NTTデータ経営研究所、世界2例目となるスマートシティ国際規格 ISO37106のレベル4認証を名古屋で取得
NTTデータ経営研究所は、NTTアーバンソリューションズ株式会社が手掛ける「名古屋市東区東桜一丁目エリア(以下、東桜街区)」において、スマートシティ運用モデルに関する国際規格である「ISO37106」について、世界で2番目となる「レベル4」認証(BSI認証)を取得したことを発表した。
「ISO37106」とは、スマートシティに関するISO規格のひとつで、スマートシティ戦略策定および管理運営プロセスを評価する国際規格である。特に、「ビジョンが明確」「ひと中心」「デジタル活用」「オープンで協調的」なまちづくりであることの成熟度が評価される。BSIによる評価レベルは1から5まであり、レベル3以上でBSIのkitemarkが付与される。現在承認されている最高レベルはレベル4であり、取得しているのはこれまで韓国の世宗市のみであったが、今回の東桜街区のレベル4認定で世界で2例目となる。今回のレベル4取得にあたっては、「成果が測定」されていることが求められ、株式会社NTTデータ経営研究所はひと中心の持続可能な地域づくりの観点から認証取得の包括的サポ―トを行った。
東桜街区が評価されたポイントは、以下の3つである。
(1) シティビジョン
東桜街区では「時間と空間からの解放」というビジョンを掲げ、「入居者専用ラウンジ」「屋上テラス」を準備し、混雑状況がアプリやサイネージで可視化されたABWを実現するという価値提供することを目指している。「施設稼働率」というKPIを作成し、「入居者専用ラウンジ」「屋上テラス」の認知と混雑状況に応じた利用案内の環境提供により、施設稼働率とともに施設満足度も向上している点が評価された。
(2) リーダーシップ、ガバナンス、アカウンタビリティ
トラブル対応において、即座に責任者にエスカレーションされ、対策を迅速に立案・実行し、テナントなどののステークホルダーとのミーティング等を通じて真摯に解決に努めた点や、ステークホルダーインタビューでも高い満足度、信頼感が確認できた点が評価された。
(3) ベネフィットデリバリー(便益/価値の提供)
ステークホルダーとの定期ミーティングや街アプリの「気づき投稿」等、デジタル活用による多様なチャネルから要望やニーズを収取し、改善活動を実施する事で満足度向上に寄与していることやAIカメラで監視することにより安心全の向上に寄与している点などが評価された。