プライムパートナーズ Prime Partners
企業について
プライムパートナーズは、国内外スタートアップを対象とする独立系ベンチャーキャピタル。VCファンド運営、新規事業開発コンサルティング等を行っている。スタートアップ、大企業双方を支援しているのが特徴で、スタートアップには成長戦略の、大企業には新規事業戦略の支援を提供している。特に海外案件のソーシング力と事業開発・スタートアップ企業への支援力に強みを持つ。
投資領域は特に限定しておらず、成長領域や、新市場の創出が期待される領域へも積極的に投資しているのが特徴。ディープテック、ライフサイエンスなど。への投資に積極的で、IT系への投資が7割、それ以外は3割程度となっている。(2025年現在)
フィールドマネージメント(現フィールドマネージメントストラテジー)と、BCG出身の堀部大司氏、竹森大介氏とGoogle Ventures出身の長谷川勝之氏の3名の共同で「フィールドマネジメントキャピタル」として設立された。2017年8月より現社名である「プライムパートナーズ」として事業を行っている。
2025年現在、電通グループのCVC(※1)である「電通ベンチャーズ」のGP(General Partner/無限責任組合員)を務めるほか、三菱地所グループのCVC「BRICKS FUND TOKYO」、自社設立の「Co-Founder Fund」をにて総額300億円超を運用。
投資領域は限定せず、AI、VR、ハードウェア、ヘルスケア・ライフサイエンス、コンテンツ・メディア、クラウドサービス等幅広い成長分野における投資を行い、2021年時点で約50件の投資を実行している。そのうち、8割を北米が占め、海外投資先の日本参入の際のハンズオン支援なども手がけている。(日本企業への投資は1割程度)
(※1) CVC(Corporate Venture Capital):金融機関・事業会社等が自己資金によってスタートアップに対して戦略投資を行うファンド。投資先は、自社の事業内容と関連性があり、本業の収益につながると思われる企業となる。
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代表者堀部大司
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設立2014年8月
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所在地東京都港区虎ノ門1丁目17番1号
虎ノ門ヒルズビジネスタワー5F
プライムパートナーズの沿革
- 2014年8月
- 株式会社フィールドマネージメント・キャピタルとして設立。
- 2015年4月
- 「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」の共同運営を開始。
- 2017年8月
- 「株式会社プライムパートナーズ」へ社名変更。
- 2020年5月
- 東京都港区赤坂から、港区虎ノ門へオフィス移転。
- 2021年4月
- 「電通ベンチャーズ2号ファンド」の共同運営を開始。
- 2022年3月
- 「BRICKS FUND TOKYO by Mitsubishi Estate」」の共同運営開始。
- 2024年6月
- スタートアップスタジオ併設型のシードファンド「Co-Founder Fund投資事業有限責任組合」を組成。
プライムパートナーズのサービス
「電通ベンチャーズ 1号グローバルファンド」「電通ベンチャーズ2号ファンド」「BRICKS FUND TOKYO」で、総額約300億円規模のファンドを運営している。(2024年現在)
それに加え、2024年6月に、三菱地所株式会社、東京海上日動火災保険株式会社などとともに、新規事業の探索・検証・共同創業を行うスタートアップスタジオ併設型のシードファンド「Co-Founder Fund」を設立。投資家・企業家・事業家の3つの観点を融合させたベンチャーキャピタル活動を開始した。ファンド総額は20億円~40億円を予定している。
主な投資実績
「電通ベンチャーズ」「BRICKS FUND TOKYO」を通じた国内外のスタートアップへの投資による支援を行っている。
Skyflow Inc.(2024年7月)
企業が持つ顧客の機密データを保護しながらデータ処理ができる、データ/AIプライバシーの処理基盤提供におけるパイオニア企業(本社:アメリカ カリフォルニア州)。
LLM(大規模言語モデル)(※2)を実装し、複雑なデータローカライゼーション(※3)要件を満たす包括的なソリューション提供により、事業拡大を目指す。
株式会社ウタイテ(2024年5月)
実在するタレント(3次元)とVTuberのような2次元の IP(※4)の双方を取り入れた新しいエンタメ「2.5次元IP」のプロデュースを展開し、日本の新たな「エンタメ経済圏」から世界を目指すスタートアップ。
ゲームやアニメなどの周辺領域とのコラボレーションを進めるとともに、事業会社とのアライアンス構築、M&A、採用活動の強化を図り、事業拡大を目指す。
株式会社ニーリー(2023年11月)
集客・契約・決済・顧客管理など、駐車場に関わるあらゆる業務をワンストップでデジタル化するモビリティSaaS「Park Direct(パークダイレクト)」を提供。
スマートシティ実現に向けた駐車場ビジネスのデジタル化・高度化を推進し、次世代のモビリティ・インフラの構築を目指す。
SHE 株式会社(2022年10月)
「自分らしい働き方」にフォーカスしたミレニアル世代の女性向けキャリアスクール「SHElikes」の運営や業務斡旋事業「SHEcreators」を展開。「学ぶ」と「働く」が循環するプラットフォームの構築を目指す。
株式会社Voicy(2022年7月)
音声プラットフォーム「Voicy」の開発・運営のほか、音声コンテンツの企画制作や音声イベントの企画運営、「Voicy」のサービスを活用したコミュニケーションサービスなどを提供する。会員登録者数は200万人を突破。
音声とテクノロジーの掛け合わせによって、より利用しやすい機能の提供と発信体験のサポート充実を推進する。
株式会社Mellow(2022年6月)
キッチンカーと出店場所のマッチングプラットフォーム「SHOP STOP」を運営する。
今後は、「SHOP STOP」の地方展開を強化しながら、地域の企業と連携した創業支援、雇用拡大、キッチンカー活用による土地の有効活用、防災対策なども行う予定。
(※2)LLM(Large language Models):日本語では「大規模言語モデル」と訳される。人工知能(AI)のプログラムの1種。大量のデータとディープラーニング(深層学習)技術によって構築された言語モデルで、「計算量」「データ量」「モデルパラメータ数」を大規模化したことで急激な発達を遂げた。ChatGPTもLLMの1種。
(※3)データローカライゼーション(data localization):ECサイトやコンテンツ配信サービスなど、インターネットを通じて提供される各種サービスに用いられるサーバーやデータについて、国外への移転・持ち出しを制限すること。また、そのために事業者に課せられる規制。
(※4)IP(Intellectual Property):日本語では「知的財産」と訳される。アニメ・ゲーム・小説・映画などのコンテンツとそのキャラクターなど、クリエイティブな活動によって生み出されたアイデア・創作物。
プライムパートナーズの求める人物像
プライムパートナーズでは、キャピタリストとして、投資銀行や総合商社等での事業投資の経験のある人物や、戦略コンサルティングの経験を有する人物が求められる。
海外案件も多いため、ビジネスレベルの英語力のあると望ましいとされる。
また、スタートアップ企業への投資、支援を多く行っていることから、スタートアップ企業、ベンチャー企業でのビジネス経験のある人物も歓迎される。
プライムパートナーズのトレーニング
未経験者の場合、入社からキャピタリストとしての独り立ちまでは、1~2年程度を目安に育成がされる。
入社後は、多様なバックグラウンドを持つメンバーの下で投資候補となるスタートアップのリサーチとアプローチ業務、投資先企業の成長支援業務などの経験を積む。
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