KPMGコンサルティング 攻めと守りの両輪で企業変革を支えるDXコンサル
KPMGコンサルティングは、監査・税務・アドバイザリーの3分野にわたる専門ファームで構成されるKPMGジャパンのアドバイザリー部門の一角として、事業変革とリスク対応の両面から企業の経営課題に関与してきた。監査法人や税務法人をグループ内に擁するという組織構造を背景に、ガバナンスへの重視を基盤としたコンサルティングを行っている点が同社の固有の特徴である。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、入社後のキャリアパスやトレーニング内容、社員の声、社会貢献・ESG、関連書籍について整理する。
KPMGコンサルティングとは
KPMGコンサルティング(KPMG Consulting)は、KPMGインターナショナルのメンバーファームとしてコンサルティングサービスを提供する企業である。ビジネストランスフォーメーションやリスクマネジメントを中心に、企業の変革推進およびリスク対応についてグローバル規模でのサービスを提供している。同社が所属するKPMGは、監査・税務・アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークであり、138の国と地域で276,000人以上のパートナーと従業員を擁する。
コンサル業界地図(領域別)
2014年7月1日、「KPMGマネジメントコンサルティング株式会社」「KPMGビジネスアドバイザリー株式会社」「あずさITアドバイザリー部門」の合併によってKPMGコンサルティングは設立された。当初は数十名規模でスタートし、以降着実に組織を拡大してきた。現在は東京・大阪・名古屋・京都・福岡の5拠点に事務所を構え、社員数は2,370名(2026年1月1日現在)となっている。
KPMGコンサルティングが提供するサービスは、ビジネストランスフォーメーション、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野を柱としている。事業変革においては戦略立案からオペレーションの見直し、ITシステムの導入・活用まで一貫して関与し、リスクコンサルティングの領域ではリスクマネジメント、内部監査支援、サイバーセキュリティ対応など幅広い課題に対してサービスを展開している。
KPMGジャパンとの関係
KPMGジャパンは、KPMGインターナショナルの日本におけるメンバーファームの総称であり、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたる11のプロフェッショナルファームによって構成されている。KPMGコンサルティングはそのなかでアドバイザリー部門の一翼を担う組織として位置づけられており、監査・税務法人など他のメンバーファームとの連携のもとクライアントへのサービスを提供している。
KPMGジャパンは、Oracle、SAP、Microsoft、Salesforceなどグローバルテクノロジー企業との協業体制を整えており、クライアントのDX推進をグループ全体で支える体制を構築している。KPMGコンサルティングはこうしたグループのアライアンス基盤を活用しながら、ビジネストランスフォーメーションやテクノロジー導入を伴うプロジェクトを担っている。
KPMGコンサルティング自身も、近年の取り組みとして、物流DXや企業の知財・無形資産戦略の策定支援、全社的なクラウド活用推進(CCoE支援)など、業種・テーマをまたいだプロジェクトを展開している。GXや経済安全保障・サプライチェーンリスクへの対応といった経営課題においても、調査・分析から実行支援までを担う体制を整えている。
KPMGコンサルティングの特徴と戦略
「攻め」と「守り」の両輪で、サステナブルな成長を実現する
グローバルにおいて高い評価を受ける、BIG4の一角
KPMGコンサルティングは、PwC、デロイト、EYなどとともにBIG4の一角をなす総合コンサルティングファームだ。
KPMGグループは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームとして、100年以上の歴史を培ってきた。154の国と地域に約20万名のプロフェッショナル(2022年現在)を擁するグローバルネットワークを活かし、クライアントの価値向上と課題解決を支援している。同社は世界的に高い評価を得ており、GoogleやAppleなどと並び、毎年人気ランキングの上位に名を連ねている。
