PwC、フードバリューチェーンに関連する技術開発動向の調査結果を発表

PwC Japanグループは、2024年7月17日、「食卓で起きる変革と代替」調査の結果を発表した。
本調査は、GHG(温室効果ガス)削減、持続可能な農業、食品ロス削減等に関する特許情報と、企業及び投資情報を基に分析が行われた。分析に際しては、PwCが独自開発した、特定技術領域のグローバル特許データと企業の財務・投資情報をAIで分析するツール「Intelligence Business Analytics(IBA)」が用いられている。
調査レポートでは、ネイチャーポジティブなフードバリューチェーンの概観を分析し、現在の技術トレンドや、国・地域別の技術動向を解説している。また、トレンドになっている技術として「植物工場」と「Eコマース」、今後開発が進む技術として「スマートフードチェーン」、有望なシーズ技術として「代替食品開発」を特定し、現状、技術動向、ネイチャーポジティブへの貢献可能性について検討を行っている。
■国・地域別の技術動向
- 日本:農業機械の電化や水素化に関して高い技術を持つ一方、有望なシーズ領域とされる「細胞農業」や「その他代替タンパク質」については、さらなる技術開発が求められると結論付けている。
- 中国:植物工場の技術クラスタで存在感を示している。出願特許において中国の企業・研究機関が占める比率も高い。
- 欧米:畜産由来のGHG削減に関する高度な技術を保有。また、再生医療に関する技術を転用できる「細胞農業」は細胞培養を用いて農産物を生産する技術であり、医療機器メーカーやバイオテック企業が高い競争力を保持している。
■トレンドになっている技術の動向
- 「植物工場」「Eコマース」:技術スコア、市場性ともに高く、新市場形成の中心となっている。
- 「スマートフードチェーン」:先端技術を活かして需給調整や保管、流通を最適化し、食品ロスの削減につなげる技術。開発の余地がありつつ比較的多額の投資を獲得しているため、今後も技術開発が進む可能性が高いと言える。
- 「細胞農業」「その他代替タンパク質」:技術スコアが大きく成長。次世代のトレンドになる可能性を有している。


