アクセンチュア(戦略) Accenture
アクセンチュア(戦略) HPより
企業について
アクセンチュアは世界でも最大クラスの規模を誇るコンサルティングファーム。
監査・税務・ビジネスコンサルティングに強みを持つアーサー・アンダーセンを出自とするが、日本ではITソリューションカンパニーとしての知名度が高い。
さらに戦略部門(ストラテジーグループ)を持ち、戦略コンサルティング領域でも強い存在感を示している。
ストラテジーグループでは”We Shape”をミッションとして掲げており、クライアント企業の戦略立案~実行を支援している。
公共サービス・医療健康業、製造・流通業、通信・メディア・ハイテク業、素材・エネルギー業、金融サービス業の5つの業界を主な対象に、戦略コンサルティングサービスを提供している。
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代表者代表取締役社長:江川 昌史
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設立1995年(創業:1989年)
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所在地東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
News & Topics
アクセンチュア(戦略)の理念

アクセンチュアは、「360度バリュー(全方位型価値)」の概念を掲げ、クライアント、社員、株主、パートナー、そして社会を含むあらゆるステークホルダーに対して多角的な価値を提供することを目指している。
以下に、同社の理念を引く。
Purposeと360度バリュー
“テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する”
“To deliver on the promise of technology and human ingenui”アクセンチュアは、世界をリードする企業や、行政機関をはじめとする さまざまな組織の中核にデジタル技術を実装することで、組織運営を 最適化し、収益を拡大させ、また市民サービスの向上にも貢献するなど、お客様に対して目に見える成果を圧倒的な規模とスピードで創出しています。また、テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、 世界中のエコシステム・パートナーとの緊密な連携を図りつつ、業界 ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせながらお客様の変革を支えています。 アクセンチュアは、世の中の「変化を促す存在となる」ことで、クライアントや社会のために360度全方位型の価値を創造、提供します。
アクセンチュアの定義する「360度バリュー」とは、企業の財務的なパフォーマンス(Financial)だけでなく、優れた顧客体験(Experience)や 持続可能性(Sustainability)といった多様な価値基準、また従業員や 地域社会、株主、主要なパートナーといった多様なステークホルダーへの利益に基づいた、多次元的な価値評価の形態です。「Custom」の部分には、業界・業種や経営状況等に応じ、顧客ごとに最適な指標を設定しています。 360度全方位型の価値を創造、提供するため、360度バリューメーターを通じてあらゆる方向から価値を測定しています。
アクセンチュア公式サイトより引用
アクセンチュア(戦略)の沿革

アクセンチュアの起源は、米国の監査法人、アーサー・アンダーセンにある。
1989年に同社が分社化され、アクセンチュアの前身であるアンダーセン・コンサルティングが誕生する。しかし、分社化に際しての合意事項をアーサー・アンダーセンが破ったことにより両社の関係は悪化する。
1995年にはアンダーセン・コンサルティングはアーサー・アンダーセンの収益を上回っており、関係維持にメリットを感じなくなったアンダーセン・コンサルティングは、1997年に国際商工会議所に調停を申し立て、2000年に完全独立を果たす。
調停により、アーサー・アンダーセンが同社に要求していた関係協力維持費および技術情報開示が却下されると共に、同社は「アンダーセン」の名前を捨てることが決定した。この調停に基づき、2001年1月1日より社名を現在のアクセンチュアに改めた。
日本においては1962年に活動を開始し、1955年には株式会社を設立した。
- 1953年
- 電子情報システムの開発と統合のサポート業務を行うコンサルティング業務を米国で開始。
- 1961年
- アジア太平洋地域へ業務を拡大。
- 1962年
- 日本で業務を開始。
- 1989年
- 従来のビジネスであった税務・会計ビジネスからコンサルティング部門を分離独立。「経営と情報」のプロフェッショナルとして経営革新を推進する新会社(アクセンチュア株式会社の前身)を正式に設立。同時に東京事務所を開設。ビジネス・インテグレーションのコンセプトを確立。
- 1995年
- 日本にて株式会社設立。
- 1996年
- 勝どきソリューション・デリバリーセンター設立。
- 1997年
- ビジネス・インテグレーション・メソドロジーを発表。
- 2000年
- アクセンチュアとマイクロソフトの共同出資によるマイクロソフト・プラットフォームに特化したテクノロジーコンサルティング&デリバリーの会社アバナードを設立。
- 2001年
- アクセンチュアに社名変更。日本法人をアクセンチュア株式会社に社名を統一。
アクセンチュア(グローバルグループ)、ニューヨーク証券取引所に上場。 - 2008年
- 関西オフィスを開設。
- 2011年
- 震災復興、創生に向けて「福島イノベーションセンター」設立。
- 2014年
- 株式会社アイ・エム・ジェイを子会社化。
- 2016年
- 「アクセンチュア・デジタル・ハブ」開設。
- 2018年
- 「アクセンチュア・イノベーション・ハブ 東京」開設。
赤坂インターシティAIRに本社機能を移転。 - 2021年
- 株式会社アイ・エム・ジェイを吸収合併。
- 2024年
- 熊本市・福岡市に拠点を増設。
京都に「アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都」を開設。
アクセンチュア(戦略)のサービス