KPMGコンサルティングの最大の特徴は2014年創立という若さだ。社会のグローバル化が急速に進み、生産拠点やR&Dセンターを海外に移す日本企業はガバナンスの構築を含めた対応に追われている。また、ITの進化は業務を効率化させる一方で、企業はサイバー攻撃などへのセキュリティ対策が求められている。そのような中、アドバイザリーサービスの提供体制を一段と強化するため、KPMGマネジメントコンサルティングとKPMGビジネスアドバイザリーを統合、組織再編して生まれた。グローバル規模での事業モデルの変革やオペレーションの改善を、最先端テクノロジーの活用により支援する。
「攻め」と「守り」の両輪で提供する、多角的なコンサルティングサービス
現在、KPMGコンサルティングは、幅広い業界のクライアント企業に対して、「攻め(マネジメントコンサルティング)」と「守り(リスクコンサルティング)」の両面で経営全般を支援している。
マネジメントコンサルティングはMCユニットと呼ばれ、「Business Transformation」と「Technology Transformation」の2つの分野で構成されている。
企業のさらなる成長や事業モデルの変革を目的として、戦略立案から業務プロセス改善、ITシステム導入までの「攻めの経営」を実現するプロセスを一貫して手がけられる体制を構築している。
また、リスクコンサルティングはRCユニットと呼ばれ、「Risk & Compliance」の分野を担当する。
企業の成長をより確実で持続可能なものにすることをめざし、リスクマネジメントから内部統制構築、内部監査支援、個人情報やサイバーセキュリティ対策まで、万全の「守りの経営」をサポートしている。
この「攻め」と「守り」の両輪で企業の新たな成長をドライブしていくことが、同社のミッションだ。
また、デジタルへの対応力を強化するため、2019年には先端テクノロジー開発とデジタルエキスパートを結集させ、株式会社KPMG Ignition Tokyoとして法人化。社会や企業からのDXなどのデジタルニーズに応えられるような人材開発プログラムを開始している。
ジャパン・リスペクトを重視し、KPMGコンサルティングファンをつくる
KPMGジャパンのめざすビジョンは「The Clear Choice」、すなわち、ファームメンバーの1人ひとりが真のプロフェッショナルとして、卓越したサービスを提供することにより、ステークホルダーから常に選ばれる存在になることである。同社は、「社会からの信頼」を何よりも重視し、クライアントの健全な成長に貢献し、かつ人を大切にするNo.1ファームをめざしている。このようなスタンスを維持できるのは、KPMGグループがジャパン・リスペクトの姿勢をもち続けてきたから。従業員に対して、利益面での短期的な貢献を強いるのではなく、クライアントと長期的な信頼関係を築くことを大切にする、日本ならではの姿勢を尊重しているのだ。
このような背景のもと、同社は数多くの「ファン」をつくることをめざす。クライアントの経営陣から広く認識され、AIやIoT、RPAなどの最新テクノロジーを用いた新たな取り組みの際には必ず声がかけられ、「成長のために一緒に汗をかいてほしい」と握手を求められるような存在が目標だ。
同社ではクライアントにファンになってもらうために、まずは社員自身がKPMGコンサルティングのファンとなることをめざす。そのために「オーナーシップ」「リスペクト」「コラボレーション」という3つの言葉を重視しており、プロフェッショナルとして常に当事者意識を忘れず、あらゆる立場の違いを超えて相手を尊重し、チームとして助け合いながら動いていけるような組織づくりが進められている。実際、社員に話を聞いても、ほとんどの社員が自社の魅力を「人柄」や「社風」と話す。会社としては発足間もない若い組織だからこそ、文化風土が形づくられて根づいていくのもこれからだ。
今は、組織風土を形づくるステージ。新卒を将来の「柱」として捉える
KPMGコンサルティングと他のBIG4の大きな違いは、一企業としてのステージにある。まだ成長ステージにあるからこそ、新卒への経営陣のコミットメントの強さには自信をもっているという。
あるパートナーは、新卒を単なる“今年の新人”としてではなく、会社の文化をつくり、同社を率いていく「柱」となる人材として捉える意識が強いと話す。
