日本能率協会コンサルティング IEで現場から経営変革を担う日系コンサル
日本能率協会コンサルティングは、IEを軸とした現場主義の支援アプローチを武器に、日本企業の生産性向上を支えてきた。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、入社後のキャリアパスやトレーニング内容、社員の声、社会貢献・ESG、関連書籍について整理する。
日本能率協会コンサルティングとは
株式会社日本能率協会コンサルティング(JMA Consultants、以下:JMAC)は、1980年に設立された総合コンサルティングファームである。経営戦略から製造現場の改善、研究開発支援まで多岐にわたる事業領域を中心に、民間企業や官公庁に対してコンサルティングサービスを提供している。現在は国内3拠点のほか、アジアやヨーロッパなど海外にも拠点を有する。
コンサル業界地図(領域別)
同社の起源は、1942年に社団法人日本能率協会(JMA)の中核として創業された時期に遡る。当時は先進国の技術を日本に導入するという国策的な背景のもと、コンサルティングを基幹業務として発足した。以後、80年以上にわたって日本の戦後復興や高度経済成長を支え、企業の成長と変革を支援し続けてきた。
JMACは、製造業の生産性改善から事業を開始した歴史から、IE(インダストリアル・エンジニアリング:生産工程を科学的に分析し、最適化を追求する技術)をベースとしたオペレーション支援に深い知見を持つ。現場主義を標榜しており、クライアントのミドルマネジメント層(現場を統括する管理職層)と協働し、現場の実情に即した課題解決を行うことを特長としている。
現在は総合コンサルティングファームとして、経営戦略の策定のみならず、IT活用、組織人事、マーケティング、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、研究開発(R&D)など、バリューチェーン全体を網羅するサービスを提供している。年間プロジェクト数は1,700件に及び(2026年4月時点)、大規模な製造業から多角化を進めるサービス業まで、広範なクライアントの変革を支援している。
海外展開においては、日本企業のグローバル進出支援に加え、現地企業に対するコンサルティングも手掛けている。アジアやヨーロッパに拠点を構え、これまでに世界12カ国以上での支援実績を有する。グローバルな拠点網を活かし、現地拠点の自律化やオペレーションの標準化など、国境を越えた課題解決に対応している。
日本能率協会コンサルティングの特徴と戦略
ものづくりから、世界と社会へ。長期的視野で日本初の100年ファームをめざす
顧客に寄り添い成果を出し切る総合コンサルティングファーム
日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC)の設立は、1942年。欧米の先進技術を日本企業に取り入れるため、国の政策として誕生した社団法人日本能率協会が前身だ。当時、日本の産業界は欧米と比較して、科学的理論に基づく経営管理が大きく立ち遅れており、経験や勘に頼りがちだった。そのような時代において、同社はIE(インダストリアル・エンジニアリング)と呼ばれる欧米の科学的経営管理の技術を日本企業に初めて導入し、日本の産業界の大企業から中堅企業まで経営革新に大きく貢献してきた。戦前から現在まで、80年近くにわたり数多くの企業の経営支援を通して築き上げてきた実績こそ、JMACの圧倒的な強みである。
かといってドメスティックな企業ではない、JMACはグローバルにコンサルティングを展開する。
長い歴史の中で同社が蓄積してきたのは、文化や習慣の違いを超えて通用する経営管理技術、「ユニバーサルなノウハウ」だ。現在、同社のクライアントは国内外に広がり、約400名のコンサルタントが活躍する。同社が取り組む経営課題は多岐にわたり、戦略策定から研究開発、生産・SCM、組織人事、マーケティング、働き方改革など、クロスファンクショナルなコンサルティングサービスを提供している。
企業の戦略策定から実行までトータル・サポートクライアントとの長期的信頼関係で、成果を「出し切る」
