フューチャーアーキテクト(フューチャー) 経営・業務・ITの三位一体で変革を支援するITコンサル
フューチャーアーキテクトは、エンジニア出身の創業者が立ち上げた組織を源流に、経営戦略の立案からシステム実装までを同一チームが一気通貫で担うアプローチを強みとして、金融・流通・物流・製造など幅広い産業の企業のDX推進に関わってきた。本記事では、企業の特徴や理念、沿革、主要なサービス内容、求める人物像、入社後のキャリアパスやトレーニング内容、社員の声、社会貢献・ESGについて整理する。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)とは
フューチャーアーキテクト株式会社(Future Architect、以下:フューチャー)は、2016年にフューチャー株式会社のITコンサルティング事業を継承して新設されたITコンサルティングファームである。経営戦略の立案から業務改革、システムの設計・開発・運用にいたるまでを一貫して手がけるコンサルティングサービスを、企業や官公庁に対して提供している。フューチャー株式会社グループの中核企業として、1,445名の従業員を擁する。
コンサル業界地図(領域別)
フューチャーアーキテクト(フューチャー)
- 日本IBM
- ガートナー
- キャップジェミニ
- シンプレクス
- Ridgelinez
- ビジョン・コンサルティング
- Re-grit Partners
- ストラテジーテック・コンサルティング
- SAPジャパン
- ウィプロ
- ULSコンサルティング
- ビジネスブレイン太田昭和
設立の経緯とグループとの関係
フューチャーは、フューチャー株式会社(現 持ち株会社)のITコンサルティング事業を継承する形で2016年4月に設立された。親会社のフューチャー株式会社は1989年11月、金丸恭文氏によって鹿児島県鹿児島市に設立されたITコンサルティングファームを源流とする。エンジニア出身の創業者が立ち上げたという背景から、テクノロジーを武器にした課題解決を事業の中心に据えた点は設立当初から一貫している。その後、東京への本社移転、株式上場(2002年、東京証券取引所第一部)、2007年の社名変更(フューチャーアーキテクト株式会社)を経て成長を続け、2016年に持ち株会社制へ移行した際、ITコンサルティング事業を担う事業会社として現在のフューチャーアーキテクト株式会社が新設された。現在の社名には「社会変革をプロデュースするアーキテクト(立役者)になる」という思いが込められている。
ビジネスの特徴
フューチャーのビジネスの特徴は、「経営・業務・ITの三位一体改革」を一気通貫で提供する点にある。経営戦略の策定にとどまらず、業務改革とシステム実装を同一のチームが担い、グランドデザインから要件定義・システム開発・運用保守まで伴走する体制を強みとしている。また、特定ベンダーやソリューションへの依存を排した中立の立場から、プロジェクトごとに最適なテクノロジーを選定する点も特徴のひとつである。
主要サービス領域はIT&戦略コンサルティングとソリューション・サービスの2軸で構成されている。前者では流通・金融・物流・製造・エネルギー・戦略・ビジネス・テクノロジーの各分野で支援を行っており、後者では独自開発のプロダクト群(金融機関向け「FutureBANK」「InfiniBANK」、アパレル向け「FutureApparel」、オムニチャネル向け「OmnibusCore」、AI-OCR「Future OCR」、脆弱性管理「FutureVuls」、メディア向けCMS「GlyphFeeds」など)を展開している。
近年の動向
近年はAIを活用したコンサルティングの強化に注力しており、2024年以降のトップメッセージでは「経営とAIをデザインする」をコンセプトに掲げ、「AI社会実装ナンバーワンカンパニー」を目指す方向性を明確に示している。金融領域では、クラウド型基幹系業務システム「InfiniBANK(次世代バンキングシステム)」の地域金融機関への導入が進んでおり、2026年1月にはSBI新生銀行への導入も発表された。また、2024年には経営・DXコンサルティングおよびエクイティ投資を手がける株式会社リヴァンプを連結子会社化しており、2025年2月にはこの経営統合を通じてDX戦略コンサルティング領域の強化と採用拡大を図る方針を発表している。
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代表者代表取締役社長:齋藤 洋平
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設立2016年4月1日(フューチャー株式会社よりITコンサルティング事業を継承)
※フューチャー株式会社(親会社)の設立は1989年11月 -
従業員数1,445名(2025年12月31日現在)
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所在地東京都品川区大崎1-2-2
アートヴィレッジ大崎セントラルタワー -
