ウルシステムズ UL Systems
企業について
ウルシステムズは、戦略的ITコンサルティングを事業内容とする企業。
本社は東京都中央区。福岡に九州オフィスを置く。従業員数は約230人(2012年時点)
2000年7月創業。2006年にジャスダック市場上場。2011年10月3日に株式会社イーシー・ワンを経営統合。ULSグループとして持ち株会社化、主力事業をウルシステムズとして子会社化、現在の体制となる。
IT技術と業務分析・システム設計力により、クライアント企業のIT戦略立案と実行を支援し、健全なIT投資に貢献することを標榜する。
ビジネスを成功に導くシステム開発がうまくいかない原因は、「ビジネスとITのギャップ」にあるとの考えに基づき、経営とITのギャップを埋めるという信念のもとに中立・独立な立場でのITガバナンス強化の支援、コンサルティングを行っている。
単なる外部コンサルではなく、「戦略立案」「IT構築」「業務改革」を、現状分析に基づく戦略策定から、ビジネスモデル設計、システムの構築、新業務の現場への展開にいたるまでのトータルなサポートを実施していることが特徴。
特に技術力においては高い評価を得ており、日系大手企業のクライアントも多数抱える。
- 代表者漆原 茂
- 設立2011年(創業2000年)
- 所在地東京都中央区晴海 1-8-10トリトンスクエア
タワーX 14F
ウルシステムズの理念
以下にウルシステムズの理念と行動指針を引用する
理念
Innovation & Navigation
変える意志のあるお客様のためにウルシステムズの使命は、お客様に真の変革(Innovation)をもたらすことです。
そのゴールに向かい、私たちは常に最高の「戦略」と「技術」と「実行力」をもってお客様を導く(Navigation)ことを理念とします。行動指針
お客様のビジネスゴールを創造するIT
- 私たちは、発注側の支援に徹します。
ウルシステムズは常に発注側に立ってシステム開発を支援します。
開発案件の受託や自社製品の導入を目的とした恣意的なコンサルティングは一切いたしません。
お客様のチームの一員としてビジョンを共有し、中立・独立の立場からベンダーと相対してプロジェクトを成功に導きます。
- 私たちは、誰よりも高い技術力を持ち続けます。
ビジネスにイノベーションをもたらし、競合との差別化を可能にするのは最先端のテクノロジーです。
ウルシステムズは常に業界最高の技術力を持ち、お客様の課題に対して最適な解決策を示します。
自らが持つ情報やノウハウを積極的に発信し、IT業界の健全な発展にも貢献します。
- 私たちは、結果にこだわります。
いくら美しい戦略を描いても、実行できなければ意味がありません。
口だけのコンサルティングは百害あって一利なしです。
私達は技術力に裏打ちされた実現可能なプランだけを提案します。ウルシステムズコーポレートサイトより引用
ウルシステムズの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 2000年7月
- 漆原茂氏により創業。
- 2006年2月
- ジャスダック市場上場。
- 2011年10月
- イーシー・ワンを経営統合。
- 2013年11月
- 短期間でのクラウドサービス拡充を目的にエスキュービズムより一部事業を譲受ける。
ウルシステムズのサービス
- 戦略的ITコンサルティング
- White-eYe™:クラウド型DWHプラットフォーム
- ULFIRE®:インメモリーデータグリッド
- CEP/Streams:超高速リアルタイムデータ処理
- Hadoop:ビッグデータの分散バッチ処理
- Talend:クラウドデータ統合基盤
- Identity Manager:統合ID管理
- Caché:高性能オブジェクトデータベース
- Agile:基幹業務アジャイル開発
- 開発方法論と業務フレームワーク
ウルシステムズの求める人物像
ウルシステムズが求める人物像は、コンサルティングスキルとIT技術を併せ持ち、戦略的にITを活用できる人物である。
当然、ITに関して深い知識・経験を持ち、それを最大限活用できる能力が必要だ。
また、ITのプロジェクトではスキル・ナレッジだけでなく、チャレンジングなマインドがキーになる場合もあるため、ビジネス経験や技術力だけではなく、人柄、職業観、顧客思考、コミュニケーションスキル、論理思考力といった部分も面接では重視される。
