JAFCO(ジャフコ) 国内初のVCファンドを生んだ独立系未上場投資会社
JAFCOは、1982年に日本初のベンチャーキャピタルファンドを組成した実績を出発点に、スタートアップから中小・中堅企業まで幅広い未上場企業の成長に関与してきた。投資担当者が案件開拓から投資実行・経営支援・EXIT(上場・売却)まで一気通貫で携わるスタイルを軸に、起業家とのパートナーシップを重視した投資事業を展開している。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、入社後のキャリアパスやトレーニング内容、社員の声、社会貢献・ESGについて整理する。
JAFCO HPより
JAFCO(ジャフコ)とは
株式会社JAFCO(以下:JAFCO)は、1973年に設立された未上場企業投資会社である。スタートアップ企業を対象とする「ベンチャー投資」と、再成長を目指す中小・中堅企業を対象とする「バイアウト投資」の2事業領域を軸に、投資先企業の成長を支援している。現在、従業員133名を擁する。
JAFCOは、ベンチャーキャピタルという業態が日本でほとんど知られていなかった1973年、野村證券・日本生命・旧三和銀行(現三菱UFJ銀行)の3社合弁会社「日本合同ファイナンス株式会社」として設立された。1982年には日本初のベンチャーキャピタルファンド「ジャフコ1号投資事業組合」を組成し、外部投資家から長期資金を調達してベンチャー企業に投資するという当時の日本では前例のない仕組みを確立した。1998年にはバイアウト投資部門を設立し、ベンチャー投資以外の投資領域にも事業を拡大。2001年に東京証券取引所市場第一部に上場した(証券コード:8595)。その後、商号変更を経て2020年に「ジャフコ グループ株式会社」となった。さらに2026年には10月1日付で商号を「株式会社JAFCO(英文:JAFCO Co., Ltd.)」に変更した。
設立以来50年以上にわたり投資を継続し、2026年8月末時点での累計投資社数は4,253社、累計IPO社数は1,043社に達する。ファンド(投資事業組合)の組成においても日本初という実績を持ち、設立以降に組成した投資事業組合は100組合以上、出資金総額は1.2兆円規模にのぼる(2026年3月末時点)。国内外の機関投資家・事業会社など約1,200社からの出資を受けてきた。
2つの投資事業領域
ベンチャー投資では、創業前後からシード・アーリーステージの企業を主な対象として、初回投資から以降のファイナンスラウンドにも主体的に関与し、継続的に伴走する「リード投資家」としての役割を担う。1件あたりの初回投資金額はVC業界平均と比べて大きく、リード投資案件比率は86.1%、1社への複数回投資実行比率は67.6%となっている(いずれもSV6ファンド実績)。バイアウト投資では、スタートアップのフルエクイティバイアウトや事業承継、グループ再編など多様な手法で、企業の経営権を取得したうえで成長を支援する。両事業領域を「新事業の創造」と「第二創業の実現」として位置づけ、国内の産業の新陳代謝に貢献することを目指している。
投資実行後の支援においても独自の体制を持つ。キャピタリストが投資先開拓から投資実行・バリューアップ・EXITまでを一気通貫で担当するスタイルをとり、投資担当者が投資先企業に深く関与する。加えて、組織人事・バックオフィス・営業開拓などを専門的に支援する「バリューアッド」チームが社内に存在し、投資先の事業会社との接点数は5,000社以上に及ぶ(2026年3月末時点)。
独立系VCとしての現在
設立以来、野村ホールディングスの関連会社として運営されてきたが、2017年に野村グループとの資本関係を解消し、独立系のベンチャーキャピタルとなった。2023年にはパーパス「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」を策定し、投資活動を通じた持続可能な社会への貢献を明確に打ち出した。2025年には国内投資への集中方針を発表し、国内スタートアップ・エコシステムの拡大に注力する方向性を示している。2026年1月には3年半ぶりとなる基幹ファンド「SV8シリーズ」を設立し、総額1,000億円規模の募集を継続中である。
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代表者取締役社長:三好 啓介
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設立1973年4月5日