JMACの最大の強みは、豊富なノウハウとリソースをもとに企業経営をトータル・サポートできる点にある。新事業・新商品戦略といった研究開発からはじまり、生産・製造現場支援、生産戦略、TPMR物流・サプライチェーン戦略、営業・マーケティングのコンサルティングまで企業のバリューチェーンの個別領域にとどまらず、一気通貫で支援している。とりわけ、歴史的な成り立ちもあり、製造業における研究開発や生産活動に対するコンサルティングに圧倒的な実績をもつ。
組織は、専門技術ごとの事業本部、センターという単位となっており、研究、開発、生産、SCM、設備、戦略、マーケティング、営業、人材、組織などで編成され、年間1000を超えるクライアントの課題解
決プロジェクトにあたっている。また、ビジネスイノベーションやデジタルイノベーションなどの横断的な組織もあり、総合力を発揮できる体制を整えている。
どんな分野のプロジェクトであっても、JMACは戦略策定の際に「現場」を重視しており、実行力の高い計画を立案する。そして、クライアントとともに成果を「出し切る」まで支援するというコンサルティングスタイルを貫く。成果を出し切るまでクライアントと一緒に汗を流す中で、実際に自分たちの仕事がどのような成果をクライアントや世の中にもたらしたのかを体感できる。それが同社の仕事の醍醐味だ。
成果を「出し切る」まで支援するため、同社のプロジェクトは短くても3年程度継続するような長期の案件が多い。長いものでは10年、15年以上の付き合いがあるクライアントも少なくない。あらゆる業界を支援したノウハウを活かし、専門家集団として現場に深く入り込むことで、クライアントとの強固な信頼関係を築き、新たな関係を構築している。
社会の変化に対応し、新たな社会価値を創出する
JMACは、社団法人から独立した生い立ちから、社会価値を重視するスタンスをもち続けている。日本のものづくり技術を世界に広げ、さらに近年では、新たな社会価値創出に向けた取り組みを展開してい
る。
例えば、アグリ。日本の農業を良くしたいという想いをもつコンサルタント有志が自発的にアグリ研究会を発足し、製造業のノウハウを農業へ応用し、農家やJAなどとの試行錯誤の中から1つの事業分野を育ててきた。官公庁、農業法人など各方面から注目されており、デジタル技術を活用した新たな貢献をめざしている。
また、直近では新型コロナウイルス禍による社会の変化にいち早く対応。設立以来のリモートワークのノウハウを活かし、「第一線コンサルタントが実践している テレワーク50のコツ」を執筆するなど、企業や官公庁のテレワークに役立つ情報を提供し、個別相談にも積極的に応じている。
大きな潮流であるデジタル化に対しても、JMACが得意とするものづくりでは「IOT7つ道具」「スマートファクトリー」などの事業推進を先行しながら、データ・AIを、イノベーションや人材・組織に活用する開発も進めている。
風通しが良く、人を大事に育てる社風が持続的成長の源泉
同社は長い歴史をもちながら、時代のニーズに合わせて自社のコンサルティングを進化させてきた。
その持続的成長の背景には、「さん付け文化」に象徴される、フラットで自由闊達な社風がある。同社では、若手もベテランも関係なく、意見や考えを自由に発信し合える、気持ちの良いコミュニケーション
ができる風土がある。
また人材育成も手厚い。新卒の若手に対しては、入社後1年間トレーニングを実施し、現場で活躍するための基礎スキルを養う。具体的には、「アカデミー」と呼ばれる座学の研修に加え、半年単位で実際のプロジェクトに入り経験を積む。実践的な現場改善手法習得の機会や海外研修も実施している。
風通しが良く、人を大事に育てる風土が、同社の持続的な成長を支えている。クライアントの現場に深く入り、最終的な成果実現に向かってチームで動ける熱い人材を同社は求めている。

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代表者代表取締役社長:大谷 羊平
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設立1980年4月1日(創業:1942年)
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従業員数370名(2026年5月時点の公開情報)
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所在地東京都港区芝公園3-1-22
