キャップジェミニ Capgemini Japan
キャップジェミニ HPより
企業について
キャップジェミニ(Capgemini)はフランス発、欧州最大級のITコンサルティングファーム。本拠地はフランス・パリ。1967年にSerge Kampfにより、企業経営・データの分析などを手掛けるソジェッティとして創業された。1975年のキャップ社とジェミニ・コンピューター・システム社の買収、2000年のアーンスト・アンド・ヤング(コンサルティング部門)の買収等を経て、欧州最大級のコンサルティングファームに成長した。世界約50か国に展開し、グローバル全体で36万人以上のチームメンバーから成る。(2022年12月現在)
主にコンサルティング、デジタルトランスフォーメーション、テクノロジー&エンジニアリングサービスの4つをコアサービスとして提供している。
「戦略・デジタル・グローバル」を軸に、上流のコンサルティングから、ソリューションの提供まで一気通貫して実施できることが強みとなっている。
世界的なグローバル企業の顧客を中心にビジネスを展開しており、主要な顧客は自動車メーカーや銀行・金融機関、エネルギー企業、製薬企業、小売業者など。
日本法人であるキャップジェミニジャパンは2013年に開設され、虎ノ門に本社を構えている。
グローバルの規模を活かしたデジタルによる効率化を追求しつつ、各地域の特性に応じた柔軟なコンサルティングにより、日本企業の「真のグローバル化」に向けた支援を追求している。
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代表者代表取締役会長:殿村 真一、執行役員社長:保積 弘康
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設立2013年2月(日本法人である「キャップジェミニ株式会社」として事業所開設)
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所在地東京都港区虎ノ門1丁目23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー 22階
キャップジェミニの理念

以下にキャップジェミニの企業理念を引く。
VISION and MISSION
ビジョンとミッションキャップジェミニが貫く、「人にこだわり、成果にコミット」という信念
VISION
テクノロジーに関わるビジネス価値は、人を通じて具現化される
どんなにテクノロジーが発展しても、それだけでビジネス価値を生み出すことはできません。すべての出発点は 「人」です。お客様の事業目標の核心を捉え、その達成に向けた最適なソリューションを開発するエキスパートがいて初めて、価値を創出する機会が生まれるのです。キャップジェミニは人を起点とし、そこからテクノロジーに働きかけるアプローチこそが、お客様のビジネスに本当の変革をもたらすことができる唯一の手段だと確信しています。
MISSION
お客様のニーズに応える、もっともふさわしい方法は何か?
お客様の望む成果を発揮するビジネスソリューションや、ITソリューションをお客様と共につくり上げ、実践していきます。キャップジェミニは、お客様の組織改革や業務改善を最もふさわしい方法で実現していきます。私たちが
目指すのは、変化し続ける市場に瞬時に反応し、迅速な対応ができる組織づくりです。有効なテクノロジーを駆使したノウハウを提供することで、お客様の俊敏性と競争力の強化を支援します。 また、キャップジェミニでは 「コラボレーション」という文化を軸に、サービスを展開しています。なぜなら、当社のエキスパートとお客様が共に団結し、チームとして力を合わせて活動することで、より良い成果を上げることができるからです。そうした協調的なアプローチは単なる約束ではなく、お客様が当社に期待するサービスの核となっており、私たちはこれを 「Collaborative Business Experience®」と呼んでいます。お客様と密接で友好な関係を築くために有益なアプローチであり、私たちはお客様とのあらゆる接点でこれを活用しています。
キャップジェミニの沿革

キャップジェミニの沿革は以下の通り。
- 1967年
- Serge Kampfが企業経営・データの分析などを手掛けるソジェッティを創業。
- 1975年
- キャップとジェミニ・コンピューター・システムズという2つの大手ITサービス企業を買収し、21カ国に拠点を持つヨーロッパのリーダーカンパニーへ。グループ名をソジェッティからキャップジェミニ・ソジェッティに変更する。
- 1996年
- 社名をキャップジェミニに改称。
- 2000年
- アーンス ト・アンド・ヤングのコンサルティング部門を吸収合併し、社名をキャップジェミニ・アーンストアンドヤングに変更。
- 2013年
- 日本法人としてキャップジェミニ ジャパンを設立。
- 2015年
- アイゲート(米国大手IT企業)を買収。
- 2020年
- WhiteSky Labs、AltranTechnologies、Purpose、Advectasを買収。
- 2021年
- マルチブック社(日本)のSAPグローバルサービス事業を買収。
キャップジェミニのサービス

