大阪大学ベンチャーキャピタル OSAKA University Venture Capital Co., Ltd.

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社について

 企業について

国立大学法人大阪大学(以下、阪大)のベンチャーキャピタル。2014年12月、文部科学省「官民イノベーションプログラム:実用化に向けた官民共同の研究開発の推進」(国立大学に対する出資事業)により設立された。

同社では、国から阪大への出資金の一部と民間企業からの出資金を元に官民ファンド(投資事業有限責任組合)を設立し、そこから阪大の研究成果を活用したベンチャー、阪大と企業のジョイント・ベンチャー(※2)に対して投資を行い、事業化と事業支援を行っている。
阪大の産学連携本部等と連携しながら、阪大や他の国立大学発のベンチャー企業に投資を行っているほか、日本の国立大学発のシーズを扱う海外ベンチャー企業も投資対象としている。
投資領域はディープテック(※1)全般で、阪大は医学部、工学部の研究成果が豊富であるという背景があることから、投資先は創薬、医療機器などのライフサイエンス系が6割超を占める。

大学発のスタートアップは、大学の最先端の研究成果を事業に反映させることができるだけではなく、経済的にイノベーションをもたらすことが期待されており、注目を集めている。『令和4年度大学発ベンチャー実態調査』(経済産業省)によると、阪大は第5位で、多くのスタートアップを創出している。
一方で、スタートアップへの投資は東京に集中しているという現状もある。同社は、公益社団法人関西経済連合会、一般社団法人関西経済同友会などと連携・協力しながら、経営人材の発掘・育成支援、経営人材を大学発のシーズやベンチャーにマッチングさせることによる事業化支援、研究成果の社会実装に向けた活動支援も行っている。
更に、経営人材の確保・育成に向けて、起業人材のコミュニティ形成、イベント開催、起業案件の紹介を行っている他、研究成果をもとに起業家を目指す人に対して、業務委託による資金支援も行っている。

(※1)ディープテック:社会課題を解決して私たちの生活や社会に大きなインパクトを与える科学的な発見や革新的な技術のこと。その分野は広く、人工知能(AI)、量子コンピュータ、クリーンエネルギー、ゲノム編集、ナノテクノロジー、IoT、センサーなど、多くの技術があてはまる。

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
OSAKA University Venture Capital Co., Ltd.
  • 代表者
    清水速水
  • 設立
    2014年12月22日
  • 所在地
    大阪府吹田市山田丘2番8号 テクノアライアンス棟3階

大阪大学ベンチャーキャピタルの理念

大阪大学ベンチャーキャピタル(略称OUVC)は、大阪大学の目指す「社会変革に貢献する世界屈指のイノベーティブな大学」のビジョンの基、大学の研究成果を社会実装し、豊かな未来社会の実現に向け挑戦しています。

投資方針

インキュベーション/ハンズオン支援

大阪大学ベンチャーキャピタルは、「大阪大学や他の国立大学発ベンチャー」の創出、発展に向けたシームレスなサポートを行っています。

・大阪大学共創機構との連携
OUVCは大阪大学共創機構と連携しながら、大阪大学の研究成果の事業化にとどまらず、事業化候補の発掘、イノベーション人材育成、起業支援(インキュベーション)、イノベーション・エコシステムの構築等に積極的に取り組み、大阪大学の発展およびベンチャー支援を通じた地域経済の活性化に貢献しております。

投資分野

「大阪大学及び他の国立大学の優れた研究成果や事業性のポテンシャルを有する分野」と「市場の成長が見込まれるとともに日本が注力すべき分野」の組み合わせにより、創薬・医療サービス、機械・材料・製造、環境・エネルギー、情報通信を重点投資分野として設定しています。

投資スキーム

起業前の段階から経営者候補探索や事業計画策定などの事業化を支援する「インキュベーション投資」、大学と企業との共同研究の成果をベンチャーによって事業化することを支援する「オープンイノベーション投資」、既存の大学発ベンチャーへ投資することで民間資金の呼び水となることを目的とした「大学VB投資」、これら3つのスキームにより研究成果の社会実装化を支援しています。

・インキュベーション投資
大阪大学及び他の国立大学の研究成果を活用したスタートアップ・ベンチャーの事業化を支援。(技術シーズの発掘からハンズオン支援を前提にマイルストーン投資を実行)

