑誌記事、調査レポート等)の検索・収集、まとめ
- 各種数値(マクロデータ、クライアントの財務情報、業績等)の収集、分析
- クライアント等関係者へのインタビュー、議事録作成
- シニアコンサルタント、コンサルタントの指示に基づいた資料作成
- クライアントのプロジェクトメンバーへの対応など
コンサルタント
コンサルタントは、ジュニアコンサルタントを活用しつつ、プロジェクトの担当モジュールのプランを策定し、実行する。
【主な役割】
- 担当モジュールのワークプランの設計
- 担当モジュールに関連する調査結果や分析結果の取りまとめ、資料作成
- ジュニアコンサルタントに対する指示・指導
- 2次情報(新聞記事、雑誌記事、調査レポート等)の検索・収集、まとめ
- 各種数値(マクロデータ、クライアントの財務情報、業績等)の収集、分析
- クライアント等関係者へのインタビュー、議事録作成
- クライアントのプロジェクトメンバーへの対応など
シニアコンサルタント
シニアコンサルタントはプロジェクトメンバーのリーダーであり、プロジェクトの運営に責任を持つ。
【主な役割】
- プロジェクト全体、もしくは担当の複数モジュールのワークプランの設計
- 担当モジュールに関連する調査結果や分析結果、成果物の取りまとめ
- 報告書の作成(ストーリーライン、構成なども含む)
- コンサルタント、ジュニアコンサルタントに対する指示・指導
- 2次情報(新聞記事、雑誌記事、調査レポート等)の検索・収集、まとめ
- 各種数値(マクロデータ、クライアントの財務情報、業績等)の収集、分析
- クライアント等関係者へのインタビュー、議事録作成
- クライアントのチームリーダー、メンバーへの対応 など
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの統括者としてパートナーと連携し、アウトプットの質に責任を持つ。
【主な役割】
- プロジェクト全体の設計(論点整理、フレームワーク作成、ワークプラン作成)
- 報告書の構成、メッセージの検討、作成
- より大きな視点からの洞察やクライアントに対する提言の検討
- プロジェクトの進捗状況、品質の管理
- プロジェクトメンバーの管理、教育
- クライアントとの窓口として、日々のコミュニケーションの実施最終報告の実施 など
プリンシパル
プリンシパルは、ローランド・ベルガーの代表として担当クライアントとのリレーションシップマネジメントを行う。関係を維持しつつも、そこから新規ビジネスを開拓していく必要がある。
パートナー
パートナーは、実質的な事業責任者である。オフィスやチームのディベロップメントを行っていくこともパートナーの主な業務のひとつである。各パートナーは、担当の業界やテーマについて業方針を策定する。必要な組織やチームの構築、スタッフの採用・管理、社内制度の構築など、ベルガーの経営全体にかかわっていく。
トレーニング
クライアントに対して価値を提供し続けるための投資
ベルガーのトレーニングはまずは「コンサルタントとしてのベーシックスキルの習得」だけでなく、コンサルタントとして信頼を勝ち取るための「人間性」を養うことから始まる。
ローランド・ベルガーはこの2つの狙いを忠実に実現するためのトレーニング・プログラムおよびサポート体制を提供している。
共通プログラム
1.アドバンスド・トレーニング
---月に2、3回プレゼンテーションや財務・会計、ロジカルシンキングなど様々なテーマに沿ったスキル向上トレーニングを行っている。
2.オープンアイズ
---視野を広げ、より深く考える力と人間力を向上させるプログラムが用意されている。
3.グローバル・トレーニング
---グローバルファームである特徴を活かしヨーロッパでのグローバルトレーニングに参加する機会が用意されている。
4.サポートプログラム
---コンサルタントとしてのキャリア構築に必要なスキル習得をサポートする体制が整っている。
・語学研修サポート
・MBA留学支援
・海外エクスチェンジ・プログラム
社員の声
ローランド・ベルガーの社員の声を以下に引用する。
入社の動機
2000年、コンサルタントがまだ10人程度で全く無名だったころのローランド・ベルガーに入社しました。当時ローランド・ベルガーに代表として来たばかりの遠藤(現会長)と出会い、「これまでのコンサルティングファームではやれなかった本当に地に足ついた泥臭いコンサルティングをやりたい。一緒にコンサルティングベンチャーをやろう!」という言葉に共感し、入社を決意しました。
まずは、生半可な気持ちでは来てほしくないと思います。本当に大変な仕事です。決して逃げず、クライアントと悩み苦しむことができる気骨ある方に来てほしいと思います。
そして「本当にクライアントを愛せること」、これがこの商売をやっていくにあたっての絶対条件です。ローランド・ベルガーはまだ社員数が100名前後のベンチャーですし、業界ではチャレンジャーです。一緒に会社を作ってくれる同志は大歓迎です。絵を描くだけのコンサルティングはしたくないと思っているガッツのある人には最高の場と自負しています。
プロボノ
ビジネスと社会貢献の両立
現在、ローランド・ベルガーの東京オフィスでは、プロボノ活動の実施に向けての準備を進めている。
また、世界各地のBCGオフィスと連携したグローバル・プロジェクトに加え、日本のNPO等を支援する日本独自の取組みにも注力している。
■対象:グローバルに事業を展開するクライアント
■内容:「コアビジネスを通じた人類全体の豊かさの創造」に寄与するためのアクションプラン策定を支援。
最貧国バングラデシュでの現地動向調査を実施し、ビジネスと社会貢献を両立させるための事業モデル、組織体制、展開ステップなどを検討。