【マッキンゼーインタビュー】戦略と実装に垣根はない時代――AI・テクノロジー・組織を統合し、企業変革に挑む「Tech & AI」の実像

世界最高峰の戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)。近年は、AIやデジタルを中核とした企業変革の支援にも注力しており、その中心となるチームが「Tech & AI(旧:McKinsey Digital)」です。
テクノロジーやAIの専門チームと聞くと、「IT導入部隊なのではないか」「戦略は他部門が担い、Tech & AIは実行支援のみなのではないか」といったイメージを持つかもしれません。しかし実際には、経営課題を起点に、AI・データ・テクノロジーと組織変革を組み合わせながら支援を行っています。ITテクノロジーの重要性が飛躍的に高まった現代においても、それはあくまで手段の一つと位置づけられ、収益や競争力向上に直結する結果が出なければ報酬を受け取らない「成果報酬型」のプロジェクトもあるといいます。
今回のインタビューでは、パートナーとしてクライアント企業のコアテクノロジー変革を支援する斉藤基氏、マッキンゼー独自の方法論「Rewired」を軸に事業変革を推進する岡本麻言氏、Integrativeのパスで、「Tech & AI」を主な専門領域とする保坂紀子氏にご登場いただき、「Tech & AI」の実像、プロジェクトのリアル、そしてキャリアや働き方の魅力についてお話を伺いました。
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Index
- #1 シンクタンク、アパレル、テクノロジーベンダー。多彩な才能が集う場所
- #2 組織の垣根はない。マッキンゼー内における「Tech & AI」の位置づけ
- #3 課題が動けば、布陣も変わる。フェーズごとに編成される、混成チーム
- #4 クライアントと同じ船に乗る──「成果報酬」によるコミット
- #5 AIが個々の「戦闘力」を飛躍させる──少人数でも大きなインパクトを生み出せる時代
- #6 技術力を、「経営を動かす力」に──事業会社出身者が「Tech & AI」で得たものとは
- #7 入社後の1年間は、気負わず、楽しんでほしい
- #8 互いを支え合う「ワンチーム」と「ケアリング」の文化
- #9 「磨いてきた技術」より大切なことは、「課題解決への熱意」
- 編集後記
#1 シンクタンク、アパレル、テクノロジーベンダー。多彩な才能が集う場所
コンコードエグゼクティブグループ(以下、CEG)土門マッキンゼーは、グローバルを代表する戦略コンサルティングファームですが、「Tech & AI」の領域については、実情をご存じない方も多いかもしれません。そこで今回は、「Tech & AI」で働く魅力や現場のリアルをお伺いするために、バックグラウンドの異なるお三方にお集まりいただきました。まずは、これまでのご経験と現在の役割、取り組まれているテーマからお聞かせいただけますでしょうか。
マッキンゼー 斉藤 基様(以下、マッキンゼー斉藤)パートナーを務める斉藤です。私は、野村総合研究所からキャリアをスタートしました。新卒からずっとシステムエンジニアやシステムコンサルタントとして大規模システム開発に従事し、3年半ほど前にエキスパート・アソシエイトパートナーとしてマッキンゼーにジョインしました。長年システム開発に携わってきたため、「コアテクノロジーの変革」に関わることが多く、金融機関や流通小売業をはじめさまざまなプロジェクトに携わっています。
マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー 斉藤 基氏
CEG土門「コアテクノロジーの変革」に関して、具体的にどのようなプロジェクトがあるのでしょうか。
マッキンゼー斉藤基幹システムの刷新や、デジタル・AI変革の戦略策定~実行支援など多岐にわたります。その際、例えばERPを単に導入するだけでなく、さまざまなステークホルダーやベンダーを巻き込みながら、変革の成功を目指します。あるいはレガシーシステムをモダナイズする際、戦略の策定段階から入り、場合によっては実行まで伴走するといったイメージです。
CEG土門まさに大規模システムの現場を知り尽くした斉藤さんならではの領域ですね。岡本さんはどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。
マッキンゼー 岡本 麻言様(以下、マッキンゼー岡本)私は新卒で日産自動車に入社し、14年ほど在籍しました。まずは車両の外装に関するプロダクトデザインからキャリアをスタートしています。
そのなかで、お客様の価値観が、デザインの美しさに加えて「どんな体験ができるか」「デジタルで何ができるか」へと広がってきていると感じました。デザインが活きる領域そのものが広がっていると考え、外装デザインで培った視点を持ったまま、デジタル・UI/UXへと活動の場を広げていきました。
その後、「日本で真剣にデジタルに取り組んでいる会社で挑戦したい」と思い、2019年にファーストリテイリングへ転職しました。最初はデザイナーとしての業務がメインだったのですが、やがてデジタルを軸とした店舗オペレーション改革を担い、事業側と連携しながらDX推進をリードする役割へと広がり、3年ほど経験を積みました。
その経験にやりがいを感じ、アパレル製造小売業に限らずさまざまな業界の変革に関わりたいという思いから、当社に転職しました。今はエキスパート・エンゲージメントマネージャーとして、主に事業や組織の変革に携わっています。
マッキンゼー・アンド・カンパニー 岡本 麻言氏
CEG土門デザインからデジタル、そして事業変革へと領域を広げてこられた歩みが印象的です。保坂さんは、また違ったかたちでデジタルに携わってこられたと伺っていますが、いかがでしょうか。
マッキンゼー 保坂 紀子様(以下、マッキンゼー保坂)前職はマイクロソフトで、ITコンサルティングに長く従事してきました。「計画策定」と「実行」の両面に携わっており、計画策定では、企業の現状を診断して3年程度のIT改善計画を策定していました。実行段階では、主に自社製品を活用して要件定義から設計・構築、そして運用チームへの引き継ぎまでを担っていました。
同社の製品を基軸としてクライアントを支援するなかで、「もう少し経営に近いところで、ITを活用してクライアントの変革を支援したい」と考えるようになり、当社に転職しました。今はデジタルのチームに所属し、エンゲージメントマネージャーとして、業種を問わずデジタルを活用した企業変革を支援しています。
マッキンゼー・アンド・カンパニー 保坂 紀子氏