・オープンイノベーション投資
大阪大学及び国立大学と企業との共同研究から生まれるジョイント・ベンチャーの事業化を支援(大学の研究開発力と企業の開発力及び経営力、販売力の経営資源を幅広く活用)

・大学VB投資
既存の阪大初ベンチャー及び他の国立大学発ベンチャーの事業化を支援(他の出資者やベンチャーから要請があった場合に積極的に支援して成長を促進)

投資検討プロセス

投資検討プロセスは、以下のとおりとなります。

1 案件発掘
大阪大学共創機構等との連携により、投資候補先となる案件の発掘を行います。

2 各種調査・協議・社内検討
投資候補先を選定後、財務・マーケティング等の各種調査、大学研究者・外部有識者等へのヒアリング、協調投資を検討している場合はベンチャーキャピタル、事業会社等との協議を踏まえ、社内検討会議を行い、支援・投資委員会への案件付議を決定いたします。

3 支援投資委員会・取締役会
支援・投資委員会では、投資の可否につき審査が行われ、その審査結果を踏まえた取締役会決議によって投資を決定いたします。

4 投資実行
支援・投資委員会、取締役会の決議内容に基づき投資を実行します。

大阪大学ベンチャーキャピタルの沿革

2014年
阪大の100%出資により設立
2015年
OUVC1号ファンド設定(総額125億1,000万円)
2019年
阪大の研究者と起業家候補のマッチングプログラム「TSUNAGU」の提供開始
2021年
OUVC2号ファンド設定(総額106億5,000万円)
2022年
国立大学の研究成果を活用したスタートアップを対象としたインキュベーションプログラム「OUVC Launch Support(OLS)」を開始
2022年
国立大学の研究成果を活用したスタートアップの創業/参画を目指す個人に活動資金(最大月額50万円)を提供するインキュベーションプログラム「Pre OUVC Launch Support(Pre OLS)」を開始
2023年
阪大とともに、アメリカ・シリコンバレーに大学発スタートアップ創出の連携拠点を開設。カリフォルニア大学バークレー校発のスタートアップアクセラレーター「Berkley SkyDeck」とパートナー契約を締結
2023年
スタートアップ創業前から事業化までを継続支援するEIR制度 「OUVC-EIR」を開始

大阪大学ベンチャーキャピタルのサービス

インキュベーション投資

国内外に投資機関とも連携しながら、立ち上げ初期のスタートアップやベンチャーに対して、事業計画立案、経営者探索、資本政策立案などの運営を支援する。

大学VB投資

大学発のシーズを事業化して活動する既存ベンチャーに対して、資金提供を行う。

オープンイノベーション投資

大学の研究成果を企業が保有する記述・ノウハウを活用して社会実装をする投資を行う。

大阪大学ベンチャーキャピタルの求める人物像

新規事業開発や投資業務の経験のある人物、また阪大の研究者・関係者、関連企業と協働し研究成果の事業化を考えることができる人物であることが必要とされる。
マインドとしては、大学の研究シーズを活用して起業するため投資業務を学びたいと考えている人や、ベンチャー企業の経営に興味を持つ人等とフィット感がある。
バックグラウンドとしては、創薬や工学系(特に理系分野の博士号取得者)、或いは経営企画・財務部門での経験、大手企業での新規事業の立ち上げ経験、コンサルでの経験などを有する人物が求められている。

大阪大学ベンチャーキャピタルのトレーニング

阪大学部生・院生のインターン受入れの実施。2025~2026年を目途に、学生・大学院生の新卒採用に向けた検討を開始。

大阪大学ベンチャーキャピタルの社員の声

一般的なVCは既存のベンチャーへの投資が中心である一方、OUVCは研究シーズを研究者とともにゼロから事業化する投資に力を入れている点が他社にない魅力となっている。将来起業を考えている場合は、ベンチャーの経営を学ぶ機会にもなる。

OUVCに入ることを決めたのは「大阪大学にはたくさんのシーズがあるものの、経営人材がいないことが課題となっている。もしも起業の意思があるのなら将来的に自ら起業にチャレンジしてみてもいい」と言ってもらえたからです。

https://mediso.mhlw.go.jp/topics/20231212-01/より引用

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