MRI、豪GHD社と中東のエネルギートランジション分野で連携
株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、2023年7月、GHD Global Pty Ltd(以下、GHD)と中東のエネルギートランジション分野の連携に関して、協力覚書を締結したことを発表した。本覚書を通じ、MRIはGHDと連携し、中東地域の地域への次世代燃料戦略に関するコンサルティングや日系企業へのビジネス支援を行う。
世界全体でエネルギートランジションの進行が予想され、水素等の次世代燃料の需要が今後さらに高まることが予測されている。産ガス・産油国を有する中東地域は再生可能エネルギーの導入ポテンシャルとCO2貯留キャパシティを兼ね備え、次世代燃料の供給の中心となるポテンシャルを秘めている。中東地域のエネルギー戦略は世界的影響が大きいといえる。2023年11月にはドバイでCOP28の開催が予定されており、中東地域ではカーボンニュートラルに向けた取り組みが加速している。
今回の連携事業は、MRIの知見とGHDの経験と知見を互いに共有し、中東地域でのエネルギー戦略の転換に関する新たなビジネス機会創出に向け行われた。MRIはこれまでエネルギー分野の政策立案に関する知見やノウハウ、日本企業のネットワークなどを蓄積してきており、GHDは中東での受注実績やエネルギー分野におけるグローバルリソースの調達力及びエンジニアリング能力などを有している。MRIとGHDは、中東のエネルギートランザクション分野事業において、主に中東地域政府や日系企業のクライアントを対象に次世代燃料戦略に関するコンサルティング、脱炭素技術の導入支援、本邦企業の脱炭素ビジネス支援において連携を開始する。今後は、エネルギートランザクション分野の政策立案及び人材育成の支援や中東におけるエネルギートランザクション分野の情報発信等にも注力していくことを目指している。