通常、コンサルティングファームに入社すると1日も早く即戦力に仕立てるべく、すぐにプロジェクトにアサインされて鍛えられていく。KPMGコンサルティングの新卒も当然にプロジェクトでのOJTは重視されており、現場で力をつけてもらう志向は他社と変わらない。ただ、「人間力」が問われるステージにいるからこそ、足腰となるコンサルタントの基礎力を徹底的に身につけるための集中トレーニングやプロジェクトローテーション、1人ひとりへのスキルケアなどの環境を充実させている。それほどに新卒への期待が大きいのだ。
まだ成長段階にあるファームの中で将来の柱となるべく邁進したい人、誠実かつ健全な組織で人間力を武器に働きたい人にはぴったりのファームではないだろうか。

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代表者代表取締役:関 穣、田口 篤、知野 雅彦
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設立2014年7月
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従業員数2,370名(2026年1月1日現在)
※KPMG全体:276,000名以上(2025月12月時点) -
所在地東京都千代田区大手町1丁目9番7号
大手町フィナンシャルシティ サウスタワー -
拠点数国内5カ所(2026年5月時点の公開情報)
※KPMG全体:138の国と地域(2026年5月時点の公開情報)
KPMGコンサルティングの理念
以下にKPMGグループの企業理念を引く。
Purpose(存在意義)
Purposeは、KPMGが存続している理由であり、私たちが組織として社会に存在している意義を示しています。
Inspire confidence. Empower change.
社会に信頼を、変革に力を私たちは、高品質な業務遂行を通じて情報の信頼性を確立し、社会におけるインフラの根幹である「信頼」を支える存在であり続けます。
環境や技術の急激な変化のなか、持続的な成長に向け挑戦する社会・クライアントの「変革」の実現を支援することが我々の使命であり、そのために自身と提供する業務を常に変革し続けます。
Values(価値観)
Valuesは私たちが何を大切にし、何を信じるかを示すものです。KPMGのメンバーの行動は、常にこの5つのValuesに基づいています。
これらのValuesは互いに補完しあい、異なる経歴や文化を超えて、KPMGの構成員を結び付けています。
Integrity
誠実に行動する
Excellence
自己研鑽を重ね、高品質なサービスを提供し続ける
Courage
正しいことを追求し、新たな価値創造に果敢に挑む
Together
互いに尊重し合い、多様性を強みに変える
For Better
未来を見据え、社会の発展に寄与する
KPMGジャパン公式サイトより引用
また、あわせてKPMGコンサルティングの理念も以下に引く。
ビジネスビオトーピングとは
ビオトープは、多様な動植物が生息する場所を人が整備・保全・再生している空間であり、それは自然と人との調和により生み出されます。
私たちは、KPMGコンサルティングが携わることにより、クライアントや社会全体の健全な成長に貢献していきたいという想いで、 ビオトープをビジネスで体現することを目指しています。
KPMGコンサルティングが目指す世界観
経済性だけがゴールではないこの時代に、KPMGコンサルティングが目指す世界はどのようなものだろうか。
クライアントの利益はもちろん達成する。
しかし、効率だけを追い求めると環境変化には弱くなり、長期的な生存性が犠牲になるかもしれない。だからKPMGコンサルティングは広い視野で、利益と同時に、社会の繁栄と人々の幸せも実現する。
長期的な目線で、未知なる可能性や機会を信じる。そして目指すのは、個々への貢献が社会に開かれ、外部との交流で多様性が高まっていく、いわばビオトープのようなビジネスのあり方だ。
ビオトープは、自然と人との調和で生み出される。
自然を意のままの管理下に置くのではなく、ありのままで放置するのでもない。それぞれの人が、自分なりの方法で手を入れる。
