グロービス Globis Corporation
企業について
グロービスは、MBA取得や経営幹部養成、ビジネススキルなどを指導、教育する人材育成・組織開発事業を柱に、ベンチャー企業投資、経営ノウハウ出版・情報発信などを展開する組織人事・チェンジマネジメント系のコンサルティングファームである。
1992年、堀義人により設立。渋谷の貸し教室でマーケティング講座を開講したところからスタートした。「ヒト・カネ・チエの生態系を構築し、社会の創造と変革を行う」というビジョンを掲げている。
この「ヒト・カネ・チエ」はグロービスの3本柱であり、事業内容も以下のように大別される。
ヒト系:ビジネス・スクール事業、人材組織変革コンサル事業
【グロービス経営大学院】
「株式会社立」の大学院として2006年に開講し、2008年に設置者を学校法人グロービス経営大学院に変更、学校法人立の私立大学となる。
研究科は経営研究科のみ。東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の5つのキャンパスがあり、オンライン講座の「オンラインMBA」も開設している。
日本最大級のビジネススクールであり、2014年現在の在校生は1,300名以上。日経キャリアマガジン「社会人の大学院ランキング2014」では「MBA受講経験者が通ってみたいビジネススクール」の東日本第1位に選出された。
【グロービス・エグゼクティブ・スクール(GES)】
企業のマネジメント層向けに開発された経営幹部養成プログラムを全12回で提供。役職やキャリアに合わせてプログラムが選択でき、ゼネラルマネジメントの視点と、現場で確実に行動できるリーダーシップを習得させる。
【グロービス・マネジメント・スクール(GMS)】
企業の人材育成ニーズに対応し、基礎から応用までのマネジメントスキルを幅広く提供する通学型プログラム。
個人、法人の両者に提供。実践力を徹底的に鍛え、経営知識を実業で使えるレベルまで高めることを目指している。
【グロービス・コーポレート・エデュケーション】
企業の人材に関する課題に対して、最適なソリューションを提供するマネジメント教育サービス。
次世代リーダー育成や管理職研修などを提供する企業内集合研修だけでなく、グロービス経営大学院や上記GES, GMSなどへの通学型研修も提供し、目的に応じてフレキシブルなプログラム設計が可能。提供地域は日本、中国、ASEAN諸国、言語も日本語、中国語、英語等に対応している。2013年度の企業向けサービス提供実績は約1,000社、受講者数は延べ約50,000人を数え、累計では2,000社以上、延べ40万人以上という実績を誇っている。
カネ系:ベンチャー企業投資事業
日本初のハンズオン型ベンチャーキャピタルである株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズを1996年に設立。1996年、1999年、2006年と3度ファンドを設立。
第3号ファンドは2012年3月末時点でファンド総額180億円、投資社数は41社に上る。
チエ系:経営ノウハウの出版・情報発信事業
全18冊、約140万部発行の「グロービスMBA」シリーズを始めとする経営ノウハウ書籍の出版・電子出版事業や、オンライン情報誌「GLOBIS.JP」、オンライン動画サイト「GLOBIS.TV」を統合し、セミナー、電子書籍、MBA経営辞典などをウェブとスマホアプリで情報発信する「GLOBIS知見録」の運営などを行っている。
さらに近年は「アジアNo.1のビジネススクールを創る」というビジョンを掲げ、2012年には上海に中国法人の顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司を、シンガポールに100%子会社のグロービス アジアパシフィック(グロービス・シンガポールから社名変更)を設立。
グローバル展開する日本企業やアジア企業の経営人材育成・組織開発ソリューション提供を行い、海外展開を積極的に推し進めている。
グロービスの理念
創造に挑み、変革を導く
グロービスは、「ヒト」・「カネ」・「チエ」の生態系を創り、社会の創造と変革をサポートします。
グロービスの沿革
- 1992年
- 株式会社 グロービス設立。
グロービス・マネジメント・スクール(GMS)事業を開始。 - 1993年
- GMS大阪校を開校。
- 1994年
- 通信教育を開始。
- 1995年
