クニエ、チュニジアでAI画像診断支援の実証実験開始
クニエは2022年11月、米国のスタートアップ企業、DeepTek Inc(以下、DeepTek)とともにチュニジアでAIによる画像診断支援の実証実験を開始したことを発表した。この実験ではチュニジアの肺疾患領域をリードするAbderrahmen Mami Hospitalの協力のもと、DeepTekが提供するAI画像診断支援ソリューションを活用することによる結核等の肺疾患の関する医師の診断制度向上や医師業務の効率化及び高度化の効果を検証する。
開発途上国では、医療体制の未整備による本来助かるはずの命がうしなわれることが多いのが現状である。特に、医師不足は深刻であり、開発途上国において医療が十分に受けられない大きな要因となっている。世界的に放射線科医は不足しており、結核罹患率が高いアフリカでは特に深刻であるため設備投資のみでは医療サービス向上につながりにくい。AI技術を活用した画像解析を診断の補助として導入することは放射線科医の業務効率化、誤診削減の大きく2つの効果が期待できる。DeepTekは肺画像に特化したAi画像診断ソリューションを開発しており、診断結果をカルテに記録する機能も搭載されているため、医師の業務負担軽減も期待される。また、チュニジアはアフリカ諸国の中でも医療サービスが高く、デジタル化に対しても意欲的な国だ。チュニジア保健省のサポート受け、Abderrahmen Mami Hospitalにて実際の患者の肺画像データを活用してDeepTekのAI画像診断支援ソリューションの実証を行う。この実証実験でクニエは、チュニジア保険省、Abderrahmen Mami Hospital、DeepTekなどとの調整およびプロジェクト全体のマネジメントを行う。