BCG、AIと企業のKPIに関するレポートを発表
ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、MITスローン・マネジメント・レビュー誌と共同で、AIと企業のKPI(重要業績指標)に関するレポートを発表した。
KPIは、企業の売上の成長やオペレーションの効率性などの目標の進捗を測るために用いられる。調査結果から、策定にAIを用いている企業は3分の1にとどまる一方で、AIを活用した企業の9割がKPIの改善を実現したと分かった。
加えて、策定にAIを活用している企業は、従業員同士の協働の機会の増加や将来のパフォーマンス予測の有効性の向上など、多くのビジネス上のメリットを享受していることも明らかになった。
レポートでは、AIにより高度化されたKPIを「スマートKPI」とし、以下の3つのスマートKPIについて解説している。
・説明型KPI(過去と現在における出来事の洞察を提供する)
・予測型KPI(将来のパフォーマンスを予測する)
・規範型KPI(パフォーマンスを最適化する行動を提案する)
さらに、レポートではスマートKPIの価値を向上させるためのステップも提示している。BCGは、KPIの改善のみならず、KPIのあり方自体の再考が求められているとした。