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EYACC 代表取締役会長ビル・ファレル氏 インタビュー

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング 代表取締役会長 ビル・ファレル氏 インタビュー

BIG4系総合ファームであるEYグループは、日本市場でのコンサルティングビジネスの成長にむけて2017年1月に組織統合を行い、新たにEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社を設立しました。
さらに2018年7月1日付でEYのOceaniaアドバイザリーリーダーを歴任した、ビルファレル氏を代表取締役会長に迎えたEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング。
その戦略、同社にとっての日本の重要性など、ファレル氏に詳しくお話をお伺いしました。

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社代表取締役会長ビル・ファレル プレミア インタビュー

― EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(以下EYACC)のリーダーに就任されましたが、どのような新たな役割、または期待が寄せられていますか?

まず、これまで日本において素晴らしいアドバイザリービジネスを確立し、成長の土台を築くために取り組んでこられた、EYのリーダーシップおよびすべてのEY構成員の皆さんの尽力に感謝いたします。
これまで日本において確立してきたアドバイザリービジネスをベースとし、成熟期となる次のフェーズにつなげていくことが今後のチャンレジンとなり私の役割となります。
具体的には、日本文化を受け入れ、日本の同僚と共に仕事をし、私たちの日本のビジネスを世界各地のアドバイザリーと結び付けていきます。
現在、EYの各分野で優れた専門性と経験を持つメンバーに、ここ日本に来てもらうことなどを計画しています。
日本のクライアントについて理解を深めて、さらに今後日本に展開可能なアドバイザリーサービスを検討していく予定です。

― なぜこのタイミングでの就任なのでしょうか?あなたが前任者のアンディー・エムブリー氏から引き継ぐミッションとはどのようなものでしょうか。

私にとって今回のアナウンスは最高のタイミングであり、EYACCにとっては理想的といえる時期です。
前任者はEMEIAエリアのアドバイザリーリーダーを務めたのち、日本のアドバイザリービジネスのリーダーを2年間務めました。彼のチームは、急成長を遂げ、かつ非常に収益性の高いビジネスを創出しました。
このタイミングでEYACCを引き継ぎ、新たな成長フェーズに入ったEYACCをリードしていく役割を任命されました。
これからの時期は日本のアドバイザリーにとって非常に重要な数年となると考えています。なぜなら、私たちは現在まで、すでに強固な基盤を構築しており、今後さらなる競争力強化と成長を加速すること、そして日本で事業展開しているクライアントだけでなく、海外に事業展開を行っている日系企業のクライアントと共に挑戦するタイミングであると考えているからです。

― EMEIA やAPACのマーケットで経験を積んだビジネスリーダーの視点から、日本のマーケットの可能性をどのように見ていますか?

日本にはとてつもなく大きなビジネスの可能性があります。
日本企業は海外とは若干の距離を置いているとの指摘がありますが、私たちの戦略の1つは、日系企業のクライアントをグローバルとさらに連携させて、最高の人材とソリューションを活用するサービスを提供することです。日本には桁違いの機会があると考えています。

EYは世界の他の国々でもグローバルとの連携という戦略を活用し、その効果が実証されています。
世界各国の企業がこの戦略によって急成長していることから、日本のマーケットは今後4年間で容易に2倍の規模になり得ると、私たちは考えています。

EYACC

― 今後のビジネスの展開について、どのようなことを予定されていますか?

いくつか計画があります。
まずEYのグローバル戦略でカギとなるのは、連携の強化です。私たちは連携の強化こそ未来をつくると考えており、世界で最も連携力の優れたファームであると自覚しています。
また私たちは、グローバル規模でアントレプレナーとの協働を進めています。
EYが主催するアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EOY)を中心に、クライアントとともに、日本におけるEYのブランド価値向上に取り組んでいきます。
また、マーケットや広報活動を通して、日本におけるEYの認知度を高めていきたいと考えています。

アドバイザリーサービスにおいての注力分野として、すべての産業セクターに注力します。
金融機関、製造業、自動車といった様々なセクターで、現在産業の境界線を越えたアプローチを活かしながら、サービスを提供していきます。

さらに私たちは、クライアントの経営課題を理解し、それらの課題に対応できる、正しい人材を確保することによって、go-to-marketモデルを強化し、成熟させていきます。
日本における人材獲得競争は激化していますので、日本で最高の人材を確保することに全力を注ぐつもりです。
さらには、EYACCのメンバーがEYで良い経験を積み、仕事に熱中し、ここでずっと働きたいと思ってもらえるより良い環境もつくっていきたいと考えています。

― クライアントの経営環境において、グローバルおよび日本で現在どのような変化に直面しているのでしょうか?

二つの大きな変革が、グローバル規模で起きています。
まず、すべてのマーケットでディスラプションが起きています。これは、クローバル化の進行、ミクロあるいはマクロ経済動向によって引き起こされた経済システムへの衝撃がもたらした結果なのかもしれません。
また、デジタルおよびディスラプティブなテクノロジーによる大きな変動も進行しています。
このような動きをきっかけに、クライアントは、クライアント自身のサービスモデルの再検討や、経営管理体制における効果と効率性改善に向けた課題などに直面しています。
メガトレンドとデジタルディスラプションの二つの波によって、クライアントは、どのような成長曲線を描くべきか、どのように経営の舵取りをしていくべきか、グローバルと日本のそれぞれで検討を迫られています。

― EYACCは今後どのような新しい価値やサービスを提供していきますか?

