マッキンゼー・アンド・カンパニー McKinsey & Company, Inc.

マッキンゼー・アンド・カンパニーについて

 企業について

『コンサル業界大研究』抜粋
概要

コンサルティング業界で常時人気のトップ企業

コンサルティング業界の巨人

世界65カ国以上に約130ものオフィスを構える一大外資系経営コンサルティングファーム、それがマッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)だ(2022年現在)。世界トップの社員数を誇り、業界内で強い存在感を放つ。日本支社は1971年に設立されており、2021年で50周年を迎えた。グローバルレベルの専門知識とローカルレベルの深い知見を組み合わせ、〝グローカル〟を意識したコンサルティングを実践している。
現在、各分野のトップ企業の支援をはじめ、直近ではコロナ関連における官民の取り組みやNPO法人スペシャルオリンピックス日本のサポートなど、幅広い展開を見せている。

2018年には大阪市内に日本支社関西オフィスを開設。グローバル経営の観点から日本を最重要地域の1つと位置づけ、活動を強化している。関西以西の西日本全域を活動領域として、関西経済・関西企業の発展に貢献することを狙う。

同社の強みは、巨大なグローバル体制だ。世界中にある各オフィスの間に緊密な連携が実現されており、膨大な情報を迅速に共有するシステムなどが充実している。いかなるプロジェクトにおいてもグローバルな知見・人材を最大限に活かせる。

さらに、当社には、コミュニケーション及びビジュアルデザインのプロフェッショナルエキスパートチームや、McKinsey Global Instituteと呼ばれる専門の研究機関などが存在し、高品質なコンサルティングに大きく貢献している。

また、同社は人材輩出企業としてもその名を高く知られている。実際に、政財界の著名人を多数輩出しており、国内外多くの有名企業や組織のトップにマッキンゼーの卒業生たちが名を連ねている。

クライアントにとっての真のパートナーとして、採るべき戦略を提案

マッキンゼーが扱う案件の多くは、クライアントのトップに直接アクセスするプロジェクトであり、全社的な経営戦略などを支援している。同社のクライアントは上場企業から政府機関まで多岐にわたり、いずれもがトップレベルの企業・組織だ。また、近年ではマッキンゼーサステナビリティという新プラットフォームも立ち上げ、エネルギー・資源・農業・気候・ESGなどさまざまな方面において社会的価値の創出に取り組んでいる。

同社の実績事例として、海外製薬会社による日本市場への新医薬品投入に関するマーケティング戦略がある。
世界トップクラスの大手製薬会社が、日本での共同販促とライセンス提供を行うため、提携企業の選択をマッキンゼーに依頼。マッキンゼーチームは、クライアントに対するインタビューやクライアントがもつ大量のデータを活用することで、売上予測を精緻化し、提携候補となる各社の能力・適性を評価した。
この結果、マッキンゼーはクライアントに、「ライセンス提供はせず、自社のみで販売する」という想定外の提案を行った。クライアントの製品は多大な潜在力を有するとして、製品を自社のみで販売するほうが、共同販促やライセンス提供よりもメリットがあると結論づけた。クライアントはこの提案を採用。発売された製品は、当初の最大予測すら大幅に上回る販売ペースを記録するなど、大きな成功を収めた。

現状に満足せず、M&Aによる事業展開を加速

2015年は、マッキンゼーによるM&Aが加速した。この1年間だけで、米国のデザイン・コンサルティング会社のルナー、ロンドンに拠点を置くデータ技術コンサルティング会社のクァンタムブラック、航空宇宙および軍事分析企業のヴィジュアルDoD、小売分析企業の4トゥリーといった4社を買収している。

2019年10月には、買収したクァンタムブラック社と共同で「IoT Center Japan」を開設。クァンタムブラック社が強みとするデータ分析と、戦略立案や組織変革といったマッキンゼーの知見を合わせて、顧客企業を支援している。「IoT Center Japan」は顧客企業の経営者がデジタル変革を体感できる場とする方針で、先端技術を活用したソリューションの展示やデモの他、トレーニング機会も提供されている。未来の戦略コンサルのあり方を常に模索し、M&Aを通して新たな提供価値を創造しているのだ。

