日本能率協会コンサルティング JMA Consultants
日本能率協会コンサルティング HPより
企業について
ものづくりから、世界と社会へ。長期的視野で日本初の100年ファームをめざす
顧客に寄り添い成果を出し切る総合コンサルティングファーム
日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)の設立は、1942年。欧米の先進技術を日本企業に取り入れるため、国の政策として誕生した社団法人日本能率協会が前身だ。当時、日本の産業界は欧米と比較して、科学的理論に基づく経営管理が大きく立ち遅れており、経験や勘に頼りがちだった。そのような時代において、同社はIE(インダストリアル・エンジニアリング)と呼ばれる欧米の科学的経営管理の技術を日本企業に初めて導入し、日本の産業界の大企業から中堅企業まで経営革新に大きく貢献してきた。戦前から現在まで、80年近くにわたり数多くの企業の経営支援を通して築き上げてきた実績こそ、JMACの圧倒的な強みである。
かといってドメスティックな企業ではない、JMACはグローバルにコンサルティングを展開する。
長い歴史の中で同社が蓄積してきたのは、文化や習慣の違いを超えて通用する経営管理技術、「ユニバーサルなノウハウ」だ。現在、同社のクライアントは国内外に広がり、約400名のコンサルタントが活躍する。同社が取り組む経営課題は多岐にわたり、戦略策定から研究開発、生産・SCM、組織人事、マーケティング、働き方改革など、クロスファンクショナルなコンサルティングサービスを提供している。
企業の戦略策定から実行までトータル・サポートクライアントとの長期的信頼関係で、成果を「出し切る」
JMACの最大の強みは、豊富なノウハウとリソースをもとに企業経営をトータル・サポートできる点にある。新事業・新商品戦略といった研究開発からはじまり、生産・製造現場支援、生産戦略、TPMR物流・サプライチェーン戦略、営業・マーケティングのコンサルティングまで企業のバリューチェーンの個別領域にとどまらず、一気通貫で支援している。とりわけ、歴史的な成り立ちもあり、製造業における研究開発や生産活動に対するコンサルティングに圧倒的な実績をもつ。
組織は、専門技術ごとの事業本部、センターという単位となっており、研究、開発、生産、SCM、設備、戦略、マーケティング、営業、人材、組織などで編成され、年間1000を超えるクライアントの課題解
決プロジェクトにあたっている。また、ビジネスイノベーションやデジタルイノベーションなどの横断的な組織もあり、総合力を発揮できる体制を整えている。
どんな分野のプロジェクトであっても、JMACは戦略策定の際に「現場」を重視しており、実行力の高い計画を立案する。そして、クライアントとともに成果を「出し切る」まで支援するというコンサルティングスタイルを貫く。成果を出し切るまでクライアントと一緒に汗を流す中で、実際に自分たちの仕事がどのような成果をクライアントや世の中にもたらしたのかを体感できる。それが同社の仕事の醍醐味だ。
成果を「出し切る」まで支援するため、同社のプロジェクトは短くても3年程度継続するような長期の案件が多い。長いものでは10年、15年以上の付き合いがあるクライアントも少なくない。あらゆる業界を支援したノウハウを活かし、専門家集団として現場に深く入り込むことで、クライアントとの強固な信頼関係を築き、新たな関係を構築している。
社会の変化に対応し、新たな社会価値を創出する
JMACは、社団法人から独立した生い立ちから、社会価値を重視するスタンスをもち続けている。日本のものづくり技術を世界に広げ、さらに近年では、新たな社会価値創出に向けた取り組みを展開してい
る。
例えば、アグリ。日本の農業を良くしたいという想いをもつコンサルタント有志が自発的にアグリ研究会を発足し、製造業のノウハウを農業へ応用し、農家やJAなどとの試行錯誤の中から1つの事業分野を育ててきた。官公庁、農業法人など各方面から注目されており、デジタル技術を活用した新たな貢献をめざしている。
