NTTデータ経営研究所、「ひと中心のソーシャルデザイン」を本格展開
株式会社NTTデータ経営研究所では、1人ひとりのwell-beingを大切にした社会の実現に向け、取り組みを進めてきた。2023年3月、正式に「ひと中心のソーシャルデザイン」に関するコンサルティングサービスを本格始動することを発表した。また、それに先行し、「ひと中心」の考え方や実現プロセスを整理するとともに各分野・領域におけるアイデアをソートカタログ「“ひと中心のソーシャルデザイン”のすすめかた」としてまとめた。今後、全国各地のフィールドから“ひと中心のソーシャルデザイン”を本格的に推進する。
これまでの日本の地域・社会づくりは経済性や効率性を重視することで地域社会を発展させてきた。しかし、物質的豊かさの反面、地球規模での気候問題に加え、所得/地域/ジェンダーといったさまざまな格差、人口減少や少子高齢化等、日本の生活を揺らがす課題が山積している。「課題先進国」と呼ばれる日本が当たり前ではない未来の見通しに対峙する鍵は「ひと」への注目にあるとする。今後は誰一人として生活者が取り残されることなく社会の持続性とwell-beingの向上とを両立して追求する「ひと中心」のソーシャルデザインへの転換が必要だ。
NTTデータ経営研究所は「ひと中心」の実現に向け生活者起点、「ともに」視点の2つを共通軸として社会づくりの各プロセスを「ひと中心」の取り組みに転換していくことで「ひと中心のソーシャルデザイン」を推進することが重要だとする。この推進の具体的方針をソートデザイン「”ひと中心のソーシャルデザイン”のすすめかた」としてまとめた。”ひと中心のソーシャルデザイン”はどの分野・領域においても実践可能であり、このカタログでは教育や自治体、格差是正、団地暮らし、歩行空間、レジリエンス、科学技術、仕事の8つの分野において”ひと中心”の視点に立つと顕在化する論点と目指すべき方向性についてまとめている。NTTデータはこの”ひと中心のソーシャルデザイン”推進にあたり地域のWell-beingの可視化、ひと中心地域づくりISO、地域未来デザインラボ、行動デザイン・ナッジ、人間中心テクノロジー、ひと中心のEBPM等のサービスを展開している。