その営みの末に、本来実現できなかったはずの生物多様性が生まれるのではないか。そこでは、見たことのない草花や、聴いたことのない鳴き声に驚くこともあるだろう。
しかし違和感を感じながらもその新しい存在を受け入れて交流する姿が、さらに多様な生物をビオトープに誘い、長期的な生存性を高めていく。もちろんこれは、簡単なことではない。
だからこそKPMGコンサルティングは、新しいビジネスや価値観のあり方を真っ直ぐに信じ、実現に向けて一歩一歩進んでいく。
KPMGコンサルティングの沿革
以下にKPMGコンサルティングの主な沿革を記載する。
- 2014年
- KPMGマネジメントコンサルティング株式会社、KPMGビジネスアドバイザリー株式会社、およびあずさITアドバイザリー部門の統合により設立。
- 2020年
- 湘南ベルマーレの「デジタルイノベーションパートナー」に就任。
- 2023年
- 名護市にオープンイノベーションセンター「Nago Acceleration Garage」を開設。
- 2024年
- デジタルHR推進支援・戦略的人事データ活用サービス(KPMGアドバイザリーライトハウスとの共同開発)を開始。
- 製品の環境価値表出支援サービスを開始。
- 2025年
- 大阪事務所を拡張移転。
- サプライチェーン可視化ツールを用いたリスク分析サービス(KPMGアドバイザリーライトハウスとの共同開発)を開始。
- 競争法違反リスクに関する内部監査支援サービスを開始。
- 2026年
- 京都事務所を開設。
KPMGコンサルティングのサービス
インダストリー
- 金融
- 自動車
- ガバメント・インフラストラクチャー・エネルギー
- 製造
- ライフサイエンス・ヘルスケア
- テクノロジー・メディア・通信
- 消費財・小売・サービス
- 商社
ファンクション
- ストラテジー(戦略)
- ビジネストランスフォーメーション(事業変革)
- テクノロジートランスフォーメーション
- リスクコンサルティング
- ビジネスイノベーション
KPMGコンサルティングの求める人物像
KPMGコンサルティングでは、社員一人ひとりに「Ownership(オーナーシップ)」「Respect(リスペクト)」「Collaboration(コラボレーション)」という3つの資質を重視している。
Ownership
プロフェッショナルとしての当事者意識を常に持ち、自らを高め続けると同時に、チームおよびKPMGコンサルティング全体を代表しているという自覚のもとで行動することが求められる。
Respect
学歴・職歴・年齢・性別・国籍などを問わず多様な人材が集まる組織において、批判ではなく相手の言葉に耳を傾け、立場の違いを超えて互いを尊重する姿勢が期待されている。
Collaboration
プロジェクトチーム内にとどまらず、KPMGグループ全体とも連携しながら、チームとして助け合い、クライアントへの最大の価値提供を目指すことが求められる。
これら3つは、「人を大切にするNo.1ファーム」を掲げるKPMGコンサルティングが組織として体現しようとしている価値観でもある。
KPMGコンサルティングでのキャリアパス
KPMGコンサルティングのコンサルタント職位は複数の段階とパスに分かれており、職位ごとに期待される役割と評価基準が設けられている。新卒入社の場合はビジネスアナリストからキャリアをスタートし、中途入社の場合はスキルや経験に応じた職位から始まる。
ビジネスアナリスト(新卒のみ)/コンサルタント
担当領域における業務遂行と品質管理を担い、クライアント担当者との連携窓口としての役割も果たす。
シニアコンサルタント
プロジェクト全体の方針を踏まえた作業アプローチを検討・実行し、クライアントへの示唆提供やメンバーの指導・育成も担うプロジェクトの中心的な存在。
スペシャリスト/リードスペシャリスト
専門性に特化した形で、顧客開拓や業態深耕・プロジェクト推進に従事する。専門領域における重点テーマを見極め、ビジネスの拡大に貢献する。
プリンシパル
特定の専門領域に卓越した知見を持ち、戦略的に重要な案件の創出・遂行を主導するとともに、会社のブランドやプレゼンス向上にも寄与する役割を担う。
マネージャー/シニアマネージャー
クライアントリレーションを含むプロジェクト全体を統括する現場リーダーとして、チームマネジメントや新規案件の提案活動を推進する。
アソシエイトパートナー/パートナー
