ブランズウィック・グループ インタビュー

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製薬企業などの巨額M&Aや海外の巨大ユニコーン企業の日本進出、はたまた日本企業の海外展開など、ビジネスが大きく動いている陰で、プレーヤーを「コミュニケーション」の視点から支え、重要性をますます高めているブランズウィック・グループ。 同グループは、ロンドンで約30年前に創業され、現在はヨーロッパ、北米、アジア、中東、アフリカなどに合計23のオフィスを構え、1000人超の国際的なプロフェショナルが企業のステークホルダーへのコミュニケーションやエンゲージメントを支援しているグローバルトップファームです。 今回のインタビューでは、なかなか知ることができないコミュニケーションファームの取り組みと日本での今後の展開について、同社の佐藤陽一郎ディレクターに伺いました。

外交官、投資銀行を経てブランズウィックに参画された佐藤氏。 過去にはトップ戦略ファームからスカウト(選考ではなく、入社の申出)を受けるほど、ビジネス全般への理解が深い方です。 コンサルティングスキルを活用しビジネスの世界地図を変えていくような挑戦をしたい方に、ぜひご一読いただきたいインタビューとなりました。

#1 外交・金融の経験から生まれた、ブランズウィック参画への想い

CEG 大野本日はお忙しい中、ありがとうございます。まずは佐藤ディレクターの今までのキャリアについてお伺いできますか?

Brunswick 佐藤Dありがとうございます。私は、大学卒業後、外務省に9年間、総理官邸に2年間、合計11年、国家公務員として仕事をさせて頂きました。
その後、投資銀行であるゴールドマン・サックス証券で政府渉外の仕事を2年勤めたのち、昨年、ブランズウィック・グループに初めての東京のメンバーとして参画しました。

CEG 大野外交官、ゴールドマン・サックス証券での政府渉外とも、興味を持たれる方がいらっしゃると思いますので、もう少し教えていただいてよろしいですか。

Brunswick 佐藤Dそうですね。外務省時代は経済貿易関連と安全保障の仕事に携わる機会を頂きました。
前者ですと、例えば、入省直後に世界貿易機関(WTO)での多国間貿易交渉を担当しましたし、その後も、日本とEUの経済連携協定(EPA)に向けた交渉や、日本企業の海外展開支援を担当しました。

安全保障の関連ですと、私がパキスタンに駐在した2009年から2011年にかけては、テロがあった時期であり、ウサマ・ビン・ラディン殺害もございました。パキスタンの安定は地域や国際社会の平和と安定の鍵であるとの観点から、日本はパキスタンへの経済支援を実施してきており、当時、私も日本の外交官として現地で仕事をしていました。

ブランズウィック佐藤D

その後、外交の世界から離れ、今度は全く別の金融の世界に入りました。ご案内のとおり、ゴールドマン・サックスは、日本を含む世界各地で様々な金融サービスを提供しています。

私が勤務していた2016年から2018年にかけて、米国でトランプ政権が誕生したり、英国でBrexitが決まったり、アジアでは北朝鮮の弾道ミサイル問題が深刻化するなど、世界経済や金融情勢に影響を与える出来事が多くありました。

アジア情勢や政策動向をウォッチするものとして、金融ビジネスや政策・規制などに関わる社内外の方々と仕事をする機会に恵まれたこともいい経験となりました。

CEG 大野ありがとうございます。
そうしたご経歴の佐藤様がブランズウィックにジョインされたのはなぜなのでしょう?