インダストリー
- 通信・メディア・ハイテク
- 金融サービス
- 公共サービス・医療健康
- 製造・流通
- 素材・エネルギー
ファンクション
- 戦略コンサルティング
- エンジニアリング&マニュファクチャリング
- ファイナンスとリスクマネジメント
- 社会インフラ&キャピタルプロジェクト
- サプライチェーンネットワーク
- サステナビリティ
- 人材・組織
- テクノロジートランスフォーメーション
アクセンチュア(戦略)の求める人物像

アクセンチュアは、どんなに高い目標であっても果敢に挑み続ける意志を持った人を求めている。
困難な状況や答えの見えない課題さえも成長の糧とし、変化を楽しむ柔軟さと知的好奇心を大切にしている。
常識や慣習にとらわれず、新たな価値を創り出そうとする探究心。そして、目の前の課題に真摯に向き合い、最後までやり抜く粘り強さを持つ人こそ、アクセンチュアで働くにふさわしいと考えられている。
どんな時でも次なる高みを目指して自己を磨き続け、周囲を巻き込みながら前進できる力。それは情熱と誠実さ、そして揺るがぬ信念によって支えられている。たとえ相手の立場が自分よりも上であっても、「正しい」と信じたことを率直に伝え、あるべき姿を追い求められる強さを重視している。
また、アクセンチュアの価値観は、多様性の中にこそ真理があるという信念にも根ざしている。異なる文化や意見を恐れず、そこに新たな発見や創造のヒントを見出し、積極的に対話を楽しめる人材を歓迎している。多様な個が響き合い、保管し合うチームこそが無限の可能性を生むとされる。
とりわけストラテジーグループでは、コンサルティングがコモディティ化しつつある今、「正解のない課題に挑み、新しい価値を創造する力」が求められている。
自ら仮説を立て、異なる専門性を持つ仲間と協働しながら、テクノロジーを活かして未来を具体化していくーーそうした姿勢を持つ人材が活躍している。
クライアント以上にクライアントの未来を考え、社会全体にポジティブなインパクトをもたらしたいというアスピレーションを持つ人にとって、アクセンチュアの戦略部門は成長と挑戦の舞台となるだろう。
アクセンチュア(戦略)でのキャリアパス

アクセンチュアでは世界共通のキャリアパスで成長・昇格していく。社員一人ひとりには「ピープルリード」と呼ばれるメンター社員がつき、キャリア構築を支援する。この制度により、豊富なキャリアチャンスの中から自らの志向に合った道をカスタマイズして築くことが可能となっている。キャリアパスは9段階あり、下位から順に次のとおり。
- アソシエイト
- アナリスト
- シニア・アナリスト
- コンサルタント/スペシャリスト
- アソシエイト・マネジャー
- マネジャー
- シニア・マネジャー
- アソシエイト・ディレクター/プリンシパル・ディレクター
- マネジング・ディレクター
アクセンチュア(戦略)のトレーニング

