アドビ Adobe
企業について
アドビ株式会社は、世界的に活用されているデジタルツールやソリューションを提供する企業。本社は米国カリフォルニア州サンノゼに置く。
llustratorやPhotoshopなどをはじめとし、さまざまなクラウドツール、プラットフォーム、サブスクリプションサービスを展開している。クリエイティブ、ドキュメント、エクスペリエンス(デジタルマーケティング)を事業領域として、クリエイターによる創出や顧客体験の充実を支援する。
2018年、マルケト社を買収。エクスペリエンス事業の成長を加速させ、業界リーダーとして認識されるようになった。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対するニーズの高まりに合わせ、ロードマップ策定や実行支援などコンサルティングサービスにも力を入れている。
自社の福利厚生制度やテレワーク制度などの施策体験を、新しいツールやサービスの創出に活かしているのが特徴的。社員の学習に対する助成金のほか、テレワーク環境を整えるための補助金や健康維持・向上のためのウェルネス補助プログラムもある。
日本においては、2022年働きがいのある会社ランキングで11位に選出された。
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代表者神谷 知信
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設立1992年
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所在地東京都品川区大崎1丁目11番2号 ゲートシティ大崎 イーストタワー19F
アドビの理念

MISSION – 世界を動かすデジタル体験を
アドビは「世界を動かすデジタル体験を」をミッションに掲げ、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudの3つのクラウドサービスで優れた顧客体験の提供を支援します。
「アドビ株式会社について」より引用
VISION – 心、おどる、デジタル
人の創造性を解放し、自由な発想をカタチにすることで、課題解決の向こうにあたらしい明日を創りだす。
それが、アドビのクリエイティブ・デジタルトランスフォーメーション。 ユーザーを真に理解し、変化を先取りして一人一人に合ったコンテンツ制作やクリエイティブで迅速に対応。
また、仕事の進め方や手順を常に見直し、継続的な事業の革新と創造をサポートします。解決力から創造力へ、心にひびく、社会がつながる、幸せなほうのデジタルを、アドビと。
アドビ株式会社 HPより引用
アドビの沿革

- 1982年
- アメリカにてアドビ社設立
- 1985年
- PostScriptを発売
- 1987年
- Adobe Illustratorを発売
- 1989年
- Photoshopのライセンス契約
- 1991年
- Adobe Premiereを発売
- 1992年
- アドビ日本法人としてアドビシステムズ株式会社を設立
- 1993年
- Adobe Acrobatを発売
- 1995年
- Photoshopライセンスを買収
- 2000年
- アドビ株式会社(Adobe KK)へ社名変更
- 2004年
- Adobe InDesign CSを発売
- 2005年
- 競合マクロメディア社を買収
- 2009年
- オムニチュア社を買収しマーケティング分野に参入
- 2011年
- 電子署名技術を持つEchoSignを買収
- 2013年
- Adobe Creative Cloudを発表
- ソフトウェアのパッケージ販売からサブスクリプション型に移行
- 2018年
- Marketo社を買収
- 「世界で最もイノベーティブな企業」人工知能部門で10位
- 2019年
- 「ハローキティと一緒にHello!SDGsクリエイティブアイデアコンテスト」開催
- 「デジタルクリエイティビティ」の基礎講座を全国5大学で開講
- 電通グループとデュアルファネルソリューションで連携
- 2020年
- 「Adobe Experience Platform」サービスの国内提供開始
- IBM、Red Hatと戦略的パートナーシップを締結
- 動画編集スクール&スタジオ「PLAYBACK」を開講
- 2021年
- アドビジャパンの新ビジョン「心、おどる、デジタル」を発表
- 日本における「働きがいのある会社」ランキングで17位に選出
- fortune誌の「世界で最も賞賛される企業」で40位にランクイン
- 次世代Adobe Creative Cloudを発表
- FedExとパートナーシップを締結
- 新社長に神谷知信が就任
- 2022年
- 日本における「働きがいのある会社」ランキングで11位に選出
- 角川ドワンゴ学園と共同で「Photoshop」「Illustrator」の学習教材を開発
- Adobe Signが国内大企業の電子サイン利用率で1位を獲得
アドビのサービス