- 『MBAマネジメント・ブック』を出版、書籍の出版を本格化。
グロービス経営研究所(GMI)事業を開始。 - 1996年
- 英国国立レスター大学とのジョイントMBAプログラムを開始。
グロービス・インキュベーション・ファンドを設立。 - 1997年
- マネジメント・スキルのアセスメント事業(GMAP)を開始。
- 1999年
- エイパックス・グロービス・ジャパン・ファンドを設立。
株式会社グロービス・マネジメント・バンク(GMB)を設立。 - 2000年
- eラーニングコンテンツの提供を開始。
- 2003年
- オリジナルMBAプログラムGDBA(Graduate Diploma in Business Administration) を開講。
GMS名古屋校を開校。 - 2005年
- 経営幹部向けのグロービス・エグゼクティブ・スクール(GES)を開校。
- 2006年
- 通信教育とeラーニングによるグロービス・オンライン・スクール(GOS)を開校。
グロービス経営大学院を東京と大阪で開学。
グロービス・インターナショナル・スクール(GIS、後にIMBA)を開講。
オンライン経営情報誌を提供するサイト「GLOBIS.JP」を開設。
グロービス・ファンドⅢを設立。 - 2007年
- 英語によるカスタマイズ型グローバルリーダー育成研修を開始。
- 2008年
- グロービス経営大学院大学の設置者を学校法人に変更。
- 2009年
- グロービス経営大学院を名古屋校にて開校。
グロービス経営大学院インターナショナルMBAプログラム(IMBA)を開講。 - 2012年
- 中国・上海に現地法人「顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司」を設立。
グロービス経営大学院仙台校を開校。
シンガポールに100%子会社「GLOBIS SINGAPORE」を設立。
グロービス経営大学院において「全日制の英語MBAプログラム」を開講。 - 2013年
- グロービス経営大学院福岡校を開校。
グロービス・ファンドⅣを設立。
シンガポールの「GLOBIS SINGAPORE」を「GLOBIS Asia Pacific」に名称変更。
グロービスのサービス
インダストリー
- 金属
- 化学
- 繊維
- 窯業
- 機械
- 食品
- 消費財
- 医薬・医療
- 流通・卸・小売
- 金融・保険
- 情報・通信
- 運輸
- 電気、ガス
- サービス
- 建設・不動産
ファンクション
- 大学院・スクール経営
- e-ラーニング運営
- 企業内集合研修
- 経営幹部育成
- 次世代リーダー育成
- グローバルリーダー育成
- 管理職研修
- 提案営業力強化
- 新規ビジネス開発力強化
- ビジネススキル強化
- アセスメント(採用)
- アセスメント(昇進・昇格)
- 外部派遣型研修
- 英語マネジメント研修
- アセスメントテスト(GMAP)
グロービスの求める人物像
グロービスの業務は「ヒト」に関わる事業が多いため、対人関係における能力を求められる傾向が強い。
仲間との協調性や、時に仲間を統率するリーダーシップ、人に対する洞察力や人材の判断力などである。
課題解決のための思考力や業務に対する責任感も必須である。
歓迎される能力・資格としては、英語力やMBAなどが挙げられる。
そして何よりもグロービスの理念に共感、遵守し、仕事への情熱と、仕事を通して自ら成長しようという熱意を抱く者が、グロービスの求める人材である。
グロービスでのキャリアパス
グロービスは会社を「社員の自己実現の場」と捉え、社員の希望を可能な限り尊重する、としている。
そのためキャリア開発は会社が保証するものではなく、各社員が自らの責任において主体的に追求し、構築すべきものである、という考え方を基本としている。
グロービスの社員の声
グロービスの社員はどんなところに仕事のやりがいを感じているのだろうか。
まず多くの社員が挙げるのが、人や組織が変革し成長することに貢献できることという、まさに教育系、チェンジ・マネジメント系の会社ならではの声である。
グロービスで学んだ方がご自身の可能性を広げ、前に踏み出せたと聞いた時は、これに勝る幸せはないですね。
人の人生を変える瞬間をダイレクトに感じることができる場がグロービスにはあります。
人材組織変革コンサルタントの仕事は、このように、組織が変わっていく様を目の当たりにする瞬間があります。
それが私のやりがいです。