日本能率協会ビル7階 -
拠点数国内3拠点、海外3拠点(2026年5月時点の公開情報)
News & Topics
日本能率協会コンサルティングの理念
以下にJMACの企業理念を引く。
日本能率協会コンサルティング(JMAC)の使命
社会貢献
JMACは、産業界とあらゆる関係組織の経営革新活動の推進機関として、その発展と成長を支援し、社会に貢献します。
喜びと信頼
JMACは、われわれの保有するすべての資源・資産・資質をクライアントに積極的に提供することで、大きな喜びと信頼を共に享受します。
日本能率協会コンサルティング(JMAC)の基本綱領
人間の信頼性
われわれは常に誠実性 客観性 主体性を基本とし
使命観と情熱のもとに人間的信頼性向上に努める技術の信頼性
われわれの職業の基盤は技術の信頼性である
不断に努力して技術の開発と技術資産の形成に努める
職種と役割を超えて 価値ある仕事と技術を追求する成果の信頼性
われわれへの期待は顧客と社会に真に役立つことで
組織的総合力と共創力を発揮して実施を推進し
感謝される成果の実現に努めるJMACについて - 会社概要より引用
日本能率協会コンサルティングの沿革
以下にJMACの主な沿革を記載する。
- 1942年
- 日本能率連合会と日本工業協会が統合、社団法人日本能率協会(JMA)創設。
- 1980年
- コンサルティング事業本部を株式会社日本能率協会(現 株式会社日本能率協会コンサルティング)として分離・独立。
- 1984年
- フランスにてJMA Europe S.A.を設立。
- 1988年
- イタリアにてJMAC Considi S.p.A.を設立。
- 1992年
- 韓国JMAC株式会社を設立。
- 1999年
- スウェーデンにてJMAC Scandinavia ABを設立。
- 2003年
- IMIG AG(独)との合弁により株式会社フューチャーマネジメントアンドイノベーションコンサルティング(FMIC)を設立。
- 大阪市にて関西オフィスを開設。
- 2006年
- 上海にて捷劢克日能咨询有限公司(JMAC China)を設立。
- 2007年
- 名古屋市にて中部オフィスを開設。
- 2008年
- バンコクにてJMA Consultants Thailand Co.,Ltd.を設立。
- 2012年
- フランスとイタリアの拠点を再編、JMAC Europe S.p.A.を設立。
- 2013年
- 株式会社JIPMソリューションとの合併により、株式会社日本能率協会コンサルティングとなる。
- 2017年
- 本社を港区芝公園へ移転。
- 2019年
- イタリア・STAUFEN社と事業提携。
- 韓国での事業を再編し、JMAC Koreaとブランドライセンス契約を締結。
- 2022年
- SDGs体感型カードゲーム研修「サスマネ」を発表。
- 2025年
- 代表取締役社長に、大谷羊平氏が就任。
日本能率協会コンサルティングのサービス
インダストリー
- エネルギー
- 自動車関連
- 化学
- 建設
- 産業機械
- 電気・電子
- 農業
- 食品・飲料
- 医薬品
- 流通・小売
- 物流
- IT
- 官公庁・公社・団体
- 教育・学校
ファンクション
- 経営戦略・新事業コンサルティング
- R&D(※1)・技術戦略コンサルティング
- 生産・ものづくり・品質コンサルティング
- 調達・物流・SCM(※2)コンサルティング
- マーケティング・営業コンサルティング
- 業務改革・システム化コンサルティング
- 人事制度・組織活性化コンサルティング
- DX/デジタル推進コンサルティング
- SX(※3)/サステナビリティ経営推進コンサルティング
(※1)R&D(Research and Development):日本語では「研究開発」と訳され、企業が競争力を維持・向上させるために、新しい技術や製品、サービスを生み出すための活動全般を指す。
(※2)SCM(Supply Chain Management):製品の原材料調達から消費者に届けるまでの、一連のプロセス全体を効率的に管理する経営手法。
(※3)SX(Sustainability Transformation):企業が持続可能な社会の実現に向けて、経営や事業を抜本的に変革することを指す。
日本能率協会コンサルティングの求める人物像
