EY、2023年第4四半期のIPOに関する調査結果を発表
EYは、2023年第4四半期におけるIPOに関する調査を行い、その結果を発表した。
調査によると、世界市場では1,298件のIPOが行われ、総額1,232億米ドルを調達した。2023年の調達額は2022年より3分の1ほど遅れているが、件数では米国とEMEIA(欧州・中東・インド・アフリカ)で増加している。
好調な経済状況にもかかわらず、公募増資は多くの先進国市場で低調に推移している。注目度の高いIPOの売り出し価格割れや、株式投資家によるメガテクノロジー株への固執を背景に、新規上場意欲が減退しているという。
セクターごとに見ると、製造業セクターと消費財セクターにおいて活発な動きが見られた。テクノロジーセクターは、件数では減少傾向にあるものの、調達額において2023年のIPOを牽引した。
2024年に向けた展望として、IPO復活はマクロ経済状況の改善にかかっており、IPO候補企業には機会に備えた準備が必要であるとされている。