また、直近では新型コロナウイルス禍による社会の変化にいち早く対応。設立以来のリモートワークのノウハウを活かし、「第一線コンサルタントが実践している テレワーク50のコツ」を執筆するなど、企業や官公庁のテレワークに役立つ情報を提供し、個別相談にも積極的に応じている。
大きな潮流であるデジタル化に対しても、JMACが得意とするものづくりでは「IOT7つ道具」「スマートファクトリー」などの事業推進を先行しながら、データ・AIを、イノベーションや人材・組織に活用する開発も進めている。
風通しが良く、人を大事に育てる社風が持続的成長の源泉
同社は長い歴史をもちながら、時代のニーズに合わせて自社のコンサルティングを進化させてきた。
その持続的成長の背景には、「さん付け文化」に象徴される、フラットで自由闊達な社風がある。同社では、若手もベテランも関係なく、意見や考えを自由に発信し合える、気持ちの良いコミュニケーション
ができる風土がある。
また人材育成も手厚い。新卒の若手に対しては、入社後1年間トレーニングを実施し、現場で活躍するための基礎スキルを養う。具体的には、「アカデミー」と呼ばれる座学の研修に加え、半年単位で実際のプロジェクトに入り経験を積む。実践的な現場改善手法習得の機会や海外研修も実施している。
風通しが良く、人を大事に育てる風土が、同社の持続的な成長を支えている。クライアントの現場に深く入り、最終的な成果実現に向かってチームで動ける熱い人材を同社は求めている。
日本能率協会コンサルティング(JMAC)は、日本初の本格的経営コンサルティングファームである。
先進国の技術を日本に導入するという国策により設立された社団法人日本能率協会(JMA)の中核として1942年に創業。コンサルティングを基幹業務とし、以後80年以上にわたって業の躍進を支援してきた。日本の戦後復興を支えてきたコンサルタントの職業的使命感は、現在も受け継がれている。
同社は製造業の生産性改善からスタートしたこともあり、Industrial Engineering(IE)(※1)の技術をベースにしたオペレーション支援に強みを持つ。現在は総合コンサルティングファームとして、経営戦略からIT、組織人事、マーケティング、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、さらには研究開発まで多岐にわたる領域において、一貫した支援を行っている。
創業時より実行支援、現場重視を標榜しており、「現場との会話」を基本姿勢に掲げている。クライアントのミドルマネジメント層とのパイプが強く、現場の実情に対応した課題解決を特長とする。
クライアント企業の規模は幅広く、その半数を大手企業が占める。
国内5拠点のほか、グローバルでもアジアやヨーロッパなど5拠点を構える。約400名のコンサルタントを擁し、60以上の国と地域でプロジェクトを展開している。(2024年現在)
日本企業の海外進出や現地企業との提携促進サポートに加え、海外の現地企業のコンサルティングも手掛けいてる。
(※1)IE(Industrial Engineering):1910年代にアメリカの技術者兼経営学者のフレデリック・テーラーによって提唱された工程管理技術の1つ。製造作業工程、作業内容を科学的に分析して、生産管理の最適化を追求する手法。企業としては、生産性の向上・収益の向上が期待できる。
-
代表者代表取締役社長 小澤 勇夫
-
設立1980年4月1日(創業:1942年)
-
所在地東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル7階
日本能率協会コンサルティングの理念
日本能率協会コンサルティング(JMAC)の使命
・JMACは、産業界とあらゆる関係組織の経営革新活動の推進機関として、その発展と成長を支援し、社会に貢献します。
・JMACは、われわれの保有するすべての資源・資産・資質をクライアントに積極的に提供することで、大きな喜びと信頼を共に享受します。日本能率協会コンサルティング(JMAC)の基本綱領
・人間の信頼性
われわれは常に誠実性 客観性 主体性を基本とし 使命観と情熱のもとに人間的信頼性向上に努める
・技術の信頼性
われわれの職業の基盤は技術の信頼性である 不断に努力して技術の開発と技術資産の形成に努める
・成果の信頼性
