EYストラテジー・アンド・コンサルティング EY Strategy and Consulting
企業について
「グローバルコラボレーション」を武器に、社会課題を解決する
挑戦者を求めるグローバル・プロフェッショナルファーム
EY(イーワイ)ストラテジー・アンド・コンサルティングは、EY(アーンスト・アンド・ヤング)の日本におけるメンバーファーム「EY Japan」を構成する法人の1つだ。EYは、世界的なプロフェッショナルファームであり、「コンサルティング」「アシュアランス(監査・保証)」「Tax(税務)」「ストラテジー・アンド・トランザクション(SaT)」の4つの主要なサービスラインを提供している。このうちコンサルティングはSaTとともにEYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)に属するサービスラインである。
パーパスに共感したメンバーが集う
EYはBuilding a better working world(より良い社会の構築をめざして)をパーパスに掲げる「パーパスドリブン・カンパニー」でもある。このパーパスに共感したメンバーがEYに集まり、コラボレーションにより複雑な社会課題の解決を支援・牽引している。
一例として、昨今、非財務的価値を経営に求めるステークホルダー資本主義が進展していることに対し、EYは伝統的な企業の財務価値のみならず、「長期的価値」を測定するための新たなフレームワークを開発している。
「プロジェクト・ドラゴン」で志向するハイパーグロース
またEY Japanは近年、「プロジェクト・ドラゴン」と呼ばれるハイパーグロース戦略を実行している。
その成長ドライバーの1つが、日本企業の海外でのビジネスを支援する「ジャパン・アウトバウンド・ビジネス(JOB)」だ。JOBでは、ASEANや中国などの成長市場にプロフェッショナル集団を送り込み、専門チームを組成。クライアントのカルチャーと戦略を熟知したうえで、現地マーケットに軸足を置いたエンドツーエンドのサポートを提供する。
さらに着目すべきユニットは、国家戦略のアドバイザーを担うトップコンサルタントを擁する「ストラテジックインパクト」だ。「〝社会そのもの〟が我々のクライアント」。そう述べる國分俊史氏が率いる同ユニットは、安全保障、サイバーセキュリティ、経済、環境、金融などの領域の社会課題に対し、社会的構造変革を促す活動を行っている。
2020年10月には近藤聡氏を社長に擁し、コンサルティングとSaTが統合。EYストラテジー・アンド・コンサルティングとして新たなスタートを切った。これにより、戦略策定とM&A、ビジネスコンサルティング、テクノロジーコンサルティング、人事コンサルティングを「一気通貫」で支援する体制を強化した。
さらには、業界軸のセクターチームも強化。多様なバックグラウンドをもつメンバーが互いに化学反応を起しながら、これまでの「誰でもできる領域」ではなく、「新たな領域」、そして「誰もやったことがない領域」へチャレンジしている。
そのために、急速かつ柔軟に社内制度や仕組みを最適化しており、エキスパートから新人まで一体となって社会の期待に応えるべく邁進している。
垣根を飛び越えて協力し合う「コラボレーションの力」
EYの強みは、国境や組織の垣根を越えた「コラボレーションの力」だ。社員はコンピテンシーを軸としたチームと業界軸のセクターチームに分かれて所属しているが、クライアントの課題に応じ、組織横断的なプロジェクトチームを組成して活動する。
日ごろから他の部門やサービスライン、海外のEYオフィスから知見を得ることで、質の高いアウトプットを提供している。
コラボレーションの1つの事例として、国内の洋上風力発電事業者向けの提案がある。SaTが中心となり、4つのサービスラインのメンバーから成る電力・ユーティリティ業界エキスパートと連携。水素エネルギー事業に詳しいストラテジックインパクトのメンバーも参画したことで、EY Japan一丸となって質の高い提案を行った。
また、最新テクノロジーを体験し、ビジネスの未来を生み出すイノベーションハブである「EY wavespaceTM」も設置。AI、RPA、ブロックチェーン、サイバーセキュリティといった「最先端技術のショーケース」であると同時に、クライアントとEYがコラボレーションしながら戦略を考える「ハブ」として活動している。
グローバルレベルの視野をもち、協力し合える人材
同社が求める人材は、大きく分けて2タイプ。
1つは、コンサルティング業界のさまざまな専門分野で多くの経験を積んだ人。
もう1つは、コンサル経験がなくとも、各業界における最高水準の専門性をもつ人だ。
コンサルティングの知見と業種別セクターの専門性を融合させることで、複雑な経営課題を解決する強固な体制を整えたいとしている。
一方で同社は、まだ専門性のない新卒社員も積極的に募集している。採用においては、基礎的な能力として、「ロジカルシンキング」「リーダーシップ」「コミュニケーション」「協調性」などを高いレベルでもつことが期待される。
コンサルティング業界の中では比較的「新しい」同社では、スタートしたばかりだからこそ、起業家精神を発揮し、チャレンジできる領域が多々ある。それにより、スピーディな自己成長も可能となる。
成長することで、顧客や社会に貢献し、自己実現していく。これこそが、Building a better working worldをパーパスに掲げるEYが、参画者に求めていることだ。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、※世界4大会計事務所(Big 4)の一角であるアーンスト・アンド・ヤング(EY)の日本のメンバーファームである。
他メンバーファームとの事業統合を経て、2020年10月に設立された。
EYSCは、EY Japanにおけるコンサルティングラインを担っている。
他にEY Japanにおいては、アシュアランスラインを新日本有限責任監査法人、税務ラインをEY税理士法人がそれぞれ担っている。
2017年1月、EYアドバイザリーは、収益性向上や組織運営の効率化などのシナジーを実現する目的で、EYアドバイザリー株式会社、新日本有限責任監査法人のアドバイザリー事業、EYフィナンシャル・サービス・アドバイザリー株式会社のサービスを集約して、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社に業務統合を図った。