ファームの経営・事業拡大を担う立場(一般的な企業の取締役に相当)として、各部門の事業運営を統括し、プロジェクトおよびアカウントマネジメント全体の責任を負う。
なお、戦略コンサルタント向けには独立した職位体系が別途設けられており、Junior Strategy Associateを起点に、Strategy Associate、Strategy Manager、そしてPartnerへとステップアップする道筋が用意されている。
KPMGコンサルティングのトレーニング
KPMGコンサルティングでは、コンサルタントが時代や環境の変化に関わらず価値を提供し続けられる人材であることを育成の目標に掲げ、複数の領域にわたる研修プログラムを体系的に整備している。
育成の柱となるのは以下の5つの力だ。
- Consulting Foundation
マーケットで価値を出すための普遍的な基盤スキルを身につける領域。現場の第一線で活躍するコンサルタントが講師となって実施する「コンサルティング基礎力強化研修」を通じて鍛錬する。 - People & Leadership
個人としてのリーダーシップを発揮し、チームとして大きな価値を生み出す力を養う領域。職階に応じ、全社員を対象としたオンライン研修から、若手向けのグローバル研修派遣、マネージャー以上を対象とした新任管理職研修、パートナー・プリンシパル向けの専門家育成プログラムまで、段階的な機会が用意されている。 - Solution & Industry
コンサルティングサービスや各業種の知見を深める領域。社内・グループ横断での勉強会を定期的に開催するほか、KPMGインターナショナル共通の学習プラットフォームで部門別のラーニングパスにもアクセスできる。 - Digital & Emerging Technology
すべてのコンサルタントに求められるテクノロジーへの理解と実装力を培う領域。KPMGインターナショナルがグローバルで開発したテクノロジー基礎トレーニングを日本語版にカスタマイズして提供している。 - Global Network
世界各地のメンバーファームとの交流や海外での実務・研修を通じてグローバルな視点を獲得する領域。社員が自ら目的・計画を立案し経営層へプレゼンして参加を勝ち取る「セルフ企画型 海外短期研修プログラム」が同社の特徴的な制度の一つだ。
また、社会課題を発掘する力(Social Impact)と、主体的に学び続ける姿勢(Ownership to Learning)も育成の重要なテーマとして位置づけられている。前者については、国際サミット「One Young World」への参加や、地域・官民連携の研修への参画を通じた実践的な機会が提供されている。後者については、KPMGインターナショナル共通学習プラットフォームを通じた自律的な学習環境の整備と、それを後押しするコーチングの仕組みが組み合わせて展開されている。
入社後のオンボーディング
新卒・第二新卒入社者は、入社から2カ月間の集中研修を受講する。マインドセットや問題解決アプローチなどのコンサルタント基礎スキルを演習やケーススタディを交えて習得したのち、プロジェクトでのOJTと振り返り・研修受講のサイクルを繰り返しながら着実に実力を積み上げる流れになっている。キャリア入社者については、入社時のスキル状況や職位に応じて個別に学習カリキュラムが設計され、スムーズな立ち上がりが図られる。
KPMGコンサルティングの社員の声
KPMGコンサルティングでは、入社後早い段階から実際の業務やプロジェクトを通じてスキルを磨ける環境が整えられている。実践を積み重ねながら成長できるカルチャーが根付いており、新卒で入社したコンサルタントたちもその経験をこう振り返る。
現在のプロジェクトにアサインされる前に受講していた新入社員研修は、大変刺激的でした。特に印象的だった研修が、実在の企業を取り上げて新規事業を立案するというもので、データ分析から発表に至るまで、限られた時間の中、受講者一丸となって気合いを入れて取組みました。しかしレビューの場では、詰めの甘かった点をとことん指摘されることに。予想されたこととはいえ、落ち込みました。しかし今振り返ると、短期間ながらもその研修を通じてかなり力を付けられたと思っています。
プロジェクトのメンバーは多様なバックグラウンドを持つそれぞれの分野の専門家が集まっており、互いの知見を交換しながらディスカッションを進めています。その中に身を置いていると、まさに専門性のレンジの広さと人材の質の高さが実感でき、自分の視野の外で起きていることに触れられているという喜びを得られます。このプロジェクトに参画できたことは、大きな成長につながりました。