CEG西谷私自身も戦略ファームでキャリアをスタートし、その後は一貫してコンサル業界の方々のキャリア支援に携わってきましたが、お三方ともマッキンゼーへの入り口がまったく違うのが印象的です。
#2 組織の垣根はない。マッキンゼー内における「Tech & AI」の位置づけ
CEG土門ここからは「Tech & AI」について詳細を伺えればと思います。まずは組織に関して整理をさせてください。マッキンゼーにおけるテクノロジー関連の組織として、「Tech & AI」、「McKinsey Digital」、「QuantumBlack」といった名称が併存しているように見えます。また、プラクティス名と職種・キャリアパスも分けて理解する必要がありそうです。このあたりを改めてご説明いただけますでしょうか。
マッキンゼー斉藤これに関しては3つの軸に分けると分かりやすいかもしれません。
1つ目は専門領域ごとのまとまりである「プラクティス」です。なお以前から存在した「McKinsey Digital」が「Tech & AI」という組織に再編されたとお考えください。
プラクティスには、業界と機能の2つが存在します。前者は「消費財」「金融」「ライフサイエンス」など、後者は「マーケティング」「オペレーション」などの分類で、AI、データ、テクノロジーなどを専門に扱う「Tech & AI」も後者に含まれます。
2つ目は、職種・キャリアパスです。経営課題全体に総合的に対処する「Integrative」と、特定領域の専門性を軸にキャリアを積む「Expert」は、テクノロジーに限らず全社に共通する職種です。加えて「Tech & AI」には、テクノロジーのデリバリーを担う専門職として「CTD」(Client Technology Delivery)があります。CTDにはエンジニアやデータサイエンティスト、デザイナーなどが所属しています。AIモデルやソフトウェアの開発から、プロダクトのデザインまで、テクノロジーのデリバリーが必要なときにアサインされます。
ここで押さえていただきたいのは、プラクティスと職種は、それぞれ独立した軸だという点です。つまり、「Tech & AIというプラクティスに所属しながら、職種はIntegrative」という組み合わせもあるわけです。この場合、テクノロジーを専門領域としながら、戦略に取り組むことになります。
3つ目は専門ブランドで、2015年に買収した「QuantumBlack」が該当します。現在は「Tech & AI」内のブランドという位置づけです。AI・データ領域のスペシャリスト集団であり、先ほど触れたCTDが多く所属しています。
実際の案件では、これらの人材に加えて、業界の専門家なども含めて混成チームを組みます。例えば金融機関向けのITがテーマのプロジェクトの場合は金融・テクノロジーそれぞれの専門家が、企業変革がテーマであれば営業改革や調達といった機能軸の専門家が集まってチームを組むイメージです。したがって、「Tech & AI」が独立した実装部隊として動くというわけではありません。
CEG土門なるほど。一方で、「戦略は他のプラクティスが考え、Tech & AIはその実装を担う」という認識をお持ちの方も多そうです。実際のところ、「Tech & AI」のメンバーは、戦略を専門とするメンバーとどのように協働しているのでしょうか。
コンコードエグゼクティブグループ プリンシパル 土門 憲史
マッキンゼー保坂そのように誤解されることもありますが、実際は戦略を専門とするメンバーと協働して戦略策定から担うことが多いです。
たとえば、クライアントがA業界であれば、A業界に強いプラクティスの Integrative職と、「Tech & AI」から参画する各職種のメンバーが、同じチームで協働していくといったイメージですね。
1つのプロジェクトにおいて、戦略コンサルタントだけでなく、デザイナーやエンジニアも一緒に、課題の設定からその解決策まで考えていきます。テクノロジーの専門家が、実行段階からではなく上流の課題設定から関わり、自らの知見を解決策の設計そのものに反映できる。ここが「Tech & AI」の面白いところだと思います。
マッキンゼー斉藤Integrative職と「Tech & AI」の関係で言えば、どちらも戦略を担うという点は同じです。異なるのは、Integrative職は戦略が専門領域であるのに対し、私たち「Tech & AI」はあくまでテクノロジーを専門領域としながら戦略に取り組むという点だけです。また、テクノロジーのデリバリーも必要になるので、CTDという別の職種が含まれる点も違いではあります。
#3 課題が動けば、布陣も変わる。フェーズごとに編成される、混成チーム
CEG西谷「Tech & AI」と「Integrative職」の関係性について、よく理解ができました。一方でプロジェクトのフェーズが進むと、求められるケイパビリティも変わるのではないかと思います。実際にプロジェクトの進捗とともに、メンバーの構成が変わっていくのでしょうか。
コンコードエグゼクティブグループ マネージングディレクター 西谷 有生
マッキンゼー岡本おっしゃる通りです。たとえばプロジェクト初期には、Integrativeのメンバーが多く参画して課題を特定し、どう変革するか(打ち手)を見極めます。その打ち手がテクノロジーであれば、CTDのメンバーが入り、それが実際に成立するかをPoC(概念実証)で検証する、という流れです。打ち手がオペレーション改革や組織変革、新規事業であれば、その領域や業界の専門家、海外のメンバーが加わることもあります。ステージや打ち手ごとに、その時点でベストなチームへ組み替えていくイメージです。
マッキンゼーでは、どのプラクティスに所属しているかよりも、クライアントごとに組成される「チーム」のほうが重要です。1つのクライアントに対して、業界の専門家もテクノロジーの専門家も、所属を越えて関わりながらプロジェクトが動いていきます。
CEG土門プロジェクトの進め方や関与の仕方について、より詳しく教えてください。私自身は、クライアントが自走できる直前まで伴走するイメージを持っていました。実際はPoCのフェーズで一度プロジェクトを区切るケースもあるのでしょうか。
マッキンゼー岡本はい、PoCのフェーズで一度区切るケースはあります。ただ、それは「そこで関与が終わる」という区切りではなく、検証結果を踏まえて次にどう進むかを判断するポイント、という意味合いが近いです。PoCはあくまで「その打ち手が成立するか」を確かめる通過点で、そこで終わらせることが目的ではありません。有効性が確認できれば、本格展開や現場への定着まで一緒に進めていきます。私自身も、クライアントが自走できる状態まで見届けたいという思いが強く、「作って終わり・検証して終わり」にせず、継続的に価値が生まれ続ける状態まで持っていくことを大事にしています。