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従業員数133名(単体、2026年3月末現在)
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所在地東京都港区虎ノ門1-23-1
虎ノ門ヒルズ森タワー24階
News & Topics
JAFCO(ジャフコ)の理念
以下にJAFCOの企業理念を引く。
Purpose 社会的な存在として
挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす
当社は長年にわたる投資経験の中で「投資の継続が、持続可能な社会を実現する」ことを信じ、企業・起業家の新たな挑戦に対し投資を続けてきました。
地球環境やグローバル経済を取り巻く問題がますます複雑化する中、当社は、まだ見ぬ価値を生み出す挑戦に果敢に投資し、その成長にコミットすることにより、新たな成長への循環をつくりだし、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
Mission 企業として
新事業の創造にコミットし、ともに未来を切り開く
当社は設立以来、様々な革新的製品やサービスを生み出す起業家を支援してきました。
世の中に必要とされる新事業の創造にコミットすることで、ステークホルダーの皆様とともに新しい時代を切り開くことが当社のミッションです。
当社はパーパスの実現を目指す中で、設立時から変わらぬ想いをミッションに掲げ、取り組んでまいります。Value 個人として
当事者たる覚悟でやり抜く
私たちにとっての未上場投資は、投資先企業・ファンド出資者・株主との共同事業です。その使命を担いつつ、人生を懸けた事業創造・成長に挑む起業家・経営者と向き合うには、誰よりも強い覚悟と意志を持った当事者であるべきと考えています。何事も主体的に、自らの想いを原動力としながら、いかなる挑戦・困難に対しても責任を持ち、諦めず最後までやり抜きます。
より早く、より深く、より高みへ
世の中が急速に変化する中、常に高い成果を出し続けるためには、自らに限界を作らず成長し続けることが重要です。 常に先を読んで動きつつも、物事の本質を捉えて徹底的に考え尽くすことで、より高みを目指して自らを追求し続けます。
多様な強みで共創を
今よりも大きな価値や、全く新しい価値を生み出すためには、社内・社外のさまざまな強みを掛け合わせることが必要不可欠です。 異なる経験・価値観・知恵を持つメンバーを尊重し、互いの力を引き出し、発揮し合うことで、次なる成功を共に実現する強い組織を創っていきます。
開拓者たれ、真摯であれ
日本でベンチャーキャピタルの知名度がまだ低かった時代から、私たちは世の中の荒波に何度も揉まれながらも、開拓者たる想いで独自のスタイルを築いてきました。私たちはこれからも強い開拓の意志を持ちながら、正々堂々と真摯に、これまでと変わらずに新たな市場を切り拓く思いで挑戦し続けます。
JAFCO公式サイトより引用
JAFCO(ジャフコ)の沿革
以下にJAFCOの主な沿革を記載する。
- 1973年
- 日本合同ファイナンス株式会社を設立。
- 1982年
- 日本初のベンチャーファンド「ジャフコ1号投資事業組合」を設立。
- 1984年
- 米国現地法人・JAFCO America Ventures Inc.を設立。
- 1986年
- 初のアジア拠点 JAFCO Investment Inc.を設立。
- 1987年
- 社団法人日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録。
- 1997年
- 日本初の産学連携ファンドを設立。
- 株式会社ジャフコに商号変更。
- 1998年
- バイアウト投資部門を発足。
- 1999年
- シンガポールの関連会社、NOMURA/JAFCO INVESTMENT(ASIA)LTDを全額出資で子会社化。
- 2000年
- NOMURA/JAFCO INVESTMENT(ASIA)LTDをJAFCO Investment (Asia Pacific) Ltd.に社名変更(シンガポール現地法人)。
- 2001年
- 東京証券取引所市場第一部に上場。
- 2002年
- 北京駐在員事務所を設置。
- 2004年
- 国内投資先バリューアップ専門部署を設置。
- 2007年
- 金融商品取引業者として登録。
- 2008年
- 上海駐在員事務所を設置。
- 2010年
- 厳選集中投資に本格移行。
- 2015年
- 監査等委員会設置会社に移行。
- 2017年