拠点数5拠点(本社・名古屋・大阪・福岡・鹿児島)(2026年5月時点の公開情報)
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フューチャーアーキテクト(フューチャー)の理念
以下にフューチャーのビジョンを引く。
お客様の経営とITをデザインして
未来を描き、実現するフューチャーは、ビジネスの本質を理解し、最新テクノロジーを駆使したITイノベーションをつうじてお客様の未来に新たな価値を創造することをミッションとしています。
企業経営にとって経営戦略、戦略に基づいた業務、業務を推進する情報システムは、いまや切り離すことはできません。経営戦略をシステムに具現化し、業務推進に貢献する戦略的なシステムを提供することで企業価値の最大化を図り、社会にイノベーションを起こしていきます。フューチャー公式サイトより引用
フューチャーアーキテクト(フューチャー)の沿革
以下にフューチャーの主な沿革を記載する。
- 1989年
- 金丸恭文氏によりフューチャーシステムコンサルティング株式会社(現 フューチャー株式会社)を設立。
- 1997年
- 米国カリフォルニア州サンタクルーズに現地法人Future Architect, Inc.を設立。
- 1999年
- 日本証券業協会への株式の店頭登録。
- 2002年
- 東京証券取引所第一部上場。
- 2005年
- フューチャーインベストメント株式会社を設立。
- 2006年
- 株式会社魚栄商店を連結子会社化。
- 2007年
- ウッドランド株式会社と経営統合。
商号をフューチャーアーキテクト株式会社に変更。 - 2011年
- FutureOne株式会社に中堅中小企業向けERP事業を継承。
- 2012年
- 株式会社ザクラ(現 東京カレンダー株式会社)がメディアサービス事業を継承。
- 2013年
- 株式会社eSPORTS(現 株式会社YOCABITO)を連結子会社化。
- 2014年
- フューチャーグループ内事業再編(事業分割)を行い、フューチャーインスペースへ社名変更。
- 株式会社マイクロ・シー・エー・デーを連結子会社化。
- 株式会社てんじく(現 ライブリッツ株式会社)を連結子会社化。
- 2015年
- コードキャンプ株式会社を連結子会社化。
- 2016年
- フューチャー株式会社に商号変更し持ち株会社へ移行。
フューチャーアーキテクト株式会社を新設しITコンサルティング事業を継承。 - 2017年
- 株式会社ワイ・ディ・シー(現 フューチャーアーティザン株式会社)を連結子会社化。
- マッチアラーム株式会社を連結子会社化。
- 2018年
- 株式会社ディアイティ(現 フューチャーセキュアウェイブ株式会社)を連結子会社化。
- 2019年
- イノベーション・ラボラトリ株式会社を連結子会社化。
- 2020年
- ジークスタースポーツエンターテインメント株式会社を設立。
- シンガポールに現地法人Future Global Design Pte. Ltd.を設立。
- 2022年
- ネイロ株式会社を連結子会社化。
- 2023年
- 株式会社キュリオシティを連結子会社化。
- 2024年
- 株式会社リヴァンプを連結子会社化。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)のサービス
IT&戦略コンサルティング
業種・テーマごとに専門のエキスパートがIT戦略パートナーとなり、経営戦略の立案から業務改革・システム実装までを一貫して支援する。支援領域は以下のとおり。
- 流通
- 金融
- 物流
- 製造・エネルギー
- 戦略
- ビジネス
- テクノロジー
ソリューション・サービス
ITコンサルティングの実績をもとに、テクノロジー実装力と業務改革ノウハウを集約した独自のプロダクト・サービス群を展開している。主なものは以下のとおり。
- FutureBANK(金融機関向け戦略業務系システム)
- InfiniBANK(フルオープンAPIを備えたクラウド型基幹系業務システム)
- FutureApparel(アパレル業界向け基幹プラットフォーム)
- OmnibusCore(オムニチャネル戦略支援データ連携システム)
- Future AI(AI活用コンサルティングサービス)
- LLM活用コンサルティングサービス
- Future OCR(AI-OCRプラットフォームサービス)
- Future IoT(IoT活用コンサルティングサービス)
- FutureVuls(脆弱性管理セキュリティサービス)
- Futurefraqta(現行システム可視化・分析ソリューション)
- GlyphFeeds(メディア向けクラウド型統合編集システム)
- Future Healthcare(医療・ヘルスケア向けDX・イノベーション支援サービス)
- PDM・PLMコンサルティングサービス
- 物流DXプラットフォーム(Future LOGI WCS/WES)
フューチャーアーキテクト(フューチャー)の求める人物像