マッキンゼー斉藤私たちはテクノロジーのデリバリーそのものを目的にしているわけではなく、あくまでクライアントの変革をサポートしています。その伴走が2、3年に及ぶことも珍しくありません。
テクノロジーのみが課題なら、プロジェクトは「Tech & AI」のメンバーだけで十分です。しかし、変革を進める過程では「AIを導入したのはよいけれど、どう活用するのか」「社員のリスキリングをどうするか」「新しい業務の進め方をどう定着させるか」といった課題が必ず残ります。そこで最適なチームを組成して、引き続き課題解決をサポートするため、プロジェクト期間が長期にわたるのです。
また、プロジェクトを進める中で課題解決のポイントが見えてくることもあります。「AIの導入で解決できそうだ」となれば、AIエンジニアが途中から参加します。一方で「テクノロジーではなく組織面がポイントだ」という場合は「Tech & AI」ではなく別の専門家をアサインするでしょう。課題に応じて、常に柔軟に対応していますね。
#4 クライアントと同じ船に乗る──「成果報酬」によるコミット
CEG西谷ここからは、より具体的なプロジェクトのお話を伺えればと思います。「Tech & AI」の特徴や魅力がわかりやすいプロジェクトを、いくつかご紹介いただけますでしょうか。
マッキンゼー斉藤例えば金融機関の案件で、「審査」にAIを活用するプロジェクトがありました。具体的には適切なガバナンスや人による判断を前提として、融資審査業務を支援するAI活用で、担当者の判断を支援する仕組みの構築を目指しました。ナレッジの参照には、AIが社内の文書やデータベースを検索し、その内容に基づいて回答を生成するRAG(検索拡張生成)という仕組みを使っています。加えて、一連の業務フローを確実にこなすという意味では、エージェント型のAIも欠かせません。
一方でクライアントとしては、使ったことがない仕組みの導入にはやや不安があったようです。また、「生成AIだけで実現できないか」という質問もいただきました。そこで、生成AIだけの場合と、生成AIとRAGを組み合わせた場合、さらにエージェント型AIまで加えた場合を比べて、回答精度の違いをお見せしたのです。結果的に、「なるほど、エージェント型AIはこういう意味で大事なのですね」と理解を深めていただきました。こうしたやりとりが「Tech & AI」らしいところであり、面白さでもあります。