キャップジェミニ・ジャパンは、9つの専門チームで編成されている。豊富な知識と経験を有する専門チームが、状況に応じて連携しつつ、戦略、IT、エンジニアリングを融合した総合的なサービスを提供している。
インダストリー
【金融・保険】
保険業界コンサルタントが業務分析、ワークショップを通して、顧客のデジタル戦略イメージをプランとして策定したり、保険業界向けにアジア展開を支援。
グローバルでも日本でも、キャップジェミニの中核となる部門となっている。
【銀行】
サービスを通じて、銀行業界のデジタル戦略、市場系システム導入を支援する。異業種からの銀行ビジネスへの参入に伴い、大きなマーケットの変化が激しい。変化を捉えつつ、デジタル戦略の策定から、ソリューションの選定・導入・保守に至るまで支援している。
【テクノロジー・メディア・テレコム】
ファンクション
【金融コンサルティング
システムに関するコンサルティングだけではなく、その前段階となる戦略策定や事業計画の立案に関しても一気通貫でサポート。ITだけでなく、ビジネス全体のコンサルティングを提供している。
【製造&サービスコンサルティング】
製造業・サービス業向けのコンサルティングに豊富な実績を持つコンサルタントが戦略やビジネスモデルの策定から実装を支援する。欧州を始めとしたIndustry4.0/IoTに関する企業の取り組みナレッジが豊富にあるうえに、MIT(マサチューセッツ工科大学)とのデジタルトランスフォーメーションに関する共同研究もすすめており、グローバルで製造業・サービス業のクライアントの取り組みや変革をリードしている。
【キャップジェミニ・エンジニアリング】
キャップジェミニ・エンジニアリングは、2021年にエンジニアリング領域で世界をリードしてきたアルトラン社と、キャップジェミニのデジタルマニュファクチャリングの専門知識を統合した新ブランド。
55000人強のエンジニアや科学者のチームメンバーを30か国以上に在籍。航空、自動車、鉄道、通信、エネルギー、ライフサイエンスなど、さまざまな分野でサービスを提供している。
【SAP】
グローバルに展開する企業の課題である、ビジネスプラットフォーム標準化に特化したチーム。自動車・製造業・ハイテクの各セクターに注力している。
キャップジェミニはグループ全体で、約11,000人のSAP認定コンサルタントを育成しており、日本では約200名のSAPコンサルタントを有している。
【DIGITAL CUSTOMER EXPERIENCE (DCX)】
実践的なデジタルサービスの策定・実行をサポートしている。 カスタマーファーストの観点から、「ビジネス課題解決のためのデジタルビジネスプラン策定」、「顧客ロイヤルティに関するビジネスコンサルティング」、「ウェブ・モバイルAPPなどタッチポイントのサービスデザイン」および「データの分析モデル開発・インサイト抽出支援」、またこれらを実現するためのソリューション・基盤の活用・導入支援などを行なっている。
【TECHNOLOGY & IPA】
オートメーションの専門家がコンサルティングから ロボット開発、運用・保守まで 一気通貫のサービス提供を行う。グローバルで3000名以上のオートメーションの専門家を擁しており、日本では2017年よりサービス提供を開始。保険、製薬、自動車、自治体などの業種でコンサルティングや導入支援を展開している。
キャップジェミニの求める人物像