アドビ独自のデジタルツールやソリューションを用いて3つの事業領域で展開する。
クリエイティブ
IllustratorやPhotoshopをはじめとした自社開発ツールが世界中のユーザーの創作活動を支えている。各ツールをクラウド上でシームレスに連携・活用できるプラットフォームとしてCreativeCloudを展開。写真、デザイン、動画、Web、UXなどを作成する20以上のアプリやサービスを提供している。
ドキュメント
アドビはファイル形式「PDF」の開発企業である。PDFを作成・編集できるAcrobat DCも提供する。電子署名を実現したAdobe Signは、2022年、国内大企業の電子サイン利用率で1位を獲得した。デジタル文書の作成/編集、共有、スキャン、電子署名までを効率化するDocument Cloudも提供する。
デジタルマーケティング
優れた顧客体験を実現するためのツールを揃えたExperience Cloudを提供。さまざまな業界・規模の企業におけるDX・デジタルマーケティング活動を支援する。各企業に合わせた活用ができるよう、コンサルティングにも注力している。
アドビの求める人物像

アドビでは以下のような人材を求めている。
- 多様な価値観や背景を持つ人たちを尊重し合いながら協働できる人
- 多様性と変化に富む環境で働くことを楽しめる人
- 先の見えない状況でも、挑戦し、学び、活かせる人
- 変化に対してフレキシブルに対応・順応できる人
- アドビの成功事例を顧客企業に活かせる点に魅力を感じる人
アドビでのキャリアパス

インターナルタレントファーストの思想を持つアドビでは、各社員が理想のキャリアを築けるような施策・環境が整備されている。
Check‐in
四半期に一度、上司と部下がキャリアについて双方向の視点で深く話し、すり合わせできる人事評価制度である。納得度の高いキャリアプランの構築が可能だ。Checkinとは別に1on1面談も実施される。
社内公募
ポジションに空きが出た場合、オープンになった求人はまず、社内の人材に知らされる。
希望するポジションには手を挙げて応募できる。一定割合は既存社員で埋める方針のため異動できる可能性も高い。
アドビのトレーニング

研修制度
OJTをはじめ、リーダーシップ開発コース、オンデマンド研修など幅広いコースやプログラムがある。
ラーニングファンド
年間一万ドル(約100万円)まで助成可能な教育費負担制度がある。
- 教育援助制度
アドビの基準を満たす認定期間の修了証取得プログラムや大学院課程の授業料や教材費を支給。アドビの指定外のものである場合、一週間以上のコースやプログラムが対象 - プロフェッショナルディベロップメント援助制度
職務上必要であると上司の承認を受けた短期の研修、講演会、語学研修、ワークショップなどの費用を支給
アドビの社員の声