マッキンゼー保坂私からは2つのプロジェクトをご紹介します。
1つはIT戦略がテーマです。企業にとって、IT部門の中長期計画を描くことは非常に重要です。この計画策定を、私たちは社内・社外双方の視点を突き合わせながら支援しました。具体的には、企業側がITに求めていることに加えて、他社と比べた現状のIT環境の改善余地を押さえたうえで、今後何に取り組むべきかを一緒に描いていくプロジェクトでした。こうしたIT戦略の策定支援は「Tech & AI」にとって主要な柱の1つであり、醍醐味でもあります。
もう1つは、日本企業によく見られるレガシーシステムの問題を解決するプロジェクトです。クライアントで長年使われてきた古いシステムが「技術的負債」となり、維持コストを押し上げていました。詳しいエンジニアも社内からいなくなり、ノウハウが蓄積されず、特定のベンダーに頼りきりになってしまったのです。
しかしAIという新たな手段が登場したことで、状況は変わりました。「AIをどう活用してレガシーシステムの刷新を進めるか」を社内のエンジニアと考え、手がつけられなかった課題に正面から取り組めるようになったのです。最新の技術を使いながら、企業が長年抱えてきた経営課題を解決していく。技術的な面白さと、経営インパクトの大きさを同時に味わえる点が、この仕事のやりがいです。

マッキンゼー岡本私からも2つご紹介します。
1つは、これまで担当者の経験や勘に頼っていた業務にAIを組み込み、標準化・効率化するプロジェクトです。単なる作業の自動化ではなく、業務プロセスを設計し直すことで、経営レベルのインパクトにつなげていきます。
もう1つは、新規事業の創出です。M&Aやアライアンスなど手段はさまざまですが、そのうちの一つが、自分たちで新しい事業を立ち上げていくパターンです。デザイナーやエンジニア、つまり「Tech & AI」のCTDと同じチームを組み、プロトタイプを作っては実際のユーザーに使ってもらう。そうして「この事業は本当に成立するのか」という実現可能性を、検証しながら見極めていきます。
どちらのプロジェクトでも、CTDのメンバーが企画の初期から加わることで、議論の中身が一段と深くなりました。「実際にユーザーがどう使うか」「技術的にどこがボトルネックになるか」を具体的に思い描けるので、「そもそも解くべき課題が違うのではないか」という問い直しが生まれることも少なくありません。
マッキンゼー斉藤最近では、企業変革の成否をITが左右すると言っても過言ではありません。テクノロジーの活用なくして、企業変革は成し得ないと言ってもよいでしょう。当社には「RTS」という、全社的な変革を進めるための専門ユニットがあり、ITは大きな柱の1つになっています。
システムを刷新するモダナイゼーションから、IT部門のガバナンス評価、さらには新規事業でのモバイルアプリ開発まで幅広く手がけており、例えばアプリ開発となれば、「Tech & AI」のエンジニアがチームに入って、コンサルタントと一緒に試行錯誤を重ねます。ITの「総合格闘技」のようなプロジェクトが多いので、ITのバックグラウンドを持つ方にとっては、さまざまな経験が活かせて面白いでしょうね。
CEG西谷企業全体の変革の一環としてITに取り組むとなると、やはりクライアントのトップ層がカウンターパートになるのでしょうか。
マッキンゼー斉藤おっしゃる通りで、私たちが向き合うのは、トップマネジメントの課題がほとんどです。システムを作ること自体が目的ではなく、あくまで「経営課題を解くためにAIを使い、システムアーキテクチャを刷新する」という発想で取り組んでいます。ただ与えられたタスクをこなすのではなく、クライアントと経営課題を一緒に解いている感覚を味わえることが、「Tech & AI」で働くやりがいだと思います。
CEG西谷一方でプロジェクト事例を伺うと、経営レベルでの解決策の提案だけではなく、実行の伴走まで支援する長期のプロジェクトが多いことも改めて分かりました。一般的に、戦略コンサルティングにおいては高いフィーレートのイメージがありますが、長期にわたってクライアントに選ばれ、伴走し続けられる理由はどこにあるのでしょうか。

マッキンゼー斉藤成果報酬型のプロジェクトも導入している点が挙げられます。私たちはプロジェクトがスタートする前に、クライアント企業にどれだけ変革のポテンシャルがあるかを見極めているのです。そこで十分なポテンシャルがあり、かつクライアント自身にも「本気で変わりたい」という強い意志があれば、その後は成果報酬という形で結果が出るまで伴走します。
収益の拡大であれ、コスト削減であれ、クライアントと同じ船に乗って成果にコミットします。十分な成果が出れば私たちの報酬も増え、信頼を得ることで新しい案件にも繋がるものの、成果が出なければ、報酬はいただけません。
CEG西谷なるほど、クライアントと一体になって成果を追う仕組みが確立されているのですね。
#5 AIが個々の「戦闘力」を飛躍させる──少人数でも大きなインパクトを生み出せる時代
CEG土門「Tech & AI」の名称の通り、AIは重要なテーマだと思います。実際に、AIに関するプロジェクトは増えているのでしょうか。