キャップジェミニでは、以下のような特徴を持つ人物が求められている。
- 柔軟な思考力を持っている人物
- 会社の成長とともに自らを成長させていこうという意欲がある人物
- グローバルでキャリア構築を目指す人物
- 論理的思考、仮説検証思考に基づき、情報整理、活用、問題解決に向けた提案ができる人物
- 状況や相手の思いに応じた行動・コミュニケーションができる人物
- 多様な文化のチームに属することに魅力を感じる人物 など
キャップジェミニは、多様性や包摂性を重視している。人種、性別、年齢、障がい、性的指向、宗教、出身国など、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用している。
キャップジェミニでのキャリアパス

キャップジェミニでは、以下のようなキャリアパスが用意されている。
- コンサルタント
プロジェクトの実行や顧客との関係構築を担当し、顧客企業のビジネス課題解決を担うポジション。 - プロジェクトマネージャー
顧客のプロジェクトを管理し、必要なリソースを確保して戦略を策定するポジション。 - アーキテクト
ビジネス要件に基づいてシステムのアーキテクチャを設計し、構築するために必要な技術戦略をつくるポジション。 - エンジニア
クライアントのアプリケーション、ソフトウェア、システムの開発、テスト、保守、アップグレードといった、開発ライフサイクルのさまざまな側面に関与するポジション。
上記のキャリアパスはあくまで一般的な例であり、キャップジェミニでは、個人の能力や希望に合わせたカスタマイズされたキャリアパスも用意されている。
技術や業務知識に特化したスペシャリストとしてのキャリアパスもある。
キャップジェミニのトレーニング

キャップジェミニでは、社員の能力開発や成長を促進するために、テクノロジーやリーダーシップなど様々な研修やトレーニングを実施している。
社員のスキルアップを支援する研修やトレーニングに積極的に取り組んでいることが、キャップジェミニの企業文化の一つの特徴である。
キャップジェミニでは入社後、自社に対する理解を深める研修や、コンサルティングファームで必要とされる基礎知識やビジネススキル、コンサルティングスキルを学ぶための研修が用意されている。
研修期間終了後は、OJTによる実践を中心に業務理解を培っていく。
キャップジェミニの社員の声

キャップジェミニで働く社員の意見を紹介する。人材育成に関する意識が高い社員が多く、自由に働ける環境がある、という意見が多かった。
以下にキャップジェミニの魅力を語る声を引用する。
キャップジェミニの良いところは「風通しの良いところ」
風通しの良いところです。パートナークラスの方がチームに入り、メンバーに具体的なアドバイスをしてくれることも多いので、そのなかで困ったことがあれば、パートナークラスの方にも直接意見を伝えることができます。マネージャーたちも下を育てようという意識が強いので、不満があれば、ちゃんと聞いてくれる習慣があります。
入社して、何が良かったか
自分の意思を持って自由に働けるところです。上司からこういうことをしてほしいと、具体的な指示を受けることはほとんどありません。お客様へ提供するサービス内容も、自分自身で考えます。それを上司が却下することもほとんどなく、むしろ、一緒になって考えながら 「こうやったらもっといいんじゃないか」とアドバイスをしてくれます。
そして、最終的にその提案をお客様が受け入れたどうかという結果だけを重視するのではなく、自分なりのビジネスシナリオが考えられたかを評価する企業風土です。結果ばかりで評価されると、どうしてもコンサバティブになりがちですが、プロセスにある本人の考えを尊重してもらえることで、社員は自由に働くことができています。
キャップジェミニの社会貢献・ESG
キャップジェミニの社会貢献活動やESG活動について、紹介する。
環境保護活動
2020年に事業活動のCO2総排出量を2015年比で30%削減した。
2025年までに事業活動のカーボン・ニュートラル化を達成し、2030年までにネットゼロ事業体となるという目標を掲げている。
社会貢献活動
キャップジェミニは、社員のボランティア活動を支援している。
例えば、地域のイベントや慈善団体の支援、障害者支援活動などに参加することができる。
寄付活動も積極的に展開している。
2017年には、創業50周年を記念して、社員やパートナーが運動を通じて寄付を集める『MoveFifty』という活動を展開した。
また、多様性と包摂の推進のため、LGBTQ+の支援や異文化理解教育、外国語学習支援なども行っている。
上記の活動は一例であり、キャップジェミニは持続可能な社会貢献活動に積極的に携わっている。