われわれへの期待は顧客に真に役立つことで 組織的総合力を発揮して実施を推進し感謝される成果の実現に努める
私たちが大切にしていること
・自律的に行動する(Solo work)
JMACでは、どのような業界や領域でクライアントへ貢献するか、その中でどのようなスピード感で成長していくかなどの「ありたい姿」を自分自身で決めることができます。
「ありたい姿」の実現を下支えする働く時間や場所といった「働き方」や深掘りしていきたい「技術」を自分で決めることができます。
上記のような自由度の高い環境によって自律的な行動が促されています。・知の融合を図る(Internal communication)
私たちには、各人が研鑽した専門性を結合することで、集団としての能力を天才的に飛躍させるという「集団天才」という考えがあります。
JMACでは、研究会や定期的な技術発表、技術交流の場を通じて技術研鑽を行っています。
自由度の高い環境で育まれた考え方の多種多様な人材同士が、世代や役職に関わらずフラットにコミュニケーションをとることによって、知の融合が図られています。・クライアントと成長する(External communication)
JMACのコンサルティングは、経営者の要望に応えるために技術を提供するだけではありません。
マネージャーや現場の人の思いを汲んで、クライアントがより良く進められる形に技術をアレンジしてプロジェクトを進めていきます。また、戦略策定・計画立案だけではなく、成果が出るところまでを支援することで、クライアントの成長を実感すると同時に自分自身の成長も実感することができます。
日本能率協会コンサルティングの沿革
- 1942年
- 日本能率連合会と日本工業協会が統合、社団法人日本能率協会(JMA)創設。
- 1980年
- コンサルティング事業本部を株式会社日本能率協会(現 株式会社日本能率協会コンサルティング)として分離・独立
- 1984年
- フランスにてJMA Europe S.A.を設立
- 1988年
- イタリアにてJMAC Considi S.p.A.を設立
- 1992年
- 韓国JMAC株式会社を設立
- 1999年
- スウェーデンにてJMAC Scandinavia ABを設立
- 2003年
- IMIG AG(独)との合弁により株式会社フューチャーマネジメント・アンド・イノベーションコンサルティング(FMIC)を設立
大阪市にて関西オフィスを開設 - 2006年
- 上海にて捷劢克日能咨询有限公司(JMAC China)を設立
- 2007年
- 名古屋市にて中部オフィスを開設
- 2008年
- バンコクにてJMA Consultants Thailand Co.,Ltd.を設立
- 2012年
- フランスとイタリアの拠点を再編、JMAC Europe S.p.A.を設立
- 2013年
- 株式会社JIPMソリューションとの合併により、株式会社日本能率協会コンサルティングとなる
- 2019年
- イタリア・STAUFEN社と事業提携
日本能率協会コンサルティングのサービス
株式会社日本能率協会コンサルティング
ファンクション
- 経営戦略・新事業コンサルティング
- R&D(※2)・技術戦略コンサルティング
- 生産・ものづくりコンサルティング
- 調達・物流・SCM(※3)コンサルティング
- マーケティング・営業コンサルティング
- 業務改革・システム化コンサルティング
- 人事制度・組織活性化コンサルティング
- DX/デジタル推進コンサルティング
- SX(※4)/サステナブル経営推進コンサルティング
インダストリー
- 自動車関連
- 化学
- 建設
- 電気・電子
- 産業機械
- 農業
- IT
- 医薬品
- 食品・飲料
- 流通・小売
- 物流
- エネルギー
- 官公庁・公社・団体
日本能率協会コンサルティングの求める人物像
コンサルタントとして企業の経営改革支援、引いては日本の製造業、産業界に貢献することに意欲と情熱、成長意欲を持つ人物が求められる。
また、デジタルスキルと人間的な創造スキルを兼ね備えていること、協調性や周囲を巻き込み共創していく力や姿勢、コミュニケーション能力、素直さ、教訓抽出力なども重視される。