フューチャーは、「多様なバックグラウンドを持つ人材が集まってこそ、より強い組織になる」という考えのもと、採用を行っている。これまでの経験や環境が異なる場合でも、同社のカルチャーへの共感とマインドの一致を重視する。
採用カテゴリにかかわらず、以下の姿勢を持つ人材を広く求めている。
- コンサルティングスキルとITスキルの両輪で顧客の経営課題を解決し、未来価値向上に貢献する意欲がある
- 難しいことや未経験のことにもひるまずに挑戦できる
- 自身やチームを成長させようとする向上心がある
- 最後まで諦めない熱意・バイタリティがある
フューチャーアーキテクト(フューチャー)でのキャリアパス
フューチャーには、決められたキャリアパスは存在しない。「グラデーションキャリアパス」という考え方のもと、各自が自身のキャリアを自由に思い描き、チャレンジを通して自ら道を切り拓いていくことが基本姿勢として掲げられている。
プロジェクトへのアサインは、これまでの経験やスキル、本人の希望を踏まえて決定される。プロジェクトの区切りごとにアサイン面談が設けられ、次のプロジェクトについてキャリアアップにつながる選択を本人と一緒に検討する仕組みが整っている。また、同一プロジェクトに一定期間以上関わったコンサルタントを対象に、希望するプロジェクトへのアサインを申し出ることができるフリーエージェント制度(FAP)も設けられている。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)のトレーニング
フューチャーでは、入社区分にかかわらず、段階的な育成プログラムが整備されている。
キャリア入社の場合、入社後約1週間をかけて同社のカルチャーやマインド、業務遂行に必要なルール・取り組みを理解するオリエンテーション(New Employee Orientation)が行われる。社内ネットワークの構築もこの期間に行われる。
その後はOJTを軸とした育成に移行し、新人とOJTリーダーの双方から月1回の定期報告を行う仕組みのもと、プロジェクトチームと教育チームが連携して成長を支援する体制が取られている。
OJT以外の学習機会としては、顧客のビジネスのあるべき姿を考え抜くための知識・スキルや、事実に基づいてプロジェクトを推進するための手法・考え方を、必要なタイミングで学べるカフェテリア形式のスキルアップ研修が用意されている。また、経営者やプロジェクトリーダー経験者がカルチャーやノウハウを伝授する勉強会も社内で行われているほか、1年の成果を自らプレゼンで振り返る「個人プレゼン」や、優れた成果を上げた社員に与えられる「海外研修・視察」の機会も設けられている。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)の社員の声
フューチャーでは、自分の目標やキャリアへの思いを発信すれば、それに応じた機会が開かれる環境があるとコンサルタントから語られている。銀行システム構築から海外向け新規事業、グローバル案件へと経験を広げた社員や、ITコンサルタントから採用担当へとジョブチェンジを果たした社員など、多様なキャリアパスを歩む社員の声からは、自ら道を切り拓けるカルチャーがうかがえる。
フューチャーで培ったITスキルや銀行業務の知識が大きな武器となっています。そこへ「海外」という文脈が加わったことで、自分のキャリア目標に向けてさらなる一歩を踏み出すことが叶い、充実した日々を過ごしています。
忙しい中でもプロジェクトのメンバーは私の声に耳を傾けてくれ、進みたい道を尊重してくれました。「採用チームでの活躍を期待しています。仕事も環境もガラッと変わって苦労もあると思いますが、もがきながらたくさん成長してください。」と温かい言葉で送り出してくれたのです。おかげで、私はコンサルタントから採用担当へのジョブチェンジに至ります。社員一人ひとりのキャリアパスや挑戦に対して背中を押してくれるカルチャーは、フューチャーの大きな魅力のひとつです。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)の社会貢献・ESG
フューチャーは、2006年に社会貢献団体フューチャー イノベーション フォーラム(FIF)を設立した。「イノベーションで人と社会を豊かに」をコンセプトに掲げ、次世代を担う子どもたちへの課題解決型のキャリア教育やコンピューティング教育のプログラムを企画・運営するほか、経営層や次世代リーダーを対象にビジネス課題を議論するセミナーやワークショップも実施している。
社員が自主的に活動に参画する体制が根づいており、2024年12月末時点でこれまでに開催したイベントは216回を超え、参加社員はのべ1,100名超、活動への参加時間はのべ約11万9,200時間にのぼる。業種・役職を越えた参加者同士のつながりが新たなアイデアやイノベーションのきっかけにもなるとし、社会課題の解決に向けた活動の好循環を目指している。
フューチャーアーキテクト(フューチャー)についてのFAQ
フューチャーの「一気通貫」とはどういう意味ですか?
