実行支援から戦略へ。
キャリアに迷った私の羅針盤となったコンコード
はじめに
今回の転職活動は、単に次の職場を探すための動きではなく、自分が今後どのような仕事をしたいのか、どのような環境で成長したいのかを改めて見つめ直す時間でもありました。現職での経験を通じて、実行支援の面白さや難しさを実感する一方で、より上流から経営課題に向き合いたいという思いが強くなり、戦略コンサルティングを軸に選考を進めることにしました。
転職を考えた背景
当時の仕事では銀行向けのITコンサルティングに携わり、海外拠点の勘定系システム刷新や決済系システムの国際規格対応など、実行支援寄りのプロジェクトを経験しました。
現場に近い立場で、要件の整理や関係者間の調整、納得感のある着地を作ることにやりがいを感じる一方で、そもそも何をどう変えるべきかという戦略の部分には十分関われないもどかしさもありました。特に、パッケージシステム導入を前提とした刷新の中で、各拠点から多くの追加要件が上がってきた経験を通じて、もっと手前の段階から全体像を描く仕事をしたいという思いが強まりました。
また、職場環境の変化も大きなきっかけでした。会社の中で自分の声が十分に届かないと感じることが重なり、このまま同じ環境にとどまるのではなく、自分の力をより適切に評価してくれる場所を探したいと思うようになりました。
エージェント探しでの苦悩
社会人2年目が終わろうとしていた時、当時のファームにおいてかなり長くアベイラブルの状態になっていたことに加え、事業の将来性が不透明だったことから、自身のキャリアを守るため、長くとも1年後までには転職していなければならないと思うようになりました。そこで複数のエージェントの方と面談させていただきましたが、ある方は非常に楽観的で、別の方はかなり悲観的であり、どの見立てを信じるべきか迷うことも多くありました。
そのような中で、今回の転職でお世話になった杉森さんとお会いし、「戦略ファームにおいて選考は当然難しいものになるが、内定獲得が不可能なわけではない」というお話をいただきました。これは、当時の私が感じていた感覚と近いものであり、現実的でありながらも前向きなスタンスに強く共感しました。何より、私の状況や考えを丁寧に受け止めたうえで伴走してくださる方だと感じ、「この人であれば、少なくとも悔いを残すことなく転職活動ができる」と確信したのを覚えています。
選考を通じて感じたこと
今回の活動では杉森さんに非常に献身的に支援いただきました。メールや電話でのやり取りだけでなく、模擬面接や選考に関する悩み相談まで含めて包括的にサポートいただいたことで、不安の大きい時期も一人で抱え込まずに進めることができました。選考が進む中でも適切なタイミングで励ましや整理をしていただき、精神的にも非常に支えられました。そうした伴走があったからこそ、最後まで前向きに走り切れたと感じています。
さらに、面接対策の過程でコンコードの独自資料の閲覧を何度も繰り返し、自分でも実際にケースを解いてみることで、ケース面接への対応力を着実に高めることができました。最初は不安の方が大きかったものの、繰り返し取り組む中で、ケースを単なる暗記や型ではなく、相手との議論として捉えられるようになったことも大きな収穫でした。
選考では、戦略コンサルティングの面接らしく、ケース面接とビヘイビアの両方で論理性と対話力が問われました。最初は、自分の経験が戦略ファームで通用するのか不安が大きく、特にケース面接では本当に力が足りているのかと何度も考えました。ただ、実際には面接官との議論を通じて、自分がこれまで現場で培ってきた経験や英語力、そして相手の問いに対して考えながら答える姿勢が評価されていると感じる場面が多くありました。
印象的だったのは、ケースでは単に正解すること以上に、相手とどれだけ深く議論できるかが重視されていたことです。フェルミ推定や市場規模の推定では、最初から完璧な答えを出すことは難しくても、仮説を置き、問い直し、相手のフィードバックを受けながら考えを修正していくことが大切でした。最終面接では、知識の多さよりも、パートナーと対話しながら自分の頭で考え続けられるかが見られていたように思います。
転職活動を通じて得たもの
今回の転職活動を通じて、最も大きかったのは、自分のコミュニケーション能力や思考力が、少なくとも市場では十分に評価されうるものだと確認できたことです。現職では評価されづらかった部分もあり、自分に根本的な欠陥があるのではないかと悩んだ時期もありました。しかし、複数のファームで最終面接まで進み、議論を楽しむ姿勢や、相手と対話しながら考えを深める力を評価してもらえたことで、自分自身への見方が少し変わりました。
また、留学や英検一級の勉強、現職での経験、アベイラブル期間に読み込んでいた戦略や経営に関する本など、これまで別々に見えていた経験が、今回の転職活動を通じて一つにつながった感覚もありました。苦しい時期に積み上げてきたものが、ようやく次のキャリアに結びついたと感じています。そしてその過程において、杉森さんに一貫して伴走していただけたことは、本当に心強いものでした。
おわりに
今回の転職活動は、精神的にも体力的にもかなり大変でしたが、振り返るとやり切ったと言える経験になりました。結果として、第一志望だったトップ外資戦略ファームを含む複数の戦略ファームからオファーをいただき、自分が本当に行きたいと思える環境にたどり着くことができました。ここまで進めたのは、自分の努力だけでなく、的確な助言と温かい伴走で支えてくださった杉森さんのおかげでもあり、改めて感謝しています。
今後は新しい環境で、これまでの経験を活かしながら、より高い価値を出せる人材になれるよう努力していきたいです。
担当キャリアコンサルタントより

N様の第一志望だった外資戦略コンサルファームから無事に内定を獲得されることとなり、大変嬉しく思っております。
N様には、半年間にわたり伴走させていただきました。
非常にお若いながらも、ご自身の将来のキャリアについて、非常に真剣で戦略的なお考えを持っていらっしゃり、良い結果を得るための努力は惜しまないという姿勢に、感銘を受けておりました。
非常に努力家で、私との面接練習や実際の面接を通じて得られた学びや気づきを、その次の面接では必ず反映するという姿勢によって、今回の素晴らしい結果を掴み取られたと考えています。
悩みのあった時期も乗り越え、見事ご自身の理想への一歩を踏み出されたこの経験は、N様のキャリアや人生にとって、非常に大きな財産になると確信しております。そして、新たなキャリアをスタートされるN様を心より応援しております!
エージェント選びにも迷われていらっしゃった中、私を信じてお任せいただき、本当にありがとうございました。また新たな仕事のお話を聞かせていただくことを、心より楽しみにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
エグゼクティブコンサルタント
杉森 智之 略歴
東京大学文学部卒業。デロイト トーマツ コンサルティング(現:合同会社デロイト トーマツ)に新卒入社後、組織・人事コンサルティング(採用・育成・人材活用・人事M&A等)を中心に多数のPJを担当し、自社の採用活動にも従事。
ご相談者のキャリア設計に真摯に向き合い、一人ひとりの持つ可能性を最大化したいという想いでコンコードに参画。