豊富かつ体系的なトレーニングシステム
アクセンチュアには、社員一人ひとりが自らのキャリアパスに応じて必要なカリキュラムを選択できる仕組みが整っている。 グローバルに蓄積された最先端のコンサルティング知見を吸収・活用できるように設計されており、 世界で活躍できる人材としての成長を支えている。 人材開発・トレーニングへの年間投資額は約11億ドル (2024年度) にのぼり、育成への注力度の大きさがうかがえる。
多様な成長機会
社員は日々の業務を通じて高い難度の課題に挑戦し、スキルを磨いている。 さらに、公式 トレーニングとして、オンライントレーニングや国内外の集合研修、社内外プログラムが整備されている。海外の仲間と合同で行う研修では、世界水準のナレッジを習得するとともに、グローバルに必要なコミュニケーション力を養うことができる。
オンライントレーニング
24,000を超える業界・ 領域別の専門的かつ実践的なコースを、時間や場所を問わず受講できる。 職位や経験に応じて、 最適なトレーニングが自動でレコメンドされる仕組みも整っており、多様な分野で効率的にスキルを磨くことができる。
プログラム例:
Languageプログラム (24カ国語から選択し、24時間365日受講可能)
国内研修
国内研修では、組織別 スキル別に豊富なプログラムが提供されている。実際のプロジェクトを題材としたケーススタディー、ERP SCM CRMに関するソリューション研修、SAPやオラクル、マイクロソフト、セールスフォース・ドットコムといったアライアンスパートナー研修も実施されている。また、語学スクールや資格取得スクールなど社外教育機関の受講も可能である。
プログラム例:
紙書き Boot Camp(現役コンサルタントが、論理的にプレゼン資料を構築する技術を直接指導する研修)
成長スピードを最大化する仕組み
アクセンチュアでは、オンライン・国内研修に加え、社内コミュニティや勉強会などのソーシャルラーニングも活発である。公式・非公式を問わず知識や経験を共有しあう文化が根付いており、個々の学びを組織全体の成長につなげる仕組みが確立されている。
アクセンチュア(戦略)の社員の声

アクセンチュアのストラテジーグループは、経営とテクノロジーの融合を軸に、戦略立案から社会実装までを見据えた変革を推進している。
そのような環境に惹かれ入社し、現在では同部門を統括している社員は次のように語る。
私は2004年に新卒で入社しました。アクセンチュアに入社を決めたのは、「経営×IT」を軸にキャリアを積みたいと考えたからです。
大学時代、私は友人と一緒にWeb系の会社を運営していました。その中で、ITという新しい技術が学生の自分たちにも大きなチャンスを与えてくれたと感じる一方、私たちがやっていた事業も次第にコモディティ化し、事業を継続していく難しさも実感。就職活動では、ITの可能性で事業を成長させていくことに興味を持ち、それを実現できるアクセンチュアを選びました。
(中略)
「日本をよくしたい。」私自身はそんな想いが根底にあるからこそ、社会に対するインパクトを追求し続け、それを実現できるアクセンチュアに今も在籍しています。
ストラテジーの役割は、新しいテクノロジーやプロダクトを本当の意味で社会実装していくための構想を描くこと。まだ見ぬより良い未来をつくっていきたい、その営みを通じてどこよりも早く成長したい、という方にとって、アクセンチュアは「One and Only」の場所です。
アクセンチュア(戦略)の社会貢献・ESG
世界各国の人々の生活やコミュニティに変革を
ダイバーシティ&インクルージョンを目指した職場環境作りに力を入れているアクセンチュアは、様々な社会貢献活動も行なっている。
その一例を以下に紹介する。
環境問題への取り組み
アクセンチュアは、2023年度に全拠点で使用する電力の100%を再生可能エネルギーに切り替える目標を達成した。自社で伝勅を発電せず、主に公共電力網を利用しているため、「RE100」の基準に沿って、自社消費分と同等の再生可能電力を契約・調達する形で取り組みを進めている。
Skills to Succeed
「Skills to Succeed(スキルによる発展)」はアクセンチュアのコーポレート・シチズンシップ(企業市民活動)のコアにある概念である。教育によって人の能力を開発し、社会への参画、価値向上を促す。日本においては「初等・中等教育課程からのグローバル人材育成」、「若年不安定就労者の就業促進」、「ダイバーシティの活用度の向上」の三つにテーマを設定し、NPOと連携し様々な取り組みをしている。
次世代教育
デジタルエコノミーで成功し続けるために、若い世代に向けてプログラミング等のプログラムを提供し、論理的思考力、周囲とのチームワーク、課題解決力などを身につけ、イノベーションを創出できるSTEM人材の育成に力を入れている。
医療・福祉機関支援マッチングプラットフォーム
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる困難や課題に対し、アクセンチュアは医療、福祉機関への支援活動を行なっている。テクノロジーに関する豊富な技術や知見をもつアクセンチュアは、国内外で医療支援を展開する自得的非営利活動法人ジャパンハートが協働し、物資不足に悩む医療・福祉機関と、物資の寄付を申し出たい企業を結ぶマッチングプラットフォームの開発を進めている。
※アクセンチュアの「公共サービス・医療健康グループ」はこちらをご覧ください
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