マッキンゼー斉藤かなり増えていますね。ただし正確には、「AI」自体がテーマのプロジェクトが増えたわけではなく、「あらゆる変革案件のなかで、AI活用が必須になってきた」という認識です。
以前は、RPAのようなデジタル技術が主役でしたが、今はそれがAIに置き換わり、短期間で大きなインパクトを出せるようになりました。まさに「使わない手はない」という状況です。根底にあるのは、あくまで「いかにインパクトを創出するか」であり、その手段としてAIが欠かせなくなってきていますね。
CEG土門クライアントの変革にAIが不可欠ということですが、マッキンゼー内でもAI活用は進んでいるのでしょうか。
マッキンゼー保坂はい、情報管理やセキュリティに関する社内ルールに則り、適切な環境で活用しています。AIから得た情報は人が検証することを前提に、リサーチ業務で活用することはもちろん、自分が作ったアウトプットに対して、指摘されそうな点を挙げさせることもあります。結果として作業に取られていた時間がぐっと減り、その分をクライアントとのコミュニケーションに充てられるようになりました。

マッキンゼー岡本私も「壁打ち相手」としてAIをかなり頻繁に使っていますね。何度も対話を重ねていくと、最初に立てていた仮説がだんだん磨かれていき、思考が深まっていくのを実感できます。
マッキンゼー斉藤私たち「Tech & AI」は、社内におけるAI活用のエバンジェリストであるべきだと考えています。もっとも、実際の活用度合いは人によってさまざまで、例えば入社したばかりの若手のほうがむしろ使いこなしているケースがあったりします。例えば、AIコーディングツールのCursorなどを駆使したり、チーム内での共有用に資料の要約をAIに任せたりするメンバーもいます。
海外に目を向けると、さらにAI活用は進んでいます。「日本オフィスはもっとキャッチアップしなければいけない」と感じるほど、グローバルではAI活用が当たり前になっていますね。

CEG西谷これまではジュニアがリサーチや分析、資料作成といった業務を担うのが一般的でしたが、その領域こそAIが得意とするところだと思います。実際、AIの登場でジュニアの仕事のあり方は、どう変わってきているのでしょうか。そして、それでも採用を継続している今、ジュニアに期待される役割はどこにあるのでしょうか。
マッキンゼー斉藤リサーチという業務そのものがなくなることはありません。変わるのは、その進め方です。これまでは、示唆を導き出すための材料を集めるのに、膨大な時間が必要でした。それが今は、AIによって大幅に効率化されています。
つまり、アナリスト1人あたりの「戦闘力」が格段に高まっているのです。以前ならプロジェクトマネージャー1人、アソシエイト1人、ビジネスアナリスト2人といった体制でなければできなかったことが、今はもっと少人数のチームで回せるようになりました。その分、私たちはより広くクライアントに対してインパクトを出せるのです。
マッキンゼー岡本これまでジュニアメンバーが多くの時間を割いてきた情報収集や資料作成といった作業は、その一部をAIが担えるようになりました。その結果、彼ら・彼女らは、より上流の論点設定や示唆の抽出といった、付加価値の高い思考に時間を使えるようになっています。一人ひとりがこれまで以上に高い視座で考えられるようになり、チームとしてのアウトプットの質も着実に上がっていると感じます。

マッキンゼー斉藤とはいえ、私たちの本質は「問題解決」であり、「その情報が、クライアントにとって何を意味するのか」を読み解く作業は、依然として人の役割です。しかも、AIに的確な指示を出すには、あらかじめ「どんな示唆を導きたいか」を考えておく必要があります。これは、ワンランク上の役職に求められる思考ですが、だからこそ、若手の成長はむしろ早くなるかもしれません。実際、ビジネスアナリストのメンバーも、すごく楽しそうに働いていますよ。
#6 技術力を、「経営を動かす力」に──事業会社出身者が「Tech & AI」で得たものとは
CEG西谷プロダクトやデータ、AIに携わってこられた優秀な若手が事業会社から「Tech & AI」に転身する魅力は、どこにあるのでしょうか。
マッキンゼー岡本テクノロジーに関する専門性を高めること自体は、事業会社でも十分にできると思います。そのうえで、「Tech & AI」ならではだと感じる魅力が、大きく2つあります。
1つは、その道を極めた専門家が世界中に在籍していることです。国内外の優秀なメンバーと日常的に議論を交わすことができるので、自分一人では到達できない視点や知見に触れながら、専門性を深めていくことができます。
もう1つは、自分のやり方が業界を越えて通用する「型」へと磨かれていくことです。事業会社にいた頃は、一社・一業界の中で成果を出すことに集中していました。「Tech & AI」では、さまざまな業界で「どうインパクトを出すか」を考え続けます。そうするうちに、小売業で培ったやり方が、業界を問わず通用する課題解決の型として鍛え直されていく。前職での経験が、より普遍的で確かなスキルへと昇華していく感覚があります。
マッキンゼー保坂私自身が前職等で担当していた仕事では、主なカウンターパートがIT部門の方々でした。もちろんそこにもやりがいはありますが、「決められた要件をどう実現するか」という議論が中心になりがちです。「Tech & AI」では、そもそも「経営として何を成し遂げたいのか」から議論が始まります。同じテクノロジーの仕事でも、対話する相手と扱う論点が変わると、これほど景色が違うのかと感じました。
また、変革に関わるチャンスが多いこともやりがいです。事業会社にとって大きな変革は何十年に一度の一大事ですが、「Tech & AI」では常にそうした変革に携わることができます。「大きなインパクトを与えたい」という方にとって、魅力的なフィールドと言えるでしょう。
CEG西谷キャリアのご相談では、「戦略にも興味があるけれど、テクノロジーにも惹かれる」という声を多くいただきます。ただ、「Tech & AI」を選んでも戦略には携われるわけで、実際には「どの専門領域を軸に戦略に取り組むか」という選択なのだと理解しました。そのうえで伺いたいのですが、皆さんはなぜ「Tech & AI」という領域を選ばれたのでしょうか。