Brunswick 佐藤D幸いにも、外交や金融の双方で、世界で活躍する日本企業の方々や世界と向き合う日本人の方々とご一緒させていただく機会がございました。

そんな中で、ビジネスでのシーンでも、また、文化的な場面でも、日本の企業や日本人の方々が、自らの価値観や考え方を十分に世界の人々に伝えきれていない場面を目にすることもありました。

自分自身も、コミュニケーションで苦労してきた経験があったせいか、その側面から、日本の企業と世界をつなぐお手伝いができれば、あるいは、もっと言ってしまえば、日本と世界をつなぐことをビジネスの現場でお手伝いできればと思ったのが、ブランズウィック参画の動機のひとつかもしれません。

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#2 インバウンド、アウトバウンドの双方で高まるコミュニケーションの戦略的意義

CEG 大野そうなのですね。
ブランズウィックさんはグローバルで有名ですが、日本だとあまり知られていないですよね。海外の方だと、「戦略コンサルというと○○○」「投資銀行といえば○○○」というのと同じように「コミュニケーションはブランズウィック」という感覚をお持ちの方が多いようですが。

Brunswick 佐藤Dそうしたイメージを持っていただいているのであれば、大変ありがたいことですね(笑)。
ブランズウィックはもともとロンドンで約30年前に始まり、現在はヨーロッパ、北米、アジア、中東、アフリカなどに合計23のオフィスを構え、企業のステークホルダーへのコミュニケーションやエンゲージメントを支援しています。

企業のステークホルダーと言うと、かつては直接の消費者ないしお客様だけだったのかもしれません。しかし、資本市場が発展するとともに、インターネットやSNSなどを通じて、企業の動きが世界に情報として広がり、株価に影響を与える状況が現出しています。企業が考えるべきステークホルダーの種類も多様化、複雑化していることが弊社にとって、逆にチャンスとなり、企業様をサポートさせていただくということがあると思います。

CEG 大野そうなのですね!その中で、日本での活動も活発化しているということで、日本でどんなことをやっていらっしゃるのか、具体的にお伺いすることはできますか。

ブランズウィック佐藤D

Brunswick 佐藤Dアウトバウンド、インバウンンドともにあります。

アウトバウンドでは、たとえば日本の企業がアメリカの企業に対するM&Aを進める時に、その企業様にとって重要なステークホルダーを捕捉しながら、買収の目的は何なのか、どのような目的を持ってアメリカ市場に進出しようとしているのかということを、アメリカの投資家や、あるいは顧客、消費者の皆さん、場合によっては米国政府に対して、メディア等を通じて効果的なメッセージを打っていくお手伝いをしています。

インバウンドというのは、外国企業が日本に進出するっていう事例も珍しくなくなっている中で、日本の消費者、メディアに対して効果的なメッセージを発しながらビジネスを発展させていきたいというニーズがさらに増えてきており、弊社がメディア対応を含めて、ステークホルダーへのエンゲージメントをお手伝いさせていただくというサービスです。

たとえば、2017年に日本に進出したオフィスシェアのサービスを提供されているWeWorkさん。弊社はWeWorkの最初のメディア対応や政府へのエンゲージメントをアドバイスさせていただきました。WeWorkは、すでに東京で8つのオフィスを構え、横浜、大阪、福岡など全国的にも展開されています。

CEG 大野日本のサービスも順調に伸びているという状況でしょうか。
実は貴社の資料も軽く事前に拝見したのですが、誰でも知っているとても大きな会社さんを数多くクライアントにされてらっしゃるのですね。

Brunswick 佐藤Dはい。お蔭様で昨年、日本関連のプロジェクトは、合計24案件ございました。この数は今後も伸びていくと思います。

その理由の一つは、先ほど申し上げたこととも絡みますが、日本の企業の皆さまが本当にグローバルで活躍する時代が来たことが大きいですね。
逆にいえば、高齢化社会が進み、国内市場が長期的には縮小せざるを得ないという構造的な問題に直面し、世界市場に出ていく覚悟が今まで以上に求められている時代に突入したと言ってもいいのかもしれません。海外への日本企業のM&Aも、昨年、史上最高レベルを記録したという点にも表れているとおり、グローバルで活躍せんとする日本企業を、クロスボーダーのコミュニケーションの面でサポートするニーズがますます高まっています。