日々の業務を通じて、将来の日本経済を牽引していくであろうビジネスパーソンの方々の成長に貢献できることはグロービスでの大きなやりがいです。
グロービスは「会社は社員の自己実現の場である」という認識に立ち、社員の自主的な成長を強く促している。
そのような会社のあり方は、社員の主体性、積極性を求め、実行させる社風として社員にも感じ取られている。
グロービスでは「自己実現の場の提供」を重要視していて、自分自身が何をやりたいかを常に考えることを求められ、やりたいこと、アントレプレナーシップに基づくチャレンジを最大限尊重する組織運営がなされています。
新しいソリューションの開発やこれまで組んだこともなかったような外部パートナーとのコラボレーション開拓など、やりたいという想いさえあれば、積極的に様々なチャレンジを任せてくれる環境がグロービスにはあります。
さらにグロービスの社風で特徴的な点は、多くの社員が同僚、仲間の素晴らしさと、グロービスという組織の魅力に魅せられていることである。
仲間の意見を創造的に活かすために必要なのは、同僚へのリスペクトです。
ともに働く仲間たちは、グロービスの教育とサービスに揺るぎない誇りを持っており、可能性を信じています。
そんな想いを持った仲間と議論を重ねれば必ず良いものができると信じて日々仕事に取り組んでいます。
グロービスへの入社を決めた理由は、堀の想いや事業理念に共感したことと、そこで働く人のマインドとスキルの高さに感銘を受けたことです。
堀をはじめ、有言実行している人たちが集まる組織だと感じました。
グロービスの強みは、提供しているサービス内容やクオリティーはもちろんのことですが、そのサービスを生み出す源泉となる「人」だと断言できます。
経営理念に掲げている「理想的な企業システムの実現」も20年で築き上げたグロービスのこのブランド力も、ひいては先人たちが「誰をバスに乗せるか(=採用するか)」をこだわり抜いてきた結果だと思っています。
ゆえに、グロービスには本当に個性的で魅力的な善人が多く、2:6:2の法則が当てはまらない、つまり10:0で10が全力で走っている不思議なコミュニティーです。
グロービスの提供するサービスは、ミクロな目で見れば一人の個人や、一つの企業の一つの部門の変革をサポートするだけかもしれない。
しかしマクロな目で見れば、その一人の個人や一つの企業が、日本や世界の成長に寄与するかもしれない。
以下はそのような巨視的な視点から、自分の仕事やグロービスという会社のあり方を見つめ、やりがいや魅力を感じている社員の声である。
お付き合いさせていただいているお客様は日本を代表する企業が多く、求められる基準も大変高いものがあります。
このため、プロジェクト毎に新しいことに挑戦していくことが必要になり大変でもありますが、日本や海外の成長にダイレクトにつながる仕事ですので、やりがいを感じる点でもあります。
我々が掲げるビジョンは壮大であり、ビジョンと現実の間にはいまだ大きなギャップがあるのですが、どうやったらギャップを克服できるのかということを、立場を超えて、多くの人を巻き込みながら解決策を考えて実行していきます。
それにより、当初は到底不可能に思えたことが、一歩ずつ前進し、知らぬ間に目標に近付いている。
そして気付かぬうちに、自分自身も大きく成長している。
このように、皆で共に先の見えない大きな山に挑み前進して行く感覚こそが、グロービスという場で働く醍醐味ではないかと思います。
グロービスの社会貢献・ESG
2011年の東日本大震災に際して、代表の堀義人が発起人の一人となり、救援・復興支援を担うプロジェクト、「Project KIBOW」を設立。
ツイッター、ブログ、フェイスブックなどを駆使して情報および義援金のハブ機能を展開した。
翌2012年には永続的・広域的な活動推進のため、同プロジェクトを「一般財団法人KIBOW」に改変し、以下の取り組みを行ってきた。
- 水戸、いわき、福島、仙台、石巻、盛岡、遠野、八戸など各地で、現地で復興活動に取り組む人々と各地の支援団体とを繋げる会を開催
- 3,000名を越える各国のリーダーに、日本の復興の状況、経済や観光の動向などを伝える“Emails from Japan”を発信
- 活動開始から半年間で義援金9,900万円(グロービス経営大学院からのマッチングギフト2,000万円を合算した総額)を集め、各地の起業家活動母体や、被災地出身者への教育支援を行う母体などに資金を提供
また2013年のフィリピン台風に際しても、被災者支援のための募金集めを行っている。