マッキンゼー保坂私は、最初に「Tech & AI」を選んだわけではありませんでした。入社時はIntegrativeのパスで、社内でさまざまなプロジェクトに参画するうちに「デジタルを使った変革は面白い」と感じ、専門領域のタグを付けました。
迷っている方は、さまざまなプラクティスを比較しながら決めていけばよいと思います。実際、課題解決やプレゼンテーションといった土台となるスキルは、どのプラクティスや職種でも変わらないため、「Tech & AI」から他のプラクティスへ移る人もいます。
マッキンゼー斉藤当社には、「Make your own McKinsey(自分のキャリアは自分でつくる)」という考え方が根付いていますが、一方でリーダークラスはメンバーのキャリア形成が使命です。相談相手が描くキャリアビジョンに関心を寄せ、どうすれば実現できるかを一緒に考えます。私自身も、実際に長年慣れ親しんだSI業界から戦略ファームに移り、より上流からテクノロジーに関する意思決定に携わり、企業価値の向上に貢献するという決断をしました。入り口がどこであっても、後から「自分は何をしたいか」を考えられますし、「Will」の実現を周囲が後押ししてくれる環境です。
#7 入社後の1年間は、気負わず、楽しんでほしい
CEG土門ここからは、入社後の成長やキャリアについて伺えればと思います。まずは中途入社のメンバーが入社後どのような役割を期待され、1年後にはどんな状態になっているのかについて、お聞かせいただけますでしょうか。

マッキンゼー岡本入社してしばらくは、「McKinsey Way」と呼ばれる問題解決の思考法や仕事の進め方を学ぶことが中心になります。これは一つのプロジェクトで身につくものではなく、いくつものプロジェクトで実際の課題解決に取り組みながら、少しずつ体得していく感覚に近いです。(私の場合)そうして担当する範囲も広がっていき、1年ほど経つ頃には、自走できる状態になっていたと思います。
マッキンゼー斉藤バリューの出し方やストーリーの組み立て方、分析結果を分かりやすく伝えるスキルなどは、新卒からビジネスアナリストとして入った人が徹底的に鍛えられている部分で、中途入社のメンバーには、当初は備わっていません。だからこそ「最初の1年は、とにかくマッキンゼー特有のスキルとカルチャーを学び、この会社の仕組みを理解し、社内のネットワークを広げることに全力を注いでよい」と言われるのです。
私はエキスパート・アソシエイトパートナーとしてマッキンゼーに入社しましたが、それでも「1年をかけてマッキンゼーというプラットフォームに適応して欲しい」と言われ、有難いと感じました。前職までの経験があるとはいえ、最初から誰でもパフォーマンスを発揮できるわけではありません。しかし、マッキンゼーの考え方や仕組み、価値観が理解できると、ある時から急に活躍できるようになるので、「最初の1年は気負わず、楽しもう」くらいの気持ちでよいと思います。
マッキンゼー岡本立ち上がるタイミングは人によってさまざまです。早い段階から力を発揮する人もいれば、じっくり時間をかけて立ち上がっていく人もいます。コンサルティングファーム出身の方は立ち上がりが早い傾向にあると感じますが、私たちのように事業会社出身でも周囲がどんな価値観や基準で物事を判断しているかがつかめてくると、入社1年が経つ頃には迷わず動けるようになります。
CEG西谷アソシエイトパートナーでも、プロフェッショナルとして立ち上がるまでの「猶予」の期間があるというのは驚きです。
マッキンゼー斉藤当社ではプロジェクトの開始時に、メンバー同士が「自分はマッキンゼーに入って何ヶ月目か」を共有します。と言いますのも、ここで重視されるのは年功序列ではなく、「マッキンゼーに入ってから、どれだけ成長したか」という軌道だからです。
例えば入社からの月数がわかれば、その時点でのスキルや経験もおおよそ見当がつきます。周囲はそれに合わせて教えることができるわけです。パートナーになってからも、「そろそろ3年目だから、このレベルを目指してほしい」という目安があるため、成長しやすい環境だと思います。

