スコラ・コンサルト プロセスデザイン®で組織風土改革を担う人事コンサル
スコラ・コンサルトは、「コンサルタント」という役割固定を排し、「プロセスデザイナー」という独自の伴走者モデルを軸に、企業・自治体・省庁など幅広い組織の風土改革を支援してきた。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、社会貢献・ESG、関連書籍について整理する。
スコラ・コンサルトとは
株式会社スコラ・コンサルト(Scholar Consult、以下スコラ・コンサルト)は、1986年に設立された組織風土改革・組織開発を専門とするコンサルティングファームである。企業・組織の「風土・体質」という不可視の領域に働きかける「プロセスデザイン®」を中核的な手法として、民間企業から中央省庁・地方公共団体まで幅広い組織に対して変革支援を提供している。現在は東京・大阪・福岡の3拠点を構え、プロセスデザイナー31名、スタッフ12名の体制で運営している。
コンサル業界地図(領域別)
スコラ・コンサルト
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スコラ・コンサルトは1986年の事業開始以来、組織の「風土・体質」というソフト面からの改革支援に一貫して取り組んできた。設立以来手掛けてきた長期(3年以上)の風土改革コンサルティングの支援実績は延べ2,000余社にのぼり、事業の約8割を占める主要事業となっている。
同社は一般的な「コンテント型」のコンサルティング——専門知識や解決策をクライアントに提示し、トップダウンで実行させる手法——と明確に異なるアプローチをとる。社員数40余名のうちコンサルタント職にあたる「プロセスデザイナー」が30余名を占める構成は、支援の中心が属人的な提言ではなく、クライアントと共に考えながら変革プロセスを設計することを旨とする同社の事業特性を反映している。
特徴~プロセスデザイン®~
スコラ・コンサルトが1980年代半ばより開発・実践してきた独自手法が「プロセスデザイン®」である。「プロセスデザイン」とは、プロセス型のコンサルティングに日本企業の組織や制度、文化、風土といった現実的な条件を取り込みつつ、「組織を進化させる価値観」を設計思想として体系化したアプローチである。
「プロセスデザイン」では、組織を機械的に捉えず、人の感情やモチベーション、人間関係、コミュニケーション、意思決定などの目に見えない部分(プロセス)に働きかけることを出発点とする。「権威で強制する」のではなく「自発的な個人のエネルギーを大事にする」こと、「計画が先にある」のではなく「変化のプロセスをつくる」ことを基本姿勢に置き、クライアントが自力で課題に向き合い、答えを見出していくよう支援するのが特徴である。
プロセスデザイナーとオフサイトミーティング®
こうした姿勢を徹底するため、スコラ・コンサルトでは社員を「コンサルタント」と呼ばず、創業以来一貫して「プロセスデザイナー」という名称を用いている。一般的にコンサルタントは「指導する側」として捉えられやすく、その関係性がクライアント側の内発的動機を損なうという考えに基づいている。プロセスデザイナーはクライアントと同じ目線で課題に向き合い、対話を通じて変革のプロセスをデザインする役割を担う。
また、創業以来の変革支援において中核的な場として活用してきたのが「オフサイトミーティング®」である。オープンな雰囲気のもとで「気楽にまじめな話をする」ことができる場として設計されており、相互の信頼関係の醸成や問題の顕在化、変革ネットワークの形成を促す機能を持つ。「オフサイトミーティング」は同社の登録商標となっている。
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代表者簑原 麻穂
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設立1986年
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従業員数プロセスデザイナー31名、スタッフ12名(2025年12月現在)
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所在地東京都品川区東五反田5-25-19
東京デザインセンター6F -
拠点数国内3拠点(2026年6月時点の公開情報)
News & Topics
スコラ・コンサルトの理念
以下にスコラ・コンサルトの企業理念を引く。
スコラ・コンサルトの価値観
人は、命じられたことを義務感でやるのではなく、
自分のこととして物事に取り組んではじめて、いきいきと行動する。組織が進化を続けるための原動力は、そこで働く人びとの内発的動機にもとづくエネルギーである。人は、命じられたことを義務感でやるのではなく、自分のこととして物事に取り組んではじめて、いきいきと心身をかけて考え、行動することを始める。そのプロセスのなかで自らに課す試行錯誤が人を開花させ、さらなる情熱を生みだす。そのような個人のありようが組織をつくり、人の成長のみならず、持続的な組織の成長を下支えしていくのである。
その一方で、人が自分で自分を律することは難しく、ともすれば易きに流れてしまう弱さを持っている。そういった弱さも持つ人の可能性を引き出す環境となるのは、互いに協力し合い、切磋琢磨しあう人との結びつき、そのような関係性をベースに持つネットワークやコミュニティの存在である。
人が人として自律的に在るためには、それゆえに、他者を受容し尊重することと、主体的に人や組織に関わり続けることが欠かせない。