トップランクのコンサルティングファームで働くとは

マッキンゼーで働くコンサルタントは、企業や地域社会に対して価値ある変化をもたらすことのできる人材だ。課題設定力や問題解決力をもち、チームワークやリーダーシップを発揮することが求められる。

同社には〝Make Your Own McKinsey〟という社内で共有する言葉がある。同社社員のキャリアは、誰かに指示されて形成されるものではなく、自ら設計し組み立てていくものであるという思想だ。そのため、コンサルタントは入社当初から自分のキャリアパスを明確にイメージしているが、組織として1人ひとりのユニークなキャリアを支援する仕組みや風土もある。
クライアントへの価値提供とコンサルタントの育成はファームの持続的成長の両輪であり、パートナー陣をはじめ、周囲のコンサルタントの成長やキャリア形成に責任をもって取り組んでおり、人を何よりも大切にする顔が当社にはあるのだ。

さらに、同社ではインクルーシブな環境の醸成にコミットし、性別・国籍・バックグラウンドを問わず、すべての社員が能力を最大限に発展させ成長できる環境を整えている。柔軟な働き方、男女問わず取得可能な育児休暇制度、多様なバックグラウンドをもつリーダーの育成、アンコンシャスバイアス(無意識な偏見)を排除するためのトレーニングの実施など、さまざまな活動に取り組んでいる。

その他にも、海外のプロジェクトへの参加やトランスファーの機会が当たり前に存在し、世界中の多様な仲間たちと仕事ができる。グローバルに活躍したい優秀な人材には最高のステージとなるだろう。

マッキンゼー・アンド・カンパニーのパーパスとミッション マッキンゼーの広がり

マッキンゼー・アンド・カンパニー(以下マッキンゼー)はアメリカに本社を構える外資系コンサルティング会社。世界トップレベルの戦略コンサルティングファームである。
米国、欧州、アジア、南米、東欧など世界65カ国以上に130を超える拠点を持ち(2025年現在)、全世界の様々な業種・業界を対象に、各企業のトップマネジメントが直面する経営課題解決とその実行支援を手がけるグローバルコンサルティングファームである。
マッキンゼーには、現在約4万人のコンサルタントが在籍しており、約140の国籍で構成され、多様性に富む人材が集う。グローバル売上高は2023年に160億ドルに達し、日本のトップ30社の80%を支援している(2025年現在)。
1926年のジェームズ・O・マッキンゼーによる創設以来、同社はその理念の一つである ”One Firm” の下、強い信念を共有する一つの組織として、企業戦略、組織変革、事業部戦略、M&A、デジタル・AIトランスフォーメーションなどに関して質の高いソリューションを一貫して提供してきた。
その姿勢と実績は、グローバルで変化の激しい市場と向き合う顧客企業から「真のパートナー」として、高く評価されている。

昨今は生成AIの活用を加速。社内AIプラットフォーム「Lilli」は100年分のナレッジを統合し、従業員の70%以上が日常的に活用するまでに定着した。これにより、資料作成やリサーチの生産性が大幅に向上し、クライアントワークにもAIが組み込まれている。

マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン
McKinsey & Company, Inc.
  • 代表者
    岩谷 直幸(日本支社長)
  • 設立
    1971年(日本オフィス)
  • 所在地
    東京都港区六本木1−9−10 アークヒルズ仙石山 森タワー

マッキンゼー・アンド・カンパニーの理念

以下にマッキンゼーの企業理念を引く。

Our purpose

To help create positive, enduring change in the world.

Our mission

To help our clients make distinctive, lasting, and substantial improvements in their performance and to build a great firm that attracts, develops, excites, and retains exceptional people.