当社では原則として、新人の間はマネジメントコンサルティング部門のStartUpsという部署に所属し、適性や志望を考慮してもらいながら、いくつかのプロジェクトをローテーションし、コンサルタントとしての基礎を学んでいきます。研修後に私が最初にアサインされたのは、製造業のクライアントの販売プロセス改革プロジェクトでした。このプロジェクトで私は先輩社員のサポート役として業務を行いながら、ゼロベースでスキルを学んでいきました。その中で、特に印象に残っているのはクライアントの役員向けの報告会資料の一部を作成したことです。1年目の新人にとって、難しい仕事でしたが、“まず挑戦させる。できないときは先輩がフォローする”という当社ならではの育成方針で、実践を通じて多くのスキルを身につけることができたと思っています。
また、一週間ごとに自分自身の学びと成長についてディレクターとともに振り返る機会を作ってもらい、それに基づいてストレッチながらも無理のないタスクを与えていただきました。こうした点も、しっかり見守ってもらっているという実感につながっています。
KPMGコンサルティングの社会貢献・ESG
KPMGコンサルティングは、「社会共生・社会繁栄」の実現を目指してサステナビリティ経営を推進しており、KPMGのグローバル行動計画「Our Impact Plan」に基づき、「Planet(環境)」「People(人)」「Prosperity(社会貢献)」「Governance(ガバナンス)」の4領域を最重要課題と位置づけている。
環境への取り組み
脱炭素への対応として、オフィスで使用する電力の再生可能エネルギー比率100%の達成に加え、インターナルカーボンプライシングの導入を通じてコスト意識と連動した排出削減の仕組みを構築している。デコ活宣言(環境省)の表明やGXリーグ(経済産業省)への参画など、公的な枠組みとも連携しながら脱炭素を推進している。また、廃棄物削減・リサイクル率向上に向けた社内資源循環の取り組みや、グリーン購入法に適応した備品調達も継続して実施している。
シチズンシップ活動
プロボノ・プロジェクト
コンサルティングの専門性を社会課題解決に活用するプロボノ活動を積極的に展開している。国連UNHCR協会に対する情報セキュリティのコンプライアンス評価支援、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのリスクマネジメント体制再整備への支援、NPO法人チャイボラへの情報取り扱いルール整備支援、認定NPO法人シャプラニールへの個人情報ルールの整備支援などが挙げられる。
スポーツチームとの地域連携
パートナー契約を結ぶクラブチームと協働し、地域に根差した活動を展開している。サステナビリティパートナーである神戸ストークスとは「TOTTEI ALL GREEN ACTION」の一環として社会連携セミナーを実施。湘南ベルマーレとは環境月間に合わせたビーチクリーンを地域住民・社員の家族とともに定期的に行い、海洋環境への関心を高める場としている。クリアソン新宿とは公立小学校へのキャリア教育にも取り組んでいる。
次世代育成・教育支援
子どもや若者を対象とした出張授業やプログラムを実施している。サイバーセキュリティを学ぶ「Global Cyber Day」や防災教室のほか、全国の高校生・大学生を対象に挑戦を後押しするプログラム「Zero-based Project」を通じて、現役コンサルタントが伴走しながら若者の自己認識を高める機会を提供している。
寄付・ボランティア活動
国内外の被災地・人道支援として緊急募金や年末募金を実施するほか、社員が自由意志で参加できるチャリティイベントも企画している。また、宅配ミールの購入ごとにセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへ寄付が積み立てられる社内制度も運用されている。ボランティア休暇制度の拡充や、社員のシチズンシップ活動への参加を促す社内サポーター制度の設置など、組織全体として社会貢献活動に参画しやすい体制を整えている。
KPMGコンサルティングについてのFAQ
KPMGコンサルティングのDX支援の特徴は何ですか?