組織に属する人は、ひとたび仕事のやり方が確立すると、それを定常として維持しようとする。それは安定化を前提とする組織の秩序や仕組みとあいまって、そのままにしておくと、組織は確実に硬直化の方向に進んでいく。
しかし、どんな人間も、組織も生き物(生きたシステム)であり、たえず変化していくなかで、さまざまな矛盾や問題を生成するものである。それが自然な姿であるがゆえに、組織の中に問題があること自体は、実は問題ではない。本当に問題なのは、問題があること自体を否定して”無いもの”にしようとすること、問題を顕在化することによって生じる揺らぎを、組織進化の必要なプロセスとして認めないことである。
組織は生きているかぎり、新しいものを取り入れながら変化していくものであり、よりよく変わっていくときには必ず混乱を伴う。それを自然な状態として受け容れて、「揺らぎのなかから新しいものが生まれる」という価値観を備えもつことができるかどうかが、組織の進化を大きく左右する。スコラ・コンサルトの価値観より引用
スコラ・コンサルトの沿革
以下にスコラ・コンサルトの主な沿革を記載する。
- 1986年
- 創業者・柴田昌治氏が株式会社パソナの企業教育事業をMBOにより取得した、スコラ・コンサルトの前身となる株式会社エデュコンサルトを設立。
- 「組織の風土・体質」というソフト面から改革を支援する株式会社スコラ・コンサルトを設立。
- 1990年
- 大手企業の風土改革支援を通じて、「社員が会社を変える」という変革の考え方を提示。
あわせて、自治体への改革支援にも取り組み始める。 - 2008年
- 高橋秀紀氏が代表取締役に就任。
- 2012年
- 自治体支援を軸に行政組織の変革に関する情報発信および支援を行う「行政経営デザインラボ」を創設。
- 2015年
- 辰巳和正氏が代表取締役に就任。
- 2016年
- 「組織風土の日」を制定(一般社団法人日本記念日協会認定)。
- 2021年
- 簑原麻穂氏が代表取締役に就任。
- フロンティア・マネジメント株式会社との業務提携を締結。
- ケイパビリティ&カルチャーラボを創設。(現在は「スコラCs-lab.」として展開。)
- 2023年
- 「大企業風土改革」サービスを開始。
スコラ・コンサルトのサービス
スコラ・コンサルトでは、組織の持続的成長を支える「風土改革」を中核テーマに、民間・公共双方の組織に向けた各種コンサルティング・プログラムを提供している。
以下に同社が展開する主なサービスを紹介する。
風土改革
- 大企業風土改革
- 経営チームビルディング
- 営業風土改革
- 風土改革・スタートアップ支援
- 組織課題をあぶり出すプレ・コンサルティング
組織開発
- Know you,Know me® 〜チームビルディングのはじめの一歩〜
- スコラ式 組織開発〈組織ケイパビリティ開発〉
- アフターサーベイ プログラム
- スコラ式 組織風土アセスメント®
- 行政組織開発コンサルティング
部門連携強化
- 共感・実行する中計策定プロセス
- チームイノベーション®コンサルティング
- (製造業支援)ミドルによるチャレンジ風土づくり
組織活性化
- 若手・中堅社員 実践型リーダーシップ開発プログラム
人財開発
- 次世代経営層向けリスキリングプログラム ~HIDA Sauna de Reskilling~
- マネジメント力向上プログラム
- 創造性を発揮するエンジニア支援
オフサイトミーティング
- オフサイトコーディネーター®養成講座
- リーダー向けダイバーシティ&インクルージョンを可能にする対話力養成ワークショップ
- TAKIBIcation®焚き火を囲む新たなビジネス合宿
スコラ・コンサルトの求める人物像
スコラ・コンサルトでは、社員一人ひとりの多様性を組織の力として活かすことを前提に、以下のような人物像を求めている。
- 信念をもってぶれずに進むことができる者
- 結果にこだわり最後までやり抜く者
- ビジネスを継続させることでクライアント、社会に貢献しようとする者
- 主体性をもち、自ら責任を取りに行く者
- 自己中心的な考えを捨て、仲間を尊重できる者
- 自らの経験・実績にとらわれることなく、他人の話を素直に受け入れ自己変革できる者
同社が大切にする価値観として「貢献・仲間・遊びごころ」を掲げており、ビジネスを通じた社会貢献、チームワークによる相互成長、仕事への主体的な関与を重視する姿勢が採用の基底にある。組織の変化や揺らぎを進化のプロセスとして受け容れ、自律的に動くことができる人材が求められている。
スコラ・コンサルトの社会貢献・ESG
スコラ・コンサルトは、創業以来「働く人が本当の意味で幸せに働ける社会をつくりたい」という想いを事業の原点に置き、企業の枠を超えた社会的な活動にも取り組んできた。
事業を通じた社会への貢献として特筆されるのが、公共組織への継続的な支援である。中央省庁や地方公共団体の風土改革支援を事業の柱の一つとして位置づけており、1990年代の三重県や横浜市等の改革先進自治体への支援を皮切りに、全国の自治体との取り組みへと発展してきた。地方分権の推進を志す自治体のための情報発信・支援拠点として「行政経営デザインラボ」を設立し、「プロセスデザイン®」の手法を活用した行政組織の変革支援を継続している。
また、2011年の東日本大震災を機に、社員の発意から「ハタモク(働く意味を問い直す場)」が生まれた。学生と社会人が働くことの意味や目的を真剣に語り合うこの場は、産学の境界を超えたコアネットワーク方式で広がりを見せ、翌年「社会起業大学ソーシャルビジネスグランプリ2012冬」で心と身体の健康ビジネス大賞を受賞している。
スコラ・コンサルトについてのFAQ
スコラ・コンサルトはどのような企業・組織を支援していますか?
