PwCが課題解決型ソートリーダーシップ「未来を拓く日本企業のグローバル戦略」を発表
PwC Japanグループは2023年3月、クライアントへの実態確認に基づいた課題解決型のThought Leadership(TL)「未来を拓く日本企業のグローバル戦略」を発表した。2022年に調査・公表した「日本企業のグローバル戦略動向調査2022-2023」で明らかになった様々な経営課題を掘り下げ、グローバルに展開する日本企業の経営幹部に直接調査する実態確認を通じ、中長期に企業価値を向上させるための対策等について俯瞰的に考察した。
このTLは「トランスフォーメーション(ガバナンス改革を含む)」と「地政学リスク(中国市場の不確実性)」というテーマで構成される。気候変動や自然災害、未知の感染症リスク、地政学リスク等、ビジネスを取り巻く環境が激しく変化する中、各国の規制やルールも日々変化している。
外部環境の変化に対応するためには、変化に先んじて適応する事業ポートフォリオの入れ替えやグローバルに広がる経営体制の再編が必要となる。さらに、多様な価値観を生むグローバル人材の獲得などに取り組む必要性を受け、多くの日本企業が抱える諸課題に対応することが望まれており、今回のTLではその実現に向けてのヒントを探っている。
また、中国市場についても解説している。中国は現在米国との貿易摩擦の増大や台湾有事リスクといった潜在リスクを抱えている。台湾有事を軸としたリスクが顕在化すれば既存ビジネスの経済は困難になる。また、サプライチェーンの再構築も必要となるうえ、決済システムの代替策への備えも不可欠だ。巨大な内需を有し、距離的に近い一方多くのリスクを抱える中国との向き合い方をシナリオとインパクトの2つの分析と豊富な図表を交えて多面的に対策を示した。