強固な基礎を元に次は、デジタルディスラプションに直面しているクライアントが望む新しいソリューションを私たちが提供していくことが急務です。
例えば、私たちはロボティックス・プロセス・オートメーション(RPA)や人工知能(AI)に関連する多くの取組みを行っています。
現在の新しいディスラプティブな課題に対し、新たなテクノロジーを、積極的に受け入れて競争優位を維持していく必要があります。
そのために、私たちはそうしたサービスを日本で提供することのできる人材を惹きつける存在である必要があります。
また近い将来、クライアント自身が提供するサービスを私たちにアウトソースしたり、彼らのサービスの一部を私たちが長期的に管理するというニーズが高まると考えています。
このように、私たち自身がクライアントの実務を部分的に管理するマネージドサービスも注力していく分野です。

変革を求めるクライアントに対応していくために、私たち自身のビジネスモデルを変えていかなくてはなりません。
コンサルティング業界においても変化が起きています。他の企業と協働する必要もあると考えています。
私たちが考えるアライアンスパートナーは共にエンド・トゥ・エンドのサービスを提供していくケイパビリティを有するグローバル企業です。
例えば、EYの提携先のひとつであるマイクロソフト社は、クライアントへマイクロソフトの新たなテクノロジーの導入をする際、彼らは私たちのプロジェクトチームの一部をとして、改革を一緒に推進していきます。

EYACC

― EYにおけるアドバイザリーサービスの真の強みや、他ファームにはないものは何だとお考えですか?

私たちは、グローバルレベルで最も優れた連携を持つファームとして、他ファームと異なる特徴を有していると考えます。
例えば、クライアントが日本で入手できないソリューションを必要とした場合、数分で、海外にあるソリューションへアクセスし、担当者とコネクトすることが可能です。
また各産業を担当するセクター組織や、ソリューションを提供する各ドメイン組織のすべては互いにグローバルレベルで連携していることに加え、私たちはEY Japanの監査、税務、アドバイザリー、トランザクションの4つの全ビジネスユニットともグローバルレベルで連携しています。
このサービスやエリアの境界線を越えた力は、私たちに極めて大きな優位性をもたらし、クライアントに価値のあるソリューションをを提供できます。

第二に、企業文化です。
クライアント中心にオペレーションするというカルチャーをEYの長い歴史の中で培ってきました。
定型的なソリューションを適用するのではなく、クライアントの経営環境と本質的な課題を詳細に理解し、中長期的に運用可能なソリューション、つまり現実的に機能するソリューションを提供するということにフォーカスしています。

第三に、リスクマネジメントの分野と業績改善を目的としたビジネスコンサルティング分野を組み合わせたサービスを提供していることが強みです。
近年クライアントが直面する経営課題は複雑化しています。クライアントに最高の成果をもたらすためには、課題の関連性を理解し、優れたテクノロジーやソリューション、そして先進的な考え方を組み合わせたアプローチが必要です。

― EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(EYACC)が求めている人材について教えてください。

コンサルティング業界の様々な専門分野、例えばサイバーセキュリティ、テクノロジー、システム監査、ストラテジー、財務会計、サプライチェーンマネジメント、組織人事コンサルティングなどの分野で、多くの経験を積んだ方を採用していく必要があります。
コンサルティング業界で最高の人材を確保したいと考えています。

採用を検討しているもう一つのターゲットは、必ずしもプロフェッショナルサービス、またはコンサルティングのバックグランドが無くても、各セクターにおける最高水準の深い専門性を持つ人たちを採用したいと考えています。
金融機関、製造業、自動車業界、製薬医療業界など、様々な産業セクターからの優秀な人材を求めています。
コンサルティングの知見とセクターの専門知識が融合すれば、複雑な経営課題を解決する上で極めて有効な体制が整うと考えています。

共通して言えることは、EYで活躍する人材は、業務に対する姿勢に優れ、決断することを恐れず、「Building a better working world」というEYの理念に進んで貢献しようとする人材です。
私たちの理念は、クライアントの成功を通してより良い社会を目指すものであり、これからの時代、経済的利益を越え、社会に貢献していくことが重要と考えています。
EYACCのメンバーが業務を通じて必ずかけがえのない、エキサイティングな経験ができるように活躍の場を提供することはもちろん、日本という枠を超えてグローバルレベルの視野で考えられる人材になってもらいたいと考えています。
EYACCが求めているのは、グローバルレベルでキャリア展開を求める人材です。

― EYカルチャーとはどんなものか教えて下さい。EYACCチームの一員になる魅力は何ですか?

EYカルチャーを一言に要約すると、「authentic (嘘のない、真摯な)」であるということです。
お互いが接していく中で、真摯な態度は不可欠だと考えています。

EYはまた、「Whenever you join, however long you stay, the exceptional EY experience lasts a lifetime」というバリュープロポジションを掲げています。
これはEYに在籍している期間にかかわらず、EYで得た最高の経験は生涯続くという意味です。
EYに入社したすべての人が一生ここで働き続けるわけでなくても、EYは、入社した人すべてに生涯にわたって続く最高に素晴らしい経験を提供することを約束しています。

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ビル・ファレル | Bill Farrell 【EYACC代表取締役会長】

ビル・ファレル | Bill Farrell 【EYACC代表取締役会長】

アイルランド生まれ。米国および欧州での勤務後、オセアニア地域のアドバイザリーサービスラインのマネージング・パートナーを経て現職就任。
グローバルレベルでの人事・組織変革の戦略や業務プロセス改善を専門とし、25年以上のキャリアを持つ。