JMACは、主体性・協働・クライアントとの共成長という3つの観点から、求める人物像を明示している。
Solo work — 自律的に行動する
自分がどの領域でクライアントに貢献し、どのような速度で成長していくかという「ありたい姿」を、自ら設定できる人材を歓迎している。働く時間・場所、深掘りしていく専門領域も本人の意思で決められる環境が整っており、そうした自由度の高い環境において、主体的に考え行動できることが求められている。
Internal communication — 知の融合を図る
JMACには「集団天才」という独自の考え方がある。個々のコンサルタントが磨いた専門性を持ち寄り、それらを融合させることで、組織としての能力を大きく引き上げていくという考え方だ。研究会や技術発表・技術交流の場を通じて専門性を高め合い、世代や役職の違いを超えてフラットにコミュニケーションできる人材が求められている。
External communication — クライアントと成長する
クライアントの経営層の要望に応えるだけでなく、現場のマネージャーや担当者の思いも汲み取りながら、実情に合わせた形でプロジェクトを推進できることが重視される。戦略策定や計画立案にとどまらず、成果が出るところまで支援し抜く姿勢が求められており、クライアントの成長を実感しながら自らも成長できる人材が期待されている。
また、JMACのトップメッセージでは、ホスピタリティを持ち、ひたむきで成長意欲のある人材を求めていることも明示されている。
日本能率協会コンサルティングでのキャリアパス
JMACのコンサルタント職は、A(Assistant)からP(Principal)までの6段階の職位で構成されており、年齢や年次ではなく実力に基づく昇格・処遇体系が適用される。
各職位の位置づけは以下の通り。
- A(Assistant):コンサルティング技術の基本習得期間
- J(Junior):特定分野のコンサルティング技術の錬磨期間
- D(Deputy):Chiefへの準備期間
- C(Chief):JMACを代表してプロジェクトのリーダーになりうる一人前のコンサルタント
- S(Senior):特定領域の第一人者であり、JMACの事業・技術のコアを形成するコンサルタント
- P(Principal):最高峰のコンサルタント
A・J・Dには職能資格給、C・S・Pにはプロフェッショナル給与制度(資格・業績給)が適用される。
配属については、新卒・中途を問わず本人の希望する部門への配属を原則とする自由配属制度が設けられており、配属後も毎年1回の異動希望申請の機会がある。専門特化したスペシャリストとしてキャリアを深めるか、複数領域を経験するゼネラリスト型のキャリアを描くかは、個人の意思に委ねられている。キャリア成長を支える仕組みとして、プロジェクトフィードバック制度やメンター制度も整備されている。
社員の平均勤続年数は13年で(2026年4月時点)、コンサルティング業界の中では定着率が高い水準にある。また、女性コンサルタントの比率を2030年までに30%に引き上げることを目標に掲げており、育児と仕事の両立を支える環境整備が進められている。
日本能率協会コンサルティングのトレーニング
JMACでは、入社後のコンサルタント育成を「コンサルタントアカデミー」が担う。プログラムは1年間にわたり、コンサルタントとしての倫理・役割・思考法から各種コンサルティング技術まで、講義と演習を通じて体系的に学ぶ。第一線で活躍する先輩コンサルタントが講師を務め、実践的な内容が多く組み込まれている点が特徴だ。プロジェクトに参画してからも毎月定期的にアカデミーが開催され、現場での気づきや学びを整理して発表し、フィードバックを受けながら次の実践に活かす成長サイクルが継続する。
アカデミーのカリキュラムには、プレゼンテーション・ロジカルシンキング・財務分析といった基礎スキル習得のプログラムに加え、以下の2つの実践研修が含まれる。
- 生産現場改善研修「Pコース」(コンサルティング実践研修)
座学で身につけた知識を実際のクライアントの工場を舞台に活かす研修。現状分析から改善実施までの一連のサイクルをチームで実践し、現場改善に必要な手法を体得することを目的としている。 - マーケティング実践研修「Xコース」
