マッキンゼー、学校現場での「主体的・対話的で深い学び」の実践に向けたレポートを公表
マッキンゼーは、日本の教育現場における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた仕組みづくりのための活動報告書を公開した。
昨今の日本の学校教育においては、子どもたちが新たなスキルを獲得する必要性が強調されている。実際、2017年に学習指導要領が改訂され、「主体的・対話的で深い学び」が重要視された。しかしながら、日本の教員は新しいスキルを実践する頻度が低く、社会の期待に応える体制が整っていないと指摘されている。
マッキンゼーはこの問題に対処するため、2022年から日本の学校教育での「主体的・対話的で深い学び」の実現にむけた活動を行っている。本稿では、2023年度における同社の活動内容が報告された。
報告書では、日本の教育現場における2つの課題が提示された。第一に、「主体的・対話的で深い学び」を実現するためのフレームワークが無く、教員の知識に依存している実態が挙げられる。第二には、教員自身に学びを創造する土台となるスキルの不足が挙げられた。
報告書では、それぞれの課題に対するマッキンゼーの取り組みが解説されている。
マッキンゼーは、今後も学校現場の支援を加速させる予定であり、教員の問題解決スキル向上等に向けた支援を通じて各自治体内の影響を拡大していくという。