スコラ・コンサルトは、大手製造業や金融・流通などの民間企業を主な支援対象としながら、中央省庁や地方公共団体など公共組織も広く対象としています。設立以来手掛けてきた長期(3年以上)の風土改革コンサルティングの累計支援実績は延べ2,000余社にのぼり、この風土改革コンサルティングが同社事業の約8割を占めています。支援の範囲は業種を問わず広く、製造業から自治体まで多岐にわたります。また、2012年には行政組織の変革に特化した「行政経営デザインラボ」を立ち上げ、自治体支援を専門的に強化しています。コンサルティングの特徴として、3年以上にわたる長期支援を基本形態とし、クライアントの自発的な変革を促す「プロセスデザイン®」という手法を用いている点が挙げられます。
スコラ・コンサルトの「プロセスデザイン®」とは何ですか?
「プロセスデザイン®」とは、スコラ・コンサルトが1980年代半ばから開発・実践してきた独自のコンサルティング手法です。人の感情やモチベーション、人間関係、コミュニケーションといった組織内の目に見えない部分(プロセス)に働きかけることで、クライアント自身が自力で課題の答えを見出すよう支援するアプローチです。「権威で強制する」のではなく「自発的な個人のエネルギーを大事にする」こと、「計画が先にある」のではなく「変化のプロセスをつくる」ことを基本姿勢としています。解決策をトップダウンで提示する「コンテント型」のコンサルティングと対比されるアプローチであり、スコラ・コンサルトはこれを日本企業の組織や文化・風土に適合させる形で独自に体系化してきました。「プロセスデザイン」は同社の登録商標でもあります。
スコラ・コンサルトの「オフサイトミーティング®」とはどのようなものですか?
「オフサイトミーティング®」とは、スコラ・コンサルトが組織開発(OD)の基本概念であるオフサイトミーティングを、日本の組織風土・文化の実態に合わせて再定義・再構築した対話の場づくり手法です。「気楽にまじめな話をする」というコンセプトのもと、参加者が肩書きや立場を離れて率直な思いや意見を共有できる場として設計されています。通常の会議が論理的な問題解決と結論の収束を目的とするのに対し、オフサイトミーティングは安心と信頼の関係性をつくり、当事者意識を高めることを優先します。スコラ・コンサルトは創業以来この場を変革支援の中核ツールとして一貫して活用しており、「オフサイトミーティング」は同社の登録商標(35類)となっています。コミュニケーション改善、チーム力向上、主体性の喚起などを目的として活用されています。
スコラ・コンサルトの社員はなぜ「コンサルタント」と呼ばれないのですか?
スコラ・コンサルトでは、コンサルティング職の社員を「コンサルタント」ではなく「プロセスデザイナー」と呼んでいます。その理由は、一般的にコンサルタントは「指導する側」として捉えられやすく、その「指導する側・される側」という関係性が、クライアントの内発的動機を損なうという考えに基づいています。スコラ・コンサルトのアプローチでは、解答をあらかじめ用意して渡すのではなく、クライアントと同じ目線で課題に向き合い、「一緒に考えながら答えをつくる」ことを基本スタンスとしています。この姿勢を名称の段階から体現するため、「プロセスデザイナー」という呼称を創業当初から用いてきました。現在、全社員40余名のうちプロセスデザイナーは30余名が在籍し、組織の総合力でチームコンサルティングを行う体制をとっています。
スコラ・コンサルトとその他の組織開発・人事系コンサルティングファームとの違いは何ですか?
スコラ・コンサルトの主な特徴は、「プロセスデザイン®」という独自手法に基づく組織風土改革に特化した専門性と、3年以上の長期支援を前提とした伴走型のアプローチにあります。一般的な人事・組織コンサルティングでは制度設計や研修の実施に重点が置かれるケースが多いのに対し、スコラ・コンサルトは組織内の目に見えないプロセス(人の感情・関係性・コミュニケーション)に直接働きかけることを中心とし、クライアントが自力で変革を進める力を育てることを目指しています。また、自社組織をフラットな「オールフラット組織」として実験的に運営しており、「自分たちが言っていることとやっていることを近づける」という姿勢を社内でも実践しているという点も他社と異なる特徴です。風土改革コンサルティングが事業の約8割を占める、この領域への集中特化も同社の構造的な特徴といえます。
スコラ・コンサルトの関連書籍
スコラ・コンサルトへの転職を志す方へ、同社および業界への理解を深めるうえで参考となる書籍をご紹介します。
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