グローバルに多種多様なメンバーが集まるアドビ。ともに働く「人」に魅力を感じるという声が目立つ。
メンバー全員が製品に誇りを持っていますし、そんな社員と共に働ける環境は魅力的だと思います。
こだわりを象徴するようなアドビの取り組みのひとつが、社内向けに開催されているフィルム・フェスティバルです。全世界の社員が一同に集まるカンファレンスにて、各国のメンバーが自主的に制作した映像作品を発表するというものです。
坂田 「作品はすべて社内で撮りますが、ドローン撮影などの技術をフル活用しますし、CEOが出演している作品もあります。フィルム・フェスティバルへの参加は毎年社内全体で盛り上がるコンテンツのひとつで、出演者を募るとだいたい多くのメンバーが参加を希望します。こういう取り組みに本気で創作意欲を注ぐことも、アドビらしさのひとつでしょう。
Adobe Blog「Adobe Lifeを形づくるカルチャー。クリエイティブと人のつながりが生み出す刺激的な日々」より引用
私自身、日常生活でも真摯な姿勢を大切にしていますが、それはアドビの社員みんなが同じなんです。困ったことがあって手を挙げると、国内でも海外の社員でも、みんながとても真摯に話を聞き、サポートしてくれる。これも入社以来ずっと感じているのですが、優しいんです。誰かに手を差し伸べて働くこと自体、とても良いこととされている文化があり、いつも伸び伸びと働ける。それはアドビの誇れるカルチャーですね。
所属部署などは関係なく、困っていることを相談したら解決策を示してくれるサポーティブな人が多いんです。また、今のコロナ禍で社内のSlackに複数のチャンネルが立ち上がりました。
在宅勤務のコツをシェアしたりBGMにできるおすすめの曲を紹介したりして、社員がグローバルで支え合っています。大変だけどみんなで頑張ろうという動きが全社的にあるのは、すてきな人がたくさんいる良い会社だからこそだと感じますね。
マネージャーやメンターとの1on1をはじめ、チームのコミュニケーションも取りやすい環境が築かれている。社内イベントの頻度も高く、交流機会が仕事へのモチベーションにつながっているようだ。
アドビは制度や福利厚生が整っているため働きやすく、部署が増えたことでキャリアパスの幅も広がることが期待されています。一方組織が大きくなることにより、マルケト時代のように細かいプロセスが見えないことを懸念している社員もいます。しかし、アドビの代表はとても距離が近く、「うまくいっていたマルケトのDNAを壊したくないから、なんでもリクエストしてほしい」と言ってくれました。そのため、組織が大きくなっても相談できる環境は整っており、社員の懸念払拭も考えられています。
アドビのカルチャーをひと言で表すなら、『フレンドリー』です。役職の上下はありますが、成果に対する想いは全員フラットで、キャリアを問わず、お互いプロフェッショナルとして接しています。外資企業は得てして成果主義で、対人関係はドライという印象がありますが、アドビはむしろ対照的かもしれません。
(中略)
アドビのカルチャーについてとくに感じるのは、イベントの多さと魅力です。社員が企画するビアバッシュ(社内懇親会)があり、それを通じて顔なじみも増えました。部署を問わず友好関係を築いている人が多いことで、何気ないコミュニケーションを取る機会も増え、今はそれが、働くモチベーションのひとつになっています
Adobe Blog 「Adobe Lifeを形づくるカルチャー。クリエイティブと人のつながりが生み出す刺激的な日々」より引用
クライアント事業に最適なDXで貢献することを目指すアドビは、統合により対応できる専門範囲も広げた。一気通貫でクライアントニーズに対応でき、評価や信頼度も上がっている。マルチに対応できる土壌があれば、「これがやりたい」も生まれやすい。発言が受け入れられる環境も整っている。
アドビは会社の特徴を表現する上でよくアート&サイエンスという言葉を使いますが、まさに私たちのサービスは、コンテンツとデータをうまく活用してビジネスに活かすことを実現します。それができるのは、データテクノロジーからクリエイティブ、コンテンツを届けるところまで一気通貫でソリューションを持っているアドビだからでしょう。
自分が『これやりたい』と思うことがあったら本当になんでもできる環境が整っていることも良いなと感じています。自分の考えを聞いてくれる人が必ずいるので、きちんと主張できればやりたいことができるんです。それがアドビという会社の大きな魅力だと思いますね
アドビの社会貢献・ESG
アドビの社員は社会的課題に対して、テクノロジー、デザイン、マーケティングなどの専門スキルを提供する活動をしている。
災害復興支援活動「希望の写真復活プロジェクト」
支援対象:東日本台風の被災地である長野県
活動主旨に賛同した各社と協同で、写真の修復を実施
賛同企業
- 社会福祉法人長野県社会福祉協議会(被災者との連絡・調整等)
- 株式会社PFU(スキャナー提供)
- こびとのくつ株式会社(レタッチ)
- 株式会社博報堂プロダクツ フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDT(レタッチ)
- ノーリツプレシジョン株式会社(写真データ出力)
女性の復職や副業支援
「ママさん応援企画~クリエイターへの道~2021」
支援対象:生活に困難を抱える母親
NPO法人キッズドアとの協同プロジェクト。Adobeは、Premiere Pro、Illustrator、Photoshopなどのオンライン講義を提供。
グラフィックデザイン、動画・写真編集、ポートフォリオ作成、チラシ作成などのスキル習得をサポート。
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