ESGコンテンツ格付け「サステナビリティサイト・アワード2023」発表
サステナビリティ関連ウェブコンテンツ(以下、サイト)の情報充実度で企業を格付けした「サステナビリティサイト・アワード2023」を一般社団法人サステナビリティコミュニケーション協会が発表した。
サステナビリティサイト・アワードは上場企業のサイトでの情報開示の実態調査を目的として、2017年から毎年行っており、今回で7回目となる。
今年の調査では4095社のサイトを総合的に評価しており、開示上で重要な要素に沿って上場充実度を調査した。
総合的に優れたサイトの上位1%を目処に「ゴールド(最優秀賞)」、「シルバー(優秀賞)」、「ブロンズ(優良賞)」のクラスで表彰を行う。2023年は、三井金属鉱業、野村ホールディングス、三井不動産、ソフトバンクの4社がゴールドを、住友林業、明治ホールディングス、三菱地所など30社がシルバーを、アサヒグループホールディングス、東急不動産ホールディングスなど5社がブロンズを受賞した。
今回の調査から評価テーマを、グローバルな情報開示ガイドラインで活用されている4つの視点「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「目標と指標」を導入し、より社会トレンドを活用した評価へと変更している。
また今回から「パーパス」を評価項目のひとつから主要評価テーマへと格上げを行った。これは不確実で絶えず変化する社会の中でビジネスを継続して行うため、事業の目標となる普遍的なパーパスの重要性が向上したと判断したことによる。また、サステナビリティにはトップの関与が重要と考えるため、評価の際にはトップメッセージも重視する。近年、大手上場企業を中心にサイトの充実が顕著であり、ESGの基礎的項目にとどまらず、独自の戦略や取り組みを開示する企業も多い。また、2023年度からはサステナビリティ情報開示において、いくつかのカテゴリで開示が義務化される。