Our values

Adhere to the highest professional standards

・put client interests ahead of our firm’s
・maintain high standards and conditions for client service
・observe high ethical standards
・preserve client confidences
・maintain an independent perspective
・manage client and firm resources cost-effectively

Improve our clients’ performance significantly

・follow the top-management approach
・pursue holistic impact
・use our global network to deliver the best of our firm to all clients
・bring innovations in management practice to clients
・build client capabilities to sustain improvement
・build enduring relationships based on trust

Create an unrivaled environment for exceptional people

・be nonhierarchical and inclusive
・sustain a caring meritocracy
・develop one another through apprenticeship and mentoring
・uphold the obligations to engage and dissent
・embrace diverse perspectives with curiosity and respect
・govern ourselves as a “one firm” partnership

マッキンゼー・アンド・カンパニーの沿革

マッキンゼーは、1926年にシカゴ大学の経営学教授ジェームズ・O・マッキンゼーによって創設された。
ジェームズ・O・マッキンゼーは、経営コンサルティング分野において「一流の人材を通じて、一流の企業を、より一流にしていく」ことをその経営理念とした。
彼によって考案された“Top Management Approach(全社的視点に立った問題解決)”は、現在に至るまでマッキンゼーのコンサルティングを支える大きな柱となっている。
1933年にマービン・バウアーがマッキンゼーに参画。
バウアーは、経営コンサルティングの世界で初めて“Fact-base(事実に立脚する)”、 “Analytical approach(分析的アプローチ)”というコンセプトを掲げ、更に科学的かつ論理的な問題解決のフレームワークを明確に打ち出した。
同時に、プロフェッショナル・ファームにおいてコンサルタントに求められる行動規範、組織運営の理念をあらわす「プロフェッショナル・コード」も考案。彼が新たに導入したこれらの考え方は、現在でもマッキンゼーにおいて最も重視されているコンセプトとして深く根付いている。

1926年
シカゴ大学の教授であるジェームズ・マッキンゼーがコンサルティングファームを設立。
1933年
マービン・バウアー氏がマッキンゼーに参画。
“Fact-base(事実に立脚する)”、 “Analytical approach(分析的アプローチ)”というコンセプト、科学的かつ論理的な問題解決のフレームワークを、経営コンサルティングの世界で初めて確立。
1939年
組織が分裂し、マッキンゼーは「マッキンゼー・アンド・カンパニー」として存続。(シカゴ側は「マッキンゼー・A.T. カーニー・アンド・カンパニー〔のちのA.T. カーニー〕」を設立)。
1959年
ロンドンに初の海外オフィスを開設。
~1970年 ヨーロッパ各国・カナダ・オーストラリアにオフィスを開設。グローバルに展開を行う。
1971年
日本支社(東京オフィス)を開設。
~2000年
1999年までに世界20数カ国にオフィスを展開。5,000人を超えるコンサルタントを擁するファームに成長。
2018年
新たに日本支社(関西オフィス)を開設。
2023年
生成AI、”Lilli”を導入。提案書の作成等で活用。

マッキンゼー・アンド・カンパニーのサービス

インダストリー

  • 先端エレクトロニクス・半導体
  • 自動車・産業機械
  • 化学・農業
  • 消費財
  • 電力・ガス
  • エンジニアリング・建設・建材
  • 金融サービス
  • ヘルスケアシステム・サービス
  • ライフサイエンス
  • 金属・鉱業
  • 石油・ガス
  • 紙・板紙製品・包装材
  • プライベートエクイティ・プリンシパルインベスター
  • パブリックセクター
  • 小売
  • テクノロジー・メディア・通信
  • トラベル・運輸・インフラ

ファンクション

  • デジタル
  • グロース・マーケティング・アンド・セールス
  • Leap by McKinsey (新規事業立案)
  • オペレーション
  • 人材・組織・パフォーマンス
  • 戦略・コーポレートファイナンス
  • サステナビリティ
  • 企業変革

マッキンゼー・アンド・カンパニーの求める人物像

マッキンゼーのコンサルタントに必要な4つのスキル

マッキンゼーでは顧客企業のバリュー向上のサポート、トップマネジメント層へのアドバイザリーという職務に対して、共感と責任感を強く持った、次のような資質・能力を持った人材を求めて採用活動を行っている。

Problem solving:

既存の考え方にとらわれず、自由で独自の発想力を持ち、具体的・概念的な事象の双方に対しての高い理解能力を持っていること。さらに強い好奇心と粘り強さ、確かな判断力をもって問題解決に取り組むことができる。

Influencing others:

自分に自信を持ちつつも、他人の考え方に関心を持つこと。他人の意見をよく理解し、適切な返答ができるスキルを持ち、対話している他者に影響力を発揮することができる。

Leading others and building relationships:

