INTRODUCTION

近年、外資系企業だけではなく、日系事業会社からも熱い視線を送られるようになり、最も注目を浴びるキャリアのひとつとなった「ポストコンサル」。
ポストコンサルへこのような高いニーズが集まるようになった背景には、企業が直面する新しい課題の存在があります。
それをひも解くことで、今、企業がポストコンサルに何を期待しているのか、今後はどのような人材が求められるようになるのかが見えてきます。
ここでは、ポストコンサル採用のうち、近年に目立つパターンを8つに分類し、ポストコンサルに求められる役割をご紹介します。

ポストコンサルのキャリアの概要についてはこちらをご覧ください。

→「ポストコンサル」~今、企業が最も採用したい経営者人材~

女性社員のロールモデル
~今、ポストコンサルに求められる8つのこと⑥~

女性社員のロールモデル~今、ポストコンサルに求められる8つのこと⑥

これまで、オーナー企業新規事業海外展開を行う事業会社がポストコンサル採用を積極的に行っていることをご紹介してきました。
これら、ポストコンサルを求める企業の中で、特に女性のポストコンサル採用を加速させる企業が増えています。

優秀な女性の採用を課題とし、女性の経営幹部や幹部候補の採用を急ぐ事業会社は多く存在します。
外資系企業や大企業など、ダイバーシティの推進が求められる企業。
女性向け製品やサービスを提供するなど、女性の感性が必要とされる企業。
これらの企業が、採用ターゲットとして、女性のポストコンサルに注目しています。

女性のポストコンサル採用においては、経営スキルや、実績、経験はもちろんですが、それらとは別の視点で求められているものがあります。
それは"女性社員のロールモデル"となることです。

実際に、女性のポストコンサルを採用した企業からは、「彼女たちのスピーディかつ的確な仕事ぶりは、それを間近で見ている他の女性社員に大きな影響を与えている」という声が挙がっています。
業績達成への強いこだわりや、しっかりと考えられているキャリア形成、さらには結婚や出産というライフスタイルの変化に際しても、上手く会社の支援制度などを利用し、成果を挙げる姿が、周囲の女性社員に良い影響を与えているのです。

ロールモデルの存在は、女性の職場選びにおいて、とても重要な意味を持ちます。

多くの場合、女性は仕事と家庭の両立について悩んでいます。
結婚、出産、介護などのプライベートの変化によって、ワークライフバランスをとった働き方を求められることがあるためです。
このような中、ワークライフバランスよく働いている女性上司は、若手の女性社員の手本となり、社内で長期間働き続けられるという安心感を与える貴重な存在となります。

また、一人のロールモデルにより優秀な女性の採用に成功すれば、今度はその女性がロールモデルとなり、また新たな女性採用に成功するという、好循環にのることができます。
このように、女性社員のロールモデルとして活躍する存在は、企業にとっては女性採用の成否を左右する要素となり得るのです。

そのため、ロールモデルとなる女性は、採用セミナーやカジュアル面談などに引っ張りだことなっています。
実際、「ロールモデルとなる女性がいる」ということを理由に、複数社から内定が獲得している優秀な候補者が、その会社を選ぶというケースは珍しくありません。

一方、女性のポストコンサルにとっても、自身の存在が他の女性たちに良い影響を与えて、さらなる活躍を促すことは、大変喜ばしいことだと思います。
事業会社での女性ポストコンサルの採用が進むにつれ、より多くのロールモデルが生まれ、女性の活躍の場もますます広がっていくと考えられます。

著者/監修者

コンコード キャリアガイド編集部(著)

ビジネスリーダーのキャリア支援に豊富な実績を持つコンコードのコンテンツ編集チームです。独自のナレッジやキャリア設計法、転職市場の最新情報を、わかりやすくご紹介します。

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