フューチャーが掲げる「一気通貫」とは、経営戦略の立案から業務改革、システムの設計・開発・構築、さらに運用保守にいたるまでの全フェーズを、同一のチームが担うアプローチのことを指します。通常、戦略コンサルティングとシステム開発は異なるベンダーが担当するケースが多いですが、フューチャーでは「経営・業務・ITの三位一体改革」を一社で実行できる体制を強みとしています。グランドデザイン(基本構想・システム化計画)の策定から要件定義、開発、本稼働後のシステム継続改善まで伴走することで、戦略がシステムに具現化され、経営効果が実現されやすくなる点が特徴です。
フューチャーが金融業界で提供しているサービスの特徴は何ですか?
フューチャーは、全国30行を超える金融機関への導入実績を持つ金融機関向け戦略業務系システム「FutureBANK」を軸に、銀行の融資業務や営業支援の改革を長年手がけてきました。近年はさらに、クラウド型基幹系業務システム「InfiniBANK(次世代バンキングシステム)」の提供を推進しており、フルオープンAPIを備えたAI-Ready な構造で地域金融機関のDXを支援しています。2025年7月には島根銀行での稼働開始が発表され、2026年1月にはSBI新生銀行への導入も公表されました。また、生成AIを活用した融資業務支援(群馬銀行との共同開発)や、地域金融機関と連携した地域創生への貢献も注力領域のひとつとなっています。
フューチャーはどのような技術・テクノロジーを強みにしていますか?
フューチャーは、創業当初から大量トランザクションをリアルタイムで処理する「リアルタイムアーキテクチャ」を技術の核として追求してきました。この技術基盤は、DXやIoT・AIが求められる現代のシステム開発において有効性を発揮するとされています。また、世界中のエンジニアが開発するソフトウェアを評価・選定する独自の仕組み「Winner’s Circle」を通じて最新技術動向をウォッチし、プロジェクトごとに最適な技術を組み合わせる「テクノロジーの目利き力」も特徴のひとつです。AI・IoT・クラウド・セキュリティ領域のほか、レガシーシステムのソースコードを可視化・分析するソリューション「Futurefraqta」(特許取得済)など、独自開発のプロダクト群を複数展開しています。
フューチャーアーキテクト株式会社とフューチャー株式会社はどのような関係ですか?
フューチャーアーキテクト株式会社は、フューチャー株式会社の100%子会社であり、グループのITコンサルティング事業を担う中核企業です。フューチャー株式会社は1989年に設立されたITコンサルティングファームを起源とし、2016年に持ち株会社制へ移行した際、ITコンサルティング事業を新設子会社のフューチャーアーキテクト株式会社に継承しました。現在フューチャー株式会社は「ITコンサルティング&サービス事業」と「ビジネスイノベーション事業」の2事業を傘下に展開するグループ持ち株会社であり、フューチャーアーキテクトはその前者の中核を担っています。採用情報・採用サイトはフューチャー株式会社とフューチャーアーキテクト株式会社が共同運営する形式をとっており、入社後はいずれかの法人に所属する形になります。
フューチャーが「AI社会実装」に注力するようになった背景は何ですか?
フューチャーは2024年以降、「経営とAIをデザインする」をコンセプトとして掲げ、「AI社会実装ナンバーワンカンパニー」を目指す方向性を公式に示しています。この背景には、創業以来培ってきたリアルタイムアーキテクチャや技術の目利き力を、AI・生成AI時代に活かす経営判断があります。具体的には、2024年に全社員対象のAI認定プログラム(4段階の到達レベルを設定)を自社開発・展開し、コンサルタントのAI実装力の底上げを図っています。また、群馬銀行との融資業務における生成AI活用の共同開発(2025年11月)や、全国の金融機関へのAI-Ready型バンキングシステム「InfiniBANK」の導入推進など、顧客向けのAI実装支援を具体的な事業として拡大しています。
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