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#4 政治家は日々何をしているのか?

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#4 政治家は日々何をしているのか?

渡辺:
国会議員は、普段、どのような仕事をしているの?

津村議員:
僕は国会議員というのは二つの別の仕事が組み合わさったような仕事だと思っているんだ。
一つは、東京で官僚、経済界の方々、学者の方々と会って、いわば国の最高の叡智を集めて理論的に、国際的に通用する次の政策について考えること。税制だったり、社会保障だったり、国土交通、安全保障・外交、財政的な話などというすごく大きなテーマとか、アカデミックな話を扱う。
テレビに出てくる政治家の側面だね。

もう一つは、毎週3日間くらいは地元に戻って行なう活動。
地元の運動会、お神輿担ぎ、豆まき、消防団の夜警周り、裸祭りなどに参加するし、時間があけば1軒1軒インターホンで訪ねる。1日に100軒とかね。
実はこれがすごく意味のあることなんだ。

渡辺:
なるほど。選挙期間でなくても、地元で行なっている活動が多いんだね。

津村議員:
地元選挙区でいろいろな方々の聞き役として、みなさんの想いやニーズをインプットする。
それを新幹線で運んで、東京でアウトプットする。地元ではこういう声がありますよ、霞ヶ関のこういう考えは机上の空論ですよ、現実には制度と制度にこういう狭間がありますよとか。
地元にいるからこそ見えてくる情報を運んでくる。

そして、逆に東京でどういう議論を経て政策に昇華されたかを地元で説明するということもやる。
TPPや日米安保を含めて、トップレベルの国政で決まったこと、議論されたことを今度は新幹線に乗って岡山に帰って、小さな座談会、集会で伝えるのね。
テレビでは、TPPはこうなった、日米同盟はこうなった、尖閣はこうなったと言っているけれど、実はそれはそれぞれ別の話ではなく、根っこは一つだと分かってもらうとかね。

渡辺:
国民と国政の間をつなぎ、実態や背景に関する理解を双方に促していくわけだ。

津村議員:
そういう意味では、僕たちはいわば情報のハブだったり、人間関係のハブだったりでなければいけない。
単に演説が上手だとか、非常に頭が良くて論理的に物事を言うとか、テレビ受けがいいというのとは違うんだよね。
テレビで演説が上手い人と、座談会でみんなをうならせる人はやっぱりちょっと違う。
実際に会わないと分からないことがお互いに沢山ある。

渡辺:
だから週3日も地元に戻っているんだね。そうなると、やはりとても忙しいのかな?
政治家は、分刻みのスケジュールというイメージがあるけれど。

津村議員:
政治家は自営業タイプの仕事なので、大組織のサラリーマン時代とは全く生活のリズムが違っているんだよね。
サラリーマンの時は、勤務時間中の緊張感というのは大きい気がする。
例えばすぐ背中の後ろには上司がいて、パソコンの画面も見られていて、席を外すとあいつどこいったっていう話になるし、お昼ごはんも1時間以上はなかなか食べられない。
日中に友だちと会うなんて論外だしね。そういう大変さがあった。

政治家は、365日24時間何が起きてもおかしくない。
真夜中に電話かかってきても対応しなきゃいけない。
そもそも平日の日中より、夜、真夜中、土日の方が参加しなければいけない用事が多い。
ON/OFFがはっきりしないという意味において気ぜわしさはあるけれど、ある程度自分でスケジュールのコントロールは出来る。

#5 政治とは理想と現実をつなぐ技術

津村啓介【衆議院議員(当選5回、岡山2区)】

津村啓介【衆議院議員(当選5回、岡山2区)】

1971年、岡山県生まれ。東京大学法学部(政治コース)卒。1994年、日本銀行入行。在職中にオックスフォード大学経営学修士(MBA)取得。2003年、初当選。2007年、世界経済フォーラムより「世界の若手リーダー250人」に選出。民主党政権時代には、内閣府大臣政務官として、新設の国家戦略室を担当。現在、国会では衆議院国土交通委員会、科学技術・イノベーション推進特別委員会に所属。


渡辺 秀和【コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長 CEO】

渡辺 秀和【コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長 CEO】

一橋大学商学部卒業。三和総合研究所 戦略コンサルティング部門を経て、2008年、コンコードエグゼクティブグループを設立。日本ヘッドハンター大賞MVP受賞。東京大学「未来をつくるキャリアの授業」コースディレクター。著書『ビジネスエリートへのキャリア戦略』(ダイヤモンド社)など。