顧客体験(Customer Experience)の視点からマーケティングを学ぶプログラム。実際の現場に出向いて観察・課題立案に取り組み、経営・マーケティング領域のコンサルティングの難しさと面白さを体感する。
新卒入社(第二新卒含む)の場合、2年目以降には海外研修も用意されており、異文化の環境でリアルなビジネス課題に挑む実践型のプログラムに参加する機会がある。
入社後の研修を経てからも、専門性の研鑽は継続的に行われる。社内には「研究会」と呼ばれるコンサルティング技術・商品開発の自主的な活動があり、70を超える研究会が部門横断で運営されている。所属部門に関係なく、興味あるテーマの研究会に参加したり、自ら立ち上げたりすることができる。
日本能率協会コンサルティングの社員の声
JMACでは、コンサルタントは通常複数のプロジェクトを並行して担当する。領域や進め方を含めバリエーション豊かなプロジェクト環境のなかで、振り返りを通じて経験を重ね成長できることに充実感を感じている社員もいる。
入社してから実感したJMACの良いところは”振り返り”を大切にする文化だなと思います。コンサルティングには領域という枠組みこそあれど、プロジェクト単位で見るとお客様やお客様の抱える問題は一つとして同じものはないと思います。プロジェクトが多様であるからこそ、経験を他プロジェクトにも活かすための”振り返り”が重要なのだと思いますし、それが再現性のある”コンサルティング技術”につながってくるのではないかと思います。
JMAC公式サイトより引用
また、同社の特徴であるクライアントと一体となってプロジェクトに取り組む姿勢にやりがいを感じている社員もいる。また、職種・経歴・年代など多様なメンバーと知を結集して取り組む組織文化も、個々の成長につながっていると語られている。
JMACの特徴は、現場で問題・課題に取り組んでいるお客様に寄り添って、一体となって取り組む姿勢にあると感じます。これは入社してから感じたことですが、プロジェクトにおいてお客様のことを会社名で呼ぶのではなく、”我々”と呼ぶ先輩の姿を見て、お客様と共に難題に立ち向かっていく誇りのようなものを感じました。
JMAC公式サイトより引用
年代や性別、経歴など多様なメンバーとともに、先進的な人事課題解決に向けて各自の視点や考えをぶつけ合いアウトプットしていくときに、この仕事の面白さを感じます。コンサルタントは個人商店化しやすい職業でありますが、JMACは一人ひとりの知を結集して最適解を導く「集団天才」というスタイルを伝統的に大事にしています。そうした体制のもと働けることはとても刺激的ですし、自身の成長面でも得られるものが大きいと感じます。
JMAC公式サイトより引用
日本能率協会コンサルティングの社会貢献・ESG
JMACは、「経営革新と社会の発展を先導・支援する」という理念のもと、コンサルティング事業を通じた持続可能な社会の実現を目指している。2022年4月には、社会価値創出型コンサルティングと新規ビジネス開発を専門に担うSX事業本部を設置。各領域の専門家を全社横断で組織化し、脱炭素化やSDGsへの対応のほか、独自の視点による社会的取り組みを推進している。
アグリ改革への取り組み
農業分野では、JMACが農園オーナーとして農場を開設し(JMAC農園)、アグリ改革に向けた試験的な活動を継続している。あわせて、農業機械シェアリングの普及・導入促進や、農業経営をテーマとした書籍(『儲かる農業経営』)の出版を通じて、農業産業の革新を多角的に支援している。自治体との連携による地域産業活性化支援や、全社合宿にレクリエーションを組み合わせたJMACならではのワーケーションの実施も行っている。
教育・社会への発信
コンサルティングの知見を社会に還元する取り組みとして、教育機関や自治体を対象にした活動を展開している。JMACが自社開発したSDGsカードゲーム「サスマネ®」を活用した出前授業を学校・大学で実施するほか、企業訪問型のものづくり体験プログラムや探究学習支援なども行っている。また、企業からの出向受け入れ(留職プログラム)を通じて、人材を介した社会との連携も進めている。
サステナビリティ経営の普及に向けた取り組みとして、「サステナビリティ経営課題実態調査2022」を実施してきた実績があり、企業・社会の現状把握と情報発信にも注力してきた。
日本能率協会コンサルティングについてのFAQ
JMACはどのような成り立ちの企業ですか?