- 野村ホールディングス、野村総合研究所との資本関係を解消して独立。
- 2018年
- 本社を東京・虎ノ門に移転。
- ファンドの運営体制にパートナーシップモデルを導入。
- 2019年
- ジャフコSV6シリーズファンド(800億円)を設立。
- 2020年
- ジャフコ グループ株式会社に商号変更。
- 2021年
- 中部支社と九州支社を関西支社に統合し、西日本支社とする。
- 2022年
- 東京証券取引所プライム市場へ移行。
- 「企業価値向上の基本方針」を策定。
- 基幹ファンドSV7シリーズを設立。
- 2023年
- パーパス「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」を策定。
- SV7シリーズファンド(978億円)の最終クロージング。
- 2024年
- 野村アセットマネジメントと国内初の未上場株式投資を含む日本株公募投資信託を共同開発。
- 2025年
- 国内投資への集中を発表。
- 2026年
- 株式会社JAFCO(英文:JAFCO Co., Ltd.)に商号変更。
JAFCO(ジャフコ)のサービス
ベンチャー投資
創業前後からシード・アーリーステージの企業を主な対象とし、早い段階から起業家にコミット。初回投資から以降のファイナンスラウンドにも主体的に関与し、継続出資と経営リソース投下で企業成長に深く関わり続ける投資を行う。
バイアウト投資
再成長を目指す中小・中堅企業への投資を行う。
- バイアウト投資のメイン領域:
スモール・ミッドサイズ企業の事業承継・グループ再編といった伝統的なバイアウト投資。オーナー兼社長が売却後、一部再出資をして一緒に成長を目指すケースも存在する。 - JAFCO独自の投資領域「ベンチャーバイアウト」:
アーリーステージのスタートアップ企業からマジョリティの株式を譲り受け、経営陣として急成長を目指す。ベンチャー投資で培ったバリューアップを行うことで価値増大を追求する。
バリューアッド
投資先企業の成長支援を専門とするチームが存在し、3つの支援機能により投資先の成長フェーズに応じた支援を実施する。
- ビジネスアライアンス支援:
顧客獲得やアライアンスを戦略から実行まで支援。大手事業会社を中心とした独自の幅広いネットワークを活用し、トップライン最大化を支援する。 - ヒューマンリソース支援(HR):
経営戦略と連動した人材獲得・組織構築を支援。人材採用からCxOへのコーチング、組織の健全な成長を促す基盤構築まで、人・組織の課題解決に伴走する。 - バックオフィス支援(BO):
公認会計士や税理士の資格を有するプロフェッショナルが、バックオフィス体制の構築やガバナンス・内部管理体制の構築、上場準備などを支援する。
ファンドマネジメント
投資家から出資を募ってファンド(投資事業組合)を組成し、その資金でベンチャー投資とバイアウト投資を行う。ファンド組成後、3〜4年程度をかけて多数の未上場企業に投資を行い、運用期間内に上場やM&Aを通じて売却・流動化し、投資家にリターンを還元する仕組みをとっている。1982年に日本初のベンチャーキャピタルファンドを組成して以来、規律と透明性を重視したファンド運用を継続しており、累計ファンド運用総額は1.2兆円に達している(2026年3月期時点)。
JAFCO(ジャフコ)の求める人物像
JAFCOでは、投資という仕事の性質上、起業家やファンドの出資者の想いを背負う立場として、強い覚悟と主体性を持つ人材を求めている。困難な状況においても責任を持ち、最後まで諦めずやり抜く姿勢が、採用における根幹に置かれている。
また、社会を変革するレベルの成果をめざして投資先企業と伴走するには、自らの成長に限界を設けず、常に高い目標に向かって動き続けることが必要とされる。状況の変化に柔軟に対応しながら自身を磨いていける素直さも、重要な資質として挙げられている。
さらに、新しい価値を生み出すためには一人の力には限界があるという考えのもと、異なる経験・価値観・知恵を持つ人を尊重し、互いの力を引き出し合う姿勢も大切にされている。加えて、長年ベンチャーキャピタルとして挑戦を続けてきた同社では、開拓者精神を持ちながらも、誠実さや高い倫理観を兼ね備えた人材が求められている。
JAFCO(ジャフコ)でのキャリアパス
JAFCOでは、入社後のキャピタリストは、投資先開拓から投資実行、投資後の成長支援、EXITまでの全プロセスを一人で担う体制をとっている。分業ではなく一気通貫で関わることで、起業家とともに深く課題に向き合う姿勢が育まれるとされている。