自主的に行動し、リーダーとしての責務を引き受ける意欲を持つ。そして、目的を共有する仲間を、高い生産性を有するチームとして導くことができる。他人の感情や自分とは異なる考え方に対して敏感さと寛容さを持って接し、リーダーシップを発揮することができる。

Achieving goals:

挑戦することをおそれず、個人でリスクを取った判断、行動ができる。かつ自分自身に高い目標を課し、結果を出すことにこだわることができる。マッキンゼーではこの二点が、様々な障害があってもあきらめずに努力すること、ひいては成果を出すことにつながると考えている。

マッキンゼー・アンド・カンパニーでのキャリアパス

成果主義のキャリアパス

マッキンゼーのキャリアパスは原則、成果主義(Meritocracy = メリトクラシー)に基づく。年次によらず、その人がアウトプットした成果物によって評価される。 マッキンゼーのキャリアパスは”Promote when ready”と言われ、上位のキャリアをこなすのに充分な能力がついたと判断されると、次のキャリアに進むことができる。

ビジネス・アナリスト

プロジェクトの課題解決において個別の分野を担当する。情報収集や分析をリードするだけでなく、クライアントとの協働を通じて提案を構築し、トップマネジメントに対するプレゼンテーションまで担う。
マッキンゼーでは、ビジネス・アナリストとして一定期間経験を積んだ後のキャリアは様々である。3年目以降は、アソシエイトやマネージャーとして社内でステップアップする人もいれば、ビジネススクールへの留学や、社外でのマネジメント経験の獲得を選ぶ人もいる。また、海外オフィスに移りグローバルな舞台で活躍する道を選ぶ人も多く、それぞれが自らの関心や目標に応じて、多様な成長のかたちを描いている。

ジュニア・アソシエイト、アソシエイト

ジュニア・アソシエイトおよびアソシエイトは、プロジェクトチームに参加し、特定の業務(ワークストリーム)をリードして、クライアントが直面する複雑な経営課題に対応する。主な業務内容には、課題の把握、データ分析、仮説立案と検証、クライアント社内外および外部関係者へのインタビュー、海外情報の収集・分析、最終提案の構成などが含まれている。チーム内外での協働によって、問題解決を実行可能な提案に結びつけ、長期的な変革を促進する。

新人コンサルタントは、約1カ月間の集中基礎トレーニングの後、1年間は新人コンサルタント育成チームのプロジェクトに参加する。
2年目以降は、”Preference baced staffing”という制度により、各コンサルタントが自らのキャリアビジョンや個々人の関心のある分野を基に自ら希望するプロジェクトを申請、アサインする。(ただし、アサインの決定は、すべての顧客企業に最大の価値を提供できるようバランスなどを考慮した上でパートナーによって行われる。)

また、世界を拠点とする外資系企業である同社では、グローバルに活躍できる舞台が多く用意されていることも、特徴のひとつである。
海外各地のオフィスへのトランスファー(転勤)も本人の希望に基づいて実施される。ただし、これには現地でのコンサルティング業務に支障のない語学力など基本スキルを有するなど、一定の条件がある。

マッキンゼー・アンド・カンパニーのトレーニング

グローバルに対応可能なトレーニングシステム

マッキンゼーでは、内定後に英語力判定テストを受けることが求められる。
その結果に応じて入社前の英語レッスンの受講などについてアドバイスを提供する。入社後も、希望者は定期的な英語研修を受講することが可能である。

またビジネス・アナリスト出身者の海外MBA留学に対して積極的な支援を行っていることもマッキンゼーのトレーニングの特徴である。※ただし、ジュニア・アソシエイト、アソシエイトとして入社の場合は除く。

この留学サポートに「定員」は設けられておらず、本人が希望し、かつそれまでの業務において高い成果を上げてきたビジネス・アナリスト出身者全員が対象となる。
留学支援に関しては定員が定められている企業が多いのに対し、同社ではチャンスが広く、平等に用意されている。

マッキンゼー・アンド・カンパニーの社員の声

マッキンゼーは、頻繁なフィードバックを通じて成長を加速させる環境を整えている。また、多様なバックグラウンドを尊重し合い、働き方やライフスタイルを柔軟に調整できる文化が浸透している。こうした個人の成長と働きやすさを両立するマッキンゼーの特徴について述べた社員の声を以下に引用する。