ブランズウィック佐藤D

もう一つの理由は、日本が世界からより注目される時代になってきており、インバウンドのニーズも高まっていることですね。
今年は、日本が令和という新しい時代を迎え、G20やラグビーワールドカップを開催します。すでに日本への外国人訪問は3千万人を超え、来年はオリンピック・パラリンピックが開催され、2025年大阪万博、それに続くIRカジノなど、外国の方を惹きつけるイベントが続きます。

のみならず、日本の不動産の価値、通貨や金融市場の安定性、本当に多くの方が日本の社会のあり方とか文化に共鳴・共感していただいて、会社、ビジネスがこちらに展開する事例も増えてきていますし、今後もますます増えていくと思います。
日本のマーケットはユニークで、言語やカルチャー、ビジネスのクオリティサービスのレベルの高さ、また、行間を読み取るハイコンテクスト・カルチャーなど、そうしたところに弊社のサポートニーズがあり、そのような需要はさらに高まっていくと考えます。

私たちは今までもハイレベル・ハイクオリティなサービスをしてきた自負はあるのですが、より現場でお客様に寄り添ってサービスしていくために東京に常駐するコンサルタントを置くべきと弊社経営陣が判断し、より多くの日本のお客様や日本市場に入ってくる外国企業のお客さまのお手伝いをできる体制を整えています。

CEG 大野今、まさに日本がホットということなのですね。
サービスに入るのは、M&Aの場面がやはり多いのですか?

Brunswick 佐藤Dそうですね。お陰様で、弊社は世界中のお客様から頼りにしていただいており、グローバルやアジア地域のM&Aコミュニケーション分野で過去10年ほど通算でリーグテーブル首位を頂戴しています。

ただ、世界の政治、経済、社会が相互に影響しあい、テクノロジーにより情報や金融のグローバリゼーションがさらに進み、世界はより一層複雑化するとともに緊密化してきています。それ伴い、弊社のサービスも多様化していきているのが実情です。

M&Aがどちらかと言うと意図して起こる局面であるのに対し、弊社が以前よりサービスさせていただいたものとして、意図しないで起こる危機への対応もございます。

たとえば最近で言えばサイバーセキュリティの攻撃を受けたとか、アクティビストが買収を試みてきたとか、あるいは油田事故を起こしたとか、そのような危機っていうのは企業様にとってしょっちゅう起こるものではないですよね。そんな中で弊社が知見、経験を持っている中でアドバイスさせていただくというサービスもありまして。

CEG大野

CEG 大野なるほど、企業のコミュニケーションニーズに合わせ、サービスの幅も広がるということですね。
「どんなシチュエーションでも取り組む」という守備範囲の広さは、弊社の大口取引先でもある戦略コンサルティング業界とも違うい印象を受けるのですが、貴社の違いはコミュニケーションの専門性や時期の長さという理解でよろしいでしょうか?

Brunswick 佐藤D戦略コンサルティングと近いところはあるかもしれませんが、一番の違いは、最後まで一緒にやりきるという点かもしれません。
作った戦略を実行していくのは弁護士の先生方だったり、投資銀行のバンカーだったりすることもありますが、コミュニケーションは相手あっての話ですから、弊社は実行支援を含めて全体を見ながら現場までお供するコミュニケーション・アドバイザーと自負しています。

例えば日本企業が外に出ていく場合、成功するのにはプロダクトがいい、素晴らしいというのは前提に過ぎなくて、それだけじゃマーケットは獲れないと理解しています。規制や他の業界、メディアなどが複雑に絡むる中、どんな発信力を使い、どうすればビジネスで勝てるかを、本当に現場でデリバーしていく仕事ですので。とはいえ、ビジネスコンサルティングの頭の使い方はとても役立ちますね。弊社内でもビジネスコンサル出身者がグローバルで活躍しています。

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#3 ダイバーシティに富む、一流のコンサルタントたち

CEG 大野すごく幅が広く複雑で、専門性も必要とされる仕事だと思うのですが、そんなブランズウィックにはどんなメンバーが揃っているのでしょうか?

