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#3 キャリアの階段をつくる―イノベーターになるために必要な経験とは?

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#3 キャリアの階段をつくる―イノベーターになるために必要な経験とは?

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谷中:
どの方も、いきなりソーシャル領域に飛び出すのではなく、しっかりとプロセスを踏んだ戦略的なキャリアを積まれていますね。

渡辺:
そうなのです。本日、皆さんにお伝えしたいと思っていることは、まさにこの点にあります。

会場の皆さんの中には、すでにソーシャルイノベーターとして活躍されている、あるいは何らかの事業を立ち上げられているという方もいらっしゃると思います。
一方で、本日登壇されたイノベーターの方々を見て、「いつかあのような形で活躍したい」と思うけれど、まだその1歩が踏み出せてない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

将来ソーシャルイノベーターになりたいけれど、「今の自分の実力では厳しいな」、「実際にやるとなると怖いな」と思われる方は少なくないはずです。
そのような場合、うっかりするとこのような2つパターンに陥ってしまいます。
1つが、「やっぱり無理」とか「怖い」と、ご自身の夢を諦めてしまうパターン。
もう1つが、「悩んでないで、とにかくやるしかないでしょ」と言って、一か八かでやってしまうというパターン。
「要はやるかやらないかだ」という気合い系の論調も最近は多いですからね(笑)。

このような極端な2つのパターンがよく見られますが、実は第3の道があるのです。
それが、「キャリアの階段」をつくるという方法です。
いきなりゴールを目指すのではなく、必要なスキル・経験・ネットワークを得られるステップを挟む。
それからご自身の夢にチャレンジすれば、それほどハイリスクなことではないのです。
今日登壇されている皆さんも、事業運営やマーケティングの経験など、イノベーターとして必要な経験を過去に積んで、それからチャレンジされていましたよね。

谷中:
本日ご登壇頂いたイノベーターの皆さんは、ほぼ近い領域のバックグラウンドをお持ちでしたね。

渡辺秀和

渡辺:
そうなのです。現在につながるご経験を積まれているのです。

また、傾向としては、30~40代ぐらいのイノベーターの方は、キャリアの階段としてコンサルティングファームでの経験を積まれた方が多いです。
最近ですと、ネットビジネスを経てからイノベーターとしてのキャリアをスタートされる若い方が増えています。
ネットビジネスは社会を変革するのに非常に有効ですからね。

谷中:
イノベーターとして必要な経験を積むためには、転職ではなく、現職での社内異動による職種の変更などでも良いのでしょうか。

渡辺:
もし社内異動のようなチャンスがある会社であれば、わざわざ転職する必要はありません。
社内でイノベーターとして必要な経験を積んでいただいても勿論問題ありません。

今回挙げたお話は経営やマーケティングの仕事が中心でしたが、イノベーターに必要な経験は必ずしもそれらだけではありません。
この会場の中には、「もう事業企画経験は積んでいます」という方もいらっしゃると思います。
そのような場合、自分が挑戦しようと思っている領域の業界経験を積むという方法もあります。
例えば、今メーカーの経営企画にいるが、教育業界で何か改革を起こしたいと思っている場合、教育業界の経験を積んでからチャレンジするというような方法です。
業界経験があると、その業界内で事業を行った場合に、実際に何が起こるのかをよく分かった上でスタート出来ます。

幼児教育の事業をはじめた際に、生徒さんが何らかのトラブルに巻き込まれてしまったとします。
その場合、どのような法的なリスクがあって、どのように対処しなければいけないのか、といったことは業界経験が無い人からすると全く分からないわけですね。
ですが、教育業界で働いたことがある人からすれば、当然のノウハウだったりするわけです。
業界経験を得てから事業に挑戦すれば成功確率が高まりますし、安心して1歩を踏み出していくことができます。

谷中:
なるほど。企画やマーケティング系の経験だけに限らず、業界経験もキャリアの階段となり得るのですね。

渡辺:
はい、そうです。

#4 登る山を決める―キャリア設計の最初の1歩とは?

渡辺 秀和【コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長 CEO】

渡辺 秀和【コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長 CEO】

一橋大学商学部卒業。三和総合研究所 戦略コンサルティング部門を経て、2008年、コンコードエグゼクティブグループを設立。日本ヘッドハンター大賞MVP受賞。東京大学「未来をつくるキャリアの授業」コースディレクター。著書『ビジネスエリートへのキャリア戦略』(ダイヤモンド社)など。