マッキンゼーの大きな特徴として、頻繁にフィードバックをする文化がありますが、自分の強みを磨いていくという意味でも非常に良い環境だと思います。上司や先輩だけでなく、様々な角度からアドバイスをもらうことで、自身で気付く機会も多くなりますし、成長のサイクルが加速すると実感しています。
また、社内には多様な強みを持った個性的な人がたくさんいます。それがチームを強くし、ひいてはファーム全体を強くし、最終的にクライアントへの最良のインパクトにつながっていると思います。

https://www.mckinsey.com/jp/careers/saki-moritaより引用

マッキンゼーではプロジェクト・チームを組む場合、自分の働き方やライフスタイルの希望を共有し、サポートし合う文化が定着しています。初めて一緒に働く人や、他国のオフィス出身の人とタッグを組むことも多く、お互いが心地よく働くためにはオープンさと柔軟性が必要になるからです。私の場合も復職するとき「何時から何時までチームやクライアントと一緒に過ごせるか」「何時以降はメール・電話で対応が可能か」などを丁寧に確認し合うことができました。
今、採用活動の場などにおいて「子育てをしながらコンサルタントの仕事を続けることは可能か」というお声や「小さな子どもがいると毎日大変ではないか」という率直なご質問をいただくことがあります。
私はそんな時「コンサルタントとしての役割を果たしている限り、マッキンゼーは自由な場である」と伝えています。業務量を調整したり、次の昇進へのタイムラインを一時的に遅らせたり、子どもの休暇に合わせてまとめて数週間単位で休んだりすることも可能だからです。もちろん、性別も年次も関係ありません。
働きやすい職場を目指して世の中で様々な取り組みがされているなか、マッキンゼーは外からはドライな組織に見えるかもしれませんが、実はオープンさ・柔軟性の観点からとても魅力的な職場だと思います。

https://www.mckinsey.com/jp/careers/hiroko-yanagisawaより引用

マッキンゼー・アンド・カンパニーの社会貢献・ESG

マッキンゼーの優れたノウハウを社会へ還元

マッキンゼーでは、同社の有する知見や経験が少しでも社会に還元されるよう、公益企業や非営利機関、自治体などへのコンサルティングサービスも積極的に行っている。
業務改革、組織スキル向上などをサポートすることによって、芸術・文化振興、国際的支援、環境保護、地域振興や経済活性化などにも貢献している。
例えば、NPO法人「スペシャルオリンピックス日本」支援・活性化プロジェクトなどがこれまでに行われた。
こうしたプロジェクトは、世界中のオフィスにおいて進められており、2024年には320件の無償コンサルティングが提供された。

カーボンニュートラルへの取り組み

2025年末までにScope 1・2(自社運営施設・エネルギー使用)GHG排出量を2019年比25%削減、Scope 3(出張など)を35%削減とする目標を掲げ、英国拠点では既にScope 1排出量を100%ゼロにしている。
2024年時点では、Scope 1・2ともに2019年比62%削減、Scope 3(出張ベース)も50%削減を達成し、全社的な目標を大幅に上回る進捗を示している。

DEIへの取り組み

マッキンゼーでは、20年程前からLGBTQ+のMBA学生の積極的な採用を行っているほか、他の企業に先がけて同性パートナーへの福利厚生を提供するなど、かねてよりDEIを重視する取り組みを行っている。さらに、社内のLGBTQ+理解を深めるためのイベント「Day of Pink」を毎年世界各国のオフィスで開催し、社員の意識啓発を進めている。トランプ大統領の就任の影響を受けて他の企業がDEI(多様性・公平性・包摂性)施策を見直す中でも、組織全体で多様性と能力主義の両立を今後も重視する方針を明確にしており、こうした姿勢が表面的なものではないことが窺える。このような継続的な取り組みは国際的にも高く評価されている。