Brunswick 佐藤D弊社で働くプロフェッショナルは、すごく多種多様なバックグラウンドを持った人間が多いですよ。経営層から見ると、昨年就任したグローバルCEOは米国のオバマ政権の元財務副長官です。また、弊社のアドバイザーには、世界銀行の元総裁、WTOの元事務局長がいます。プロフェッショナルメンバーにも、元弁護士、元投資銀行家、元戦略ファーム、元ジャーナリスト、また、デザイナー出身の者など、多種多様な人間が在籍しています。

CEG 大野世界的に超一流なメンバーが揃っている印象ですね。

Brunswick 佐藤Dお客様にとって何が本当の課題か、どういう世界を見ているのか、といった複雑で可能性がある課題をゼロ―ベースで考え特定していく作業はすごく難しいですが、やりがいがあります。

そのようなお客様の課題に応えるべく、弊社はグローバルなプロジェクト・チームを組成します。チームづくりに際して、どのような強みやスキルを持つコンサルタントが必要かはケース・バイ・ケースで変わります。お客様に寄り添い、弊社の専門的な知見や専門家をオーダーメイドで組成して取り組んでいくというのが弊社のスタイルです。すごく難しいですけど、チャレンジングでやりがいのある仕事です。

CEG 大野そうしたメンバーの方々が、実際のところどんな働き方をしてらっしゃるのかお伺いしていいですか?仕事の難度が高いと、相当激務なのではないかと心配してしまうのですが・・・

ブランズウィック佐藤D

Brunswick 佐藤Dそうですね。コンサルティングファームですのでお客様第一主義というのは大前提としてあると思います。

ただし、誤解して頂きたくないのは、弊社のサービスの本質的なところは、何か物をたくさん売るといった類ではなく、求められているのは、むしろアドバイスの戦略性や質、それによって受けるお客様の感動、そうしたすごく見えにくい部分だったりするということです。

そうしたインパクトを生み出すためには、長時間働くスタイルは不適切と考えています。最高のインパクトにつながる優れたパフォーマンスは、むしろ、質のよい睡眠をとったり、食事のバランスをきちんと取ることが必要だと個人的には思っています。その視点から、弊社もすごく時間の使い方をケアしています。

CEG 大野そうなのですね。先ほど、考える幅を広げることがコミュニケーションコンサルティングでは重要ということでしたが、そのために皆さん、どんなインプットをされているのでしょうか?何か自己啓発というか趣味というか、もしかしたらスポーツかもしれないのですが・・・・何か、うちではこんなことをやっているメンバーがいて、実は仕事にも生きているといった例を教えていただくことはできますか?

Brunswick 佐藤D私自身のことを申し上げますと、趣味と言うほどではないですけれども、最近、茶道のお稽古を始めました。

CEG 大野茶道??

Brunswick 佐藤Dジャパニーズ・ティー・セレモニーですね。そのお稽古を受けています。

20代から30代にかけて、ニューヨークやパキスタンなど海外での生活や、あるいは、外務省やゴールドマン・サックスでの仕事を通じて、世界各国の方々と一緒に仕事をする経験に恵まれました。そんな中で、日本人にもかかわらず、日本の文化のことをよく知らない自分が恥ずかしいなと思ったこともあり、2年ほど前にご縁をいただき、茶道の稽古を始めました。

例えば弊社が支援するお客様の中には、大英博物館やルーブル美術館といった一流の美術館や文化活動を行っている財団様がいらっしゃいますし、プロジェクトによっては、NGOの方々をはじめとした文化活動に勤しむ方々と一緒になることなどもございます。そのようなときに直接役立つというと言いすぎかもしれませんが、私自身が日本人として日本の文化や芸術に触れる経験は、文化に関連する案件でお客様をサポートをさせていただく際の糧になっていると思います。

