コーン・フェリーとFORTUNE誌が『世界で最も賞賛される企業 2023』を発表
コーン・フェリーが米ビジネス誌Fortuneと毎年共同で実施する『世界で最も賞賛される企業(World's Most Admired Companies)2023』を発表した。全業界トップは16年連続アップルとなり、日本企業ではトヨタ自動車が全業界の36位にランクイン。
調査はFORTUNE1000とGlobal500企業、および米国以外の主要企業が対象であり、約15000名の企業経営幹部、社外取締役、業界アナリストがアンケート調査に参加している。業界ランキングの決定において評価される項目は以下の九つである。1)才能のある人材を引き付け、維持する能力、2)経営幹部の質、3)コミュニティと環境に対する社会的責任、4)革新性、5)製品またはサービスの品質、6)有益な企業資産の活用、7)財務健全性、8)長期投資価値、9)グローバルにビジネスを行う上での効果。企業は各項目0~10でスコア評価される。
2023年全業界(オールスター)トップ5は以下の通りだ。
1. Apple
2. Microsoft
3. Amazon.com
4. Berkshire Hathaway
5. JPMorgan Chase
今年のランキングは優れた人材を惹きつけ、育成し、定着させている企業が躍進する結果になっている。「世界で最も賞賛される企業」のエグゼクティブの2/3が、既存社員のリスキングとアップスキリングまたは新たな能力を備えた人材の採用を最大の人事課題ととらえている。調査対象企業の経営幹部および役員の66%が将来の見通しに対する最大の課題を「重要なスキルを持つ人材の不足」としている。これは技術革新のペースや顧客行動の変化、政府の施策等よりも上位となった。また、エグゼクティブの77%が、自社が年に一回以上戦略的人員計画を実施していると回答するなど、人事育成についても体系的であることが分かった。