マッキンゼー・アンド・カンパニーの関連書籍

マッキンゼーへの転職を志す方へ、面接までに読むべきお勧めの書籍をご紹介します。

  • マッキンゼー 価値を創るM&A
    加藤 千尋、呉 文翔、福富 尚、山﨑 敦(著)
  • マッキンゼー REWIRED: デジタルとAI時代を勝ち抜く企業変革の実践書
    エリック・ラマール、ケイト・スマージュ、ロドニー・ゼメル(著) 
    黒川 通彦(監訳)
  • マッキンゼー 未来をつくる経営 日本企業の底力を引き出す
    岩谷 直幸、ミケーレ・ラヴィショーニ(編著)
  • マッキンゼー CEOエクセレンス ―一流経営者の要件―
    キャロリン・デュワー、スコット・ケラー、ヴィクラム・マルホトラ(著)
    マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン シニアパートナー・CEOエクセレンスグループ(監訳) 
    尼丁 千津子(訳)
  • マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則
    スコット・ケラー、メアリー・ミーニー(著) 
    マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン 人材・組織・パフォーマンスグループ(訳)
  • マッキンゼー 新規事業成功の原則 Leap for growth
    野中 賢治、梅村 太朗(著)
  • マッキンゼー ネクスト・ノーマル:アフターコロナの勝者の条件
    小松原正浩、住川武人、山科拓也 (著/編集)
  • マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX
    黒川通彦、平山智晴、松本拓也、片山博順 (著/編集)
  • マッキンゼーが読み解く食と農の未来
    アンドレ・アンドニアン、川西剛史、山田唯人 (著)
  • マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている
    リチャード・ドッブス,他 (著)
    吉良直人 (翻訳)
  • 採用基準
    伊賀 泰代 (著)
  • 新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術
    齋藤 嘉則 (著)
  • マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー
    エリザベス・イーダスハイム (著)
    村井 章子 (翻訳)
  • 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
    バーバラ ミント (著)
    山崎 康司 (翻訳)
  • 企業参謀―戦略的思考とは何か
    大前 研一 (著)
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2025.09.14

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2025.09.13

世界有数のグローバル戦略ファームで、公共・サステナ分野のコンサルタントを募集[033011]
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年収
600万円~2000万円
ポストコンサル 社会に貢献できる グローバルに活躍 研修が充実 起業に役立つ 注目

2025.09.10

【積極採用】DXを得意とする日系グロースファームにて、戦略コンサルタントを募集[033241]
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経営戦略とDXの両軸で企業変革を支援している、急成長中の戦略ファームです。クライアントの経営層に寄り添った戦略立案と、現場に入り込む実行支援を通じ、構想にとどまらない成果創出を追求しています。多様な業界で経験を積んだプロフェッショナルが集い、柔軟な働き方や独自の理念にも注目が集まっています。
年収
1,300万円~2,500万円程度
ポストコンサル

2025.09.09

国内有数企業にてクライアントの変革をサポートする戦略コンサルタント募集[032259]
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マーケティング領域を中心に、ブランド戦略やデジタル活用、コンテンツ企画、リサーチなど幅広いサービスを展開する国内有数の企業です。豊富なネットワークを活かし、クライアント企業の経営課題に深く関与しながら、長期的な成長と変革を支援しています。
年収
600万円~1500万円
ポストコンサル 社会に貢献できる グローバルに活躍 ワークライフバランス良好 注目

2025.09.07

AIの社会実装を推進するテクノロジーカンパニーで、コンサルタントを募集 [033276]
会社概要
AIの社会実装を加速させるというミッションを掲げ、データ生成やインフラ提供を通じて産業界のDXを後押ししているテクノロジーカンパニーです。国内外の先進企業と連携しながら新たなサービスを次々と創出し、AIの活用領域を広げています。
年収
750万円~1200万円程度
社会に貢献できる 未経験可 ワークライフバランス良好 注目

2025.09.06

データ活用でグローバルな事業展開を支えるファームでシニアマネジャー・ディレクター候補募集[033853]
会社概要
データと先端技術を活用して企業の変革を導く日系グロースファームです。特定の企業にとどまらず、業界全体の課題にアプローチし、持続的な成長と社会的インパクトの両立を目指しています。多様な企業や自治体との共同プロジェクトを通じて、構想段階から事業化・スケールまでを支援し、毎年着実な成長を続けています。
年収
800万円~2500万円
ポストコンサル 社会に貢献できる グローバルに活躍 ワークライフバランス良好 注目
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