入社当初は直属の先輩社員がインストラクターとして付き、業務を通じた指導を受けながらキャピタリストとしての基盤を築いていく。こうしたサポートは入社から複数年にわたって段階的に継続され、担当者が独り立ちするまでの過程を組織全体で支える仕組みとなっている。経験を積む中で投資判断も自身で主導するようになり、長期的にはパートナーへとキャリアが発展していく。
JAFCO(ジャフコ)のトレーニング
JAFCOでは、経験ゼロからでもキャピタリストとして育つことができるよう、入社後の研修・育成に力を入れている。
入社後1カ月間は、ビジネスマナーの習得から始まり、表計算ソフトの研修やケーススタディによる勉強会など、実務に直結する基礎的なスキルを体系的に学ぶプログラムが組まれている。
その後は直属の先輩社員がインストラクターとして付き、アポイントへの同行から投資検討の方法まで幅広く指導を行う体制が整備されている。この制度は入社後複数年にわたり継続され、サポートの内容を変えながら担当者の成長段階に合わせた関わりが続く。
JAFCO(ジャフコ)の社員の声
JAFCOでは、ベンチャー投資・バイアウト投資・バリューアッド・ファンドマネジメントの各部門が連携しながら、起業家や経営者の挑戦を支える体制を築いている。投資から支援、ファンド運営まで、それぞれの役割から同社の仕事に向き合う社員の声を以下に紹介する。
ベンチャー投資部門より
「今の正解を見つけるのではなく、未来の正解を起業家と共に作りたい」。
まだ誰も想像していない未来の常識を形にすることは、困難であり、孤独な闘いです。その過程では、事業の本質や価値を問い直し、ときに軌道修正を伴うような局面にも向き合わなければなりません。それでも、「何を信じて、どこを目指すのか」を対話しながら掘り下げ、事業と向き合い続ける姿勢を大切にしています。変化が激しく、常に先が読めない世の中だからこそ、起業家が信じた未来に賭ける覚悟に応える存在でありたいと思っています。JAFCO公式サイトより引用
バイアウト投資部門より
これまで投資先企業のご支援をさせていただく中で、現場に根差した「熱」と「意思」、そして的確な経営方針があってこそ、真の企業価値向上が実現されることを実感してきました。こうした経験を活かし、企業の「第二創業」とも言える変革期に寄り添い、再成長の実現に伴走したいと考えています。
JAFCO公式サイトより引用
バリューアッド部門より
投資先支援とは「一緒に悩み、動くこと」だと思っています。実際に手を動かし、投資先の特徴、ステージ、社風を鑑みて、会社の状況に合わせた実践的な人材採用支援、組織課題解決支援を行っています。
JAFCO公式サイトより引用
ファンドマネジメント部門より
社会・経済の転換点にある今こそ、スタートアップの挑戦がこれまで以上に重要だと感じています。ファンドの設立・運営を通じてリスクマネーを創出し、成長を目指す起業家たちの背中を押すことで、日本に新たな活力をもたらす一助となりたいと考えています。
JAFCO公式サイトより引用
JAFCO(ジャフコ)の社会貢献・ESG
JAFCOは、「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」というパーパスのもと、事業活動そのものをサステナビリティへの貢献として位置づけている。同社のサステナビリティへの取り組みは、①事業を通じたサステナビリティへの貢献と、②企業としてのESGの取り組み強化の2つを柱としている。
事業を通じたESGへの取り組み
投資候補先を評価する段階から、SDGsの観点や企業のガバナンス・社会・環境への影響を投資判断に組み込んでいる。デューデリジェンスの過程でネガティブな要素が確認された案件は見送る方針をとっており、投資実行後も半年ごとにサステナビリティチェックを実施し、投資先のESGリスクへの対応を継続的にモニタリングしている。
また、スタートアップの成長支援においては、ガバナンス体制の構築や人材採用のサポート、大企業とのパートナーシップ推進など、投資先が社会的な存在として成長できるよう多面的に関与している。2025年6月にはESG投資方針を正式に策定し、同年7月には責任投資原則(PRI)の署名機関となった。
企業としての取り組み
社内においては、人権の尊重や人的資本の強化、健康経営の推進に取り組んでいる。柔軟な働き方の推進や社員の能力開発支援を通じて、持続的な組織基盤の構築を図っている。ガバナンス面では、コンプライアンスの遵守や透明性の確保、リスクマネジメント体制の整備を進めている。
JAFCO(ジャフコ)についてのFAQ
JAFCOはどのような企業・事業者に投資していますか?