マッキンゼー岡本その考え方は、日々のフィードバック文化にも表れていると思います。マッキンゼーでは、年齢や役職に関わらず率直にフィードバックし合うことが根づいていて、相手が年上でも、自分が新卒1年目でも関係ありません。私自身も、その風土に本当に助けられました。人を育てることに、ファーム全体が本気で向き合っているのだと感じます。
CEG西谷非常に成長しやすい環境であることが理解できました。立ち上がった後、マネージャーやパートナーを目指す人がいる一方で、卒業する人も多いかと思います。「Tech & AI」を経験した後のキャリアについて、何か傾向はあるのでしょうか。
マッキンゼー斉藤マッキンゼー「卒業後」のキャリアは実に多様です。事業会社の経営企画やCxO候補として活躍する人もいれば、ファンドに移る人や、起業する人もいます。こうした幅広いキャリアの選択肢を持てるのは、マッキンゼーでの経験を通じて「会社の状況を本質から理解し、メンバーを動かす力を持った人材」に成長できるからだと思います。最近では、AI系のスタートアップや、AI関連の大手企業へ進む方も増えていますね。
CEG土門「グローバルリーダーを育てる」という観点からも、英語力がかなり求められるものと想定しています。実際の業務において、英語力はどの程度必要なのでしょうか。また、入社時に多少苦手であっても、その後に伸ばしていくことは可能なのかという点も、率直にお聞かせください。

マッキンゼー斉藤マッキンゼーは世界最高のサービスをクライアントに提供することにこだわっています。デジタル領域は特に海外のほうが進んでいるケースが多いため、欧米の最先端事例を知る海外メンバーに相談したり、チームに参加してもらったりすることはよくあります。ですから、英語力があるほうがパフォーマンスを発揮しやすいでしょう。
ただ、「入社時点で英語ができないと仕事にならないのか?」というと、そんなことはありません。現時点で英語が得意でない方も、むしろ、日常的に英語に触れる機会があり、英語学習のモチベーションになる、と前向きに捉えていただければと思います。
マッキンゼー岡本私自身、英語が得意な状態で入社したわけではありませんが、英会話レッスンを受けられる支援制度があり、少しずつ英語に慣れていくことができました。英語を使う機会が多いぶん、自然と学習のモチベーションも高まっていきましたね。プロジェクトによっては、日本のクライアントを日本人メンバー中心で支援することもあります。その場合、社内ミーティングも日本語中心で進むことが多いです。もちろん、海外のエキスパートとの議論は英語で行いますが、会社のサポートも手厚いので、英語にあまり自信がない方にも、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
#8 互いを支え合う「ワンチーム」と「ケアリング」の文化
CEG西谷働き方についても、率直なところを伺えればと思います。戦略ファームというと、どうしても「多忙で、プライベートとの両立は難しいのでは」というイメージが先行しがちです。実際のところ、プロジェクトの長さや休暇の取りやすさ、育児との両立などはいかがでしょうか。
マッキンゼー斉藤プロジェクト次第ですが、オンとオフははっきりしていると思います。クライアントに対して大きなインパクトを生み出すために、思い切り働く時期は必ずあります。一方で、プロジェクトや個人の状況に応じて、まとまった休暇を取得するケースもあります。
プロジェクトのアサインメントによっては必要なスキル・経験を持っているかだけではなく、本人がスキルアップできる環境があるかも考えています。クライアントへのインパクトと同時に、個人の成長も大事にするカルチャーがありますね。
マッキンゼー岡本プロジェクトにより、また、同じプロジェクト内でもフェーズにより取組内容や緩急が様々ですが、AIをはじめとするツールの活用や情報交換も盛んで、ただただ長時間働くよりも、いかに効率良くかつインパクトを出せるか「限られた時間の中でパフォーマンスを発揮すること」が重視されています。

マッキンゼー斉藤ポジションや職種、性別に関わらず、育休を取得する人も多いです。休暇の取り方もさまざまで、1~2週間お休みを取る人もいれば、1ヶ月ほどしっかりお休みを取る人もいます。海外を見て回ったり、集中的に英語を勉強したりと、過ごし方も人それぞれですね。
CEG西谷チーム全体で協力し合うカルチャーが、しっかり根づいているのですね。

マッキンゼー斉藤チームワークは、本当に大切にされています。マッキンゼーには、グローバルのメンバーも含めて互いに支え合い、「ワンチーム」でプロジェクトに取り組んでいくカルチャーがあります。ですから、個人の専門性を活かしながら、チームで成果を出すことに魅力を感じる方に向いています。どのポジションであっても、チームの力を活かして成果を出せる方のほうが向いていると思います。
マッキンゼー岡本社内では「ケアリング」という言葉がよく使われます。自分のことだけでなく、周りにもきちんと目を配り、一人ひとりを気にかける。そうして周りをケアすると、それがめぐりめぐって自分にも返ってくる。「みんなで一緒に成長していく」のが、社員に共通して根づいていると思います。
#9 「磨いてきた技術」より大切なことは、「課題解決への熱意」
CEG西谷ここまでのお話で、マッキンゼーおよび「Tech & AI」への関心が高まった方も多いと思います。そうした方々のために、実際の面接ではどのような点を重視されているのか伺えますか。
マッキンゼー斉藤最も重視しているのは、「コンサルタントの土台となるスキル」であり、とりわけ「問題解決力」です。いわゆるケース面接を通じて評価するほか、これまでの業務経験やリーダーシップを発揮した経験からも確認しています。
CTDなどテクノロジー系の職種では、それに加えて技術面の深掘りや、実技的なテストを行うこともあります。選考の初期段階では経験を重視するものの、面接ではむしろ経験そのものよりも、その人の考え方や、コンサルタントとしての基礎的なスキルを見ているといえるでしょう。
CEG土門選考で重視されている点について理解できました。あわせて、フィットしやすい人物像についてもお教えください。これまで多くのメンバーを見てこられたなかで、どのような方がフィットしやすいと感じられますか。