弊社にはビジネスプロフェッショナルだけではなくて、デザイナーとか、デジタルの専門家とか、あるいはアートの専門家も世界中のオフィスに抱えているので、本当に幅広いことをやっており、それがお客様の世界を少しずつ創造することにつながっていると信じています。

どんな会社であれ、色々なおもしろい趣味を持った方がいると思います。弊社の場合は、そのような経験が結局はコミュニケーションやエンゲージメントといった、人との交わりに焦点を当てた活動の中で活きてくるのが特徴かと思いますね。

弊社には、各人の個性を伸ばすことを尊重するカルチャーがあるので、個人のそうのような活動とビジネス・プロフェショナルとしての仕事を両立させることを応援しています。趣味だけでなく、例えばセミナーに参加したり、いろいろな業界の方と親交を深めたり、社外の方とつながることに意識的に取り組んでいます。

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#4 グローバル・ワン・ファームを育む社風とトレーニング

CEG大野

CEG 大野ここまでのお話、とても面白く伺わせていただきました。
すごく幅が広く複雑で、さまざまなバックグランドの方が参画されているとのことですが、
新しくコンサルタントとしてジョインされた方について、そうしたプロフェショナルに育てていく方法論というか、トレーニングのようなものはあるのでしょうか?

Brunswick 佐藤Dはい。そうしたサービスを提供するために、入って来られる方に大きく2つ提供しています。

1つの柱は、グローバル・ワン・ファームとしてクライアントに貢献するための、カルチャー面でトレーニングしていただく機会です。
グローバル・ワン・ファーム、ワン・ファーム・カルチャーで活躍していただくため、たとえばアジアであれば年に1回、社員全員が集まり研修に参加したりするなど、イベントを通じてコミュニティとしての一体感、絆を育むトレーニングを提供しています。

CEG 大野アジア全員が集まっているのですね!前回はどこで実施されたのですか?

Brunswick 佐藤D去年は9月に、北京で開催されました。私も参加しています。
弊社は、現在、アジア地域では北京、上海、香港、シンガポール、インドのデリーにオフィスを構えています。前回は北京で、約3日間行われました。市街や文化施設の見学を通じてスタッフ同士の交わりを深めると同時に、クライアントサービスを更に向上させるべく、アジアのお客様は最近どういう課題で困っているのか、ブランズウィックはどのようなサービスを提供すべきか、そのためにはグローバル・ワン・ファームとしてどのように進化すべきかといったテーマの下、ワークショップで話し合いました。

もう一つのトレーニングの機会は、弊社のお客様が世界各地で、ビジネス経済、社会、政治といった様々な分野の複雑なイシューや課題に直面している状況で弊社がアドバイスすることが期待されていることから、いろんな分野の知識を学ぶことが期待されています。コーポレート・ファイナンスを含めたビジネス関連の知識やメディア対応などコミュニケーションに特化したトレーニングなど、「ブランズウィックカレッジ」という研修プログラムを提供しています。

CEG 大野そうしたものまで揃っているのですね。
これから貴社にジョインする方は、そうしたグローバルチームで仕事をしていくことになるのでしょうか。

Brunswick 佐藤Dそうですね。弊社の東京チームに参画する方は、東京でのビジネスの強みを持った方と想定されるので、優先としては東京中心にインバウンド、アウトバウンド双方のプロジェクトに参加いただき、コンサルティングで活躍していただきたいと思っています。

同時に、弊社は、メンバーの機動性を大事にしながらグローバルに活躍していくキャリアを応援するカルチャーを持っています。たとえば日本企業が北米やアジアで危機に遭った時に、支援に入っていただくこともありますし、もっと長期で考えますと、たとえば東京で数年働いた後に、たとえば香港や北京、サンフランシスコやロンドンで働くという社内転勤や一時滞在も珍しくありません。そのような経験を通じて、グローバルに活躍できる能力を伸ばして頂きたいと思っています。

CEG 大野とても魅力的なカルチャーですね!