KPMGコンサルティングのDX支援は、「Connected.(コネクテッド)」「Powered.(パワード)」「Trusted.(トラステッド)」の3領域で構成されています(2025年時点の公開記事より)。Connectedはフロント業務の顧客体験最適化、Poweredはバックオフィス・ミドルオフィスを中心とした業務変革、Trustedはデジタル環境下でのリスク・規制対応を担います。この3領域を組み合わせることで、事業変革と同時にリスク対応も一体で進める「攻めと守り」の支援を実現しています。また、Oracle、SAP、Microsoft、Salesforceなど主要テクノロジー企業とのアライアンスをKPMGジャパンとして整備しており、特定テクノロジーに依存しない中立的な立場からのDX推進支援を行っています。
KPMGコンサルティングはBig4の中でどのような位置づけですか?
KPMGコンサルティングは、Big4(KPMG・PwC・デロイト・EY)の一角であるKPMGのメンバーファームとして、日本におけるコンサルティング機能を担っています。Big4の中でKPMGコンサルティングの特徴として挙げられるのは、同じKPMGジャパングループ内に監査法人(あずさ監査法人)や税務法人を擁するという体制です。この構造を背景に、ガバナンスや内部統制、コンプライアンスといったリスク領域に強みを持つコンサルティングが可能であり、監査・税務部門との連携によるクロスファンクションな支援体制を整えている点が他社との差異として知られています。
KPMGコンサルティングが設立された経緯を教えてください。
KPMGコンサルティングは、2014年7月1日に「KPMGマネジメントコンサルティング株式会社」「KPMGビジネスアドバイザリー株式会社」「あずさITアドバイザリー部門」の3組織の統合によって設立されました。設立当初は数十名規模でのスタートでしたが、以降段階的に組織を拡大し、2026年1月1日時点で社員数2,370名の規模となっています。Big4の一角であるKPMGのコンサルティング部門の中核を担う組織として設立された経緯から、監査・税務・アドバイザリーの各専門ファームとの連携体制のもとでサービスを提供しており、設立の新しさを強みとして、過去の慣行に縛られない組織カルチャーを志向している点も特徴とされています。
KPMGコンサルティングのリスクコンサルティングではどのようなサービスが提供されていますか?
KPMGコンサルティングのリスクコンサルティングは、企業のリスクマネジメント体制の構築、内部監査支援、内部統制の整備から、サイバーセキュリティ対応、個人情報保護対策、コンプライアンス体制の強化まで幅広い領域を対象としています。近年は、DX推進に伴って生じるデジタルリスクへの対応も重要な支援領域となっており、デジタルガバナンスの構築やリスクマネジメントの変革支援を行っています。また、経済安全保障・地政学リスクやサプライチェーンリスクといった、近年企業の経営課題として注目度が高まっているテーマについても調査・分析から実行支援までを一体で提供しています。KPMGのグローバルネットワークを通じた各国の規制・法令情報の活用も特徴の一つです。
KPMGコンサルティングとKPMGジャパンの他のファームはどのような関係ですか?
KPMGジャパンは、KPMGインターナショナルの日本におけるメンバーファームの総称であり、監査・税務・アドバイザリーの3分野にわたる11のプロフェッショナルファームで構成されています。KPMGコンサルティングはそのアドバイザリー部門の中核を担うファームです。各ファームはそれぞれ独立した法人として機能しながら、クライアントの課題に応じて専門家が連携してサービスを提供します。例えば、監査や税務と連動した内部統制・コンプライアンスの支援では、あずさ監査法人やKPMG税理士法人と連携したプロジェクト体制が組まれる場合があります。このグループ内連携は、単独のコンサルティングファームとは異なるKPMGコンサルティングの固有の支援モデルとなっています。
KPMGコンサルティングの関連書籍
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