これまでのコンサルティング事例として、ERP (Enterprise Resource Planning) 導入プロジェクト、財務会計業務の戦略的アウトソーシングプロジェクト、海外拠点におけるグローバル人材マネジメント支援プロジェクトなどが挙げられ、ビジネス環境の急速な変化に則したクロスボーダー案件が多く、EYが培ってきたグローバルで一貫したノウハウやツール、知見と専門性を活かしたサービスの提供を得意としている。
同社は、近年注目が集まっているデジタル活用(IoT、モバイル、アナリティクス)やRPA(Robotic Process Automation)をフォーカスイシューと位置づけており、今後一層の市場拡大が見込まれる分野に注力している。
2020年10月、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへ改組。
EY Japanの経営コンサルティングを担うConsultingサービスラインと、戦略的トランザクションを支援するStrategy and Transactionsサービスラインを擁する法人として業務を開始。
EYの概要
EYは、ロンドンに本拠を構え、全世界約150ヶ国に247570人(2017年6月現在)のプロフェッショナルを擁するグローバルファーム。
アシュアランス、税務、トランザクション、アドバイザリーサービスの4分野を主軸にサービス提供を行っているプロフェッショナルファームである。
1903年に設立されたアーンスト・アンド・アーンスト会計事務所と、1906年設立のアーサー・ヤング会計事務所を母体とし、両社がそれぞれに提携や合併等を行った後、1989年に大合併したことによって誕生した。
また、EYはグローバル化の影響を受け、約140の加盟国を4つの統合されたエリア(アメリカズエリア、アジア・パシフィックエリア、ジャパンエリア、EMEIAエリア(欧州・中東・インド・アフリカ)に再編し、世界中のマーケットで均一で高品質なサービスを提供可能な体制を整えている。
4つのエリアの中で、唯一日本だけが1国1エリアを担っていることから、EYの日本重視の姿勢を見て取ることができる。
※世界4大会計事務所(Big4):アーンスト・アンド・ヤング, デトロイト トウシュ トーマツ, KPMG, プライスウォーターハウスクーパース
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代表者代表取締役社長 近藤 聡
代表取締役 梅村 秀和
代表取締役 ウェスプ ペーター
代表取締役 小池 雅美 -
設立2020年 10月
※EY Japanの経営コンサルティングを担うConsultingサービスラインと、戦略的トランザクションを支援するStrategy and Transactionsサービスラインを擁する法人として業務開始 -
所在地東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 1903年
- アーウィンとセオドアのアーンスト兄弟が、米国クリーブランドでアーンスト・アンド・アーンスト会計事務所を開設。
- 1906年
- アーサー・ヤングが米国シカゴでアーサー・ヤング会計事務所を開設。
- 1924年
- アーンスト・アンド・アーンスト会計事務所が、英国のウイニー・スミス・アンド・ウイニー会計事務所と提携。
アーサー・ヤング会計事務所が、英国のブローズ・パターソン会計事務所と提携。 - 1979年
- アーンスト・アンド・アーンスト会計事務所とウイニー・スミス・アンド・ウイニー会計事務所が国際間合併を果たし、アーンスト・アンド・ウイニー会計事務所が成立。世界第4位のファームとなる。
- 1989年
- アーンスト・アンド・アーンスト会計事務所とアーサー・ヤング会計事務所が合併し、アーンスト・アンド・ヤングが誕生。
- 2000年
- 監査クライアントに対する独立性保持のため、コンサルティング部門を売却分離。
- 2002年
- 世界57カ国のアンダーセン会計事務所を統合。
- 2010年
- EYアドバイザリーを日本で設立。
- 2017年
- 1月、EY Japanの組織再編によりEY Japanのアドバイザリー事業をEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)として統合。
- 2020年
- 10月、EYACCとEYトランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社(EYTAS)が統合し「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)」発足
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのサービス
インダストリー
- 自動車・運輸
- 製造業・重工業・化学産業
- 銀行・証券
- 保険
- 資産運用
- 不動産・建設・ホスピタリティ
- パワー&ユーティリティ
- 総合商社
- 消費財・小売
- メディア・エンタメ
- 通信業
- テクノロジー
- ライフサイエンス
- ヘルスケア
- 政府・公共事業
ファンクション
- ストラテジー
- ファイナンス
- サプライチェーン管理
- リスクアシュアランス
- リスク管理
- 金融・リスクマネジメント
- 保険数理サービス
- 内部監査・内部統制
- ピープル・アドバイザリー
- テクノロジー
- サイバーセキュリティ
- カスタマー
- ファイナンス・トランスフォーメーション
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの求める人物像
同社が求める人材、特に中途採用希望者に求めるものは、業務内容(「サービス」の「ファンクション」欄参照)の経験者であることや、コンサルティングファームでの実務経験者であることなど、即戦力としての力、キャリアがまず必要とされる。
クロスボーダー案件も多いため、学歴は大卒以上、英語も中級以上の能力が求められている。
また資質としては、コンサルタントとして活躍したい、という強い意欲と、課題解決に向けて粘り強く考え抜く思考力、忍耐力などが求められている。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングでのトレーニング
同社の教育制度は、テクニカルトレーニング、ソフトスキルトレーニング、オンライントレーニング、語学トレーニングの4つが柱となっている。
特に入社直後は、キャリアや能力に応じて、クライアント企業の経営課題想定から改善策の立案、提案書作成までを一貫して実践形式で行う事例研究や、そこへのフィードバックなどを通してブラッシュアップを図るトレーニングなどが行われる。