YCP Japan YCP Japan
企業について
YCP Japanは、戦略立案から事業運営、投資までを一体で手がける日本発のグローバル戦略ファームである。2011年、ゴールドマン・サックス証券戦略投資部出身の石田裕樹氏を中心に設立され、日本の中堅・新興企業が抱える成長停滞や資金制約、組織力の不足といった課題に対して、実行まで踏み込むハンズオン型の支援を提供している。
同社の特徴は、コンサルティングにとどまらず、投資と実行支援を組み合わせて企業の成長に直接コミットする点にある。戦略策定、財務・マーケティング支援といったアドバイザリー領域に加え、DX・サプライチェーン・サステナビリティなどのソリューション提供、さらに自社バランスシートを活用したプリンシパル投資を組み合わせることで、企業価値向上を中長期で支えるモデルを確立している。
2018年には、アジア各国に拠点を持つ戦略コンサルティングファーム Solidiance Asia Pacific Pte. Ltd.と経営統合し、アジアを中心に拠点網を拡大。以降、インドや香港の企業買収を含む積極的な事業展開を進め、現在では世界約20都市に広がるグローバルプラットフォームを形成している。
2021年にはグループの持株会社であるYCPホールディングス(グローバル)がグロース市場へ上場し、「アジアから世界の産業構造を変革する存在(Game Changer)」を掲げて事業基盤をさらに強化。成長戦略の立案、クロスボーダー支援、M&A、デジタルトランスフォーメーションなど幅広いテーマに対応し、コンサルティング・投資・実行支援を融合させた独自のモデルで企業の長期的な競争力向上にコミットしている。
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代表者代表取締役・日本地域統括責任者:松岡 真宏
(グループCEO:石田 裕樹)
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設立2011年
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所在地東京都港区赤坂2丁目4番6号
赤坂グリーンクロス 24F
News & Topics
YCP Japanの理念
以下にYCPグループの企業理念を引く。
ビジョン
Strive for Growth. Lead Asia.
Impact the World.ミッション
全ての顧客、グループ企業、ならびに人材の成長と成功を実現し、アジアを率いる経営者を輩出する
YCP Japanの沿革
以下にYCPグループおよびYCP Japanの主な沿革を記載する。
- 2011年
- 「株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ」(現 株式会社YCP Japan)を設立。
- 2014年
- グループ社名を「YCP」に改めるとともに、香港にホールディングス機能を設置。
- 2015年
- 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズを「株式会社YCP Japan」に商号変更。
(※その後、複数回の組織改編・商号変更を経て、2023年に再び現在の名称「YCP Japan」となった。)
- 2016年
- 株式会社YCP Japanが、ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ株式会社と合併。
- 2018年
- 戦略コンサルファーム「Solidiance Asia Pacific Pte. Ltd.」とYCPグループが経営統合。
- 2019年
- 株式会社YCP Japanが「株式会社YCP Solidiance」に商号変更。
SolidianceとYCPグループの両社のマネジメントサービスを「YCP Solidiance」のブランドに統合。 - 2021年
- グループ統括機能を担う「YCP Holdings (Global) Limited」をシンガポールに設立。
同社がグロース市場に上場。 - 2022年
- YCP Holdingsが「インタラクティブソリューション事業部」「デジタルトランスフォーメーション事業部」「サステイナビリティソリューション事業部」を新設。
- 2023年
- 株式会社YCP Solidianceが「株式会社YCP Japan」に商号変更。
- 2025年
- 株式会社YCP Japan 代表取締役に、松岡真宏氏が就任。
YCP Japanのサービス
インダストリー
- 自動車・モビリティ
- 航空宇宙・防衛
- 建設・インフラ
- 消費財・流通
- エネルギー・天然資源
- 金融
- ヘルスケア
- 製造
- プライベートエクイティ・投資
- 公的機関
- 輸送・物流
- テクノロジー・メディア・通信(TMT)
ファンクション
マネジメントサービス
- アドバイザリーサービス
- プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)
- トランザクション(M&A)
プロフェッショナルソリューション
- デジタルトランスフォーメーション
- インタラクティブソリューション
- サステイナビリティソリューション
- サプライチェーンソリューション
プリンシパル投資
- パーソナルケア領域
- ペットケア領域
- 戦略的投資領域