ウルシステムズでのキャリアパス
同社ではCIO支援コンサルタント、テクノロジコンサルタント(アーキテクト)、業務分析コンサルタント、プロジェクトマネージャーなど、様々な分野でのキャリアを極めることができる。
ウルシステムズでのトレーニング
教育制度が充実していることも同社特徴のひとつ。
コンサルティング業務未経験者でもいち早くコンサルタントとして戦力化できるよう、入社後の初期研修制度が充実しており、コンサルタントとしてキャリアアップしていくための最適な環境が整えられている。初期研修以外にも、シニアスタッフによる勉強が頻繁(月2回~)に開催されている。こうした勉強会の中には、外部セミナー、有料セミナーで講師を務めるようなシニアスタッフによるものも多く、内容の充実度、レベルの高さなどから在籍社員からの評判も高い。
導入研修
新卒者は、三カ月に及ぶこの研修でビジネスマナーやシステム開発に必要な基礎スキルを学ぶ。
ITのプロに必要な基礎知識、スキル習得できるよう設計されたオリジナル研修。
キャリア採用者に対しては一カ月程度の導入研修を行っており、会社としての方針や考え方、ロジカルシンキングなどコンサルタントとしての基本技術、専門スキルを磨く研修を行っている。
自己啓発支援
能力開発補助制度の下、外部の研修やセミナーなどの受講費用の9割を補助している。(ただし、年間上限10万円)
ウルシステムズの社員の声
最先端かつ高度な技術力は同社の大きな特徴であり強みでもあるが、やはりそこに魅かれて転職してくる技術者は多い。
同社製品のひとつに「ULFIRE®」という高信頼分散データグリッドフレームワークがあるが、この開発リーダーを務めた社員もその一人である。
入社の理由、入社後の印象について、彼の言葉を以下に引く。
前職はウォーターフォール型の開発を踏襲し、既存のナレッジやノウハウを駆使してシステムの開発効率を上げていくタイプのレガシーなSIerでした。
その方針は、一つの経営戦略としては理解できます。
でも私にとっては、使っている技術に変化がなく、年を追う毎に新しい技術や方法論に挑んでみたいという思いが募るばかりでした。
そんなときに出会った当社は、まさに技術的に「とがった」企業という印象でした。
そして実際に転職してみて、その印象は間違いではないことを確信したのです。
入社後、すぐに大手証券会社の会計システム構築プロジェクトにリーダーとして入りました。
2年後には同じクライアントの債券の時価計算システム開発でPMを担いました。
その間に私が感じたのは、社内の隅々に、新しい技術を貪欲に取り入れ、従来の方法では考えられなかった成果を挙げようとする気運に満ちていることでした。
また、同社製品「ULFIRE®」開発のきっかけとなったプロジェクトについて以下のように語っている。
インメモリ・データグリッド技術は、従来のデータベース技術と異なり、データをメモリに展開することで、大量のトランザクションが発生した場合に起こりがちな『ディスク読み込みによる処理速度の低下』を防ぐというものです。
当時は国内にも海外にも参考となる成功事例がほとんどなく、実際の案件でこの技術を適用するには勉強と試行錯誤の繰り返しが必要でした。
日中は通常の開発業務に携わっているため、遅くまで勉強することも少なくなかったです。
家に帰ってからどうしても気になって、深夜まで試行錯誤することもありました。
でも、新しい技術を手にする嬉しさで、それほど苦労だとは思わなかったですね。
この時の努力が評価され、声をかけていただいたお客様と強固な信頼関係を築くことができました。
このプロジェクトは成功を収め、彼は現在、既に標準技術になりつつあるインメモリ・データグリッドの第一人者として、社内外で認知される存在となっている。
後にこの技術をフレームワーク化し製品化したのが、同社製品「ULFIRE®」である。
このプロダクト化についても「新技術に果敢に挑み、一つの成果として自社プロダクトに結実したことは、自らの成長の手応えでもありました。」とそのやりがいを述べている。
※引用は全てhttp://www.ulsystems.co.jp/recruit-career/realvoice_01.htmlより