中途採用でも、コンサルティング未経験者の採用を多く行っており、未経験者の場合は特に各領域における高い興味関心、或いは関連する領域での実務経験が問われる。
日本能率協会コンサルティングでのキャリアパス
コンサルタント職の職位は6段階に定義されており、年齢に関係なく、実力に応じた処遇体系が適用される。昇格審査に合格すると上位資格に昇格できる。Chief職以上はプロフェッショナル給与制度が適用され、成果に応じた収入を得ることができる。
1.Assistant:コンサルティング技術の習熟期間
2.Junior:特定分野のコンサルティング技術の錬磨期間
3.Deputy:Chiefへの準備期間
4.Chief:プロジェクトのリーダーになりうる一人前のコンサルタント
5.Senior:特定領域の第一人者であり、当社の事業・技術のコアを形成するコンサルタント
6.Principal:最高峰のコンサルタント
コンサルタントの平均在籍年数は14年で、コンサルティング業界の中では定着率が高い。コンサルティングという仕事にじっくりと向き合って成長したい人や、プロフェッショナルとしてクライアントの支援にやりがいを感じる人は、昇進しても生涯現役コンサルタントとして前線で活躍することもできる。
フリーアドレス、リモートワーク、テレワーク、コアタイムなしのフレックスタイム制、自由配属制度などが導入されており、働く環境は整備されている。
同社では、2030年に女性コンサルタントの比率を30%に引き上げることを目標に、女性の採用比率を高めている。そのため、女性がコンサルタントとして活躍できるよう、育児と仕事を両立できる環境づくりの推進のほか、社内にて「女性コンサルタント研究会」という交流会を開催している。
日本能率協会コンサルティングのトレーニング
コンサルティング未経験者の場合、自身のキャリアビジョンを踏まえながら、固有の専門領域を持つよう育成される。
JMAC独自の育成プログラム「コンサルタントアカデミー」で基礎研修を受講しながら、プロジェクトに参画し、実践と経験を積み、数年を経て専門領域のチーフ職への昇格を目指す。
クライアント先での生産現場改善実践研修、顧客体験からCXを学ぶマーケティング実践プログラムなど、さまざまな研修制度が設けられている。これらに加え、所属部門に関係なく自主的に運営される社内研修活動もある。
また、メンターを自分で選ぶ「メンター制度」がある。3ヶ月ごとにメンターが変わるため、さまざまな先輩社員に相談することができる。
日本能率協会コンサルティングの社員の声
同社では、通常複数プロジェクトに同時にアサインされる。プロジェクトが同時進行するため、多くの経験を積むことができると充実感を感じる社員もいる。
JMACのコンサルティングは、領域だけでなく進め方も含めバリエーションに富んでいると思います。色々な経験をするチャンスがあると捉えることができるとも思いますし、自分のスタイルに合った仕事を見出せると捉えることもできると思います。
当社の特徴であるクライアントと一体となってプロジェクトに取り組むことにやりがいを感じている社員もいる。
前職における研究開発業務の経験が活きると思い、入社を決めました。JMACの特徴は、現場で問題・課題に取り組んでいるお客様に寄り添って、一体となって取り組む姿勢にあると感じます。
日本能率協会コンサルティングの社会貢献・ESG
社会価値創出型コンサルティング、新規ビジネス開発などにより、クライアントと社会の持続的成長に貢献することを目的に、2022年4月、SX事業本部を立ち上げた。「現場から、会社と社会を変えよう。JMAC:MOVE as One」のもと、さまざまな活動を行っている。
社会価値と経済価値の一挙両立の価値創出
- JMAC農園(農園オーナーとなり、アグリ改革の試験農場を開設)
- 農業機械シェアリング普及・導入の促進
- 儲かる農業経営に関する書籍の出版
- 自治体と連携した地域産業活性化支援
- ワーケーションの実施
Beyond Consulting
- 教育機関でのSDGsカードゲーム研修「サスマネ」の体験授業の実施
- 留職プログラム(企業出向の受け入れ)
- 「サステナビリティ経営課題実態調査2022」の実施