YCP Japanの求める人物像
YCPグループでは、「アジアを率いる経営者の創出」をミッションに掲げ、事業を自ら前に進める実行力を備えた人材を求めている。分析や提言にとどまらず、企業の経営に深く関わりながら成果創出にコミットする姿勢が重視される。 特に同グループが採用において最重要視しているのが、強いオーナーシップである。具体的には、以下の3つのオーナーシップを、プロフェッショナルとしての核となる資質と位置づけている。
【自己成長へのオーナーシップ】
日々の業務や新たな挑戦を成長機会として捉え、自ら学び続ける姿勢を重視している。
アジアをリードする経営者を目指すうえで、現状とのギャップを認識しながら自律的に能力を高めていく姿勢が求められる。
【事業へのオーナーシップ】
クライアントや投資先企業を「自分ごと」として捉え、経営者の視点で価値創出に向き合う姿勢を求めている。
ビジネスオーナーの立場で意思決定に向き合い、新しい機会をつかみにいく積極性が期待される。
【業務へのオーナーシップ】
担当する業務に対しては、先回りして考え、期待を上回る成果を出すために主体的に取り組むことを重視する。
成果物を高い視点から客観的に見直し、最良のアウトプットを追求する徹底した姿勢が求められる。
また、ハンズオン型の支援を特長とする同社では、論理的思考力に加えて、現場で起きる課題を柔軟に捉え解決する実践的な判断力も求められる。アジアを中心とするグローバルな環境の中で多様な専門家と協働しながら価値を生み出せるかも重要な資質となる。
採用ではコンサルティング経験の有無を問わず、事業会社や官公庁など多様なバックグラウンドの人材が活躍している。成長意欲を持ち、経営の最前線で価値を生み出す意思を持つ人材を歓迎している。
YCP Japanでのキャリアパス
YCPグループでは、コンサルティングとプリンシパル投資の双方を経験できる独自の環境を通じ、将来的に企業の経営を担える人材の育成を目指している。入社後、コンサルティング未経験者はまずマネジメントサービスで基礎力を磨き、その後、国内外のプロジェクトに携わりながら、戦略・オペレーション・ファイナンス・マーケティングなど多様な領域で知識と実践力を高めていく。一定の経験を積んだ後はプリンシパル投資事業にも関与し、事業を自ら動かす実践的な経営経験を得る機会がある。こうした経験を重ね、最終的にはグループ投資先やクライアント企業の経営ポジションで活躍することが期待されている。
同グループはアジアを中心に世界20都市へ展開するグローバルネットワークを有しており、クロスボーダー案件や海外赴任を通じて、国際的な環境下でのマネジメント能力を磨くことも可能である。
キャリアステップは、アナリストからパートナーへと段階的に進んでいく。各職位の役割は次のとおり。
アナリスト
情報収集・分析・資料作成を中心に担当。プロフェッショナルとしての基礎スキルを身につける段階である。
アソシエイト
仮説構築、検証、戦略策定、実行計画づくりなど、プロジェクトの中心的プロセスを主体的に担う。
マネージャー
チームを統括し、複数案件のデリバリー全体に責任を負う。人材育成や組織運営にも関与することが期待される。
ディレクター
顧客とのリレーションを構築し、案件の継続・拡大を主導する立場。専門性を生かし事業推進にも貢献することが期待される。
パートナー/マネージングパートナー
事業戦略の策定・実行を担い、ファーム全体の成長を牽引する経営層。グローバル経営者としての成果も求められる。
YCP Japanのトレーニング
YCPグループでは、「アジアを率いる経営者の創出」をミッションに掲げ、若手が早期から実践的に成長できる育成環境を整備している。
同グループでは、OJTを中心に、次のような育成制度を設けている。
- OJT
- YCPアカデミー
- レビューシステム
- 評価基準
また、専門性の習得を支援するため、次のような研修制度も用意されている。
- コンサルティング/M&A未経験者向けの研修制度
- 英語業務に向けた語学研修制度
YCP Japanの社員の声
YCPグループでは、経営のプロフェッショナル人材の育成に注力している。若手のうちから事業経営に関わる機会が用意され、多様な挑戦を通じて成長できる環境が整っている。
以下に、同グループの社員の声を引く。
新規事業を立ち上げたり、グループ内のポートフォリオ企業の経営に携わったりする中で、実際のビジネス課題に対応しながら実践的なマネジメントスキルを身につけることができます。(中略)また、若手のプロフェッショナルにもコンサルティングプロジェクトを独立して管理する権限が与えられるため、学びを深めることができ、プロフェッショナルとしての成長が加速しました。
YCP Japanの社会貢献・ESG
YCPグループでは、コンサルティング事業を通じて企業の事業運営を支援している。その中で、同グループが展開するソリューションサービス事業では、サステナビリティを重点領域のひとつとして掲げており、環境・社会課題への対応を踏まえた事業運営の高度化に取り組んでいる。
同事業では、サプライチェーンの最適化、資源効率を高めるオペレーション改善、デジタル技術を活用した環境負荷の低減など、サステナビリティ領域に関連する多様なテーマを扱っている。これらを通じて、企業が持続可能な事業運営を実現するための基盤づくりを支援している。
YCP Japanの関連書籍
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