JAFCOは、大きく2つの投資対象に投資を行っています。1つ目は、新事業の創造に挑戦するスタートアップ企業への「ベンチャー投資」です。創業前後からシード・アーリーステージの企業を主な対象とし、初回投資から以降の資金調達ラウンドにも継続的に関与します。2つ目は、再成長を目指す中小・中堅企業を対象とする「バイアウト投資」です。事業承継やグループ再編、スタートアップのフルエクイティバイアウトなど多様な手法で経営権を取得し、成長を支援します。業種や事業領域に特定の制限はなく、AI・ソフトウェア・ヘルスケア・製造業など幅広い分野への投資実績を持ちます。
JAFCOのベンチャー投資の特徴は何ですか?
JAFCOのベンチャー投資の最大の特徴は、創業前後の早い段階から起業家にコミットし、以降のファイナンスラウンドにも主体的に関与し続ける「リード投資家」としてのスタイルです。具体的には、初回投資で数億〜十数億円規模を投資し、その後も追加投資を実施するケースが多く、リード投資案件比率は86.1%、1社への複数回投資実行比率は67.6%となっています(SV6ファンド実績)。また、キャピタリストが投資先開拓から投資実行・経営支援・EXIT支援まで一気通貫で担当するため、投資先企業との関係が深くなる構造となっています。累計投資社数は4,253社、累計IPO社数は1,043社に達しており(2026年8月末時点)、長期にわたる投資経験と実績を基盤としています。
JAFCOはベンチャーキャピタル(VC)とプライベートエクイティ(PE)の両方を手がけているのですか?
はい、JAFCOはベンチャー投資(VC)とバイアウト投資(PE)の両方を事業の柱としています。ベンチャー投資は創業前後のスタートアップ企業を主な対象としており、バイアウト投資は再成長を目指す中小・中堅企業への経営権取得を伴う投資です。バイアウト投資部門は1998年に設立されており、事業承継・グループ再編・スタートアップのフルエクイティバイアウトなど多様な手法をとっています。JAFCOは両事業領域を「新事業の創造」と「第二創業の実現」と位置づけており、国内の産業の新陳代謝への貢献を目指す姿勢を示しています。ファンドの組成・運用もJAFCOが担い、国内外の機関投資家・事業会社など約1,200社からの出資を受けています。
JAFCOはどのような経緯で野村グループから独立したのですか?
JAFCOは1973年の設立以来、野村證券を筆頭株主とする形で運営されてきましたが、2017年に野村ホールディングスおよび野村総合研究所が保有する全株式を取得する形で、野村グループとの資本関係を解消しました。この独立により、特定の金融グループに属さない独立系のベンチャーキャピタルとなりました。独立後は、2022年に「企業価値向上の基本方針」を策定、2023年には「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」というパーパスを掲げ、投資哲学・企業理念の再構築を進めています。2025年には国内投資への集中を発表し、独立系VCとして国内スタートアップ・エコシステムの拡大に特化した方針を明確化しています。
「ジャフコ グループ」から「JAFCO」への社名変更の経緯を教えてください。
JAFCOは2026年10月1日付で、社名を「ジャフコ グループ株式会社」から「株式会社JAFCO」に変更しました。変更の背景には、国内投資への集中に向けた海外法人の譲渡完了があります。この節目を機に、ロゴ表記である「JAFCO」に社名を統一することで、一貫性のあるブランドを浸透させ、ブランド価値の最大化を図ることが目的とされています。なお、同社はこれ以前にも1997年に「株式会社ジャフコ」へ、2020年に「ジャフコ グループ株式会社」へと商号変更を行っており、今回が3度目の商号変更となります。
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