EY、早期に成果を生み出せるマネージャーの条件を特定
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)は世界で13,000人超の組織・人財領域を専門とするEYピープル・アドバイザリー・サービスが立教大学田中聡助教と共同で実施した「管理職のマネジメントに関する調査」の結果を発表した。
今回、明らかになった主要ドライバーは以下の通り。
【成果を上げているマネージャーに共通したマネジメント行動】
・スタート前ダッシュ:着任前に組織のビジョンを描き、将来の上司から合意を得る
・臨機不変:周囲の意見を聞きすぎず、たとえ反対されても自らの方針を曲げない姿勢を貫く
・人知れる努力:着任前後は、マネジメント業務以外の現場業務も積極的に引き受け、周囲からの信頼を獲得する
【成果を上げている組織カルチャー】
・連帯感のある組織:仲間意識が強く、方向性が決まればトップスピードで物事が進む
・周到な準備を重んじるカルチャー:アジャイルに進めるよりも、周到に準備し、組織間で連携しながら進めていく
・情報の透明性:情報の透明性が十分に担保され、個々のメンバーが自ら意思決定できる
この調査は、日本企業9社の管理職層16名に対するインタビューと日本の企業・NPO等に所属する1040名の管理職層に対するインターネットでのアンケートを通じて行われた。個々のネジメント行動や所属組織の環境、支援と当該管理職の成果との関係を明らかにすることが目的。これにより主要ドライバー一つ一つが成果に寄与するだけでなく、着任前後といったタイミングに応じて実施することでより効果的に成果をあげられることが分かった。加えて、マネージャーが短期的な成果にとどまらず、中長期的に成果を上げ続け、組織の持続的成長を実現するためにはメンバーの育成を通じて組織力を強化することにより、マネージャー自身のキャリア充実を図ることが重要だと示唆された。