EY Japan、気候変動リスク・機会の財務インパクト分析ツールを開発
EY Japanは2022年10月、気候関連財務情報開示タスクフォース(以下、TCFD)で要求される気候変動リスク・機会の財務的なインパクトを短期、かつ高精度に分析するための「気候変動リスク財務インパクト分析ツール」を提供することを発表した。この背景にはTCFDによる複数の将来シナリオに基づき財務インパクトを分析すること等の気候変動アクションを実行することが要求されている、世界的な動きがある。これを実行するためには財務インパクト分析の活用と精度向上が必要不可欠であるとされている。
「気候変動リスク財務インパクト分析ツール」は、企業固有の情報と様々な外部の関連情報をインプットし、EYがこれまでの支援を通じて蓄積してきた経験とロジック、業界別ロジックを用いて分析し、複数の気候シナリオにおける将来の財務影響を自動的に可視化するものである。このツールによる結果はTCFD情報開示だけでなく、経営戦略や脱炭素戦略立案に活用できる。また、金融機関等においては投資家の意思決定にも活用可能であるとしている。