考えうる様々なポストコンサルキャリアを全て検討したうえで、納得のいく転職を実現
これまでのキャリアと転職のきっかけ
新卒で大手日系企業(いわゆるJTC)の情報システム部門に約10年間在籍した後、データサイエンスの可能性を感じ、総合系コンサルティングファームのテクノロジー部門へ転職しました。そこでは、データサイエンスやAI関連のプロジェクトに従事し、約5年間を過ごしました。その後、テクノロジー領域に加えてビジネス面への関心が高まったことから、別のコンサルティングファームで新産業創出を支援する部門の立ち上げに参画し、約5年在籍しました。
担当業界への支援に一定の区切りがついたこと、約10年にわたるコンサルティング業界での経験による刺激の減少、そして年齢が40歳を超えたタイミングであったことから、「新しいチャレンジができる最後の機会かもしれない」と思い、転職を決意しました。
新しいテクノロジーや新産業への興味関心が強く、次のキャリアは漠然と「VC」または「スタートアップ」が良いのではと考えていました。
情報収集と方向性を決めるまで(転職活動開始~3カ月)
これまでの転職では明確な目的があったため比較的スムーズでしたが、今回はキャリアの方向性に迷いがあったため、まずは情報収集から始めることにしました。
手軽な手段として、LinkedIn経由で連絡のあったエージェント数社と面談してみることにしました。転職市場のトレンド把握などの情報収集として一定の意義はありましたが、正直あまりお薦めしません。たとえば、希望していないコンサルティング業界を強く推されたり、選考辞退後のフォローがなかったり、将来を見据えたキャリアアドバイスが皆無だったりと、案件誘導の色が強い対応が目立ちました。もちろん中には良質な案件を紹介してくれるエージェントもいます。実際その中の1社は最後までお付き合いし、紹介してもらった企業から内定をもらいました。
受け身の姿勢では非効率だと思い、ポストコンサル転職に強みを持つコンコードと他1社にWebサイト経由でコンタクトしました。他社は私の希望に沿った案件をただ紹介するのとコンサルティングファームを強く推奨するばかりで、LinkedIn経由のエージェントとあまり変わりませんでした。転職エージェントはどこも同じだと辟易していたところ、コンコードの髙木さんは違いました。髙木さんは、将来的な市場価値を高めるためにどんなキャリアが望ましいかを一緒に考えてくださり、非常に信頼できる存在でした。さらに、VCやPEファンド経由でスタートアップのCXOや経営幹部ポジションの可能性も幅広く探ってくださり、他のエージェントとは一線を画す提案と姿勢に感銘を受けました。その結果、次のキャリアにおいて重視すべき方向性を以下の3点に定めることができました。
- テクノロジーを活用した業界課題・社会課題解決に貢献できること
- スピード感と手触り感のあるスタートアップ環境
- 経営やマネジメントの経験を積めること
応募から内定まで(4カ月~6カ月)
方向性が定まってからは、あとは具体的に選考を進めていくだけでした。内定時に比較できるように複数社を同時に受けていたこともあり、週に3、4回面談や面接が入ることもありました。さすがに少し負荷が高くなりましたが、各社を比較しながら進めることができ、結果的に良かったと思います。選考中は、企業分析や進め方に関する具体的なアドバイス、各社とのコミュニケーションなどの細やかなサポートに加え、ちょっとした相談にも親身に対応していただけたのは、現職を続けながら多くの選考を受ける私にとって非常に心強い存在でした。
最終局面では、少々問題もありました。案件や提案内容の比較という観点で複数のエージェントを利用することは有益だった一方で、別のエージェント経由でも内定がでた際は注意が必要です。他のエージェントに関しては自社案件に決めてもらいたいという意図が見え隠れし、条件提示を控える、明らかに恣意的な意見を伝えてくるなど、候補者視点に立っていない対応が見受けられました。結果として、こちらの意図が選考企業に正確に伝わらず、条件を揃えてフラットに比較することができませんでした。この点に関しては、エージェントは信頼できる1社に絞った方が良かったと強く感じました。
最後に
最終的にテクノロジー系のスタートアップ3社から内定をいただき、条件面・カルチャー面で最もフィットする転職先を選ぶことができました。単なる案件紹介にとどまらず、私のキャリアに真摯に向き合い、長期にわたって丁寧に伴走してくださったコンコードの髙木さんには、心から感謝しています。満足のいく結果を得られたのは、間違いなく髙木さんのご支援のおかげです。転職を検討されている方には、ぜひ髙木さんをおすすめしたいと思いますし、将来またキャリアを見直すことがあれば、迷わずご相談したいと考えております。6カ月という長期にわたるご支援、本当にありがとうございました。
担当キャリアコンサルタントより

事業会社やコンサルなどで多様なご経験をお持ちで、かつデータやテクノロジー領域にも明るい方でしたので、本当に様々な選択肢がありました。
まず全体としてどういった可能性があるのか、一緒に全て洗い出していって、一つ一つPros Consをディスカッションで煮詰めていったことをよく覚えています。
クレバーでかつフランクな方だったので、毎回お話するのが私としても楽しい時間でした。最終的には3つの転職軸を定めることができ、素晴らしいオファーも獲得されました。
微力ながら、より良いキャリア構築のお役に立てて、私としてもとても大きな意味のある転職活動のご支援となりました。
新天地での益々のご活躍を楽しみにしております。今後とも末永くよろしくお願いいたします。
主席エグゼクティブコンサルタント
髙木 月人 略歴
サッポロビールに新卒で入社。経営戦略や財務IR業務に従事し、役員表彰など多数受賞。NPOにて海外教育ボランティアも経験。その後VCファンドのマネジメントを経て、ベネッセのCVC部門にて投資や事業開発、業務提携を推進。また、複数のスタートアップ等でアドバイザリーに就任した後、コンコードに参画。