JMACは、1942年に社団法人日本能率協会(JMA)の経営コンサルティング部門として創業された、日本で最も歴史のあるコンサルティングファームの一つです。第二次世界大戦中の国策として、欧米の先進的な経営・管理技術を日本に導入・普及させる目的で設立されました。1980年にJMAから分社独立し、現在の株式会社日本能率協会コンサルティングとなりました。創業以来、一貫して「現場主義」を掲げ、日本の製造業の近代化や戦後復興、高度経済成長を支えてきた歴史的な背景を持っています。
JMACが強みとしている「IE」とはどのような手法ですか?
IE(Industrial Engineering:インダストリアル・エンジニアリング)は、人・物・設備・情報の総合的な系(システム)を設計、改善、確立するための手法です。JMACはこのIEを日本に導入した先駆者であり、科学的な分析に基づいて現場の無駄を徹底的に排除し、生産性を最大化させる技術に圧倒的な強みを持っています。具体的には、動作分析や時間研究などを通じて作業を標準化し、製造現場の効率化を推進します。現在ではこの手法を、製造現場だけでなく、研究開発や事務部門、サービス業のプロセス改善などにも応用し、幅広い領域で成果を上げています。
JMACに入社後、コンサルタントとして製造業以外の業界を担当する機会はありますか?
はい、大いにあります。JMACは製造現場の改善(モノづくり)領域からスタートした歴史がありますが、現在は総合コンサルティングファームとして多様な産業を支援しています。そのため、入社後は製造業に限らず、サービス業、物流、官公庁、金融機関など、幅広い業界のクライアントのプロジェクトに参画する機会が用意されています。また、支援テーマも現場の生産性向上だけでなく、経営戦略の策定や全社的な構造改革、DX推進、組織人事など多岐にわたるため、自身の志向に合わせて多様な領域で専門性を磨くことが可能です。
他のコンサルティングファームと比較した際のJMACの特徴は何ですか?
最大の特徴は「現場主義」と「実行支援」にあります。戦略策定やレポート作成にとどまらず、クライアント企業の現場に入り込み、ミドルマネジメント層や現場スタッフと協力して実際に成果が出るまで伴走するスタイルが評価されています。また、欧米流のコンサルティング手法をそのまま適用するのではなく、日本企業の文化や組織特性に合わせた「日本型コンサルティング」を追求してきた点も独自の特徴としてあげられます。IEなどの科学的手法をベースにしつつも、人の意識改革や組織の活性化を重視するアプローチをとっており、定着性の高い変革を実現することを得意としています。
JMACが近年注力しているデジタル・DX領域の取り組みを教えてください。
JMACでは、伝統的なIE手法と最新のデジタル技術を融合させた「スマートファクトリー」の実現やDX推進に注力しています。単にITツールを導入するのではなく、現場の業務プロセスをIEで最適化した上でデジタル化する「守りのDX」から、新たなビジネスモデルを創出する「攻めのDX」までを一貫して支援しています。また、研究開発部門におけるデジタル活用(R&D DX)や、データサイエンスを用いた生産予測、AIによる品質管理など、現場の知見とテクノロジーを掛け合わせた実効性の高いソリューションを提供しているのが特徴です。
日本能率協会コンサルティングの関連書籍
JMACへの転職を志す方へ、同社および業界への理解を深めるうえで参考となる書籍をご紹介します。
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「イノベーションの種を見つける」ケーススタディ 見方を変える、思考を深める実例20 -
スマートファクトリー構築ハンドブック 50のイメージセルがものづくりDXを具体化する -
研究開発を変える イノベーションによる成長戦略の実現 -
新事業開発 成功シナリオ 自社独自の価値を創造し、成功確率を高めるための実践論 -
実務入門 問題を整理し、分析する技術(新版)
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