マッキンゼー斉藤基本的にはクライアントワークが好きで、「クライアントの課題を解決したい」という思いを持っている方がフィットします。もちろん、「テクノロジーを極めたい」といった思いもあってよいのですが、あくまで「クライアントの課題解決のため」という軸を持っている人が多い印象です。言い換えれば、「これを作りたい」で終わるのではなく、その先にある「この課題を解決したい」を、常に見据えられる人ですね。
マッキンゼー岡本あとは、これまでお話したとおり、チームワークを大切にできる方ですね。何でも一人で抱え込もうとするのではなく、周囲に目を配りながら、チーム全体の力を引き出して成果につなげる姿勢が重視されます。マッキンゼーの仕事は、多様な専門性を持つメンバーが集まって課題を解決していくので、この姿勢はどのポジションでも共通して求められます。周りの力を借り、自分の力も貸しながら、チームとしてより大きなインパクトを出すことに喜びを感じられる方は、きっと活躍できると思います。
CEG西谷ありがとうございます。ここまで、「Tech & AI」の実像から、プロジェクトのリアル、働き方やカルチャー、求める人物像まで、余すところなくお話しいただきました。最後に、今まさに「Tech & AI」に関心をお持ちの方に向けて、一言ずつメッセージをいただけますでしょうか。
マッキンゼー斉藤SIerやIT部門、ベンダーなどでご活躍されていた方で、「もっとスキルや仕事の幅を広げたい」という思いをお持ちなら、ぜひチャレンジしていただきたいです。マッキンゼーには、テクノロジーを扱うプロジェクトが多く、最近ではフィジカルAIのような最先端のテーマも手がけています。まだ誰も手をつけていない難しい分野に挑める機会が多く、非常に面白いと思います。
マッキンゼー保坂マッキンゼーに転職するまでは、「これまでの経験が活かせないのでは」「マッキンゼーで通用するのか」という不安がありました。しかし実際には、テクノロジーの知見を活かしてパフォーマンスを発揮できる機会が豊富だったのです。少しでも興味をお持ちでしたら、私たちと問題解決に挑んでいきましょう。

マッキンゼー岡本大事なことは「いかに変革に向き合えるか」だと思います。マッキンゼーはグローバルの第一線で活躍するメンバーと切磋琢磨しながら、自らの技術力をさらに伸ばしていける環境です。さらに、クライアント企業の変革をリードする経験を通じて、リーダーシップも磨かれていきます。「挑戦したい」「世界で戦いたい」という思いのある方は、英語にまだ自信がなくても、ぜひご応募いただきたいです。
編集後記
今回のインタビューを通じて、「Tech & AI」は独立した実装部隊ではなく、Integrative職や各領域の専門家など、多様なメンバーと混成チームを組み、協働することが明らかになりました。しかもチームは固定されず、プロジェクトのフェーズや課題の所在に応じて、常に最適な布陣へと組み替えられていきます。
また、「システム開発が目的ではない。経営課題を解決するためにAIを使い、システムアーキテクチャを刷新する」という斉藤氏の言葉も印象的でした。トップマネジメントの課題に向き合い、「成果報酬」でクライアントと同じ船に乗り、結果が出るまで伴走する──この姿勢こそが、マッキンゼーがクライアントから選ばれ続ける理由なのでしょう。
さらに、同社ならではのサポート体制も見逃せません。中途入社でも最初の1年はプラットフォームへの適応に専念できる育成観。ポジションや性別を問わず取得される育休や、多様な働き方を支える柔軟なアサインメント。そして「ケアリング」という言葉に象徴される、互いを気にかけるカルチャーも、同社で働く魅力です。
Big4・ITコンサルなどで実行の経験を積み、より上流の経営変革に踏み込みたい方。事業会社やIT企業で、プロダクトやデータ、AIに携わり、その経験をより大きな企業変革へ広げたい方。「クライアントの課題を解決したい」という思いがあり、テクノロジーに関する経験をお持ちの方に、ぜひおすすめしたい環境です。





マッキンゼー Tech & AIのコアメンバー。AI・データ・テクノロジーを活用し、企業が継続的に成長し続けるための変革アプローチである「Rewired」を軸に、戦略策定から現場への定着までを一気通貫で推進している。マッキンゼー入社以前は、日産自動車にて車両外装デザインおよび車載UI/UX戦略構築に14年間従事した後、ファーストリテイリングにてグローバル店舗業務のDXをリードした。
Integrativeのパスで、マッキンゼー Tech & AIのコアメンバー。経営課題を起点に、AI・データ・テクノロジーなどを組み合わせ、戦略策定から企業変革まで幅広く支援。前職はマイクロソフトにて主にITコンサルタント/PMとして、インフラ/OA領域を中心に、企業の改善診断・IT計画策定・システム導入など幅広く担当。