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#5 日本と世界で活躍したいという情熱をお持ちの方、ぜひ門をたたいてほしい

CEG 大野最後に、これから東京でのビジネスを拡大するにあたって、どんな方に参画してほしいというのをお伺いできますか。

CEG大野

Brunswick 佐藤D定型的に、このような方にという考え方はしていません。先程申し上げたとおり、弊社のコンサルタントの経歴は多種多様です。その意味では、色々な分野や業界の方から入っていただきたいと思っています。

それを申し上げたうえで思うのは、お客様に対して様々な側面からサポートさせていただくという意味で、物事をゼロベースで考えることを厭わず、お客様やアドバイザーとの話し合いやコンサルタント同士の議論を楽しめる方に来ていただけるといいですね。

同時に、東京のチームに参画していただいたあと、しばらく経てば、アジア、欧州、北米など、世界各地で活躍できる機会もございますので、グローバルに活躍していきたいという思いをお持ちの方も歓迎します。

また、日本で参画される方であれば、日本のことをさらに知って、日本のお客様、あるいは日本市場でいろいろ課題を抱えているお客様を支援したいという情熱をお持ちの方に来ていただけたら、弊社という仕事場を楽しんでいただけるのかなと思います。

CEG 大野なるほど。そうなのですね。
普通、コミュニケーションコンサルというと求人要件のイメージとして「リサーチ会社経験者」が挙がることが多いのですが、今日お話をお伺いすると、求める人材像は、「専門性がありグローバル性があり、かつ優秀なジェネラリストでもあり」ということですよね。何かとても広い印象を受けますね。

Brunswick 佐藤Dそうですね。間口はすごく広いです。

もう一つ付け加えると、ジェネラリストでもあると同時に、専門性を高める点でも弊社はコンサルタントをサポートしています。

たとえばESGの分野であったり、サイバーセキュリティの分野であったり、あるいは規制対応の分野であったり。個々人の専門性を長期に大事に伸ばしていただきたいという思いを会社として持っていますし、それをサポートする案件へのアサインメントや経験を奨励しています。

最後に、アントレプレナーシップをお持ちの方ですね。東京チームは現在4名体制です。これからさらに成長していくスタートアップのような会社とも言えます。積極的にビジネスを創り、クライアントの課題解決に貢献したいという情熱をお持ちの方を歓迎します。

そうした方は、ぜひコンコードさんにご相談していただきたいです(笑)。

CEG 大野ありがとうございます(笑)。

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編集後記

ブランズウィック・グループ インタビュー

我々が今回、ブランズウィック社にインタビューのお願いをしたのは、「まさに超一流のプロフェッショナルがグローバルで活躍されていて、そのようなオプションをコンコードのご相談者に伝えたい」と考えたことが大きな理由でした。
また、実は佐藤様とは外交官時代よりお付き合いさせていただいておりますが、当時よりビジネスパーソンとして優秀なだけでなく、お人柄も尊敬できる方でした。
インタビューを通じ同社の魅力と佐藤様のお人柄が少しでも伝わりましたら、嬉しいです。

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佐藤 陽一郎 | Yoichiro Sato 【Director - Tokyo】佐藤 陽一郎 | Yoichiro Sato 【Director - Tokyo】

2018年ブランズウィック・グループ入社。
2016年から18年までゴールドマン・サックス証券で政治情勢分析、規制対応に従事。
2005年外務省入省、日本企業支援、WTO貿易交渉、日EU・EPA交渉、パキスタン駐在に従事。2013年から15年まで内閣総理大臣秘書官付を務めた。
早稲田大学、東京大学、コロンビア大学国際公共政策大学院卒業。防衛庁安全保障懸賞論文長官賞受賞。日米学生会議参加、日本アスペン研究所主催小林メモリアル・ソクラテス・プログラム参加。

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