[アクセンチュア]最新調査結果発表:競争力を高める戦略とは
アクセンチュアの最新調査によると、先進的な企業は不確実な時代でも成長して業界をリードすべく、先進的な科学技術や働き方を導入し、継続的に企業を再創造する「トータル・エンタープライズ・リインベンション」戦略を組み込んでいることが分かった。「トータル・エンタープライズ・リインベンション(企業全体の再創造)」は、AIやクラウドコンピューティングなどのテクノロジーとその進化によってもたらされる。調査により企業全体の再創造を推進する「リインべーターズ」はわずか8%にとどまる。これらリインべーターズは、新たなビジネス領域で高いパフォーマンスを発揮し、多くの場合で業界全体にも好影響をもたらしている。また、強力なデジタルコアと業界の最適化、事業成長を促進する新たな働き方を軸に変革を推進している。
この調査は日本を含む世界10か国、1500名以上の経営幹部を対象に行われ、回答者の75%が「様々な外的要因、特に急速な技術革新、消費者の嗜好の変化、気候変動に対応するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資をさらに加速させている」と答えた。また、86%の企業は一部の事業領域の変革に注力し、継続的な変革ではなく、断続的なプログラムとしてとらえていることも明らかになった。アクセンチュアはこれらの企業を「トランスフォーマーズ」と定義した。「トランスフォーマーズ」と「リインべーターズ」以外の企業を「オプティマイザーズ」と分類。オプティマイザーズは限定的な範囲と目標の中で機能的な変革のみに注力しており、変革を実現する手段としてテクノロジーを十分に活用できていない傾向にある。これらの企業グループごとの違いは明確であり、リインべーターズはトランスフォーマーズに比べ、収益成長で10%、コスト削減で13%、バランスシートの改善で17%高い成果を達成し、上半期の業績だけでも1.3倍の財務的価値を創出している。